投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

またトラブル?ではありません。

昨日は、ブログを更新しませんでした。
一昨日、接続設定のトラブルのことを話題にしましたので、やっぱりまたトラブったと思われたかも知れませんね。
いやそうではありません。
昨夜は、私事ですが、家族内に祝事がありまして、出かけていました。
そして、一杯ご馳走にもなりましたので、ブログの更新はお休みさせていただきました。


明けて今日は、未完成の雪囲いを完成させるべく、材料を買いにホームセンターに走り、午後からずっと今まで、暗くなってからはヘッドライトを点けて、突貫工事をしていました。
それでもまだ少し残ってしまいましたが、とりあえず大雪が降っても何とかなる状況です。
我が家の雪囲いは、外壁と間を空けて設置するので工事が大変ですが、その代わり冬の間も窓が開けられるし、部屋も暗くなりません。
その空間に、保存野菜を置いたりもしています。
こうやって、またしても本業外の仕事に精を出すので、今日はいつもと違う筋肉を使ってもうクタクタです。

明日も少し残りをやって、それから本業に戻らねばなりません。
おかげさまで、シュトレンのご注文の追加を次々いただいています。
少し余裕を持って造っていましたので、何とかお応えしていますが、クリスマス前にお届け出来る分はもう予約が一杯になりました。
今週末にもう一度、最後の製造です。
こちらは、クリスマスを過ぎてから食べ頃になりますが、遅くてもいい方向けに用意しています。
この分は、まだご注文いただけます。(12月19日までにお願いします。)


それから今週の木曜日のパン焼きは、カネリプッラです。
そして、臨時に「みのりのパン」を焼きます。
数に限りあり。
ご注文、ご来店先着順に販売いたします。


ただいまクッキー類など、品揃えが全然なってませんけど、こちらは年が明けてからしっかりと充実させて行きますので、年内は悪しからずご容赦を。

ちょっとトラブルが・・・

今日は、インターネット接続で思わぬトラブルがあり、ブログの更新も出来ないかと思われました。

と言うのは、2台のPCを個別にインターネット接続するために使っているネットワークアダプターが、時々動作が不安定になるので設定をいじっていたのです。
今一つ良く分からないまま、設定をデフォルトに戻したとたん、それきりインターネットにつながらなくなってしまいました。

今までなら、すぐ近くにPC通のMさんがいて頼りにしていましたが、隣町に引っ越してしまいましたので、急な事態には間に合いません。
ここは一つ勉強を兼ねて、自力で解決しようと決心して、一つ一つ最初から接続設定をやり直しました。
おかげさまで、1時間ほどでまたつながりましたし、2台ともスムーズに接続出来てトラブルもなさそうです。
この間に、お問い合せやご注文のメールが2通入っていて、もし回復していなかったら確認も出来ないところでした。

いやはや、もはや完全にPCとインターネットに依存している食工房の状況を、改めて認識いたしました。
以前は、PCの導入にものすごく懐疑的な私でしたが、今回の事態に、いつの間にかPC通になろうとしている自分に気がつきました。
やる以上は、何でも凝らずにはいられない性格、これではいくら時間があっても足りないのは当たり前ですね。

まあでも、道具や機械がスムーズに動くのは本当に気持ちがいいと、それだけで元気になれる単純な私です。

お仕事、てんこ盛り

今日は、午後7時の閉店までに、全部の仕事が終わりませんでした。
後片付けが残ってしまいました。
いつもなら、残業してでも終わらせるところですが、明日も明後日も予定が詰まっていますから、逆に定時で終わりにして余力を残しました。
これで間に合わなくなった時は、定休日を返上することになります。
今、世の中はいろいろと大変だというのに、うちはこれだけ仕事させていただいてますので、何はともあれ感謝の一言です。
そして忙しい合間に、そろそろ来年の計画も考えています。
ホームページも刷新したいですね。
長いこと休刊状態の「高野通信」(印刷版の)も、再刊したいです。
例年1月、2月は、売り上げが落ちて息が切れそうになりますので、逆に暇なら暇で、発想の転換もあっていいのじゃないかと考えているところです。
いろいろと課題を整理して、新しい種も蒔いて来春に備えたいと、正月過ぎても別な意味で「お仕事、てんこ盛り」になりそうな気がします。
その前に、ここ一、二週間の山場を、風邪などひかずに無事に乗り切らなくてはなりません。
先ずは健康第一と肝に銘じています。
今年も最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。

