投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

線量下がる


線量下がる。室内、レーザープリンターの上において撮影。
0.06 も一瞬出たのですが、シャッターチャンスを逃しました。


雪が積もったら環境放射線量が下がるだろうと予想していましたが、その通りになりました。
現在、このあたりの積雪量は30~40cm。
根雪になりかけている状態です。


家の出入り口付近の線量で見ると、降雪前に0.12~0.14μSv/hだったものが、今日の午後0.09μSv/hで夕方まで変化なしでした。
激減と言って良いくらいの変化じゃないでしょうか。
ちなみに屋内では0.07μSv/h。
0.06という瞬間もあり、これは線量計を入手した5月以来、今まで出たことのない数値です。


これから3月末頃まではこの傾向が続くと思いますので、線量の低い所に避難しているのと同じ効果が期待出来ます。


素晴らしい自然の計らいです。
雪国万歳!

本年最後のパン焼き

お正月にパンを召し上がりたい方、案外いらっしゃるものです。
今日は、その方々のご注文分と店売りの分のパンを焼きました。


これで本年の造り仕事は終わりと言いたいところですが、実は明日もう一日、追加のスコーン焼きが入りました。
でもそれで今年はもうお終いです。


お店は明日と明後日の営業で終了です。


外は雪で寒くて、お出かけにはあいにくですが、皆さまのご来店をお待ちしております。


 


今年は本当にいろいろなことがあって、この年末はいつもと違う感覚に支配されている私です。
時間の流れが過ぎて2011年が終わったとしても、自分の中では3月から時間が止まったままのような、そんな感じです。


でなかったら、魔法にかけられて眠ったまま夢を見ているのかも知れません。


でも一つだけ確かなことがあります。


私の酵母が、この間ずっと変わることなく、いいにおいを放ちながらパン生地を膨らませてくれたことです。


やっぱり夢ではありませんね。
自分で言うのも何ですが、ずっとがんばって来たということでしょうか。


明日で忙しさから解放されて、少し考え込んでみようかな・・・。
答えが出るとは思えませんが、何かが変わるかもです。

クリスマス、そしてこの一年

今日は、クリスマス。
食工房のシュトレンも、あちこちで食べられているのかな?

おかげさまで、年末の忙しさもあと一日というところまでたどり着きました。
皆さま、本当にありがとうございました。


そこでこの一年をふり返って見ると、何と言っても3月の大震災と原発事故による放射能汚染が大きいですね。
60年間生きて来て、よりによって還暦のこの歳に、このような大きな出来事に巡り合うとは、思っても見ませんでした。

それも高知出身の私が、その時被災当地の福島県にいることになるとは、これが運命というものなのでしょうか。
それでも、津波にのまれて死ぬ目に遭ったわけではなく、8年前に会津に移住していたこともまた、何だか不思議な計らいのような気がしています。


考えてみると私は、実はいろいろなことが見渡せる位置にいるのだと気が付きました。


今回、福島県の住民だったおかげでよく分かったこと、それは日本がこんなに酷い国だったのかということです。


誤解されないように申し上げておきますが、私が個人的に酷い目に合ったということではありません。
むしろ身の回りは小さな善いことでいっぱいだったと思っています。


でも、国として見る時、この日本という国は明らかに機能不全に陥っていますね。
本当に酷い!
政治が、メディアが・・・。


私は評論家ではありませんので社会時評はこの際控えておきますが、素人目に見てもお粗末な成り行きだと思うのは、私一人ではないでしょう。


今、福島県がどういう扱いをされているか、そこに日本という国の姿が象徴されているような気がします。


本当に悩みの尽きなかったこの一年。
震災以来、心の底から笑ったことは、ついにありませんでした。

年内の営業のご案内

クリスマスイヴの今夜、外は大雪になっています。
明日の朝には、あたりの風景が一変していることでしょう。
さて今年も残すところあと一週間です。
食工房の年内の営業のご案内を申し上げます。
年内は、12月28日(水)まで営業しています。
年末に限り、27日・28日の定休日も休まず営業いたします。
いつもはパンを焼かない月曜日(26日)、臨時にパンを焼きます。
定番メニューを一通り焼く予定です。
お正月の間にパンを召し上がりたい方、最後の確保のチャンスです。
あいにくの大雪かも知れませんが、ぜひご来店ください。
雪の日ポイント2倍適用は確実。
もしご来店時に大雪や吹雪の時は、3倍ポイント進呈いたします。
なお、最後の「かぼちゃあんぱん」が残りわずか。
店頭にて販売中。今シーズンは、これで終了です。
本年も最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、クリスマスキャロルを一曲
<こちら>

