今年のシュトレン


日本で売られているものの中では、
比較的大きい部類に入るサイズです。



 中身にはマジパンではなく、全体に
ミックスナッツを混ぜ込んであります。


食工房のシュトレン、今年で4度目の製造になります。
一年に一度、11月から12月にかけての一ヶ月余りの間に、だいたい週一回のペースで6回くらい製造しています。
まあどんなに頑張っても、200個より多くは造れません。

まず酵母の調整と材料の下ごしらえに始まって、次の日一日かけて焼き上げ、バターとグラニュー糖をかけて、一晩寒い部屋に置いてしっかりと固めます。
三日目は粉糖できれいに化粧して、また一日寝かせて落ち着かせます。
四日目に、袋詰めしてコンテナに収納して熟成を待ちます。

食工房のシュトレンは、他所のものよりは早くから召し上がれます。
4~5日も経てば、いい感じになります。
もちろん、さらに一週間二週間置けば、ドライフルーツの水分が生地にしみ出して、全体がシットリして来ます。
スパイスの香りも落ち着いてバランスが良くなります。

それで、他所のパン屋さんやお菓子屋さんのシュトレンも、沢山ではありませんがいただいて試食したことがあり、比べて食工房のシュトレンの特長は何かと言うなら、やっぱり香りでしょうかね。
文旦ピールの香りは、今までのところ他では味わったことがありません。
これに、スパイス4種類とバニラとラムの香りが混ざり合って、食工房のシュトレンの香りが出来上がります。

手前味噌自慢はともかく、本当にこんなに美味しくていい香りのするものを、ドイツの人たちは、どうやって思いついたのだろうかと思いますね。
ヨーロッパの食文化の、最も成熟した一つの例として上げていいんじゃないでしょうか。

ちなみに一説によるとシュトレンは、必ずしもクリスマスには関係がなく、冬の間新鮮な果物が手に入らなかったり、食糧そのものも乏しくなる時期に、栄養価の高い保存食として少しずつ食べるためのものだったそうです。
そう言われて、材料を見ると分りますね。
すごい高カロリーですし、一方、ミネラルやビタミン類も豊富です。


 



オリジナルギフトパッケージ


  おしらせ

ご予約いただいている方に、順次お届けしています。
まだ少々余裕がありますので、これからご注文いただいても間に合いますが、お届けはクリスマス直前か後になります。
ご注文はお早めに。
ちなみに、お正月用にお求めになる方もいらっしゃいます。