近年、穀物に発生するカビによって生成される毒物の健康への懸念が注目されており、数種類のカビ毒について安全基準が制定され、検査が推奨されています。
麦に関しては、デオキシニバレノール、ニバレノールについてカビ毒検査が推奨されています。
食工房では、今までこのことについて認識が不足していました。
ここ一年くらいの間に、麦を作付けしている方が公開しているブログ記事などから、いろいろな情報を得、ライ麦が特にリスクが高いことが分かりました。
そこで手始めに、今年産のライ麦について検査を受けました。
検体は、原穀そのものと全粒粉に製粉する際の前処理として行う精麦処理をしたものの2つを用意しました。
そして一昨日でしたが、検査結果の速報をファックスで受け取りました。
正式な書類は、後日郵送で届くことになっています。
結果から申し上げると、安全基準1mg/1kg に対し、原穀で0.38mg/kg、精麦処理済みで0.23mg/kg でした。
まあ一応セーフという所ではないかと思っています。
今年のように、開花登熟期に雨が多いと、赤カビの発生を防ぎ切れず、デオキシニバレノールの発生も抑制出来にくい状況となります。
来年以降、農薬の使用も止むを得ない場合も生じると思っています。
先ずは取り敢えずも、廃棄処分は免れました。