ナナオ サカキの命日


私たちがナナオと初めて出会ったのはこの山の中て゜した。


今日は、詩人ナナオサカキの命日でした。
2008年12月23日朝。


ナナオは、国民的に知られた詩人と言うわけではありませんが、彼を惜しむ人は今でも少なくありません。


ネット上には、ナナオのホームページが立ち上げられ、そこにもまたそれ以外にも、ナナオの詩、本人の画像や音声また動画などを沢山見聞することが出来ます。 <こちら>


大震災の今年、それに続く原発事故で放射能に汚されてしまった大地・・・、ナナオを知る人たちから異口同音に漏れた言葉は、「ナナオが生きていたら何と言うだろう?」でした。


仏教で言えば三回忌でしょうか、とにかく命日の今日、同じことを思っている人が沢山いるのだと思います。


ナナオが、この地球のことを想って歌ったこの詩を、皆さまにも紹介したいと思います。


 


  ラヴレター


半径 1mの円があれば
人は 座り 祈り 歌うよ


半径 10mの小屋があれば
雨のどか 夢まどか


半径 100mの平地があれば
人は 稲を植え 山羊を飼うよ


半径 1kmの谷があれば
薪と 水と 山菜と 紅天狗茸


半径 10kmの森があれば
狸 鷹 蝮 ルリタテハが来て遊ぶ


半径 100km
みすず刈る 信濃の国に 人住むとかや


半径 1000km
夏には歩く サンゴの海
冬は 流氷のオホーツク


半径 1万km
地球のどこかを 歩いているよ


半径 10万km
流星の海を 泳いでいるよ


半径 100万km
菜の花や 月は東に 日は西に


半径 100億km
太陽系マンダラを 昨日のように通りすぎ


半径 1万光年
銀河系宇宙は 春の花 いまさかりなり


半径 100万光年
アンドロメダ星雲は 桜吹雪に溶けてゆく


半径 100億光年
時間と 空間と すべての思い 燃えつきるところ
   
そこで また 人は 座り 祈り 歌うよ


  人は 座り 祈り 歌うよ
                 
              (ナナオサカキ)


ナナオ自身による朗読も聴くことが出来ます。 <こちら>


私も、今夜は寝る前に、静かに地球のお母さんのメッセージに耳を澄ませてみたいと思います。

はまりそうです

You Tube で見つけた、またまた面白い音楽。はまりそうです。


どうぞ!


 


 ジューズハープ、口琴(こうきん)と呼ばれる楽器。
私も少し演奏出来るのですが、この人のはもう次元が違う。


 


アカペラコーラスがかっこいい!
そして真ん中で座って歌っている彼のステップがこれまたいい!
 


 


真ん中で座っている彼、パスカルさんは、ただ者ではない!?
驚いてください!!!


今日は、まともに頭が働きませんので、You Tube でご勘弁。

それにしてもこのバンドは凄い!

“Genticorum”


発音も意味も分かりません。

これから調べます。

この一年は終わるが、原発事故は終わらない

つい先日の、野田総理の事故収束宣言、早々から批判を受けていますね。
海外でも厳しい批判が沸騰しているとか。

関係大臣3人が福島県知事に会見に来た折には、真っ先にこのことが取り上げられ、福島の現実を分かっているのか!と反発されて、細野原発担当大臣が謝罪する一幕となり、問題化の様相です。

