高野通信」カテゴリーアーカイブ

本日もご来店ありがとうございました。

今日は、これまでにも増して完璧な晴天。
日曜市の上空はほぼ最後まで雲一つありませんでした。
気温もグングン上がったようですが、空気が乾燥しているらしくそれほど不快感はありませんでした。
やはり秋が近づいているのだなと感じました。


 



大ちゃん手書きのPOPがなかなか気が利いています。
それにしても美しいと思うほど見事な赤いトマトです。



人参、玉ねぎ、ピーマン、どれも皆JAS認証オーガニックです。
こういう認証を取るための、農家の苦労をお察しいただきたいです。



初ものは仏様に・・・、そーですよ。
大ちゃん、信心深いんだね。



こちらのトマトは生食用、完熟の色の美しいことと言ったらありません。



会津丸なすがとっても旨いと、生産者同士でひとしきり盛り上がっていました。
このところのおすすめです。



オクラも人気の品の一つ。



会津にはいくつか伝統野菜があります。そのうちの一つ。



食工房のパン、今日はちょっと品数が少なめ。
コーヒーサービスは、アイスとホットを用意しましたが、
ほとんどの方がアイスをご所望でした。暑かったですからね。


さて、板橋店長の意気込みが通じたのか、朝からご来店のお客さまが続き、野菜が勢いよく捌けて行きました。
運動会に出場のため一時出かけて帰って来た店長、野菜が少なくなっているのを見て、顔がほころんでいましたね。


いや何たって、物がいいのですよ。
今日も途中から、今掘って来たばかりのジャガイモが店頭に並ぶというサプライズがありましたからね。
その畑は、日曜市をやっているところから歩いてすぐなのです。


また仲間の生産者メンバーも、お客さまとご対面が叶うことを願って、入れ替わり立ち代わり顔を見せております。


食工房もおかげさまで、パンはほぼ完売。
今日は、本店よりも出店の方が売り上げが多くなってしまいました。


相川の日曜市、来週もよろしくお願いいたします。


お野菜とパンのセット、お届けしています。
無農薬有機栽培のお野菜1500円分と食工房のパン1500円分+送料(クール便)込みで4000円(関東、東北及び近県)です。
ご注文お申し込みは、毎週金曜日までに。
日曜日発送で、お届けは月曜日(関東、東北及び近県)になります。

今月も届きました


全部で15種類!がんばってますね。


ひとつぶ農園の野菜が、今月も届きました。
夏野菜、まだまだ盛りのようです。
どれも皆おいしそう!
とうもろこしと枝豆、ナスなど、早速いただきました。
とにかく、味が濃いのですね。
野菜って、こんなに美味しかったんだ!って納得します。


会津の仲間たちの野菜もおいしいですが、信州の高冷地で育った野菜は、また別の個性があります。
それぞれいいですよ。


それでこの前、野菜便の代金を送金したところ、次から食工房のパンと交換で良いと、ありがたいお申し出をいただきました。
電話で「ええっ、本当にいいの?」と問い直したところ、食工房のパンに元気づけられていると言うお話し。
しみじみとご縁に感謝する私でした。


ところで、いつまでも後を引くこの暑さ、今頃になってパンの売れ行きが落ちてます。
・・・、皆さんが体調を崩されて、食欲が回復しない・・・、なんてことでなければ良いのですが。
本当に、お気をつけくださいませ。

日が短くなりました

日中の暑さは、まだまだ真夏の雰囲気ですが、日没は一日一日確実に早まっています。
今日、配達から帰る頃にはもう日が暮れて、ヘッドライトを点灯して帰って来ました。
そこらじゅうで秋の虫が鳴いています。
あと何日でしょうか?多分、秋はいかにも急にやって来ることでしょう。


あちこちの道端には、コスモスが咲いていました。


猛暑の中でのパン焼きも、あと何回でしょう・・・?


