今の時間を濃く生きること、そして継続は力なりということ

前にもご紹介したことのある、広島で薪釜でパンを焼いているお店「ブーランジェリー・ドリアン」の田村さん<参照>のブログに、先日こんな記事を見つけ、「ウン!いいなァ・・・。」と思った私。
以下に引用させてもらいました。


 


「別れが前提だと、今の時間が濃くなるんだよ」


昔、バイト先で知り合った年上の兄さん。
短期の住み込みバイトばかりをしている彼は、
そう言って、


「だから俺は常に短期の仕事しかしないんだ!」


と日焼した顔でニヤリと笑った。


ずっとここにいると思うと、
また明日やろう、
また今度でいいや、
ずっと先延ばしにしてしまって、
時間が薄くなってしまう。


そうだ、常に旅立ちを前提に生きていくのだ!
いつまでパンを焼けるかわからない。
今年で最後かもしれない。
いや来月かもしれない。
常に肩書きは短期バイトです。


そんな気持ちだと良いパン焼けそうですね。
疲れそうだけど。。


    元記事は <こちら>


 


それで今度は私の番です。


一つのものごとに、そんな気持ちで何十年向かい合えば、その時こそ「継続は力なり。」との言葉が真実になる時でしょうね。
命を縮めることになるかも知れないけど・・・。


 


そんな話をしていたら、上の娘が言いました。
「どうせ皆、いつか必ず死ぬんだから、頑張って死んだ方がいいんじゃない?怠けていて死んだら、恥ずかしいよ!」


そうですね。
そのとおりですね。


思えば、器用貧乏で過ごして来た私の半生、今一番の憧れは「愚直」です。
なれるかどうか分かりませんけど。

未来の食卓


 


「未来の食卓」という映画をご存知でしょうか。
私がこの映画を知ったのは、昨年「おいしいコーヒーの真実」のDVDを購入した時、チラシが同封されていたからです。
興味深くまた内容も良さそうで、いずれDVDが出たら購入しようと思っていました。
私が出かけられる範囲では、上映会の情報はありませんでしたから。
その後知り合いから、上映会で見てとても良かったと感想を聞き、ますます確信を深めていました。
そしてやっとDVD解禁となり、つい先日手に入れることが出来ました。


実は、食工房のご常連の方何人かとお金を出し合って買おうという申し合わせで、私が購入する役目を引き受けていたのです。


到着して早速試写してみました。


それで一つご紹介しておきますが、この映画には、冒頭とても気になる件があります。


パリのユネスコ本部で行われた「健康と環境に関するシンポジウム」の席上、アメリカ環境科学主席研究員の一人が、「今の世代の子ども達は、近代史上初めて、親の世代に比べて健康的に劣るかも知れない・・・あってはならぬ事態です。」と発言しています。


そしてそれが事実だという証拠が次々と示されます。
環境汚染が食物に、そして健康に及ぼす影響を、具体的に指摘します。


この件を見ながら私は、30年以上も前自然食やマクロビオティックの考え方に出合い、自分たちと次の世代の健康をどうやって守れるだろうかと、真剣に取り組んでいた頃のことを思い出しました。


あれから、一部の人々は確かにオーガニックに傾倒して行きましたが、世の中全体として見たら、全然反対の方向に進んで来たのではないかと思います。


それが21世紀になって、さすがに誰の目にも分かるほど危機が迫っているという状況になって、やっとこういう映画が大反響を呼ぶようになったのだなと、この30余年という長い時間の経過を思って、ため息が出てしまう私です。


その30年の間に私には、子どもが生まれ、さらに孫も生まれているのです。


子ども達が親の世代より健康的に劣るというのは、本当に由々しき一大事です。
何故なら、孫の世代はさらに悪くなる可能性が高いからです。


では私たちの未来を守るにはどうしたら良いのか?それにはまず未来の食卓を守ることだ、そのために動き出したフランスの一地方の小さな村の取り組みを、一年かけて追ったドキュメンタリー映画、それが「未来の食卓」です。


なるべく早いうちに、このDVDの鑑賞会と語り合いの集いをやりたいと考えています。


会場の提供、プロジェクターの貸し出し、その他どんなことでも、ご協力いただける方のお申し出をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。


  ご参考に・・・


映画「未来の食卓」公式サイト <こちら>

体は毎日固まっている

家の周り一周を走り始めてから、20日ほどになります。
昨日の木曜日は、さすがに忙しくて走れませんでしたが、今日も朝のうちに一っ走りして来ました。


何しろ六十前の体ですから、少しばかりの準備体操くらいはしないと後が恐ろしいので、先ずは出来るだけ入念に体操をします。
その時にいつも分かるのですが、体は毎日毎日、確実に固まっているということです。
前の日、どんなに調子が良く柔軟に動けたような気がしても、一晩寝て起きるともうすっかり体が固くなっていて、伸びをするとあっちもこっちも軋んでバキバキ音がします。
とうてい走れそうな気なんかしません。