まあこんな政治家たちのやり取りとは別に、生の現場から届く事実を知らせる情報からは、事故の収束など絵に描いた餅ですらないことが明白です。

  <こちら>をご覧ください。


娑婆ではいよいよあと十日と一日で今年も終わりです。


大変だったこの一年は終わりますが、原発事故はまだまだ終わりません。
人間の一生という時間の物差しで見れば、永遠にと言っても良いくらい遠い先まで、放射能のリスクとの付き合いが続きます。


加えて、個々人の壊されてしまった生活・人生の立て直しに、一体どれほどの時間とエネルギーを必要とするのか・・・。


国はこれほどまでに何もしてくれないのですから、細々したところまで補償が行き届くわけもなし、この先も自助努力だけで生き延びて行かねばなりません。


この一年、食工房をご愛顧くださった皆さまには、本当にお世話になりました。
沢山沢山、助けていただきました。
それに相応しい感謝の言葉も見つからないほどですが、あと十日間、最後までどうぞよろしくお願いいたします。


来年も、一生懸命、皆さまに喜んでいただける仕事を心がけて頑張ります。

683万ベクレル・続き

3月の事故後から4ヶ月間に、福島に降った放射能、セシウム683万ベクレル。

先日は、こんな伝え方に一言申し上げました。


文部科学省は、事故以前から全国各県にモニタリングポストを設置して、毎日大気中から地表に降り落ちて来る放射性物質の量を観測していました。
今回の大事故が起こるまで、私などはそんな情報の存在すら知りませんでしたが、3月以来ほぼ毎日のように気にして閲覧しています。


しかしいざ事故が起こって見ると、各県一ヶ所というのはいかにも大まか過ぎることが分かります。
福島県のデータは、通常福島市で測定されたデータを発表していて、定時降下物のページでは3月の事故直後一時計測不能のためとしてデータがありませんが、3月27日以降はヨウ素とセシウムについてデータが発表されています。


ところで、683万ベクレル毎平方メートル(Bq/㎡)という数字がどうやって出て来たのか、これが今一つよく分かりません。
また私が疑問に思うのは、福島県を代表するデータとして、何故直近の大熊町の突出した数字を出して来るのかということです。
では福島市ではどうだったのか、それも知りたいですね。


この9ヶ月間、情報は隠されるかあるいは何らかの意図を以て発表されるかのどちらかでしたから、そもそも私たちは、もう何も信じられないという状態にあるのですね。


私たちは、出て来る数字にもう一つ推測を働かせて、それがどういう意味があるのか自分で考える、そんな次元でしか状況を知り得ないところに置かれているのです。


この科学の時代に、情けないですね。


欠けているのは情報ではなく、良心じゃないかと思います。





今朝の食工房前の風景です。 


  雪です。


今朝は初めて除雪車が出動しました。
家のまわりの人力除雪も出動です。


朝の一時、一運動して調子が出ました。

そして今日の仕事は、今シーズン最後のシュトレンでした。
それも一挙に54個を仕込んで焼き上げました。
これが、最後にして最高の出来となり、良い締めくくりとなりました。

あとはまた来年です。

シュトレン完売御礼

毎年この時期、ご好評をいただいております食工房のシュトレン、明日製造分も含めて予定数を完売いたしました。
ありがとうございました。
あとは、すでにご予約いただいている方のキャンセルが無い限り、新たなご注文は受け付けられませんのでご了承ください。


シュトレン製造が終われば、またクッキーなどお菓子類も焼けると思っています。
なお年末は、26日(月)に臨時にパンを焼きます。
定番メニュー全品です。
お正月の間にパンを召し上がりたい方は、確保のチャンスです。
よろしくお願いいたします。


年内営業は28日まで。
27・28日は定休日に当たりますが、両日とも通常通り営業いたします。


雪のシーズンになり、こちら山都町でも降雪がありました。
これからしばらくは雪と付き合うことになりますが、道路だけは除雪が完璧ですので、お出でになるのに不自由はありません。