過ぎて見れば、きっと話の種になるに違いないこの夏の暑さです。
最後までしっかり味わっておきます。


そして暗い夜には、お空眺めがおすすめです。
暑さが引いた外の空気が心地良いです。
このところ晴天続きで、星がきれいですョ。

SINGIAKADI2010 ・喜多方WORKSHOP

我が家の四男SHIGOがアフリカの太鼓ジェンベの演奏をしていることは、以前触れたことがりましたが<参照>、実は三男もジェンベにはまっている一人です。

山暮らしをしている頃から先ずは太鼓造りで始まって、外に出てからは演奏も腕を上げ、仲間に出会っていろいろと活動もしています。

今回、関わりの深いチームのワークショップが、何とこの喜多方で行われることになり、連絡が入りました。
そして、事前の一泊の世話もすることになり、にわかに忙しくなって来ました。


    


画像クリックで拡大画像がポップアップします。


SINGIAKADI(シンギアカディ)2010 ・喜多方WORKSHOP

9/11. 9/12. 9/13 の3日間

11日の夜には、無料のライヴイベントも開催されます。

場所は、喜多方市岩月町 夢想館


地元の若い人たち何人かにサポートもお願いして、大いに盛り上げてやりたいと、ちょっと親バカの私です。


ワークショップに参加してみたい方、ライブを見たい方、ジェンベに興味がある方は、<こちら>をご覧ください。



  「食工房のパンだより 56・ 案山子号」を公開しました。
     <こちら>からご覧いただけます。


移住8年目は、益々身辺の動きが活発になりそうです。

7年前のこの日

私たちが、会津のこの場所に引っ越して来たのが、2003年9月1日でした。
もう丸7年が経とうとしているのですね。


7年前の今日8月31日、その家で最後の夜を過ごしながら、またしても引っ越すことになった自分たちの運命を思い、来し方を振り返っていました。
蒲団と身の回りの品物だけになった家の中は、やはり哀しかったです。
そして夜半、降りだした雨の音を聴きながら、万感の想いを噛みしめていました。


開けて9月1日の朝、出発前に家の前で最後の記念写真を撮りました。
新しい場所での生活に希望もあったはずですが、写っている自分たちの姿は、あとで見てショックなほど沈んだ顔をしていたのですね・・・。


それはそれとしてこの7年間、それはもう生活のために無我夢中でした。
でもおかげさまで、食工房も何とか潰れずにやっていますし、ここでの生活の中身の濃さはそれまでとは比較にならないほどです。


6人の子ども達のうち、2人が結婚し孫が3人、さらに4人目5人目も出産予定です。
運転免許も、6人全員が取得しました。


それにしても、未だに借家住まいの身の上。
先の保証は何もありません。


実は今年、畑にほとんど手がつけられなかったことが結構ショックで、こんなことでは土の人になれないと、厳しく反省しているところなのです。


今日、そんな思いを噛みしめながら畑に行ってジャガイモ掘りをしました。
草に埋もれて、それは惨めな有様でしたが、小さいながらもコロコロと芋が出て来たので、何かもう涙が出そうなほどうれしかったです。
明日から8年目の会津暮らし、今一度心新たに過ごしたいと思っています。



2003.09.01

二小プロジェクト、採択成らず・・・

もう何度か経過をご報告している「二小プロジェクト」、今回不採択の決定が下りました。

全部で4事業者が応募して審査を受けましたが、私たちのような資金力のない市民団体は評価に値しなかったようです。


引き受け事業者に決定されたのは某医療法人で、跡地は老人介護施設になるそうです。


 


私の考えとしては、地域に意欲があるならどんなに小さい芽であれ、水をやって育てるのが行政の役割だと思いますし、活力はそうやって芽生えて育って行くものだと思っています。


手早く安易な結果だけを求める決定は、地域の力をさらに弱めるだけです。
5年後さらには10年後にこの地域が、また二小の跡地がどうなっていることでしょう。


私の知り合いが議員をしている東京近郊のある地域では、閉校になった小学校跡地を、地域住民が真剣に活用を考える機運が巡って来るまで、当分そのままにしておくのだそうです。
何ともうらやましい、そして正しい判断ですね。


さて、今回の決定で二小プロジェクトは終了解散ということになりましたが、集まった仲間たちは自分たちの暮らす地域のために、何らかの活動を続けて行こうとしています。
何が始まるか、どんな流れが出来るか、私も出来ることは何でも買って出て力を尽くしたいと思っています。


