投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

ちょっと言葉を失っています。

何と言ったら良いのでしょう・・・。
震災の余りの大きさと、原発事故の途方もなさ。


否、何から何まで悲観しているのではありません。


今、ちょっと言葉を失っています。


昨年の今頃、こんな記事を書いていたんですね。<参照>


それはそれとして・・・。


私の従兄弟の写真ブログに、今回の震災に寄せて打たれる言葉がありましたので、ご紹介しておきます。
 
 「四国の山村と自然を撮る」


それからもう一つ・・・。

※頭が変になったと言わないでください。

かの福島第一原子力発電所の構内に、何かしらでも祠のようなものがあったでしょうか…?

以前、原発にもお稲荷様が祀ってあるとかないとか、小耳に挟んだ記憶があるのですが、真偽のほどはどうだったのでしょう。

私には、とても重要なことに思えます。

沼ノ平産ライ麦、使い切ってしまいました。

ライ麦のパンが、どの種類も好評です。
ライ麦入り角食パン、堅焼き黒パン、プンパニッケル。
おかげさまで、沼ノ平の農家さんに作っていただいた貴重なライ麦も、新年度の収穫を待たずに無くなってしまいました。
これからまた、カナダ産のオーガニックライ麦を使用することになるのですが、この度の震災による混乱も手伝って、発注するのを忘れていたのですね。


大変申し訳ありませんが、明日のパン焼きでは、堅焼き黒パンとプンパニッケルはご注文分しか焼けません。
来週以降、またよろしくお願いいたします。


ちなみに、小麦の方はまだ十分な量を確保しています。
飯豊山食パン、麦畑通信・136、みのりのパンなどをお奨めしたいと思います。




  コーヒー豆、値上げのお願い。


すでに一度お知らせしていますが、コーヒー豆の価格を改定させていただきます。
コーヒー豆の国際相場が高騰していますが、今回の値上げはそれが理由ではありません。


選別によるロスが無視出来なくなったことが理由です。
元々サイドビジネスと位置付けていたコーヒー焙煎ですが、ある程度の時間を割く以上、持続可能な適正価格にさせていただきたいと思っての決断です。


今回値上げ幅が相当なものになりますので、これがきっかけでお付き合いいただけなくなる方も出るかも知れませんが、それもある程度覚悟しております。


ご理解とご納得の上、お付き合いいただけるようでしたら、どうぞよろしくお願いいたします。




  コーヒー豆 価格表  ※5月1日より実施


ブラジル産・樹上完熟・ミディアムロースト 500円/100g
ブラジル産・パウリーニョ・ミディアムロースト 600円/100g
ペルー産・コチャパンパ・ミディアムロースト 500円/100g
ペルー産・コチャパンパ・フルシティーロースト 550円/100g
ペルー産・コチャパンパ・フレンチロースト 600円/100g
食工房オリジナルブレンド・No.1   510円/100g
食工房オリジナルブレンド・No.18  550円/100g ※パウリーニョベースで復活


  追って、「パンだより」紙上でも告知いたします。

これからのこと

今日また大きめの余震に驚かされました。
こんな風では、なかなかこれから先のことを考えることが出来ません。
でも私は、こんな状況の中でも日常に戻っていつものように仕事をすることにしました。


物流も復旧しましたし、電気も水道もガスも万全ですし、電話もインターネットも支障ありませんから、ただ心配なのは原発と放射能汚染の状況ですが、それは警戒を怠らないという前提においてほぼ大丈夫だと判断出来るからです。


一方で、高い緊張感と情報収集の努力を持続しなくてはならないことは、言うまでもありません。


皆さまが毎日召し上がる食物を製造している者として、安心安全なものを提供することは、何より最前提ですから。


それで一つ、私の予想していることですが、放射能汚染は今どんどん広がりつつ平均化しつつあるので、これからしばらくすると日本中どこでも、平常値以上の線量が継続して観測されるようになるでしょう。


