旅の途中

今日は、一週間前の夜高知に向かって出発した東京駅に、今度は高知から一晩かかって早朝7時前の到着でした。

何度も何度も再開発されて、その度に巨大になって行く東京駅。
日本橋口が出来ていて、周りは首が痛くなるほど見上げないと空が見られない、ガラス張りの高層ビルに囲まれた谷間でした。

大きな地震が来たらどんなことになるのだろう・・・、と思いつつ。
経済的、社会的要求と、建築家のセンスと夢と、それらに応える技術と産業、それらがあってこうしたものが出来上がり「文明」と呼ばれるのでしょうが、果たして、本当に人類はこんなものを作りたかったのだろうか?などと思いつつ、まだ一部は工事中の東京駅の中へと入って行く私でした。

会津行きのバスは、新宿発なのでJRの電車に乗って移動。
何年かのうちに、またまた新型車両が登場していて、軽量車体とハイパワーモーターのおかげで、またしても度肝を抜かれる加速感を味わいました。
でもでも、凄いスピードでホームに入って来たり、出て行ったりするのを見ていて、やっぱり都会は安全性よりも効率を採る所なんだと思い知りました。

乗換えまで二時間ほど空いていましたので、わざわざ一駅手前の代々木で降りて、昔行きつけのライブハウスがあったあたりを歩いてみましたが、もうどのへんだったか見当がつきませんでした。
時間つぶしに、そのままフラフラと新宿まで歩きました。

早朝の街は、あっちもこっちも回収前のゴミの山でした。
あまり美しくないけれど、それは仕方ないのですね。

どっかのビルの前では、工事に入る職人さんや人夫さんたちが、何台もの車の中で待機していました。
中には、朝ごはんのおにぎりを頬張っている若いお兄さんも・・・。

こうした人たちのかなりの割合が、今流行の派遣労働者なのかなと、仕事にありつけた人はまだいいけど、あぶれちゃった人はどうするんでしょうね。


 



 




それからまだ時間があったので、駅前のスターバックスでコーヒーを試してみました。
実は私、スタバのコーヒーは初めてでした。

何かと業界の話題を浚うスターバックスのコーヒーがどんなものか、先ずは素直な気持ちで初心者よろしくホットコーヒーをオーダーしました。
カップのサイズの大きさに驚いたのが一番。
「Sでお願いします。」と申し訳なさそうに頭を下げて、290円払って表のパラソルの下で、持っていた黒パンをかじりながらいただきました。
朝一でお腹も空いていましたし、舌先が一番敏感だったと思います。

結果を言わせてもらうと、やはり70点というところでしょうか。
豆は深炒りを使っていましたけど、それにしてもストレートに苦いだけで味わいの深さに欠ける気がしたのは、私だけでしょうか。
コーヒーブルーワー(コーヒー抽出機)で淹れると、これが限度なのでしょうかね。
そんなことはないような気もするのですが。
でも、お店の雰囲気やペーパーカップのアイディアは、さすがに上手いなぁと思いました。

コーヒーも、他の例に漏れず二極化しているようですね。
食工房もある意味、生き残りを賭けています。


さて、そんなこんなで午後には我が家まで帰り着きました。
いい加減くたびれましたので、明日からに備えて早寝するといたします。
土佐ネタ日記、この先も合間を縫って続けます。