ところで、私たちがどのような計画を立てていたのか、興味を持たれる方もおありと思います。
関係者の承諾が得られるなら、何らかの方法で公開もありかなと思っています。

の * i z m 。 ~ つなぐ和ココロ ~

今日は、知り合いがオーガナイズするイベントの紹介です。

食工房の熱心なファンでいてくださる I さん、同じ喜多方市内熱塩加納町にお住まいの方です。
「の * i z m」の「の」は野原の「野」。
ご本人の生き方でもあり、活動のコンセプトでもあり・・・、そしてイベントのタイトルでもあるのです。

せっかく素晴らしいイベントを企画しているのに、今一つ告知が不十分かなと、要らぬ世話焼きかも知れませんが取り上げた次第。
現地の地理案内のGoogle Map の埋め込みが上手く行かないと聞き及びましたので、ここに貼りつけておくことにしました。


関東にお住まいの方、また当日この方面にお出での方、よろしかったらお訪ねください。


 




大きな地図で見る


   『  野 * i z m 。  ~ つなぐ和ココロ ~ 』
  
・日時: 2010年9月18、19、20日 3日間  
      AM11:00~PM5:00
     ( 野菜直売は売り切れ次第終了 )        
       
・会場: 『 側ヶ谷堂 』
         埼玉県さいたま市大宮区三橋4-661


・アクセス方法: 
      バス・・・大宮駅から西武バス(大宮駅乗り場3番) 
           加茂川団地行き(藤橋経由)のみ
           側ヶ谷戸下車 目の前
       車・・・・4~5台 (若干駐車場あり)
           
・内容  
     野菜直売・・・ 『 どろんこ市 』 
     野菜、加工品、スイーツ、etc,,
     展示・・・ 『 自然とくらす~ふくしま移住冒険記~』  
     Gallery・・・   『 雑貨、絵展示  販売予定 』 


なお、主催者のブログサイトもありますのでご覧ください。<こちら>



  食工房からお知らせ


今週のクッキーは、くるみびすけっととナッツクッキーを焼きました。


マフィンは、ココリスとスィートハートです。

お盆過ぎれば

東北の夏はお盆まで、お盆を過ぎれば急に秋の気配が漂い始めるというのが、今までの倣いです。

昨夜の盆踊りは、時折激しい雨にたたられ、踊りの輪も何度となく途切れなかなか盛り上がりませんでしたが、
最後の30分くらいやっと雨が上がって、踊りの輪もつながってどうにか形になりました。
それでも、一年に一度しか見かけないお顔を沢山拝見しましたし、日頃顔なじみの方とも改めてご挨拶を交わしいろいろとお話ししたりしていると、部落の方々全員が一つの家族のような雰囲気になっているのが分かります。
私が子どもの頃生まれ育った高知の田舎でも、やっぱりそんなだったなァと思い出します。
いつもはキリッとして緊張感が漂っている駐在さんも、昨夜はすっかり和んだお顔だったのが印象的でした。


 


一夜明けて朝のうち大雨で、相川の日曜市も休みかと思われましたが、その後急にお天気が回復して来ましたので、約一時間ほど遅れて店開きしました。

食工房は夏季休業中で売るものはなかったのですが、ちょうど沼ノ平の小麦麺が出来上がっていましたので、それを10束余り持って行きました。
もちろん、ドコデモカフェセットは忘れません。
コーヒーサービスは、日曜市の顔にしようと思っているのです。

今日はまたお盆だからでしょうか、大勢のお客さまが次々といらして、今後につながる有意義なご縁をいくつか頂戴いたしました。


野菜も大方売り切れ、持って行った私の乾麺も全部売れました。

ありがとうございます。



沼ノ平の小麦麺


何と言っても小麦本来の風味、穀物のおいしさが感じられます。


全くこんな山の中の道端で、いきなり露店を始めてどんなことになるのだろうと思っていましたが、思いの他こうして早いうちからお客さまが訪ねて来てくださることに、正直驚きとまた何か手応えのようなものを感じています。
これからの世の中がどんなふうに流れて行くのか、予感は案外外れていないかも知れないと、密かに期待している私です。


 



