食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

暑さ去って、製造再開



ブラウニーの切り分け風景
刃渡り40cmの包丁です。
切り落としは、私たちの口へ・・・


夏の間食工房では、チョコレートを使う焼き菓子は、物によっては製造が出来ません。
その筆頭が「ブラウニー」。
しかもこのところ一番の売れっ子です。
「駅カフェ」さんで、メニュー用と販売用の両方に使っていただいていますので、切らさないように造りだめして対応していましたが、お盆のかき入れ時の最中に、とうとう売切れてしまいました。
焼くまでは問題ないのですが、その後冷まして切り分けするのに、気温が高いとどうにもなりません。
丸ごと冷蔵庫に入れるのは大事だし、取り出せば結露してくるし、結局8月中は無理だと思っていました。
でも、ありがたいことにここ数日急に涼しくなって、昨日の夜など20℃まで下がって、これなら十分イケると判断。
今日はパン焼きと決まっていましたので、明日からいよいよ製造再開です。
食欲の秋ももう間近、パン屋にとっては、仕事をするにも品物を売るにも、具合のいい季節になります。
皆さまのご来店、お待ちしています。

※ただし、ブラウニーの販売は明後日以降になります。

試作2題



右側の飯豊山食パンと目方は同じなのです。



色合いの違いがお分かりいただけると思います。
その分小麦の風味は濃厚。ただし、好みは分かれるかも。



「旅の口糧」・・・、正式な商品名を決めなくてはなりません。



レーズン、カレンズ、クルミ、松の実、オートミール入りです。



昨日焼いた試作品です。
一つは、山都産アオバ小麦の石臼挽き一番粉で焼いた食パン。
もう一つは、旅の口糧コンセプトの第3作です。
で、食パンの方は残念ながら大成功とは行きませんでした。
いかに石臼挽きでも、製粉会社の粉のように完全にフスマ(小麦粒の外内皮)と胚芽を篩い分けることは出来ませんので、色合いもご覧のとおり茶色をしています。
生地の弾力が弱く、膨らみを保てないので、同じ目方の生地を使用した飯豊山食パンとは、ずい分カサが違います。
地元産生産者限定の小麦を使うには、製粉が課題であることが改めて分かりました。

一方、旅の口糧コンセプト第3作の方は、狙いどおり上手く行きました。
あともう少しの改良で製品化出来そうです。
今回は、木の実を2種類(クルミと松の実)にし、ドライフルーツの割合を一気に2倍量にしましたので、大変食味の良い贅沢なパンになりました。
地元産小麦全粒粉を20%使用。
まさに、少量で十分なカロリーと繊維質、ミネラル、ビタミン類を補給出来る、スーパーフーズです。

ちょうどタイミング良く、毎年青森から飯豊登山にやって来る方が、今年も往き帰りに立ち寄ってくださいましたので、帰りでしたが、試食にひとかたまり差し上げることが出来ました。
この次またお会いする時に、製品として買っていただけるものにしておきたいと思っています。

一つ残念なことに、用意した試食品は昨日のうちに大方無くなってしまい、今日はほとんどの方に差し上げることが出来ませんでした。


  本日の食工房
今日は、沢山お客さまが見えました。
その中に、東京でパン屋さんをやっている方がいらして、よく勉強していらっしゃる方のようで、いろいろお話しすることが出来て、いっぱい元気をいただきました。
パンを選んでいる時から、私は直感的に、この人はパン屋さんだと分かったので、声をかけたらその通りでうれしかったです。
それから、畑で玉蜀黍が沢山成っていましたので、朝一で収穫しておいたものを、お客さまに少しずつ差し上げましたが、こんなプレゼントが出来ることが、なぜか殊更にうれしく思われました。

立秋・盛夏

昨日の立秋を過ぎて、さらに暑さが増したような一日の今日でした。
日中は、正に夏の盛りを思わせるこの頃ですが、夕方になるとコオロギが鳴いていたり、涼しい風が吹いて来たり、そして星空も少しずつ秋の星座へとシフトしています。
少し遅い時間になると、ペガスス・アンドロメダ、すばるが東の空に上って来ます。
今の時期、オーブンの余熱を冷ますために、結構遅くまで灯りを消した店の扉を開け放して外気を入れていますので、その間中ずっと交替で番をしながら、外に出てお空眺めをしているので
す。

話は昼間に戻って、畑に行くと、とうもろこしが実を付けていて食べ頃です。
そして、ザワザワと風に鳴る葉ずれの音に、夏の暑さのうちにも、もうこうして秋が兆しているのだなァと、自然の営みの厚みや深みを思います。
百姓は、それをつぶさに感じ取って、もう夏の暑さのうちから秋冬に向けて種蒔き、苗作りの段取りを考えているのです。

