食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

恨めしいお天気

今日は、昨日に比べて暖かく穏やかな晴天でした。
ご来店のお客さまも三々五々いらっしゃいました。
それで今日のお天気、あんまりいいあんばいなので、作業場に缶詰の我が身が恨めしく感じられる一日となった次第。

明日もこの天気なら文句はありませんが、どうやらこれから下り坂のようで、外仕事が出来るかどうか微妙です。
このところの低温続きと雨模様のお天気のせいで、畑の方は全く手が出せません。
定休日にお天気が悪いと、私の畑はいつまで経っても種まきが出来ないのです。
いやー・・・、困りました。


さてさて、本日は閉店の時間を過ぎても、まだまだ仕事が続いています。
コーヒー焙煎をやっているのです。

ゴールデンウィークを控えて、取引先のお店からコーヒー豆のオーダーをいただいています。
くさの根さん、茶房・千さん、そして空色カフェさんも5月1日から営業再開です。
我々の商売は、皆さま方がお休みの時が逆に稼ぎ時というわけで、他人さまが遊んでいる時自分たちは仕事、もうすっかりその感覚が身に付いてしまった私です。

それで今年は、期間中定休日返上で営業いたします。
5月4日(火)・5月5日(水)もお店を開けております。
パンも臨時に焼きますので、どうぞご来店ください。


「パンだより52・早苗号」発送いたしました。
インターネット上でも、pdfファイルをご覧いただけます。
< こちら>

パンだより出来ました。

おかげさまで、「パンだより 52・早苗号」が出来ました。
早速、食工房ホームページ上に公開していますので、ご覧いただければ幸いです。
<こちら> からご覧ください。
郵送の方にも、明日発送の予定です。


   本日の食工房


今日は、風が少し冷たかったもののよく晴れて、気持ちの良い一日でした。
おかげさまで、ご来店のお客さまもいつもより多く、パンもお菓子もよく売れてホッとしているところです。
今日はまた、「カフェクラブの集い」を開催し、3名の方が参加してくださいました。
ブログ上に告知するのをずっと忘れていて、我ながら間抜けだったなァと思いましたが、小人数でリラックスして出来るのもまたいいなと思った次第。
来月もまたやります。パンだよりをご覧ください。


それからもう一つの話題は、つい先日新潟の情報誌・月刊「キャレル」の記事の中に、食工房を取り上げていただいたこと。
おかげさまで、新潟方面からご来店くださった方が3組ほど。
月刊4万部の偉力は、さすがだと思い知らされました。
この時代、とにかく何をやるにしても、認知される努力は一時たりとも怠るわけには行きません。


食工房のホームページも、もう少し工夫してそしてもっとマメに更新したいところです。

パンだより編集中

連休前にパンだよりを出そうと思っています。
あと少しのPC作業で終了なのですが、何だかんだと時間がとれません。
今日のブログの更新はこれだけで・・・。

明日はお休みをいただくかも知れません。

どちら様も良い週末を!

チョコレート菓子の難しさ、面白さ


エルフの焼き菓子・ブラウニー
どろんこクッキー・ココリス


チョコレートほどお菓子の材料としておあつらえの素材は、ちょっと思い浮かべても他にありませんね。
チョコレートと同じくカカオから造られるココアも同様です。
ケーキにクッキー、冷菓いろいろ、飲み物などなど、チョコレートだけの専門店もありますし、ショコラティエ(チョコレート専門の菓子職人)なんていう職業もあります。

ところで原材料のカカオは、だいたいコーヒーの産地と重なる地域で生産されています。
そして、コーヒーと同じようにローストすることで、香りが生み出されます。
直接チョコレートの原料になるカカオマスは、ローストしたカカオ豆を砕いて加熱しながら長時間練り混ぜて製造されます。

そのカカオマス、おおむねチョコレートに近い感じの固まりですが、一種独特のにおいを持っています。
正直あまりいいにおいではありません。
そう・・・、靴下のムレたの!?干し納豆!?・・・、ちよっとギョッとしますけど、それに近い臭いが混ざっているのです。

湯煎で融かしているとこの臭いが上がって来て、思わず知らず何とも言えず笑いが込み上げて来ます。
そしてもう一つ強い渋みも、カカオの持ち味です。
こちらは、チョコレートになっても、ココアになっても、最後まで残ります。
それがあんなにおいしくていい香りのするお菓子になるのですから、お菓子造りの面白さは、一度はまったら止められないと言うものです。


食工房でも、チョコレートやココアをアレンジしたメニューがいくつかあります。
筆頭はブラウニー、そしてエルフの焼き菓子、どろんこクッキーそれからマフィンのココリス。
召し上がった方は、それぞれに違う種類の香りがすることに、お気づきのことと思います。