天板一枚に収まる数がずっと少ないのが分かるでしょうか。何しろ大ぶりです。


さて夕方から、仕入れて来たトマトをドライトマトに加工しました。
と言っても、まだ乾燥中ですが。
今度のは、加工用の細長いトマト。
それも結構大きさのあるものです。
時間はかかると思いますが、ボリュームがあって食味や食感も良さそうです。



もちろん、コールドプレス・エクストラバージンオイル使用


それから、先日来造り溜めて来たドライトマトを、昨日オリーブ油に漬け込みました。
ニンニク一欠け、黒胡椒の粗挽き少々、塩少々加えて。
どんな仕上がりになるか、楽しみです。


さてさて、お盆も今日でお終い。
息子たちも帰って行って、我が家はいつも通りの静かな日常に戻りました。


今日もけっこう暑かったのですが、明日からは涼しくなるでしょうか・・・。

第二の故郷

私にとっては、故郷と言えば土佐の高知以外にありませんが、私の子ども達にとって故郷とは何処でしょうか。
6人の子ども達が生まれ育つ間、次々と引っ越しを繰り返して落ち着くことのなかった私たち。
子ども達にとって、故郷は無いに等しいのですね。
幼なじみとか同級生とかにほとんど無縁に過ごさせてしまったことには、親の私たちも少しばかり後悔の念があるのです。
しかしここ会津の地に来て以来、私たちのもういい加減に落ち着きたいと思う心に呼応するかのように、この地域の方々からはじっくりとお付き合いしていただいています。
土佐と会津、本当に何もかもが正反対の庶民性なのに、今の私には妙にしっくりして無理がないのです。

一昨日、昨日あたりから、この地区でも、都会に出ている若い方々が帰省して来て、県外ナンバーの車や普段見かけないお顔にお目にかかります。
私の家にも、二男夫婦と二人の孫が来ています。
三男は今年のお盆は用があって来られないものの、明日の盆踊りには、四男夫婦と孫も顔を見せてくれます。
私にとっては元々は縁もゆかりもなく、借家住まいのこの家が、子ども達にとっては実家であり、故郷とも呼ぶべき拠り所になっているのですね。
何となく昔からのここの住人のような気分になれて、正直うれしいのです。

でも皆さんがお墓参りに墓地に向かう姿を見ると、それだけが私たちにはあり得ない風景だと、ちょっとしんみりとした気持ちになってしまいます。
もしこの私と連れ合いがここに骨を埋めることになって、子ども達の誰かが居を構え墓守をしてくれることになったら、その時こそここは子供たちにとっての故郷、私にとっても第二の故郷になるのでしょう。


今夜も、盆踊りのお囃子の笛と太鼓の練習をしている音が聞こえています。


よろしかったら、こちらの過去記事もご覧ください。<こちら>
私の思いを汲み取っていただけたら幸いです。

衰退から消滅へ


40年も前に統合閉鎖された分校跡の記念碑

分校は、もはや使われることもなく、朽ち果てるのを待っている。


このショッキングな台詞は、今の日本の山間僻地の状況を言い表しています。
高知県の私の生まれ故郷の辺りでも、この言葉がピッタリ来る場所が沢山あります。
先日ご紹介申し上げた、従兄のブログの記事<こちら>の中で触れられていたように、子どもの姿を見かけなくなったそうした場所は、この日本の至る所にあります。
そして、用の無くなった小さな分校はもちろん、本校であった学校までもが閉鎖され、老人集会施設に様変わりしていたりするのですね。
やがてそれも、人口減少の末にまたしても無用となり、消滅を迎えた集落と共に打ち捨てられることになるのでしょうか。


今多数を占めている高齢者が、自分たちの老い先ばかり案じて、若年者や子ども達に対する配慮を欠いたのでは、その社会に未来はあり得ないと思います。
あと十年もすれば、成す術もなく消滅を迎える地域が続出するはずです。


消えて行くならそれはそれで受け入れるしかありませんが、人の世の続く限り失いたくない大切なものが、そこにはある、あった、それを未来を担う人たちに今のうちに受け継いでおいて欲しい、また確と記憶に留めておきたいと思っている私です。


14年間の山暮らしの記憶が、私の中で警鐘を鳴らし続けています。