そういう風景をすぐ近くに眺められるこの場所で、地元の人が作った小麦でパンを焼く、そんな夢が実現出来ればいいなと、明日もまた試作にチャレンジです。
明日も、食パン一品目とドライフルーツと木の実入りの堅焼きパン(前回とは違ったレシピで)を試作します。
多くの方に試食していただいて、率直かつ辛辣なご意見、ご感想をいただきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

おしらせ
連れ合いのブログ「ドコノモリ」に新着記事が入りました。
<こちら> からご覧いただけます。

暑い一日、ご来店ありがとうございました。



会津の夏、日本の夏


今日は多分、確めたわけではありませんが、この夏一番の暑さではなかったかと思える一日でした。
いかにも夏の盛りらしい強い日差しの中、ミンミンゼミの鳴き声がさらにその雰囲気を盛り上げていました。

さて日曜日の今日、あちこちから三々五々ご来店をいただきました。
つい先日も、ガソリン代がさらに値上りしたばかりのところ、こんなところまでお出かけいただき恐縮です。
地図をたよりにいらして、「いやー、こんなところにあるとは思いませんでした。」と驚かれる方も・・・。
しかしまあ、だからこそこの良い環境の下でおいしいパンづくりが出来るわけですから、そこはご勘弁いただくより他ありません。
皆さん、このブログもよくご覧くださっているとのこと、改めてこの場を借りて本日のご来店に感謝を申し上げます。

さてさて今日はこの他、ケーキを二種類焼いた後は食工房の作業は終わりにして、印刷版の「パンだより」の編集を進め、先ほどやっと終えてpdfファイルにしたものをホームページにUPしました。
ご覧いただければ幸いです。
<こちら>からご覧いただけます。

これからお盆を過ぎる頃まで、真夏の暑さと太陽のエネルギーを体いっぱい取り込んで、秋冬に備えたいと思います。
皆さまもどうぞ、暑さに負けずお元気にお過ごしください。

試作品・その3



「旅の口糧」として、かさばらず軽くつぶれず、
カロリー十分で繊維質、微量要素までも豊富に
含有するスーパーフーズをコンセプトに開発中。




もっともっと沢山、クルミとドライフルーツを入れた方が良さそうですね。


7月12日に試作したものの第2作を、原材料の割合を変えて、今日焼いてみました。        <参照>
今日の試作には、もちろん先日来話題に取り上げている、地元山都町内産の小麦の全粒粉を配合しました。
今回は、食工房で常時使用している2種類の国産小麦粉を合わせて60%、山都産小麦全粒粉30%、オートミール10%です。
それに、カレンツとレーズン、クルミを入れ、オリーブ油を加えて生地をつくりました。
表面には、山都産小麦全粒粉を振りかけましたので、焼き上がりはいかにも野性味を感じる外観となりました。
早速、何人かの方に試食していただくことが出来、ご感想もいただきました。
次回の試作のプランを、もう考え始めているところです。
なお、今回の試作品を試食用に小分けして用意しています。
ご来店の方に、無料で差し上げます。
山都産小麦を何とか使いこなしたいと、頭をひねっています。
率直なご感想、ご意見、ご提案などをいただければありがたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

ありがたいことです。


今日も忙しく仕事させていただきました。
本当にありがたいことです・・・、と何で今またそんなことを申し上げるかと言うと。

4年前、この地でパン屋を始めて最初の夏、予想通りパンの売れ行きが悪くなり、スコーンやマフィンも暑さのせいで出来が悪くなり、定休日明けの木曜日でさえ、予約のご注文など一つも無く、「今日は仕込みをうんと減らすしかないな・・・。」などとため息まじりに独り言をつぶやいていたものです。
それでも、毎週決まって注文をくれる友人、知人の引き立てのおかげもあって何とか続けて来られました。

今日は突然、朝一番にそんなことを思い出していたのです。
それが今日は、この暑さにもかかわらず、忙しくて息切れしそうなくらいの量の仕込みでした。
小麦粉とライ麦全粒粉を合わせて約24㎏で、13種類のパンを焼きました。
そして、明日のスコーンとマフィンの仕込みも、増量、倍量になりました。

そのくらいやって、やっとご飯が食べられるというのが、この商売の現状ではありますが、4年前のことを思うと何にしてもありがたいことです。
それもこれも皆、多くの方のご支援の賜物と、改めてこの場に感謝を申し上げる次第です。