  雪道ドライブの心得

今年は、浜通り方面から避難して来て、初めて雪道を運転される方も少なくないと思います。
雪道での運転の注意点をいくつか申し上げたいと思います。


雪国会津では、道路の除雪はほぼ完璧です。


走り出すことにはほとんど問題はないと思いますが、場所によって圧雪になっている所や凍結している所は、止まるのが思うようにいかなくて怖い思いをすることがあるかも知れません。
加減が分かるまでは、とにかくスピードは抑えて走行してくださいね。


目安として、ブレーキ踏んで直ぐに止まれるのは20km/h以内と思ってください。
30km/h前後は、コントロールを失わずに止まれる限度。かなり滑ります。
40km/hを超えると、ブレーキを踏んでも速度が落ちないまま、しばらくの間滑走します。
さらに50km/hを超えると、よほど注意深くブレーキを踏まないと、スピンしてしまいますので大変危険です。
ABS装備でも、過信は禁物です。
とにかくスピードは控えめに。

683万ベクレル

一昨日・12月14日、原発事故後4ヶ月間の放射性降下物の積算量が、各県別に、文部科学省から報道発表されました。

683万ベクレルというのは我が福島県の数値で、正確に言うとセシウム134と137の合計が、683万Bq/㎡・1メートル四方の面積当たり683万ベクレル降下したということです。

ただしこれは、双葉郡大熊町の測定点(原発の西方5キロ地点)での値です。
皆さまに勘違いしないでいただきたいのは、この数値がそのまま福島県全体の状況を表わすものではないということです。

これは他の県でも同じことで、各県ごとに測定点は1ヵ所のみですから、今回のこの発表にどんな意味があるのか、私は大変疑問です。


特に福島県の数値は、原発直近の測定点のものですから、これを出して来て福島県は・・・と言うこと自体間違っています。


ネット上のニュース記事では、早々から「福島への放射性セシウム降下、45都道府県合計の47倍」という見出しが貼られて、またしても福島叩きが再燃しそうな気配です。


もううんざりです。


文科省のデータの集め方、発表の仕方にも問題はありますが、メディアの理解能力や分析能力は、はっきり言ってクソです!


国も国で、このような発表をする一方で、今日は原子炉の冷温停止・事故の収束を宣言しました。


一体何を考えているのでしょうか。


福島県民をここまで翻弄して、このままでは済みません!




ネット上のニュース記事を拾ってみました。(時間が経つと削除される可能性があります。)


  毎日新聞社ニュースより <こちら>

「東日本大震災:福島第1原発事故 大熊町で降ったセシウム、683万ベクレル--3~6月」

文部科学省は14日、東京電力福島第1原発事故に伴って大気中に放出された放射性セシウムについて、3~6月の4カ月間に福島県大熊町の測定地(同原発の西約5キロ)に降った積算値が1平方メートル当たり約683万ベクレルだったと発表した。


雨やちりと一緒に降ったセシウム134(半減期約2年)と137(同約30年)の測定値を合計。文科省は11月に福島、宮城両県を除く45都道府県の積算値を公表したが、福島県分は東日本大震災の対応に追われ、分析に時間がかかっていた。宮城県は震災の影響で測定できていないという。45都道府県の測定地45カ所の合計値は約14万4446ベクレル。


  朝日新聞社ニュースより <こちら>

「福島への放射性セシウム降下、45都道府県合計の47倍」

東京電力福島第一原発の事故で大気中に放出された放射性セシウムについて、文部科学省は14日、事故後4カ月間で福島県に降った積算値は1平方メートルあたり683万ベクレルだったと発表した。文科省は先月、宮城、福島を除く45都道府県の積算値を発表したが、最も多かった茨城県(4万801ベクレル)の168倍で、45都道府県の合計値(14万4446ベクレル)の47倍に相当する。


 各地の衛生研究所などで容器にたまったちりからセシウム134と137を測定した3~6月の積算値。福島県は震災の影響で分析が遅れていた。測定地は第一原発のある大熊町。683万6050ベクレルのうち94%が3月に集中しており事故直後の深刻さがうかがえる。事故前にも大気圏内核実験による降下物などがあるが、福島県の09年度の積算値は0.044ベクレル。


文部科学省の報道発表は <こちら>
※私が、ほぼ毎日確認しているページです。