投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

国際交流フェスティバル

今日は予定通り、国際交流フェスティバルへ、出店参加して来ました。
そう・・・、写真の一枚もないのかと思われますか?
迎える側に回ると本当に忙しくて、写真を撮ることもよその展示を見て回ることも、結局出来ませんでした。
朝、搬入の時、顔見知りの方に何人か出会いましたが、その方たちも持ち場を離れられなかったらしく、開催中は一度もお見えになりませんでした。
お天気も上々で、会場はなかなかの盛況。
朝8時に現場に入ってから、午後4時前に退出するまで、一度も座ることなく立ち通しで、ちゃんとした飲み食いもなしで、それでもテンションは下がりませんでしたね。
娘たち二人も同じでした。
他のブースをいっぱい見て来て欲しいと思ったのは、ちょっと考えが甘かったようです。
その代わり、自分の持ち場で多勢の人と出会えたので、それはそれで良かったかなと・・・。
面白かったのは、娘たちを日本人じゃないと思った人がいたことです。
長女は、スリランカの人にチャイニーズかと質問されたそうですし、私は私で、ここはどこの国のブースですかと質問されましたし、なかなか面白いやりとりでした。


それで今回気がついたことを一つ。
国際交流に関心を持っている人は、概して好奇心が旺盛で積極的だということですね。
食べ物に関しても、体験したことのない目新しい味覚に対して感覚が開いていると言うか、いわゆる「喰い付き」が良くて、普段食工房の品物を手にとっていただいた瞬間に、時々感じる「大丈夫かな?」という心配は、全く感じませんでした。
あと、福島県内天栄村にある、「ブリティッシュヒルズ」<参照>が今年も出展しており、定評のあるスコーンとマフィンを販売していましたので、これはぜひともと思い、売り切れないうちに一通り買いこんで来ました。
うちのスコーンも、結局全部売り切れたのですが、ここはやはり研究材料として、見逃すわけには行きませんからね。
それからすぐうしろ隣のブースでは、インドの方がヒヨコマメのカリーを出していたので、これはぜひともあとで食べようと思っていたら、早々に売り切れてしまっていました。
他にも沢山沢山、興味の湧く展示があったのですが、見ることが出来ませんでした。
それでも、また来年もきっと参加したいと、娘たちと話したことでした。

イベントサンデー

明日の日曜日は、先刻お知らせしましたとおり、会津若松市内にて「国際交流フェスティバル」に出店参加いたします。
明日は造り仕事は出来ませんので、イベントの準備も兼ねて、今日はいつもの二倍量の仕事をしました。
おかげで、後片付けがたった今やっと終わったところです。
これからまだ、明日の準備です。

ところで明日は、あっちでもこっちでもイベント開催のようで、人出も分散されるのではないかと、ちょっと余計な心配も頭をかすめます。
実は、この山都町でも、毎年恒例の「みちくさ通り」賑わいイベントが予定されています。
こちらからも、出店のお誘いをいただいていたのですが、国際交流という貴重な場に娘たちを参加させたいという親心で、そちらを採らせていただくことにしました。
お時間のある方、ご都合のつく方は、ぜひ両方の会場へお運びいただきたいと、手前勝手なお願いです。


「国際交流フェスティバル」のご案内は <こちら>
会場の地理のご案内は<こちら>
「みちくさ通り」及び山都町内のイベント案内は <こちら>

同じような話しで恐縮ですが・・・

昨日、知り合いが「忙しい!忙しい!」を連発していたという話で、どちらも忙しい人ばかりみたいだと申し上げましたが、今日は今日で、うちによく来る知り合いが、このところ一ヶ月間休みなしで出勤しているという話しでした。
聞いてみると、会社にしても雇われている人にしても、とにかく余裕を持って仕事が出来るという状況じゃないらしいですね。
こんなに休みなく働いて、上がった成果はどこに行ってるんだろうと、その知り合いは言うんですね。
それで、休みたいと言えば、来てもらわなくていいよと、あっさり首になってしまうわけです。
今は、身分に保障のある正社員雇用は本当に少なくて、どんな条件でも仕事があるだけましだと思わなくてはならない状況ですからね。
体を壊さないで欲しいと思わずにはいられませんでした。

