食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

コーヒー焙煎機のモーターが故障

先日、コーヒー焙煎機のモーターが、どうやら寿命のようで、回らなくなってしまいました。
元々コーヒー焙煎機ではないものを改造しているので、メーカー修理という手は使えません。
今までにも、何度か応急修理をしてしのいで来ましたが、今度ばかりはそれもダメです。
今いろいろ手を尽くしていますが、ちょっと時間がかかりそうです。
一度手回しでもやってみましたが、とても一人では手が足りず仕事になりません。
機械が直るまで、コーヒー焙煎は休業させていただきます。


昨日、クッキーとマフィンのお知らせをしていませんでした。
今週クッキーの在庫は、バタービスケットとわらいごま以外は在庫ありです。
マフィンは、シマリス君の朝ごはんとココリス。
番外で、スィートハートも焼きます。


さて来週は、定休日から一週間高知行きになりますので、諸々全てお預けです。
本当はそんな余裕もない状況になってしまったのですが、切符も買ったし、第一待っている母のいつもこれが最後という言葉を思い出すと、行かないわけには行かないですね。


皆さまには、また土佐ネタ日記でお楽しみいただければと、構想を練っています。



 高知城天守閣より、高知市東部を望む
2009年3月撮影

ふくラボ、デビュー


掲載店のステッカーをいただきました。
同じキャラクターが、取材車の真っ黄色なボディーに
プリントされていて、すっごく楽しく愉快でした。もう最高!



ふくラボをご存じない方のために、小さいカードも用意していただきました。全部無料!


ふくしまをもっと元気にするサイト。
ふくしまラボラトリー(研究所)略して「ふくラボ」に、食工房の紹介ページが出来ました。

このサイト、敢えて言うならweb版タウン情報紙的なメディアなのですが、インターネットの能力を最大限活用して、大変機能的且つ有意義、そして何より面白い。
ま、能書きはそれくらいにして、中身はとにかくご覧いただくのが一番です。 

トップページは <こちら>
食工房の基本情報ページは 
<こちら>


それで、我が食工房にスタッフの方が取材に見えた時伺ったのですが、この会社元々は印刷会社なんだそうで、そのスタッフの方も最近まで専ら紙の仕事(印刷物関連ということです。)ばかりやっていたそうです。


ふくラボは、開設されてまだ1年に満たない始まったばかりの事業と言えますが、現在6人ものメンバーを投入して、ものすごく意欲的に事業展開しています。


もうすでに私たちが知っている通り印刷業界は、PCとインターネットの普及で仕事が激減して、大打撃を被っているのですね。
web事業への参入は、必然的な動きであったわけです。
しかしそこからが、この会社の並ではない卓見と機動力がものを言っています。


これからの世の中、印刷物の位置付けは劇的に変わることになると思います。
紙に印刷して残すべき価値のあるものと、webで十分役割が果たせるものと言うよりむしろwebの方が有効なものが、はっきりと二つに別れて行くことでしょう。

ふくラボは、その動きをいち早く先取りしていると、私は思うのですね。


それで、先日取材を受けた時の印象として、先ず情報の集め方がとても丁寧だということ。
しかも、取材から公開まで、一切無料です。
そして得られた情報の扱い方に責任を自負していること。
提供する側にも、サイトに紹介されることに対する自覚を求めていること。
それらを通して分かるのは、情報を扱う仕事にとって最も大切なものは「信頼」の二文字だと言うことです。

ふくラボが、福島県内の様々なお店の信頼に足るデータベースを構築した時、何が出来るでしょう?
広告事業でも物品販売サイトでも、すぐに軌道に乗せられるということですね。
実際、貧乏所帯の食工房でも、ふくラボに年間いくらかでも払ってもいいなと、そう思いましたから。


実は本日が公開初日でしたが、早々にふくラボを見た方のご来店がありました。
タウン情報の新しい形「ふくラボ」に、大いに期待したいと思います。

サワードゥビスケットに、はまってます。


くるみびすけっとと同じく、短かいサイズ。
可愛く見えるし、口に入れやすいです。



見た目的には、以前の森のパン屋のビスケットを短くしただけ?のよう
に見えますが、オートミールを入れたので食感がずい分軽くなりました。


先日のくるみびすけっとが、おかげさまで好評です。
それに気を良くして、しばらくお休みしている「森のパン屋のビスケット」を、新しいコンセプトで焼き直してみようと、第一回目の試作を今日やりました。


