カフェクラブの集い

 「カフェクラブの集い」のご案内
4月29日(日) 午後2時から、皆さんの時間の許す限り。
            参加費 お一人1000円
今回は、新作焼き菓子を試食しながらコーヒー飲み放題でおしゃべり。
                                                                          
食工房では月に一回、コーヒー好きの方にいろいろお楽しみいただける「カフェクラブの集い」というイベントを開催しています。
店内のカフェスペースにて、毎回一つテーマを決めて時に真剣に、時に楽しく、薀蓄をかたむけおしゃべりを楽しんでいただいています。
今までに、コーヒー豆の銘柄別テイスティング、入れ方別テイスティング、コーヒー抽出の実践教室、コーヒーに合う焼き菓子の試食評価、そして何も決めずにコーヒー飲み放題でただおしゃべりだけ、等々いろいろやっています。
昨年の暮れには特別バージョンで、アイリッシュミュージックのライブ演奏付きで、クリスマスカフェパーティーも実現しました。
ただ少し残念なのは、参加者が今一少なくてちょっともったいない感じがしていることです。
自分で言うのも何ですが、参加費一回1000円ポッキリで、こんなに中身が濃くて楽しめるイベントは滅多にないと思いますので、皆さんどうぞ奮ってご参加ください。
※カフェクラブは会員制です。
ただし、どなたでもその場で会員になることが出来ます。
会費は無料です。

 食工房の自家焙煎コーヒーが飲めるお店

  空色カフェ
コーヒー、紅茶の他、オーナー手づくりのチーズケーキをはじめ焼き菓子がおすすめです。 
おなかのすいた方には、特製カレーライスも。
空色カフェは、福島県大沼郡三島町にある美坂高原の中にあります。
山の上の公園内のため電話は携帯のみです。
                         090-1938-8119
なお、ホームページやブログもありますので、先ずそちらをご覧になってからお出かけください。

  くさの根
新鮮な魚を使ったお食事メニューが沢山あって、どれもこれも皆おいしい!
しかも良心的価格で超お得。
そしてコーヒーは、食工房自家焙煎の「くさの根オリジナルブレンド」を召し上がっていただけます。
いわき市四倉漁港エリア内にある、ふれあい物産館の一角にあります。
                   TEL 0246‐32‐6460
営業時間:AM.10:00~PM.8:00  定休日:毎週火曜日

モノづくり

私たちのような製造業の仕事を、この頃はモノづくりと呼ぶようになりました。
モノとは、実体があって手触りのあるもの、それに相対するものはバーチャルということになるのでしょうか。
ネット上で情報を作り出すことの簡単さに比べれば、モノづくりは手間暇がかかります。
でも私は、モノづくりは人間にとって無条件に楽しみや喜びであると思っています。
頭と五感と手足と、そして道具を使って何かをつくることは、人間の本能的な願望だとも思います。
で、それを職業としてやるとなると、いろいろな矛盾に苛まれることになるわけですが、それでもやはりそこに基本的につくる喜びがなかったら、良いモノは出来ないと思うのです。
小さなものから大きなものまで、何をつくっている人にもそれぞれに楽しみや喜びがあることは、パン屋というモノづくり商売をしている私にはよく分かります。
だからというわけではありませんが、食工房の一角で知り合いの作家たちが作った衣類や陶芸品、木工品などの雑貨を展示販売しています。
どれもこれもそれぞれに作者の人柄が凝縮していて、手に取ればもちろんのこと、眺めているだけでも喜びが伝わって来ます。
つくった人の心を宿したモノに巡り会えることは、それをつくることと同じくらい大きな喜びを得られる、そんな気がしています。
皆さん、どうぞ価値あるモノたちに会いにお出ください。