うちは自営業で、やはり自分たちの身の上に何の保障もありませんが、それでもこうして自分の造ったものが売れて、寝起きの場所を確保出来て、毎日の食事に事欠かないだけでも、ありがたいことだと思っています。
健康だけが財産、それでいいと思っています。
でも出来れば、もう少しだけ時間が欲しいです。

配達一回り、2時間の気分転換

木曜日はいつもの事ながら忙しいのです。
早朝から昼過ぎまで、コーヒーとパン一切れだけで、あとは喉が渇くので水を飲みながら仕事しています。
その後、ちゃんと食事をして、もう一仕事してから配達に回ります。

今日は、ちょうど日の暮れ時にさしかかって、気持ちの良い秋の夕暮れの風景を眺められました。
夕やけの空を背景に、山々の稜線がくっきりとシルエットになり、少し上に「鎌を研いだ」の例えがまさにピッタリの三日月と宵の明星・金星がかかっていました。

そうなんです。
配達に回ると言っても、走るのは大方山道と田園風景の中ですから、至ってのんびりしたものです。
そして運転中は、運転以外のことはしませんから、逆にそうやって外の景色を眺めながら気分転換出来る、貴重な時間になっています。

ところで今日は、途中買い物に寄ったスーパーマーケットで、市内の知り合いにバッタリ出会いました。
全く久しぶりだったので、ちよっと立ち話をしたのですが、出て来る言葉は「忙しい!忙しい!」の連続。
どうやら東奔西走の日々が続いているらしい・・・。
私もこのところ結構忙しいのですが、お互いため息つきながら別れました。
やっぱりどの方面も忙しい、おいそが氏ばかり。
歳のせいもあるかも知れませんが、この頃やたらと時間が過ぎるのが速いですね。
運転中が一番暇な時間とは・・・、それでも本は読めませんけどね。
今日は、夕やけ空を見られただけでも、何か得したような気分です。
あ!カメラ忘れて、写真はありません。

新豆入荷



先ず一つは、ネパールから今年収穫された、サガルマータ・2008です。
昨年、好評いただいたものの、仕入先で早々に売り切れとなり、その後同じネパール産のアンナプルナで代用して来ました。
こちらも悪くありませんでしたが、売れ行きは今一つ。
在庫が終了したのを機に、ここはやはり実績のあるサガルマータを置くべきと判断しました。
「サガルマータ」は、ネパール語で「空の女神」を意味します。そしてそれは、他でもない世界最高峰のエベレスト山のネパール語名でもあります。
このコーヒーに、昨年私が書いたユーザーレビューは、「異臭なく胸の奥まで吸い込みたくなる心地良いロースト香。スッキリとした苦味といつまでも口に含んでいても苦にならないフルーティーな酸味。」というものでした。
コーヒーの主要産地である中南米産のコーヒーとは、また違った個性が楽しめます。
ネパールでのコーヒー栽培は、主要産業になっていないせいで、小規模で全くの自然栽培状態だそうです。
農薬も化学肥料も、買うお金がないから使わないという話しです。
「紅茶の国」のコーヒーをぜひお試しください。

そしてあと二つ。
セラードコーヒーよりニ品目、サンプルが届きました。



「ブルボン・クラシコ」の名が示すとおり、ブルボン種はコーヒーの中では長老格の古い品種、風味では定評があります。



「樹上完熟・晩秋摘み」と聞いて、あれ、秋は始まったばかりなのにと思ってはいけません。
ブラジルは南半球なので、今は晩秋はとっくに過ぎ去って、冬が終わろうとしているところです。

ブラジル産の豆は食工房テイストのベースなので、このニ銘柄のテイスティングがとても楽しみです。


    イベント出店のおしらせ
来る10月5日、「国際交流フェスティバル」に出店参加します。
世界の食べ物・飲み物
コーナーで、コーヒーとパンを出品します。
詳しくは<こちら>

