高野通信」カテゴリーアーカイブ

地震です!

記事を書こうとPCに向かったちょうどその時に、何やらフワフワと揺れる感覚に襲われました。
テレビで地震の速報が伝えられています。
震度のこととか震源のこととかいろいろ言っていますが、原発の状況を詳しく知りたいですね。

ただ、何を聞いても100%信じられないのが、何とも悲しい・・・。
しばらくは線量計とにらめっこです。


ここ一両日、情報に注目していなくてはなりません。
また地震があるかも知れないし・・・。


そのようなわけで、今は何も考えられません。
ではでは。

毎日、目一杯です。

ここ数日毎日、ちょうど良いくらいずつ雪が降ります。
毎朝、駐車場の確保のために除雪(もちろん人力です。)で汗をかいています。

食工房の仕事をしていると、今度は店の前に屋根から雪が落ちて来ます。
道路上に落ちますので、合間を見て食工房の仕事を中断し、また除雪です。
夕方も、必要な時はさらに除雪。

ここら辺の人は、もう何十年も雪かたしをさせられて、雪さえなければ!と言いますが、私はまだそこまで嫌になるほどじゃありません。
まだまだ修行が足りないんだよ!と言われています。
そうやって、あさから夕方までみっちりと体力使って、夜にはさすがにグッタリしてしまいます。
それでも最後に気を取り直して、帳簿付けを済ませて、やっと一日が終わりです。
おかげさまでよく眠れます。

まあそのようなわけで、PCの前に座っても何にも出て来ないので、無理をせずにブログもお休みしてました。
今日は、そのことを話題にしてしまったので、また明日はボーちゃんで何も書けないかもです。
何はともあれ、元気にやっております。


そうそう!只今、ご来店の方に、コーヒーサービス中です。
ケニヤの豆が、さわやかな酸味系でイケますよ!お試しを。
ペルーの新豆も、ブレンドでいい味出してます。


たまねぎパンも再開してます。
久しぶりに食べたら、これがまたうまい!


あと、今晩は恒例の「歳の神」でした。
これから行って来ます。

静かな時間

今日は、明るいうちにお客様たちが帰って行きましたので、また静かな我が家に戻りました。
いろいろしなくてはならないことは沢山ありますが、今日一日はまだ休んでいます。


この一年のこと、しっかり考えてどんな状況に対しても心づもりはしておかなくてはなりません。
自然現象も、人間社会の行く末も、予測が難しいと言うか出来ないと言うか、これから先はもう何が起こるか分かりませんから。


一年前、二年前、三年前と、このブログに書いて来たことを読み返して見ても、どこにも今のこの状況を想定している気配はありません。
でも現実はこのようになったわけで、それに対応している自分がいるのですね。


今までだったら、未来を疑うことなく何年後にはこうありたいとイメージして、目標を持って進むことが出来ましたが、原発事故以来、未だに未来を信じることが出来ません。
それでも先ずは生きなくては・・・、それだけですね。
生きていれば、その中に喜びも見つかるのですから。

昨日も今日も宴会

昨日は、茨城から三男が駆け付けて、先ずは年の初めと長男の誕生日にかこつけて宴会。

今日はさらに近くに居る四男夫婦と二人の孫が訪ねて来て、総勢十人で鍋を囲んでまた宴会。

私も、日頃は全く飲まない酒を、結構おいしくいただいております。
明日も多分、・・・です。


でも、自分でも気が付いていること、それはそうやって楽しんでいる間にも、ビシビシと気合いが入って来ていることです。


充電してます!


だから、とてもいい気分です。


店の方、もうしばらくの間休ませていただきます。

2012年元旦


皆さま、新年おめでとうございます。
とりあえずは一区切りです。
何はともあれ、こうして長らうことが出来たのですから、目出度いことに違いはありません。


また新たな決意で、放射能災害と向き合って行く所存です。


今日は、連れ合いや娘が手間暇かけて造ってくれたお節料理を並べて、昨日のそばつゆの残りでお雑煮を造って、新しい年のお祝いをしました。
今日はまた、我が家の長男の誕生日でもありました。


私も普段は飲まないお酒を少しだけいただいて、いい気分にさせていただきました。


せめて正月三賀日は、「休戦」です。

それでは、中締めということで・・・

大変な一年でした。

特に福島県は、言うまでもなく原子力災害で、一年の終わりに何も終わらない実感のまま、明日2012年を迎えます。

ここ会津では雪が積もって、少しだけ線量が下がったのがせめてもの慰め。
一息入れてくれとの天の計らいのようです。


餅もついて、そばも食いましたが、そんなことではけじめがつかないこの年末。


一年の終わりなんだから、何かけじめをつけたいじゃないですか!
でも何もかも実感は途中経過なのです。


それなら、同じシメでも中締めということで、区切りをつけたいと思います。


明日からまた気合いを入れて行きます。


それでは、一本締めで。


イョーーー、


ありがとうございました。

今日は餅つき、明日はそば打ち

年末の恒例というわけです。

餅つきのことは毎年のように申し上げていますので、今さら新鮮味のない話題ですが、今年はもち米25kgを搗きました。
家庭の餅つきとしては、これほど沢山!という量ですが、昔餅で稼いだことのある私としては、どうと言うことのない量です。


否、今日改めて分かったことは、パン焼きに比べたらどれだけか効率の良い仕事だということです。
小麦粉25kgをパンにするのはなかなか骨の折れる仕事ですが、もち米25kgは一人で軽々こなせます。
製品はコンパクトだし、単価もいいし、なかなかのものです。