食工房には、ご好評いただいているものの経営破たんメニューだとして、事実上廃番になっている「山の子クッキー」というノーシュガーのおいしいクッキーがあるのですが、それの代わりにもなるようにという狙いです。


小麦粉とオートミールをベースに、カレンツと地元産の鬼グルミを具材に入れました。
ミックスナッツの味とクルミだけの味のどちらがおいしいか?
ドライフルーツのカレンツをどのくらい入れたら良いか?
コストとの兼ね合いも考えながら、仮レシピを練りました。


さてそこで結果ですが、まず山の子クッキーは重曹を使うので、クルミの渋が抜けて味が素直になるだけでなく、生地に茶色っぽい色が付くこともありません。
このことは、やってみてすぐに気が付きましたが、発酵生地では発酵によるおいしさが得られる代わりに、重曹の効力で得られる部分は欠けてしまいます。
焼き上がったものは、やはり以前の森のパン屋ビスケットのイメージが濃厚でした。


あともう少しカレンツを多くした方がいいかな?
もうちょっと細く成形した方がいいかな?
いろいろな課題を残して、本日の試作はとりあえず製品化には至りませんでした。
やはり三回はやって、三度目の正直にたどり着かなくてはならないようですね。


山の子クッキーのイメージに近づけるかどうか分かりませんが、それはそれで以前よりもおいしい「森のパン屋のビスケット」が出来ることは間違いないはずです。
新しいラベルも描いてもらっているところです。


さてさて皆さま、こうしてクッキー、ビスケットなどの試作などをやっているということは、つまりヒマということなんです。
例年1月2月はいつもこんな調子ですが、今年はさらに厳しさが加わっているような気がします。
仕入れ先の製菓材料店でも、品物が動かないとこぼしていました。
やはり世の中不景気なんですね。


皆さま、食工房をお忘れなく!どうぞよろしくお願いいたします。

文旦の季節


先ずは県南、宿毛の文旦です。シーズンの始まりを告げる一番手。


今年も届きました。
土佐の高知から、文旦4箱。
まだまだこれから次々と、届きます。
贈答に使う分もありますが、大方は文旦ピールの材料になります。
何と言っても、文旦ピールは食工房の顔役的素材ですから、少々コストがかかってもおろそかにはしません。
今年も気合いを入れて造ります。


と言うことは、その前にどんどん皮を剥いて中身を食べなくてはなりません。
毎日毎食後に、せつせせっせと丁寧に皮を剥いて、何しろ皮の方が製品になるのですからね。
おいしい文旦を食べるのもお仕事とは、何とありがたい商売でしょう。


ところで、文旦ピールのつくり方をネット検索すると、我が「飯豊の空の下から・・・」が上位にヒットします。
かなり沢山の方が見ているようです。
ブログの中に、リンクを貼ってくださっている方もあります。


ちなみに、うちのようなつくり方をした人は、それまで一人もいなかったようです。
大方一日かけてやるのですから、ご家庭で気軽につくりたい方は、ちよっと引いてしまうかも知れません。


どんなものが出来上がっているかは、食工房のお菓子を試していただければ、すぐにお分かりになります。


先ずはマフィンのスィートハート、次にブラウニー、それからアプリコットケーキ、そしてクリスマスの時期はシュトレン、どれも文旦ピールがないと食工房の味になりません。


この後高知に出かけて帰って来たら、本格的に文旦ピールづくりをやります。
また皆さまに、ピールシロップを差し上げられると思います。
どうぞお楽しみに。




 



1月9日に仕込んで1月16日にボトリングした、エドメ・エクストラスタウト


    こちらはビールのお話し


先月仕込んだ自ビール、そろそろ飲み始めてもいいかなというところです。
熟度を確かめるために、繰り返し口を開け閉め出来るボトルを1本用意しておきました。
時々開けて試飲していましたので、炭酸ガスが溜まっていなくて泡が立ちませんが、味の方は判断出来ます。
糖分の消化が進んでいれば、確実に炭酸ガスが溜まっていますから、密栓してあるボトルを開ければ、黒ビール特有のクリーミィな泡が盛り上がるはずです。
この次は、それを画像付きで紹介出来ると思います。