歳をとるということは、つまりそういうことなんですね。
だまって楽をしていると、衰えるだけの話し。
一生懸命抗って、やっと現状維持です。


でも、走って来た後の爽快感と達成感は、ちょっと大げさですが何ものにも代え難い。
そして何より驚いたのは、そのおかげで一日体の調子が良くて、仕事への集中力も持続力も格段にアップすることです。
だから、今日も絶対走ろうと思う気持ちは、多分なくなりはしません。
走り始めて本当に良かったと、心の底から思っています。


と、凄く走り込んでいるような書き方してますけど、途中に坂道があったりしますが、全行程たったの1200m。
そして走り始めの頃は、最初の300mほどでもう歩いてしまう意気地なさでした。
お恥ずかしい話しです。
でもまあ聞いてください。
実は一昨日、初めて一周止まらずに走り通したのですよ。
そして今思っていることは、この次の冬が来るまでには、楽に2周走れるようになろうということです。
出来そうな気がします。


準備運動から始めて毎日20分程の日課で、自分の世界が変わり始めたと、はっきり自覚している私です。

長い一日・Ⅲ

木曜日は、やっぱり長い一日になります。

今日も、我が酵母は絶好調。
パンの出来も上々。
ただ一度、危なく焦がしそうになる一幕がありました。
こういう時でも、出るのは冷や汗です。


全部焼き上げて、配達に出かけたら今どきよくある春の晴天で、飯豊山がきれいに見えていました。


思えば7年前の今頃、雪を頂いた飯豊山の姿に惚れて、会津に移住を決心したのでした。
それを思い出させる今日の風景。


 



飯豊連峰全景


遠く離れた南国土佐で、このブログを見ていてくれる友人たちのために、でっかい写真をアップしておきます。
拡大して見てください。
北国の春は、ドラマチックです。


今日は疲れたので、これでおしまい。

Shokuko Cafe



 


コーヒー豆の宣伝をさせていただきます。
食工房では、皆さま先刻ご承知のとおり、コーヒー豆を自家焙煎しております。
パン屋稼業の傍ら、仕事に占める割合は高々10%程度に過ぎませんが、取り組む熱意と注ぐ心血は120%と自負しております。


何と言っても、自らがおいしいコーヒーを飲みたい、それにはこの味でなくてはならないという、明確な自分の味をそのまま売り物にしております。
食工房テイストです。


生豆の銘柄選定はすべて、この味わいを作り出すのに必要なキャラクターを持ったものに限っております。


当然ながら、他のコーヒーショップと違って、品揃えは極限られております。


先ずは一度、お試しいただければありがたいと存じます。



フレンチローストもございます。


カフェ・オ・レ用は、これでなくては本来の味になりません。
ミルクは、コーヒーの香りを消してしまいます。
濃い目に抽出したコーヒー3に対しミルクを7。
コーヒーの香りとミルクの甘みが、ほど良くバランスします。
お使いになる時は、挽きは細かく、抽出温度は高めに、湯量を少なくして濃い目に抽出してください。
そしてミルクは、ぜひ低温殺菌のものを。
くれぐれも煮立てないよう、お気をつけて。


 


   パン食を、おいしく楽しく!

おすすめの一品は、オイルサーディンです。


 


こちら、チュニジア産のオイルサーディン。
北欧ノルウェー産のものが有名で、品質も素晴らしいのですが、こちらチュニジア産は何と言っても超低価格!
一缶、なんと88円。
ピザトーストに使うと、生臭みもなくなかなかイケます。
堅焼き黒パンやプンパニッケルにトッピングして、そのままかじってもGOOD
缶に残った油が、これまたダシが効いていてうまい!
パンに吸わせて食べるとおいしくて、そして後片付けも楽です。

食工房店頭にて、このオイルサーディンを実費販売いたします。
価格は、運賃を加えて一缶98円とさせていただきます。
なおこのオイルサーディンは、「業務スーパー」で売っていますので、直接おいでになれば88円で買えます。
パンを買ったついでに一缶試してみたい方は、食工房でも手に入りますので、どうぞご記憶ください。