只今、佳境です。

昨日は、さすがに疲れていたのか、途中まで書きかけのブログを操作ミスで消してしまい、ガックリ来てしまいした。
そんなに焦っているわけでもなかったのですが、当然注意するはずのことに気が回らないというのは、やっぱりこれが、疲れているってことなんだなと自覚しました。

今日はまた気を取り直して、元気に仕事をして、配達にも出かけて来ました。
今のところ道路も雪の影響もなく、いたって順調に走れるので助かっています。
我が家は、まだ一部雪囲いが未完成で、このまま大雪になってもらっては、ちよっと困るのです・・・。
と、私も、少し雪国の住人らしい感覚になって来たということでしょうか。
まあそれでもクリスマスの頃には、雪も欲しいような気がしますね。
それからお正月も・・・。

さてさて、食工房の仕事もいよいよ佳境です。
明日はまた、シュトレンを造ります。

そうそう、一つお知らせすることがありました。

七日町「駅カフェ」さんで、今週末からクリスマス期間限定で、食工房のシュトレンがメニューに乗ります。
サッパリした苦みの名水水出しコーヒーに、これほどマッチするものはないかも知れません。
ぜひこの機会に、お召し上がりください。

サービス業の自覚

パン屋にしてもコーヒー屋にしても、パンを焼くことやコーヒーを焙煎すること自体はモノづくりであり、要求されるのは、つくるモノへのこだわりや向上心など、職人的気質だと思います。
ところが、それらをお客さまに買っていただく部分は、明らかにサービス業です。
モノづくりとは違うスタンスが要求されますね。
私なんかには、ここのところがとても悩ましい・・・。

人と話をするのは、どちらかと言うと好きですが、それは家族や友人たちとの気がねのないおしゃべりであって、初めてお目にかかる店のお客さまなんかだと、とても緊張してしまいます。
まあそれでも歳の功でしょうか、必要に迫られれば、それなりに応対しています。


それはそれとして、商売というのはたとえ製造業であっても、半分か時にはそれ以上の部分はサービス業なのですね。
昔なら、そこそこ人が来やすい場所にお店を出して、コツコツパンを焼いて並べていれば、近くの人が買いに来てそれでご飯が食べられたのだと思います。

それが現代は、情報もモノも広範囲に伝わり流通しますから、思いもかけないような遠くの業者に、突然脅かされるようなこともあり得るわけです。
今の世の中、自分の仕事をいつも外に向かってアピールし続けていないと、次々出て来る新しい情報に埋もれかき消されてしまいます。


食工房の場合、パン焼きやコーヒー焙煎のような本体と言える仕事と、ホームページの作成やブログ、広報やチラシなど印刷物の編集、ラベルのデザイン、パッケージに使うカードなどなど周辺の仕事との割合は、6対4くらいになっているのじゃないかと思います。
余計な仕事が多くて困ると考えるか、やり方次第で自分流の仕事へのスタンスを取れると考えるか、人それぞれだと思いますが、こんな商売向きでない場所で店をやろうとした私は、言うまでもなく後者です。
忙しくなるのは止むを得ませんね。


そして人付き合いは苦手でも、長い間には、私流の誠意を汲んでくださる方は必ずいらっしゃると思っています。
改めて、皆さまとのお付き合い、どうぞよろしくと申し上げます。

今年のシュトレン


日本で売られているものの中では、
比較的大きい部類に入るサイズです。



 中身にはマジパンではなく、全体に
ミックスナッツを混ぜ込んであります。


食工房のシュトレン、今年で4度目の製造になります。
一年に一度、11月から12月にかけての一ヶ月余りの間に、だいたい週一回のペースで6回くらい製造しています。
まあどんなに頑張っても、200個より多くは造れません。

まず酵母の調整と材料の下ごしらえに始まって、次の日一日かけて焼き上げ、バターとグラニュー糖をかけて、一晩寒い部屋に置いてしっかりと固めます。
三日目は粉糖できれいに化粧して、また一日寝かせて落ち着かせます。
四日目に、袋詰めしてコンテナに収納して熟成を待ちます。

食工房のシュトレンは、他所のものよりは早くから召し上がれます。
4~5日も経てば、いい感じになります。
もちろん、さらに一週間二週間置けば、ドライフルーツの水分が生地にしみ出して、全体がシットリして来ます。
スパイスの香りも落ち着いてバランスが良くなります。