「パンだより」編集中

「食工房のパンだより」印刷版・8月号の編集作業が、追い込みに入っております。
本日のブログ「習刊コーヒー通信」は、お休みいたします。
なお今週は、明日木曜日がカネリプッラ(シナモンロール)、土曜日がクリングラの回りになっております。
明日も、山都産小麦を使用した試作品を焼いてご試食に供しますので、ご興味のある方はぜひご来店ください。

食工房の週末

明日は定休日というわけで、食工房では今日月曜日が、大方の皆さんの金曜日か土曜日のような感覚です。
自営業は会社務めと違って、仕事と日常にきっちりと線を引くことは出来ないのですが、それでも定休日の前日はずい分リラックスしています。
明日はまた畑をやろうかと思っていますが、「パンだより8月号」の編集もさし迫っていますので、どんな一日になるか、お天気次第で決まりそうです。
庭の草刈りも途中になっていますし・・・、そうやってあれこれ考えると気が騒がしくなって、同じことをしていてもただ嫌気がさして来るだけですから、そこは淡々と一つ一つ出来るところまで、と腹を決めています。
今夜は、またインターネットで、ルーツミュージックの世界を訪ね歩いてみようかと思っています。
考えてみれば、いい時代になったものです。
先日もご紹介した、カルロス・ヌニェスのビデオクリップ2本ご紹介しておきます。
2曲とも最近手に入れたアルバムに収録されていて、お気に入りです。
リコーダーで挑戦中。


http://jp.youtube.com/watch?v=mWFoBehDlVU
http://jp.youtube.com/watch?v=k_wt4XlP3pU

試作品Ⅱ



飯豊山食パンと同じように、山の部分の皮にひび割れが入ります。




国産小麦100%、脂肪分無添加で焼いたパンの
切り口は少し粗い感じですが、風味は最高です。


今回は、先日いただいた山都産小麦を使って、山型食パンを焼きました。
実はいただいた小麦原穀を、あの後すぐに全粒粉に自家製粉しておきました。
小麦粉は、通常製粉後2週間くらいシーズニングしてから使います。
それは、挽き立ての粉は自己消化酵素が生きていて、水を加えて生地をこねた時、その働きによりせっかく形成されたグルテンが分解されて、生地の腰がなくなってしまうからです。
今日はまだ、製粉5日目でちょっと早かったのですが、試作の機会は週一回なので、敢えて今日試作に臨みました。
すでに食工房の定番品になっている「飯豊山食パン」と同じスタイルのものを、山都産の小麦全粒粉を配合するという仕様です。
飯豊山食パンは、ライ麦全粒粉5%配合ですが、試作品は山都産小麦全粒粉10%配合です。
生地をこねている時も、醗酵中も、また焼き上がりも、外見上今までの飯豊山食パンと比べて大きな差異はありませんでした。
試作品の方が、全粒粉の割合が多くても膨らみは同じだったと言うことは、ライ麦と違ってグルテン質を含む小麦の全粒粉だったからだと思っています。
試作品の方が、少し触った感じが柔らかいと思われました。
明日、一日経った状態でどうか、そのあたりではっきり差が出るかも知れません。
さらにもう一回試作を重ねて結果が良ければ、飯豊山食パンの仕様を、試作品の方に切り替えたいと考えています。
山都産小麦配合で、さらに一つ飯豊山食パンの名に裏付けが加わることになります。
この小麦全粒粉を使って、あと二種類くらい、新しいパンを試作する予定です。
どうぞご期待ください。

ご来店に感謝



この食工房の看板坊やを、パソコンのデスクトップの壁紙や
携帯の待ち受け画面にしている方がいると分かり、うれしい驚き。


皆さま、先刻ご承知のとおり、ガソリン価格が天井知らずとも思える勢いで上がり続けて、車で出かけるのもちょっと考えてしまうご時世です。
当食工房のように、街から遠く離れた場所で店をやっていると、お気軽にご来店くださいと申し上げるのは、気が引けてしまいます。
さすがに影響が出ているのかなと思う時もありますが、それでも毎日必ず何人かのご来店を賜っております。
ただただありがたく、感謝申し上げるのみです。
あとは、「わざわざ訪ねて来て良かった。」と思っていただけるようなパンづくりの仕事を続けることだと、肝に銘じております。
どうぞ今後とも、食工房をよろしくお願いいたします。

 クッキー類の品揃え、少し回復しました。
このところ受注生産状態の、「山の子クッキー」と「ロンサムパイン」を今日焼きました。
ご注文以外に少し余裕がありますので、店頭に並べました。
「わらいごま」もあります。
「パタポン」「どろんこクッキー」「ジンジャークッキー」「コーヒークッキー」あります。
「ブラウニー」も在庫ありです。

なお明日、明後日は、定休日です。
ご来店の方はご注意ください。
定休日に来ていただくと、本当にお気の毒なことになってしまいますので。