  週末イベントのご案内


先日ご紹介した、アフリカンドラムとダンスのイベント。
もちろんお忘れなく! <こちら>


  その他に、東京方面の方にご案内申し上げます。


目黒区三田にあります、第三世界ショップ「アサンテサーナ」の企画になります、毎月恒例の「目黒のあさ市」。
今週末、4月9日、10日、11日の3日間の開催です。

今回、4月11日には、食工房のパンと焼き菓子が並びます。
お近くの方、当日この方面にいらっしゃる方、どうぞご来場ください。
意欲溢れる生産者の産品、製品などが、盛り沢山に集合しています。


なお、時間、場所など詳細は、<こちら>でご確認ください。

暖かい一日でした。


会津の春の風景。後ろの雪を頂いた山が、飯豊山
雪山を背景に桜が咲く景色が、もうすぐ見られます。
これは、2008年4月の写真です。


今日は、朝から暖かな一日でした。
曇り空ではあったものの雨は降らず、家の中よりも外にいる方が暖かく感じて、いろいろ外仕事を思い立ちましたが、何しろ一日だけの限られた休日、思っていることの5分の1も出来ませんでした。


朝は先ず、朝食の後少しお腹が落ち着くのを待って、体操とランニング。
このところ日課になって、やらないと気分が良くありません。
それで、あと少しで一周完走出来そうなところまで進歩しましたが、日によって体調が違い、前の日より走れないこともあります。
しかし、継続は力なり。
毎日、走る前は少し抵抗があるのですが、走り終わると間違いなく100%、今日も走って良かったと思えるからすごい効果です。


そして車のタイヤ交換、溜まった書類の整理、後は取引先へ集金と配達、買い物で、ほぼ1日が過ぎました。


ところで話は変わりますが、もうかれこれ1か月以上、ほぼ完全に3食ともパン食になっています。
この頃はパン食が体になじんで、ご飯がなくても平気というより、逆にパンが無くなるとさみしい気持ちになります。


それで体の調子は?と言うと、特別な変化は感じられません。
と言うか、むしろ具合がいいくらいです。
パン屋の私が言うのも何ですが、パン食いいですよ・・・。

今週も、ありがとうございました。

皆さまご承知の通り、食工房の一週間は、木曜始まりで今日月曜日が週末です。
明日明後日は定休日、お休みをいただきます。

ちょうど4月1日から始まったこの週は、3月までとは気持ちも切り替わって、そのせいかどうか知りませんが、ご来店くださる方も多かったように思います。
このところお天気は変わりやすく、寒かったり暖かかったり、晴れだったり雨だったり、風の強い日もありましたね。
そんな中をお運びいただきまして、ありがとうございました。


そうそう!この時期皆さまには、文旦ピールシロップを差し上げていましたが、今年はまだか?と思われた方がひょっといらしたでしょうか?


今年は、全体に作業が遅れて、これから皆さまに差し上げようかと、小瓶を用意しているところです。
どうぞお楽しみに。


それで、一昨年造ったピールが少し余って残っておりますので、これをマーマレードに作り直して、これも皆さまに差し上げようかと思っています。
こちらは少々手間もかかりますので、大勢の方に差し上げるほど出来ないと思いますが、運が良ければ手に入ると、こちらもお楽しみにしていてください。


  さて、今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


今週は、コーヒークッキー、バタービスケット、森のパン屋のビスケット、くるみびすけっとの4種類を焼きました。
他は、ほとんど在庫僅少となっております。


マフィンは、シマリス君の朝ごはんとスィートハートを焼く予定です。
おかげさまでどちらもご好評いただき、だいたいご注文分で消化してしまいます。
店頭にも少し置いていますが、売り切れの節はご容赦。


  プンパニッケル、ご好評いただいております。


ライ麦100%にしてから、そしてザワータイクに一層手間をかけるようになって、自分でもおいしくなったと実感していましたら、こんなうれしいお便りをいただきました。



只今、山形の阪本自然農園産のライ麦を使用中です。
只今、望める限り最高のライ麦を使って、最高のプンパニッケルをお召し上がりいただけます。

組長役委嘱

新年度が始まり、前にも触れましたが、今年は居住地区の隣組の組長役を務めることになりました。
当地区では、今年と来年二年間の務めになります。
今日は、地区の役員一同の顔合わせの集まりがあり、出席して来ました。
年度始めということもあって、沢山の配布物や回覧書類があり、それらを預かって来て早速各戸に配布しました。


そのようなわけで今後しばらく、食工房の仕事にも影響が出ると思います。
皆さまにご迷惑が及ぶことは、出来る限り避けるつもりですが、どうしても避け切れないことがあるかも知れません。


何と言っても、このような地方の過疎が進みつつある地域で、私にとっては大変良好な環境で食工房の事業を展開出来ているのも、当集落が健全に維持されていればこその成果ですから、出来る協力を惜しむ考えは毛頭ありません。