それで、他所のパン屋さんやお菓子屋さんのシュトレンも、沢山ではありませんがいただいて試食したことがあり、比べて食工房のシュトレンの特長は何かと言うなら、やっぱり香りでしょうかね。
文旦ピールの香りは、今までのところ他では味わったことがありません。
これに、スパイス4種類とバニラとラムの香りが混ざり合って、食工房のシュトレンの香りが出来上がります。

手前味噌自慢はともかく、本当にこんなに美味しくていい香りのするものを、ドイツの人たちは、どうやって思いついたのだろうかと思いますね。
ヨーロッパの食文化の、最も成熟した一つの例として上げていいんじゃないでしょうか。

ちなみに一説によるとシュトレンは、必ずしもクリスマスには関係がなく、冬の間新鮮な果物が手に入らなかったり、食糧そのものも乏しくなる時期に、栄養価の高い保存食として少しずつ食べるためのものだったそうです。
そう言われて、材料を見ると分りますね。
すごい高カロリーですし、一方、ミネラルやビタミン類も豊富です。


 



オリジナルギフトパッケージ


  おしらせ

ご予約いただいている方に、順次お届けしています。
まだ少々余裕がありますので、これからご注文いただいても間に合いますが、お届けはクリスマス直前か後になります。
ご注文はお早めに。
ちなみに、お正月用にお求めになる方もいらっしゃいます。

PCは不思議な機械!?

コンピューターは、多分人間が作った機械の中で、最も複雑な機械でしょう。
それだけに、漕がなければ倒れる自転車のように、単純な説明では理解不能なところが沢山あります。
実際、不思議に思える動きをしますね。
よほどのマニアの人でも、PCの動作にはわけの分からないことが、時々起こるみたいです。

0と1という2個の数字列だけの情報で、最終的に文章の編集はもちろんのこと、綺麗なイラストが描けたり音楽が流れたり、そして様々な別な機械を連動させれば、実際にモノを作ることも出来るし、ロボットを動かすことも出来ます。
これらの動作を制御する約束事、つまり数字列(コード)の成り立ちは、情報量のスケールは桁外れに違うでしょうが、遺伝子に似ているなぁと私には思えます。
だから、コンピューターが動く仕組みはとても複雑で、一部始終を理解することなど、私には想像も及びません。

冬、寒い時に動作が不安定になるとか、その他いろいろあるみたいですが、私の経験から感じるのは、信頼に応えたり疑いに反応したりすることです。
私は、他の機械でも同じだと思っていますが、コンピューターには尚更そういうところがありますね。
くれぐれも、遅いからと言ってバカにしたりしないことですね。

うちのメインPCはもう6年前のマシンで、プロセサーはとっくに時代遅れですが、よく働いてくれています。
慌てないで、待ってあげるというのが、彼(?・彼女?)とのお付き合いのコツです。
また、仕事がしやすいようにメモリーを増設したり、なるべく一度に沢山の仕事をさせないようにしたり、まるで人を雇っているような気遣いが、とても有効だということを実感しています。

そしてこの春導入した2台目の、はるかに優れもののPCの存在にも、微妙な気遣いを要求されています。
PC同士がやっかんだりするのかどうか知りませんが、ネットワークが不調になったり、また調子が良かったりといろいろあります。
そうやって考えて行くと、ロボットというのは、なかなか微妙な問題を孕んでいそうですね。
人間の期待に十分応えるほど高性能になったロボットは、悪意のあるウィルスなどに感染して、その人の命令に反抗して手を焼かせたり、命に危険を及ぼしたりする可能性も出てくるのじゃないか、そんなことまで考えてしまいました。
人間の頭脳とコンピューターは、最後まで仲良くしていられるのかな・・・?そんな心配が頭をかすめる私です。


おしらせ
今週は、クリングラです。

「がんばっております。」

昔の私なら、こんな言葉は出て来なかったと思いますが、こうして忙しいこともありがたいと思えるようになりました。
去年の今頃のブログを読み返してみると、一年前の今頃私は、風邪をひいていたんですね。
今年は心がけが良かったのか、調子がいいのです。
おかげさまで、今日もいろいろはかどりました。
クッキー類がついに全滅してしまいましたので、今日は、どろんこクッキーとパタポンを焼きました。
売るものが無くなったのでは、売り上げは得ようがありませんからね。
明日は、ケーキ2種類と何が出来るでしょうか。
ミックスナッツなど、素材そのものも自家製していますので、やることはいっぱいです。