緩・極まる一日

今日は定休日、お天気も気持ちの良い秋晴れ、片付けたい雑用、「パンだよりの」編集、したいことしなくてはならないことが沢山あったのですが、「そんな忙しいばかりでは人生は終われない!」という言葉が、朝から妙に頭を離れないので、強い気持ちで(!?)一日何もしないと決めました。
連れ合いと娘たちに、用足しと買い物に出かけてもらった後、庭に椅子を出して座り、ボンヤリと空を眺めていました。
空を行く雲の様子は、見ていて飽きることがありませんでしたし、耳にはいろいろな音が聴こえて来ました。
風の音に混じって、いろいろな羽虫の羽音やコオロギの鳴き声、そしてリスかネズミかはたまた野良猫か分かりませんが小動物がいるらしい物音が、遠くから田んぼで稲刈りしているコンバインのエンジン音も聴こえていました。
日が当っている間は至って快適でしたが、そのうち日陰になり始めた頃、やぶ蚊に追い出されてしまいました。
その後は、家の中で昼寝。
連れ合いたちが帰って来て、コーヒーを飲んだ後、また横になっていたらいつの間にか眠り込んでいました。
かくして全く非生産的、「緩・極まる一日」を過ごして、時間を無駄にしました。
でも、これが大切なんですよ。
自然界は、95%の無駄(ゆとり)と5%の実効で成り立っているそうですから。
もっともっとボーっとしていていいはずなんです。
おかげさまで、少し何かを取り戻したような気がしています。




しばし、この世の極楽

過労と失業

過労と失業が同居するおかしな社会。
今この国では、働き過ぎで体の健康を損ない、過労死する人、強いストレスに追い詰められて過労自殺する人が後を絶たないというのに、一方では健康で働く意欲もあるのに就職出来ない人、学校を卒業しても就職口を見つけられない若者も沢山います。

21世紀を迎える直前の日本で、失業率が4%を超えた時、ワーキングシェアと言う言葉を聴いた覚えがあります。
減った仕事を分け合って就労するというその考え方は、例えば、一つの会社に半日ずつ出社して仕事を分け合い、失業する人が出ないようにするというものでした。
それを耳にした時、私はちょうど山暮らしをしていましたが、これはいい考え方だ思ったものです。
半日会社で仕事をして、あとの半日は家庭菜園なんていいじゃないか。
それとも、視野を広げるために、あるいは資格を取るために、勉強するというのもいいのじゃないか。
収入は減るかも知れないが、生活に創意工夫を凝らす意欲を喚起したり、公的支援もあってもいいじゃないかと考えたものです。

しかしその後の日本は、ちっともそんなことにはならず、全く逆の方向に進んで来たように見えます。
少ない就労のチャンスを奪い合い、その結果労働力は買い手市場となり、労働環境は厳しくなる一方。
残業、休日出勤は当たり前、いろいろな手当てのカット、給料の切り下げなども珍しくない現状を見ることになりました。
今、少なからぬ人が置かれている現状とは、いくら働いても貧困から抜け出せない、つまり自分の労働の代価で生存が難しいという状況です。
過労死や過労自殺は、そうした社会が出した結論の一つだと思います。

ワーキングシェアは、どうして実現しなかったのでしょうか。
「21世紀は心の時代」という言葉も同じ頃耳にした覚えがあります。
仕事を分け合うという考え方も、それに連動していたように思います。
でも現実は、全部逆さまになってしまいました。
その理由の一つには、私たち一人一人が何か誘惑に負けて、欲を離れられなかったということがあると思います。
何と言ったら良いのでしょうか、そこには何かとてつもなく邪悪な意思が働いているような気がします。
誰の目にも明らかなように、もうここまで格差が出来てしまったら、一旦獲得した利権を自ら進んで手放す者はいないでしょうから、これからいつまで続くか分かりませんが、ますます競争の熾烈な社会になるでしょう。
はっきり言って、見たくない現実かも知れません。

どんな未来が待っているのか、少なくとも私は、絶望しているわけではありませんが、決して楽観してはいません。
真っ当に努力していても、この商売が続けて行かれなくなることだってあるかも知れません。
そんな時、どうやって生き延びて行こうか。
先ずはその前に、自分の欲求をどこまで減らせるか、それに挑戦したいと思っています。