食工房では既製品のチョコレートを使わず、全てカカオマスから調製しています。
何種類かのスパイスとバニラオイルと、砂糖も白砂糖ではなく香りのあるものを使います。
そして、自慢の文旦ピールも一役買います。
その他、ラムレーズンやココナツミルクなども皆、チョコレート菓子としての完成度を上げるために欠かせない材料として、それぞれのメニューに適量配材されています。
もちろん、全て天然素材のみ、合成香料、薬品の類は一切使用しておりません。

さあどうぞ!食工房のチョコレート菓子を今一度お口に。
一名「幸せの香り」とも呼ばれる、チョコレートの香りをお楽しみください。

長い一日・Ⅲ

木曜日は、やっぱり長い一日になります。

今日も、我が酵母は絶好調。
パンの出来も上々。
ただ一度、危なく焦がしそうになる一幕がありました。
こういう時でも、出るのは冷や汗です。


全部焼き上げて、配達に出かけたら今どきよくある春の晴天で、飯豊山がきれいに見えていました。


思えば7年前の今頃、雪を頂いた飯豊山の姿に惚れて、会津に移住を決心したのでした。
それを思い出させる今日の風景。


 



飯豊連峰全景


遠く離れた南国土佐で、このブログを見ていてくれる友人たちのために、でっかい写真をアップしておきます。
拡大して見てください。
北国の春は、ドラマチックです。


今日は疲れたので、これでおしまい。

今週も、ありがとうございました。

皆さまご承知の通り、食工房の一週間は、木曜始まりで今日月曜日が週末です。
明日明後日は定休日、お休みをいただきます。

ちょうど4月1日から始まったこの週は、3月までとは気持ちも切り替わって、そのせいかどうか知りませんが、ご来店くださる方も多かったように思います。
このところお天気は変わりやすく、寒かったり暖かかったり、晴れだったり雨だったり、風の強い日もありましたね。
そんな中をお運びいただきまして、ありがとうございました。


そうそう!この時期皆さまには、文旦ピールシロップを差し上げていましたが、今年はまだか?と思われた方がひょっといらしたでしょうか?


今年は、全体に作業が遅れて、これから皆さまに差し上げようかと、小瓶を用意しているところです。
どうぞお楽しみに。


それで、一昨年造ったピールが少し余って残っておりますので、これをマーマレードに作り直して、これも皆さまに差し上げようかと思っています。
こちらは少々手間もかかりますので、大勢の方に差し上げるほど出来ないと思いますが、運が良ければ手に入ると、こちらもお楽しみにしていてください。


  さて、今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


今週は、コーヒークッキー、バタービスケット、森のパン屋のビスケット、くるみびすけっとの4種類を焼きました。
他は、ほとんど在庫僅少となっております。


マフィンは、シマリス君の朝ごはんとスィートハートを焼く予定です。
おかげさまでどちらもご好評いただき、だいたいご注文分で消化してしまいます。
店頭にも少し置いていますが、売り切れの節はご容赦。


  プンパニッケル、ご好評いただいております。


ライ麦100%にしてから、そしてザワータイクに一層手間をかけるようになって、自分でもおいしくなったと実感していましたら、こんなうれしいお便りをいただきました。



只今、山形の阪本自然農園産のライ麦を使用中です。
只今、望める限り最高のライ麦を使って、最高のプンパニッケルをお召し上がりいただけます。

5to8、疲れました。

9to5(9時から5時)は、労働基準法に言うところの既定の労働時間を例えたものだったと思いますが、本日の私は5to8、午前5時から午後8時まで働きました。
午前中から
午後に少し食い込んでパン屋の仕事を終え、その後先ほどまでコーヒー屋でした。
もちろん、食事の時間や若干の休憩は挟んでいますが、さすがに疲れました。


でもまあ何と言ったら良いのか、そのくらいに動ける自分の体は、自分で思っているよりは丈夫なのかな?と。
とにかく朝の一時、少しの準備運動と10分間程度のランニングで、何かが変わったと実感しています。


持続可能な健康的活動のキャパシティーは、個々人によって違いがあると思いますが、自分ならどこまでと自覚出来ることが、実は一番大切なことだと思います。


おかげさまで、まあまあ上手く行っています。
何しろ、私一人替えの利かない仕事ですから、よくよく気を付けているのです。


来年は早や還暦になろうという歳になって、少しは利口になったかなと・・・。
まだまだがんばります。


  お知らせ


沼ノ平の「福寿草まつり」、今年はなかなか天候に恵まれません。
まだまだ咲き終わっていないので、開催期間を一週間延長したそうです。
来週末まで、開催中です。

「パンだより 51 香りの春号」公開



相変わらず片付かない、我がデスクトップです。
PCの力は、全くすごい!