皆さまにも、この点をあらかじめご理解をいただきたいと、お願い申し上げる次第です。


  本日の食工房


そのようなわけで本日は、コーヒークッキーのみ焼きました。
明日は、くるみびすけっと、森のパン屋のビスケット、バタービスケットを焼く予定です。


  雑貨コーナーからお知らせ


Blue Lace の服、入荷しました。


今回は、麻100%(二重麻)のワンピースです。
下にパンツも組み合すことが出来て、便利なデザインです。
色は、どなたにも好まれる紺色。


今月は下旬にも、さらに新作が入荷予定です。
気になる方は、例によって、お早めにご来店くださいませ。


★二重麻とは・・・
麻の布地が二重になっていますので、厚みがあります。
早春の肌寒い時期でも、暖かい着心地を楽しめます。



 


  若い友人のオーガナイズ


福島の若い友人の企画で、素晴らしいイベントが開催されます。
アフリカを感じたい、アフリカに触れたい、アフリカを体験したい、そんな方はとにかく全員集合です。

合計3日間3か所にて、アフリカンドラムとアフリカンダンスのワークショップやコンサートを体験出来ます。
詳しくは、フライヤー画像をクリック拡大表示してご覧ください。


  


 

5to8、疲れました。

9to5(9時から5時)は、労働基準法に言うところの既定の労働時間を例えたものだったと思いますが、本日の私は5to8、午前5時から午後8時まで働きました。
午前中から
午後に少し食い込んでパン屋の仕事を終え、その後先ほどまでコーヒー屋でした。
もちろん、食事の時間や若干の休憩は挟んでいますが、さすがに疲れました。


でもまあ何と言ったら良いのか、そのくらいに動ける自分の体は、自分で思っているよりは丈夫なのかな?と。
とにかく朝の一時、少しの準備運動と10分間程度のランニングで、何かが変わったと実感しています。


持続可能な健康的活動のキャパシティーは、個々人によって違いがあると思いますが、自分ならどこまでと自覚出来ることが、実は一番大切なことだと思います。


おかげさまで、まあまあ上手く行っています。
何しろ、私一人替えの利かない仕事ですから、よくよく気を付けているのです。


来年は早や還暦になろうという歳になって、少しは利口になったかなと・・・。
まだまだがんばります。


  お知らせ


沼ノ平の「福寿草まつり」、今年はなかなか天候に恵まれません。
まだまだ咲き終わっていないので、開催期間を一週間延長したそうです。
来週末まで、開催中です。

ITで変わる放送・通信

こんなことは、私が申し上げなくても皆さんも予想しているかも知れません。
それそれとして。
ここ数年あるいは、二十年間くらいの携帯電話システムとインターネットシステムの発展、PCの進歩などを見ていて想像するのですが、今後数年のうちに放送と通信は根本から変わるだろうと思っています。
先ず、光ファイバー通信網が確実に地方の過疎地にも張り巡らされつつあること、携帯通信網も全国津々浦々に及びつつあること。
この二つが完成すると何が可能になるかと言うと、ラジオ放送はもちろんテレビ放送も、すべてインターネット経由で配信出来るようになるということです。
家庭や事業所など固定した場所は、有線(光通信)のインターネット経由で、自動車など移動体は携帯通信網のインターネット経由で利用出来るはずです。
全国はおろか世界中の放送が、場所を選ばず、電波障害などに邪魔されることなく、明瞭に受信可能となるでしょう。
そしてもう一つ、電話やメールについては、放送に比べて微々たる情報量ですから、無料または定額低料金で無制限利用が可能になるかも知れません。
そうなると、AM放送で使っているような巨大な送信塔はいらなくなりますね。
言うまでもなく、莫大な量の電力を節減出来ることになります。
通信線も、すべてグラスファイバー線に置き換えられ、銅線のケーブルは極一部の特殊用途を除いて撤去されるでしょう。
これも莫大な量の金属資源節約に貢献するはずです。
光通信に使うガラスの材料は、逆にいくらでもあるはずですから。
そしてまた何より、今や貴重となった電波資源も、長波、中波、短波、超短波、極超短波帯の一部くらいまでの帯域が、グッと空くことになりますから、まあ何が起こるか?予想も付きません。


ま、それはいいのですが、これからの通信を一手に担うギガ帯電磁波が、人間やその他の生命に有害かも知れないという懸念は、どうなるでしょうか。
無害と証明されればいいとして、もしとんでもなく有害と分かったら・・・。
恐らく、なすすべはありませんね。

それはともかく、思い起こせばテレパシーや伝書鳩の時代にも、人は生きていたのでした。