これも、酵母の調子が良かった証拠。
おかげさまで、この頃パンも調子良く焼けています。

コーヒークッキー、大事件で大成功

 


 7×10列に並べて焼き上げたところ
小さい貝殻の形になりました。



コーヒーの香りを堪能出来ます。
食工房の自信作となりました。


今日は、コーヒークッキーを焼くつもりで、朝一番から準備に取りかかりました。
材料を計って、ミキサーにかけて、天板に油を引いて、さて絞り袋を出して口金を付けようとしたところ、あるはずの口金がどこを探しても見つかりません。
この前やったのはいつだっけ?と上の娘と二人で思い出しながら心当たりを何度も隈なく探しましたが、とうとう見つけることが出来ませんでした。
仕方がないので、いつものとは違う刻みの細かい口金でやることにして始めたところ、いつもよりずい分小さい塊になってしまいます。
これでは、天板の数ばかりやたらに増えて作業時間が長くなるし、こんなことは後々やってはいられないと思いながら、何とか最後まで成形して並べ終えて見ると、いつもは8~9枚で足りる天板を14枚も費やしていました。
一個当たりの質量が小さいので、温度や焼き時間の設定も同じでは具合が悪かろうと思い、焼いている間もずい分緊張していました。

さて焼き上がって見ると、これが何だかいい感じです。
それでも、とにかく口に入れて見ないことには結論は出ませんから、先ずは私が一口。
と、今までにない軽い口当たりにうれしい驚きは良かったのですが、さあそこでまた頭を抱えてしまいました。
だって、この次もこの口金でこの形でやるしかないかないじゃないですか!

以前より良い結果が出たら、その次からはそれがスタンダードになるのが宿命。
仕事は、向上への一方通行なのです。
こうして手間と時間は増える一方。
(以前にも、ちよっとしたトラブルが元で、良い結果が出たことがあります。) <参照>
でも今回、コーヒークッキーのグレードが、格段に上がりました。
おまけに、ラベルも新しくいい感じのものが出来て、体は疲れましたが気分は上々です。


 



一個当たりが小さくなったので、一袋に詰める数はずっと多くなりました。


専属イラストレーターがいるおかげで、
すぐに新しいデザインが実現します。



一つお断りです。


クッキーの焼き上がりが良くなるにつれ、同じ材料で焼ける製品の目方が軽くなっています。
生地がうまく膨らんで、水分も良く抜けているわけです。
これが、口当たりの軽さにつながります。
実は、コーヒークッキー以外の製品も、ここ一年前くらいから焼き方の工夫により、製品の目方が減って、袋詰めした時の数が既定の数に達しなくなっています。
そこで大変恐縮ですが、この次から一袋当たりの量目を5g程度減らさせていただきます。
減ったのは水分だけで、実質は同じです。
どうぞご了承ください。

オーブン


この素敵な形のハンドルを磨くのが楽しみです。


とにかく道具好きの私、二十代の頃、厨房機械器具で有名な東京浅草のかっぱ橋道具街に初めて行った時のことです。
見るもの何でも面白くて触りたくて、出来るわけもありませんが、全部手に入れたい気持ちに駆られました。
一人暮らしに必要とは思われませんでしたが、それでもその時、直径27㎝の半寸胴鍋と中華料理にも使える大火力のガスコンロと小物をいくつか買って、電車と歩きで当時住んでいた千葉まで、どうやって持って帰ったのだろうと今思い出せませんが、確かにこの手で運びました。

その後何度も、足を運ぶことになったかっぱ橋道具街ですが、いつも私の目を惹きつけていたのは、製菓道具の店の前に展示されているオーブンでした。
上下二段になっているパン焼き用の大きなオーブンを眺めながら、こういうのを一台家に置いておいて、自家用のパンを焼きながらパン屋の気分だけ味わえたら、きっと素敵だろうなと思ったものです。


結局最後にパン屋になった私ですが、手に入ったオーブンは、私がかつてかっぱ橋で眺めていたのと全く同じ上下二段の大きなものでした。
扉の形まで、当時の感激を思い出させてくれるような古い型式のものですが、最新式のハイテクオーブンよりもずっといいと思っています。
何もかも全部手動。
温度計もアナログメーター式でそれほど正確ではないので、庫内温度は実際に手を入れて勘を働かせます。
温度調節も手動ですから、焼け具合を見ながらスイッチを入れたり切ったりして加減します。
ですから、焼き始めから焼き上がりまで、ほとんどずっと付きっきりで番をしています。
でも実はこのことが、物が焼ける理屈と言うか、火の通り方の物理学を理解する助けになっていて、おかげでこの6年余りの間に、ものすごく貴重な勉強をすることが出来ました。