ほぼ毎月発行して来た「パンだより」、今年は早々からつまづいて1月2月3月の号が合併号になってしまいました。
これではいけない!初心を忘れてはお終いだ!と自分自身に活を入れ、4月号は早々と仕上げて発送、今日お手元に届いた方もあるはずです。
店頭でも、今日から配布しています。
それならばネット公開は、数日前にすでに可能だったわけですが、4月1日付にこだわってみました。


この前にも申し上げましたけど、ネットをいくら活用出来るようになっても、やはり印刷物には捨て難い役割があるような気がします。
今回それを再発見したような気がして、紙面作りにも少し気合いが入りました。
送って楽しい、もらってうれしい、そんな「パンだより」を目指して、もう一度初めから努力してみます。
皆さん、どうぞよろしく。


  「 パンだより 香りの春号・(51号)2010年4月」  <こちら> からご覧いただけます。


 本日の食工房

本日は、まとまった量のパン焼きとなりました。
酵母の調子がこのところ最高潮で、テンポの速い仕事になっています。
体力が無かったら、とても付いて行けません。
毎日走っているのが幸いしてます。

文旦ピール、ふたたび


文旦何個分になるでしょうか・・・?
おいしく食べるのも、半分お仕事です。



熱いうちに袋に入れ、湯気がこもって脱気したらすぐにシールをかけます。
大がかりな設備を要さず簡易な方法ながら、完璧な保存方法です。


3年前に文旦ピールのつくり方を詳しく書いていますが、その記事の閲覧者が、毎年この時期になるとグンと多くなります。 <参照>
参考にしてくださっている方が多いのだなと思って、私も他のつくり方の記事を見させてもらっています。
人によってやり方は実に様々。
実際のところ、出来具合にどのくらいの違いがあるのか興味はあっても、こちらは業務用に使うものを造っていますので、他の方法を試してみるわけにも行きません。
まあ今のところ、これ以上の方法はないかなと、これまでの試行錯誤の末の結果には、一応の自信はあるのです。
ただ皆さんがやるのには、ちよっと時間がかかり過ぎるのが問題かも知れません。
それで私の方法だと、けっこう苦味が残るという方もいらして、それについて一言。
この文旦ピールは、そのまま食べるということはなく、全部お菓子の材料に使います。
出来上がったお菓子にほど良い苦味が残って欲しいので、そのまま食べるとちょっと苦味が強いくらいになっています。
でも今年は、もう少し苦味を抜いてもいいかなと思って、二時間冷水に浸ける際、二回とも少量水を流し放しにしてみました。
これでずい分苦味が軽くなったように思います。
もちろん、香りの方は全く動きません。
水が冷たいのが、大事なところです。


煮詰め方や時間のかけ方、それでどのくらい保存が利くか、それもまたいろいろだと思います。
食工房では、一年間使う重要な製菓材料ですから、レトルト用包材に密封し、袋ごと30分間煮沸殺菌してから保存します。
常温でも大丈夫ですが、香りをより良好に保存するため、冷凍ストッカーに入れて、-25℃で保存しています。
これだと、丸2年置いても状態は完璧です。


こうして造った文旦ピールが、如何に優れものであるかは、出して来て刻んでいる時、作業場が文旦の香りでいっぱいになることで分かります。
一かけら口に入れると、自分で造ったのだからよく分かっているはずなのですが、それでもいつも香りと味わいに感激してしまう私です。
同じ方法をお試しくださった方、きっと私がこのように自画自賛するわけがお分かりだと思います。

アプリコットケーキ


アプリコットケーキです。
食工房のケーキの中で、一番試行錯誤の数が多いレシピになりました。


食工房は、ケーキも焼いております。
食工房の数あるメニューの中では決して売れ筋ではありませんが、造り手としてはレシピを練るのが楽しみなメニューです。

今日はその中の一つ、アプリコットケーキをご紹介します。
その名の通り中に、干しアンズ(ドライドアプリコット)を大きめにダイス切りして入れています。
他に、サルタナレーズン、ドライドクランベリー、そして文旦ピールも入っています。

つまり、酸味系ドライフルーツをアレンジしたフルーツケーキなのですが、それだけではありません。
卵白を泡立ててケーキ生地を造るところまでは、変わったところはありませんが、卵黄とバターとプレーンヨーグルトをミキシングしたものを合わせます。

当然、膨らみは悪くなりますが、フルーツケーキとチーズケーキを足して二で割ったようなものが出来上がります。
これがまた、濃厚な味がしておいしいのです。

コーヒーと紅茶、どちらに合うかと言われると、紅茶の方に軍配が上がりそうですが、コーヒーでダメということはありません。
ハーブティーもよろしいと思います。

いつも少量製造なので、私たちは計り残った生地をカップ型に入れて焼いた小さな塊を、分け合って食べるのが楽しみです。

ああ、でも!今日、撮影用に1本切りましたからね。
これはもう、食べるしかありません。
ご来店の皆さまにも、試食していただけますね。


ちなみに食工房のケーキメニュー、他にアールグレーティーケーキエルフの焼き菓子(チョコレートとココアのケーキ)があります。