食工房の夏期休業も早や半ばを過ぎ、残りが少なくなって来ました。
とは言うものの、今年は今までになく長い休暇をいただいています。
麦畑の圃場整備をするためというのがその一番の大きな理由ですが、まだまだ完ぺきに終わらせることは出来そうもありません。
連日の猛暑と年齢による体力的限界に阻まれて、予定の半分くらいしか進めることが出来ていません。
あと数日で完了は、どう考えても無理があります。
尤もその遅れている原因は別にもう一つあって、適切に機械力を使えていないという現実もあるのです。
先ず一つは、収穫の際コンバインという機械を使います。
食工房で使っているのは、稲作用のもので中でも一番小型のものです。
それでも、これは刈り取りと同時に脱穀までこなしてくれる優れものです。
それだけでもすごい能力ですが、あと一つ残った藁を細かく刻んで排出するという仕事もこなします。
実は、この機能に大いに期待していたのですが、麦わらはとても硬く強靭でしかも丈が長いので、稲作用のコンバインでは全く受け付けませんでした。
そのおかげで、長いまま出て来た麦わらを事後処理しなければなりません。
トラクターで鋤き込むためには、藁切りカッターという機械にかけて細かく刻むか、焼き払って灰にしてしまうかのどちらかということになります。
長いままでは、ロータリーに巻き込まれて絡まり、最後には動かなくなります。
まずここで躓いています。
何しろ暑いのと、火を焚くのは危険も伴いますから、風の強い日などは作業出来ません。
また、どうしても鋤き込みたい圃場もあるわけです。
藁切りカッターで刻む作業は、本来ならコンバインが同時にやってくれるはずの仕事ですから、その分全く余計な時間を取られることになります。
時間がかかっている間に、圃場には雑草が繁茂して来ますから、仕方なく刈り払い作業もすることになります。
ま、その草も一緒に刻まれて緑肥にはなりますが。
そして有機肥料を入れるのも、また大変な労力を要します。
馬糞堆肥などを投入するためには、専用の機械も必要です。
それを今までは、スコップで広げていたわけですが、面積の拡大とともに追い付かなくなりました。
昨年は豪雨災害の後始末もありましたから、有機肥料の投入は果たせませんでした。
今年は・・・と意気込んでいたのですが、このペースでは出来るかどうか分かりません。
さて、今後も麦作を続けて行くために課題は何かと考えてみました。
まず一番は、コンバインを汎用のものに交換することです。
汎用コンバインは、米麦はもちろんのこと、大豆やトウモロコシまで、専用のアタッチメントを交換することで何でもこなします。
ライ麦のような特別丈の長い作物でも大丈夫です。
中古で良いので、これを手に入れることが先ず一つです。
あと一つは、有機肥料を投入するためのマニアスプレッダーという機械を手に入れることです。
これらが実現すれば、圃場整備もずっと楽になり、体力的限界も大きな問題ではなくなります。
あとは、そのための経済的負担が追い付くかどうかだけです。
麦はとても魅力的な作物ですから、何とかしてその基礎を固めて、娘たちに引き渡したいと思っている私です。