そして今は、製品の出来にも少しはその成果が出ていると自負しています。


ところで、昔、耐火煉瓦を積んで石釜を造ってみたいと思ったこともありましたが、ついにその機会に恵まれず、今となっては少しばかり歳を喰い過ぎました。
それにパンもお菓子も焼きますので、この旧式の電気オーブンが融通が利いて一番具合がいいのです。


小麦粉をおいしいパンや素敵なお菓子に生まれ変わらせる、魔法の箱オーブン。
今日は、ジンジャークッキーとナッツクッキーを焼きました。


  と言うところで、今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


今週は、ジンジャークッキー、ナッツクッキー、バタービスケット、くるみびすけっとを焼いています。
それにプラス、明日コーヒークッキーを焼く予定です。
他に、わらいごま、パタポン、どろんこクッキー、在庫があります。


今週のマフィンは、スィートハートのみです。

こんな日もあるもの

今日は、お天気も良かったのですが、お一人のご来店もなく静かな一日。
仕事は手際よく片付いて、午後から空いた時間、家の裏の雪かたしをやっていました。
ちょっとやり過ぎて、くたびれて、頭もボーっとしています。


まあそんなわけですから、今日は私のお気に入りの一曲でもお付き合いください。
下の娘が見つけた、スペインの若手です。いい曲です。


 



 


 


 

すごいことを聞いてしまった!

今日、宅配便のお兄ちゃんと喋っていて、彼がパン屋で働いていた前歴があることが分かりました。
それも、会津や近県の有名どころを遍歴して、職人の道を目指していたらしい・・・。
会津管内の良く知っているパン屋の名前も上がりました。

それがまた何故、宅配便のドライバーになったのか、そこは聞き逃しましたが、「最近パン屋が増えてませんか?」と持ちかけたところ、「そうですよ。会津は、パン屋は激戦区ですからね。」とのこと。

わ!わっ!そうなんだ・・・!

時々、あちこちに新しいパン屋が出来たという話が伝わって来ますが、激戦区との認識があるとは知りませんでした。


うちは、元々何処とも競い合わずにやれる道を選んでは来ましたが、これを聞いては、そうそうぼんやりはしていられません。
もちろん方針を変える気など、更々ありませんが、心中密かに決意を新たにする私です。


これから益々、おいしいパンをつくります。
楽しいお菓子をつくります。

パンだより出来ました。

印刷バージョンの「食工房のパンだより・50号記念合併号 1.2.3月号」が出来ました。


pdfファイルを、食工房のホームページにアップしました。 <こちら> からご覧いただけます。


併せて、自家焙煎コーヒー豆のメニューパンフレットも更新いたしました。 <こちら> からご覧いただけます。


 

パンだより編集中


ルーターを取り換えてから、作業場でも無線LANでPCが使えるようになりました。
これで、ちょっとでも時間が空いた時は、作業場でも更新が出来ます。


やっと取りかかっています。今月来月の予定など、お知らせしなくてはならないことがいくつかありますし、新製品発売やコーヒー豆のこと、ブログではすでに告知していますが、やはり連れ合いのイラストが紙面を飾る、印刷物としてのパンだよりは、欠かすわけには行きません。


明日明後日のブログの更新をお休みして、何とか仕上げたいと思っています。


余談になりますが、今Microsoft社のOffice2010Beta無料試用評価版を試しています。
私、特別Microsoft贔屓というわけではありませんが、PC普及の大きなきっかけになったWindowsを開発した会社のやることに、ちょっと興味があるのです。
正式リリースされても、導入するかどうかそれは分かりません。
今のところ、2007バージョンに比べて感激するほどの進歩は見出せていませんし・・・。
その話は、また別の機会に。


  今週のクッキーとマフィンのお知らせ


クッキーは、くるみびすけっと、どろんこクッキー、パタポンの3種類。
他に、ジンジャークッキー、ナッツクッキー、コーヒークッキー、わらいごま、バタービスケットの在庫が少しずつあります。


マフィンは、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィンを焼きます。