福島が一番高めなのは仕方がないとしても、それも時間と共に周辺との差が縮まって行くはずです。


相変わらずまだ放射性物質が放出され続けていますので、それがいつまで続くか、それまでにどんな種類の放射性物質がどのくらい出るか、その総量はどれくらいになるかで汚染の規模が決まるということです。


最終的に地球全体に拡散して薄まって、いつの日か無害と言える状態になるとは思いますが、それまでにどの範囲にどの程度の害を及ぼすのか、それは誰にも分かりません。


でも、自分はどの程度の害を受けた可能性があるか、それはある程度正確に計算出来るので、そのために必要なデータはずっと記録しています。


これからは、毎日放射能に関する情報をチェックするのが日課になると思っています。


どうしてこんな酷いことになったのか、その原因や責任については後々明らかにされなくてはなりませんが、なってしまった事態はとりあえず一人一人が受け留めるしかありませんから、ある意味これからは被曝しながらでも生きて行く覚悟をするしかないと、私自身はそう思っています。


今日は娘たちに買い物を頼みましたが、じゃがいもの種芋と大根ととうもろこしの種も買って来てもらいました。


畑は、もうとっくに雪が消えて、私たちが出て来るのを待っているようです。








  原発に関する情報源です。


武田邦彦氏が、テレビ番組に出演されたそうで、You Tube で見ることが出来ます。
私には、大変分かりやすくまた正論だと思われました。



 



 


無事、一週間の終わりを迎え・・・

震災以来一ヶ月、やっと通常営業で一週間を終えることが出来ました。
ありがたいことに、いつも以上のご来店を賜り、本日までにぱんも大方売り切れました。


製造の方も、今クッキー類その他の在庫回復のため、フル稼働で作業していました。


明日は定休日で、ちょっと小休止を。


それで今日また久しぶりに大きめの余震があり、グラグラと体に覚えのある揺れが襲って来ました。
外を見ると、電柱や電線が大きくゆれていました。


震源が福島県の浜通りと聞いて、まず原発のことが気になります。
ニュースからは、大きな変化はなかったことしか伝わって来ませんが、現場は一時騒然としたことでしょう。


今後の放射線量速報値に注目していたいと思います。


それはそれとして今日の日中、店の前の畑では、例年通りおばあちゃんが出て来て、畔の枯草に火を放っていました。
放射能がどうだろうが、やることやっておくしかないのが百姓ってもんだ!と、背中からそんなメッセージを放っているように見えました。


私も、畑やりますよ。

本日もご来店ありがとうございました。

本日は、昨日とはうって変わって暖かな晴天でした。

午前中、この集落の人足があり、道路周りの清掃作業、集会所会館の清掃などで軽く汗をかきました。

午後は、食工房の仕事を。
コーヒー豆の選別作業と、それからあとコーヒークッキーを焼きました。


店には、この陽気に誘われてでしょうか、沢山の方にご来店いただきました。
こんな大変な時に、本当にありがとうございました。
この場を借りても、お礼申し上げずにはいられません。


いつもの年なら、この時期は沼ノ平の福寿草まつりが開催中ですが、今年は中止されました。
それでもいつもと変わりなく、100万株とも言われる福寿草が咲き誇っているそうで、見に来る人がいるそうです。


今日いらした中のお一人は、福島市から来られたのですが、会津に入った途端空気が違ったと言います。
「平和だなァ・・・」という実感だったそうです。
福島市は、以来ずっと環境放射線量が高めで、多くの方の心にそれが重荷となっていることは確かです。


また南相馬市から避難して来られたご家族も立ち寄られました。
お年寄りご夫婦とお母さんと娘さんたち、どなたのお顔も何かに耐えているように見えました。


会津は本当に運が良かった・・・。
ほとんど何事もなかったようなものです。

だからその分、厳しい目に遭った方々に、いろいろして差し上げられることもあると思っています。

食工房に立ち寄って、何かしらでも皆さんのお気持ちが和らぐなら、こんなうれしいことはありません。
そのためにパンやお菓子が役に立つことを願って、これからも心を込めて仕事を続けたいと思っています。