来客あり、感謝の昨日今日

今日のカフェクラブの集いには、定員オーバーの8人の方がいらしてくださり、にぎやかと言うよりは緩々とした時間を過ごしていただきました。
それに先立って、実は昨日のうちから若い友人たちが3人ほど、泊りがけで来てくれていました。
久しぶりの大人数の食事をして、とりとめのないおしゃべりに花が咲いて、外はすっかり気温が下がって寒いくらいでしたが、あたたかく夜が更けて行きました。
昨日も今日もそうでしたが、私たちのキャラクター故なのでしょうか、人が集っている割には静かなんですね。
でもそれはそれで、こういうのもいいなぁと思います。
参加された方々はどんな印象を持たれたか分かりませんが、私は、こんな感じが好きです。
そうやって、じわっと少しずつ気持ちを温め合う中から、やがて何かを動かす本物の力が生まれて来るような気がするからです。
まあそう言っても、私が何か目論んでいるというわけではありません。
ただ、何かが育って行きそうな、そんな予感がチラと頭をかすめたのでした。
それはそれとして、昨日つくったカリーソースは、皆さんに喜んでいただけたようで、私には何よりうれしいことでした。
ありがとうございました。

挽き肉とナス科のカリーソース

チリーソースのつくり方をと思っていましたが、その前にカリーソースを一品。
トマトもですが、ナスも今頃になってどんどん採れるし、またおいしいんですね。
秋ナスって言うでしょう。
うちの畑でも、ナスがいっぱい出来ています。
そこで、鶏の挽き肉と昨日のトマトを合わせて、カリーソースをつくりました。
今回は玉ねぎは使わないで、ナスとトマト、つまり両方ともナス科の植物と言うわけで、挽き肉とナス科のカリーソースになりました。




さて、ナスは皮が入ると色が黒っぽくなりますので、皮をむいて使います。
火が通りやすい大きさに刻んで、水にさらしてアクを抜いてから、バターを溶かしておいた鍋に入れて炒めます。
そして、途中から湯を注して煮込みます。
時々突き崩しながら、完全に煮崩れてくるまで時間をかけます。




その間に、フライパンにオリーブ油を熱し、鶏挽き肉を炒めます。
弱火で、丁寧にほぐしながら、火を入れて行きます。
ナスが十分煮崩れて甘みが出たら、挽き肉を合わせます。




一度煮立ててから、トマト(ペーストにしておいたもの)を加えます。
トマトが入ると焦げ付きやすくなりますので、続けてかき混ぜていなくてはなりません。
煮立ってきたら、塩とカリーマサラ、そしてチャツネ(以前つくっておいたもの)を入れて調味します。
味が馴染むまでに少し時間がかかりますので、様子を見ながら、少しずつ濃くして行きます。
辛さは、時間が経つと落ち着いて来るので、最初は強めにしておくくらいでも大丈夫。



一晩おいてからが、グンとおいしくなります。
実は、明日のカフェクラブのお振る舞いです。

いざトマト


真夏のカリーソースづくりの頃は、トマトは意外に品薄で、加工用に使うのがもったいない気がしたものですが、今頃になってひぐらし農園さんで持て余すほど採れていると伺い、よしそれならトマトペースト造ろうと、今日、トマトを回していただきました。
何と言ってもトマトは大方水分ですから、保存用にペースト状態にするためには、どれほど煮詰めなくてはならないかということなんです。
先ずは水洗いして、それから皮を湯むきして、四つ割りしてヘタを落として、大鍋に入れて一度煮立てます。
この時にヘラなどで突き崩しておきます。



一旦火から下ろして、ザルを使って種とかたい筋を取り除きます。
それからもう一度大鍋に戻して、今度は湯せんにかけて水分を飛ばします。
こうすれば、時間はかかりますが焦げる心配はありません。



他の仕事でもしながら、気長に煮詰まって来るのを待ちます。
今日のうちには仕上がらないでしょうから、明日またパンを焼きながらやることになります。
実は、今回が二度目のペーストづくりですが、前回の例で行くと、5㎏余のトマトで約500gのペーストが出来ることになります。
何と、1/10になってしまうのですね。
この次には、食工房オリジナルのチリソースの造り方、ご紹介出来ると思います。