先日のこと、ご常連のお客さまが語ってくださったありがたいお言葉です。
「食工房のパンを食べていると、体調がいいんですよね。」
「それが分かっているんで、無くなりそうになると、こうやって頑張って買いに来るんです。結構高い(価格が)ので大変なんですけど。」
持病を抱えていらっしゃるその方のありがたいお言葉に、「口に入れるものをつくるからには、体に悪いものをつくって売るようでは、それは罪つくりというものですから・・・」、そんなお返事をしていたと思います。
皆さまの健康に貢献したい、それが食工房の願いです。
この時代、国民一人当たりの医療費は増える一方だとか・・・。
その幾分かでも減らせるなら、そのために食工房のパンがお役に立つなら、こんなありがたいことはないと思っています。
食事パンとして提供しているものは、すべてこの考えを形にしたものだと自負しています。
明後日のパン焼きに備えて、明日は午前中から酵母の調整にかかります。
それとは別に、プンパニッケル用のザワータイクも仕込みます。
小麦やライ麦や大麦を全粒粉に挽く仕事もあります。
どの工程も、自分の手から離さないと決めています。
麦の作付けでも、実際に作ってくださるのは農家さんですが、自分でも小さな圃場で並行して試験栽培しています。
それは、麦について理解を深めたいからです。
種まきの時期、肥料の質や量、栽培中の管理、収穫期の判断、収穫後の調整などなど、農家さんの仕事の一つ一つを身をもって理解しておきたいのです。
それはきっと、パンの出来に反映するに違いないと思いますから・・・。