困難な時代

今世紀初頭、あの9.11同時多発テロが起こった時、私には、これから21世紀前半は困難な時代になるかも知れないという予感がありました。

何の根拠があってというわけではありません。
ただそんな予感が閃いただけなのですが、その後報復と言う名のアフガニスタンでの戦争、それに続くイラクでの戦争・・・。
人の世の不穏に呼応するかの如く天変地異も度重なり、そしてこの度の東日本大震災。

有史以来稀に見る大災害は、地震だけには終わりませんでした。
福島第一原子力発電所の事故により、今後長い期間私たちは、放射能汚染の恐怖と向き合わなくてはならなくなりました。


これはもはや私の予感などではなく、厳然たる事実となりつつある、そんな感じが否めません。。


では一体この結末はどういうことになるのでしょうか。


厳しい試練は、これでもう最後でしょうか・・・。


そうであって欲しいと思いますが、これから深刻になるであろう一つの問題を、私たちは忘れてはいけないと思います。


それは、私たち自身の心のことです。


今は、とにかく何もかもが非常時で、「がんばろう!助け合おう!」と気持ちを奮い立たせていますが、その反動は必ずやって来る・・・。


直接被災した人の上にも、そうでなかった人の上にも、重くのしかかっているストレスと言う名の暗雲は、やがてじわじわと人の心を蝕むかも知れません。


そしてまた多くの人がその重荷に耐えている時に、義援金を盗んだり強奪する者がいる、避難者の留守宅に泥棒に入る者がいる、そんな人の心に冷や水を浴びせるような出来事が度重なることは、先々にどんな結果をもたらすのでしょうか。


一方に、感激のあまり涙せずにはいられない心温まる出来事も沢山あるのに、そんなことにも心が動かない人がいるということなのですね。


そのことが、なお一層重苦しさを増しているような気がします。


これから数十年、この混乱を経験した若者や幼子たちが次々と大人になる頃、彼らはどんな価値観で生きているでしょうか。
そしてどんな社会が出現しているでしょうか。


実は、大震災という自然の計らいがきっかけとなって、私たちは今、否応なくこれまで自分たちが積み重ねて来た負の遺産と向き合わねばならなくなったのではないでしょうか。


この世界と私たち自身を救うには何が必要なのか、そのことをじっくりと考えてみようと思っている私です。

暖かい一日

今日は、春らしいポワーッとした暖かい薄曇りの空模様。
風の冷たさもやわらいで、気持ちの良い外の空気でした。
その中に目には見えませんが、放射性物質のミストが浮遊しているのですね。


でも、我が家は古民家ですから、家の中とて外と大して変わりません。


会津の被曝量は、福島県の中ではずっと少ない方ですし、ここ喜多方エリアはその中でもまた少ない方です。


それでも、何事もない時の平常値の5倍程度の線量が続いています。


それで気になっていた土壌の調査結果が発表されました。 <参照>

一番の懸念は、セシウムが出るかどうかでしたが、残念ながら会津でも微量とは言えNDではありませんでした。


原発の状況がこのまま収束に向かうかどうか次第で、福島県の運命が決まるというか、日本の運命が決まるに違いないのですね。

このことだけは、しっかりと肝に銘じておかないと、今後の状況に対応出来なくなるかも知れません。


そろそろ麦の芽も伸び始めた頃でしょう。

収穫までに一度、放射能の検査を受けたいと思っています。
許容範囲と判断出来ればとりあえず収穫して、その後もう一度原穀の状態で検査を受けたいと考えています。
そこで危険判断が出たら、残念でも廃棄するしかありません。

その時は、農家さんに損をさせるわけには行きませんから、私が泣くしかないと思っています。


  話しは変わって・・・


本日は、酵母菌の調子が大変良く、とてもとてもおいしいパンが焼けました。
忙しく作業をしながら、いつまでこうしてパンを焼いていられるだろうか・・・と、やはり頭はそこへ行ってしまいます。
でもでも、3時の休憩にコーヒーとシナモンロールですっかり幸せな気分になった私です。