同業者と不本意な競争に引き出されないための食工房のスタンスは、面倒くさくて誰も手を出さないことを敢えてやって、真似の出来ないものを造ることです。
だから時には効率無視で、ただがんばるしかないこともあるのです。
でも、得てして、儲けにならない仕事の方が楽しかったり、やりがいが感じられたりすることがあって、良い人生勉強になりますね。
やっぱり、仕事の中に喜びがあるということが、一番大切なんじゃないかと思います。
それがあればこそ、がんばれるということですね。
疲れた時に少し休む時間さえもらえれば、いくらでもがんばれそうな気がしている今の私です。


「パンだより・38 冬至号」 編集作業が終わりました。
この後公開いたします。


更新情報 

「パンだより 38・冬至号」 アップしました。
<こちら> からご覧いただけます。

続・食品添加物の話

食品添加物の話、もう少しお付き合いください。

実は、昨日はちょっと熱くなり過ぎて、いろいろ見落としてしまったことがあります。
昨日は、食品添加物は一様に有害と受け取れる言い方に終始しましたが、少し訂正させていただきます。
例えば、豆腐を造る時に使う凝固剤(例えばニガリ)のように、必要不可欠で昔から使われていて、安全性にも全く問題の無いものがあります。
菓子造りにも、重曹が使われます。
そうでした。食工房でも、重曹だけは使っています。


やはり、個々の添加物について丁寧な解説を付けないまま、食品添加物全体を有害なものとするのは、いささか安易だったと反省いたします。


その上で申し上げますが、私は私なりの基準を明確に持っていて、危険あるいは安全性が疑問視されているものはもちろんですが、安全と分っているものでも、食工房の製品に不要と考えるものは使用しません。
今は、唯一重曹(炭酸水素ナトリウム)のみ使用しています。


さてここで、参考までに掲げておきますが、私が食品添加物のことを勉強する際に役立った一冊の本があります。
「加工食品の実際知識」という本です。
古い本で、とっくに絶版になっていますが、古本市場ではまだ入手可能です。
個々のデータは、古くなってしまったものがあると思いますが、基本的な情報は十分役に立ちます。
興味のある方は、ぜひ入手されて読まれたらいいと思います。

食品添加物の話

加工食品と言えば、食品添加物のことが先ず頭に浮かぶのは、私だけではないと思います。
長年、自然食に親しんで来た私は、食品添加物についてはいろいろと勉強もして来たつもりです。
その結果、無添加の大切さを承知しているからこそ、今やっているパン屋の仕事は無添加にこだわっています。

現在日本国内では、388種類の食品添加物が認可されていますが、ちょっと考えても恐ろしい数字だと思います。
当然、安全性が十分に検討された結果、認可されたという点では、筋は通っているわけですが、その安全性の認識にも、全く問題が無いわけではないのです。

そもそも「添加物」の名が示すとおり、栄養素のような食品本体の成分ではありません。
そしてたいていの場合、それらは有毒な薬物(化学物質)です。
安全性と言っても、濃度的に安全なラインを決めているだけで、毒性が無くなるというわけではありません。
ということは、複数の食品から何種類もの食品添加物を継続的に摂取することにより、複合的な有毒性が生じる可能性がありますし、物によっては体内に蓄積される可能性もあり、総量が危険なラインに達することも考えられます。

食品の品質表示には、添加物の化学物質名そのものが表記されることはなく、「品質改良剤」「品質保持剤」「保存料」など、耳ざわりの良い名称ばかりが使われます。
ほとんどの人は、その中身や有毒性に関する知識を持っていませんし、知る機会も少ないと思います。
そして、添加物が使われた口当たりの良い食品を、当たり前のものとして受け入れているわけです。
皮肉なことですが、そんな食品に慣らされた口には、無添加の素材そのものの持ち味が生きている食品が、かえって不味く、低品質のもののようにさえ感じてしまうことが珍しくないのです。

味覚の基礎は、離乳期に始まる幼児期に決まってしまうと言われますが、こういう時期に添加物浸しの食品に接することは、何としても避けたいことです。
食品添加物の本当の毒性は、私たちの味覚を毒することであると思っています。