でも結局餅屋では成功しなかったし、紆余曲折あってパン屋になって今は十分納得していますから、今日の餅つきは完全な楽しみです。


暮れは、この餅をあちこちに配るのが、私の楽しみなのです。
もちろん、裏のお稲荷様と家の神棚にもお餅をお供えします。


そして明日の大晦日は、そば打ちです。
全く下手くそなそば打ちですが、自分で打ったそばは実質以上の満足があるというわけです。
でもそれに毎年付き合わされている家族は、何と思っているでしょうか。


いつの頃からか、もうかれこれ20年以上も前から、毎年同じ年末の風景です。

線量下がる


線量下がる。室内、レーザープリンターの上において撮影。
0.06 も一瞬出たのですが、シャッターチャンスを逃しました。


雪が積もったら環境放射線量が下がるだろうと予想していましたが、その通りになりました。
現在、このあたりの積雪量は30~40cm。
根雪になりかけている状態です。


家の出入り口付近の線量で見ると、降雪前に0.12~0.14μSv/hだったものが、今日の午後0.09μSv/hで夕方まで変化なしでした。
激減と言って良いくらいの変化じゃないでしょうか。
ちなみに屋内では0.07μSv/h。
0.06という瞬間もあり、これは線量計を入手した5月以来、今まで出たことのない数値です。


これから3月末頃まではこの傾向が続くと思いますので、線量の低い所に避難しているのと同じ効果が期待出来ます。


素晴らしい自然の計らいです。
雪国万歳!

クリスマス、そしてこの一年

今日は、クリスマス。
食工房のシュトレンも、あちこちで食べられているのかな?

おかげさまで、年末の忙しさもあと一日というところまでたどり着きました。
皆さま、本当にありがとうございました。


そこでこの一年をふり返って見ると、何と言っても3月の大震災と原発事故による放射能汚染が大きいですね。
60年間生きて来て、よりによって還暦のこの歳に、このような大きな出来事に巡り合うとは、思っても見ませんでした。

それも高知出身の私が、その時被災当地の福島県にいることになるとは、これが運命というものなのでしょうか。
それでも、津波にのまれて死ぬ目に遭ったわけではなく、8年前に会津に移住していたこともまた、何だか不思議な計らいのような気がしています。


考えてみると私は、実はいろいろなことが見渡せる位置にいるのだと気が付きました。


今回、福島県の住民だったおかげでよく分かったこと、それは日本がこんなに酷い国だったのかということです。


誤解されないように申し上げておきますが、私が個人的に酷い目に合ったということではありません。
むしろ身の回りは小さな善いことでいっぱいだったと思っています。


でも、国として見る時、この日本という国は明らかに機能不全に陥っていますね。
本当に酷い!
政治が、メディアが・・・。


私は評論家ではありませんので社会時評はこの際控えておきますが、素人目に見てもお粗末な成り行きだと思うのは、私一人ではないでしょう。


今、福島県がどういう扱いをされているか、そこに日本という国の姿が象徴されているような気がします。


本当に悩みの尽きなかったこの一年。
震災以来、心の底から笑ったことは、ついにありませんでした。

ナナオ サカキの命日


私たちがナナオと初めて出会ったのはこの山の中て゜した。


今日は、詩人ナナオサカキの命日でした。
2008年12月23日朝。


ナナオは、国民的に知られた詩人と言うわけではありませんが、彼を惜しむ人は今でも少なくありません。


ネット上には、ナナオのホームページが立ち上げられ、そこにもまたそれ以外にも、ナナオの詩、本人の画像や音声また動画などを沢山見聞することが出来ます。 <こちら>


大震災の今年、それに続く原発事故で放射能に汚されてしまった大地・・・、ナナオを知る人たちから異口同音に漏れた言葉は、「ナナオが生きていたら何と言うだろう?」でした。


仏教で言えば三回忌でしょうか、とにかく命日の今日、同じことを思っている人が沢山いるのだと思います。


ナナオが、この地球のことを想って歌ったこの詩を、皆さまにも紹介したいと思います。


 


  ラヴレター


半径 1mの円があれば
人は 座り 祈り 歌うよ


半径 10mの小屋があれば
雨のどか 夢まどか


半径 100mの平地があれば
人は 稲を植え 山羊を飼うよ


半径 1kmの谷があれば
薪と 水と 山菜と 紅天狗茸


半径 10kmの森があれば
狸 鷹 蝮 ルリタテハが来て遊ぶ


半径 100km
みすず刈る 信濃の国に 人住むとかや


半径 1000km
夏には歩く サンゴの海
冬は 流氷のオホーツク


半径 1万km
地球のどこかを 歩いているよ


半径 10万km
流星の海を 泳いでいるよ


半径 100万km
菜の花や 月は東に 日は西に


半径 100億km
太陽系マンダラを 昨日のように通りすぎ


半径 1万光年
銀河系宇宙は 春の花 いまさかりなり


半径 100万光年
アンドロメダ星雲は 桜吹雪に溶けてゆく


半径 100億光年
時間と 空間と すべての思い 燃えつきるところ
   
そこで また 人は 座り 祈り 歌うよ


  人は 座り 祈り 歌うよ
                 
              (ナナオサカキ)


ナナオ自身による朗読も聴くことが出来ます。 <こちら>


私も、今夜は寝る前に、静かに地球のお母さんのメッセージに耳を澄ませてみたいと思います。