忙しい時間が戻って来た

明日はパン焼きです。
久しぶりのせいでしょうか、ちょっと多めの仕込みです。
ありがたいことです。
今日はもうこのへんにして、早いところ寝なくては・・・。


それにしても沢山の電気を使うパン屋稼業です。
一般家庭の2~3倍は使用していると思います。


だからこそ、いい加減な仕事はしたくありません。
貴重な電力を使っても後ろめたくない仕事をしたいです。


明日の午後には、いろいろ焼き揃っております。
ご来店お待ちしています。

錯綜する情報、翻弄される市民

気象庁が、早い段階から放射能の拡散予報を作成していながら、公開されなかった事実が明らかになりましたね。
これでまた日本という国が、いかに情報公開に関して意識が低いかということが分かりました。
出さない方も出さない方、もちろん責められるべきには違いありません。

でも私は思うのですね。
まずは正しい情報を伝える役目のメディアが、お話しにならないほど勉強不足であること。

政治家の方々も同様。

原子力安全保安院のお役人方も、感覚がどこかおかしい・・・。
(多くの人の命がかかっているというのに、何をヘラヘラしているんだ!)


そして私たち市民は、関心があっても分析に必要な情報が与えられない。
だから、断片的に散らばっているネット上の情報を手がかかりに、自分なりの予測をするしかありません。


これまでのいくつかの私の記事の中でリンクを貼って置いた情報源も、人によってはとんでもない!お話しにならない!と言う人もいるようですね。


私は、全部が全部信頼に足ると思っているわけではありません。


でも、確かにそうに違いないということも書かれていますから。


本当の所は自分で嗅ぎ分けるしかない・・・。


だからこそ、そんなことをしなくても良いように、責任ある部署が事実をそのまま伝えて欲しいと思います。
勉強不足のメディアの解説なんか聞かなくて構いませんから、生のデータをくださいと申し上げたい。
自分で勉強してでも分析しますから。


そして今一番欲しいものは、放射線の計測器です。


東電さんよ!各集落に一台くらい配りなさいヨ!


使い方なら、勉強しますよ!私たち。
何しろ命がかかっていますから!

今週から通常営業再開します

小麦粉も入荷しましたし、宅配便の集荷もいつも通りに動き始めました。
今週木曜日のパン焼きの日から、いつも通りに営業いたします。

ただ今福島県は、地震と津波とそして原発事故の三重のダメージで、県内は混乱を極めています。
会津地域だけが辛うじて被害軽微で、他地域からの避難者受け入れをしています。


もしも、食工房のパンやお菓子が役に立つ機会があるなら、惜しまず協力申し上げたいと思っています。


  今週のクッキーとマフィンのお知らせ


クッキー類は、在庫が減っております。
今週は、まだまだ回復には至りません。


  マフィンは、4種類すべてを焼きます。


スコーンはいつも通り、これから毎週焼くことになります。


  「会津のべこの乳」について

ただ今、福島県内産の原乳が出荷停止となっておりますので、会津中央乳業では、岩手県産原乳を使用して引き続き低温殺菌牛乳を製造出荷するようです。
食工房でも、当面この牛乳を使用いたしますのでご了解ください。
なお、ラベルの更新が間に合わず、旧来の「会津のべこの乳使用」表示のものが一時的に出回ることになりますので、これも合わせてご了解ください。


  高知に帰省しておりました。

実は先週水曜日から今日まで、実家のある高知に滞在しておりました。
震災のニュースを見聞きする度に心配が募っていた母を安心させるには、休業止む無しのこの時がかえって好機と判断して、顔を見せてやることが出来ました。
これから夜行バスで帰途に着きます。


今回は、土佐ネタ日記で盛り上がる気にはなれませんでした。
1000キロ離れた土佐の高知でも、震災のことはやはり人々の心に大きな衝撃を与えていました。


私の顔を見て安心した親戚、友人、知人たちに接するにつけ、思い切って出かけて良かったと思いました。