  工房 「かし」 山脇 隆 作  東急ハンズ大賞展 マインド賞受賞者

ひぐらし農園

わが山都町には、他所から移住して来た方が多勢います。
何故か、それには理由があるのですがそのお話しはまた別な機会にすることとして、「ひぐらし農園」は食工房のあるところからすぐ近くの早稲谷という集落にあります。
無農薬有機栽培を基本的方針として、米、野菜の他、平飼い自然養鶏の卵、農家の加工品なども作って販売しています。
食工房では、こちらの卵をケーキ用に供給していただいています。
何と言っても、おいしくて安全が第一ですが、お菓子造りの現場から評価させていただくと、卵白を泡立てた時の腰の強さと卵黄の油の乳化力が素晴らしいことが、何よりありがたいところです。
ところで、会津の山奥で新規就農というのは、現実的に考えるとかなり厳しい選択であったと思うのですが、もう入植十周年を過ぎてまだまだ意気盛んに頑張っていらっしゃいます。
都会から農業や田舎暮らしに憧れて話を聞きに訪ねて来る方も少なくないとか。
こうした地道な生産者のおかげで食の安全が維持されているということを、もっと沢山の人に知って欲しいと願わずにはいられません。
当農園のブログ「ひぐらし農園のその日暮らし通信」を、皆さんぜひご覧ください。
http://white.ap.teacup.com/higurasi/

 本日の食工房
私の方は、一週間の仕事が終わって明日は定休日です。
あ、それから思い出しました。
今日は私の妹の誕生日でした。
関係ない話ですみません。
このところちょっとくたびれ気味で、明日は思い切り朝寝をしようかなと思っています。

ご来店、ご注文、お待ちしております。



 この記事は、2013年4月16日に更新いたしました。

当ページにアクセスいただき、ありがとうございます。
おかげさまで、このブログも開設6周年を過ぎ、食工房も開業10年目を迎えております。

当ブログは、2013年3月28日より別なサイト<飯豊の空の下から・・・ http://shokuko.com/myblog/ >
にて更新継続しておりますが、相変わらずこのページへのアクセスが多いことから、当ページも最近の状況に合った内容に更新させていただきました。


食工房の営業については、ホームページがありますので、そちらをご覧ください。
<「天然酵母パンと焼き菓子の店・食工房」http://shokuko.com/ >


オンラインでお買いものしていただけるサイトも立ち上げました。
<「食工房・キビタン市場店」http://kibiichi.com/052/ >


それぞれ、皆さまのアクセスご利用をお待ちしております。


また印刷版の「食工房のパンだより」を発行しています。
創刊号から最新版まで、すべてのpdfファイルをご覧いただけます。
<「食工房のパンだより」pdfファイル http://shokuko.com/libraly/panda/ >

上記にアクセスされましたら、ご覧になりたい年号をクリックし、
開いたページにあるご覧になりたい号のpdfファイルリンクをクリックしてください。


eメールでのお問合せ・ご注文も受け付けております。
mikke@shokuko.com > 宛、ご遠慮なくお寄せください。






 以下、過去記事です。

本日の会津は一日ずっと雨でした。
それもかなりまとまった雨量になったようです。
そんな雨の中を、会津若松市からお一人、遠く福島市からお一人、他にもう何人かの方々にご来店いただきました。
ご覧の通り、ここはいたって長閑な風景が広がる場所です。
こんな辺ぴなところまで、わざわざパンを買いに来てくださるお客様に、いつもただただありがたく頭が下がります。
こういう場所で店を始めたことを、全く後悔していないかと言われれば微妙ですが、天然酵母パンの仕事は、まず一つに職住接近でないと不可能な仕事であること、二つ目に水質に恵まれたよい環境を求められることがあり、この場所には納得しています。
あとはお客様に、わざわざ来た甲斐があったと言っていただけるような仕事をするだけだと思っています。
さすがに店売りだけではやって行けませんので、宅配便を使って通販もやっています。
皆さまからのご注文やお問い合わせをいただければうれしいです。
「食工房のメニュー一覧表」や「食工房のパンだより」を、やっとのことでPDFファイルにすることを覚えましたので、必要な方にはメール添付でお送りすることも出来ます。
ホームページは、まだ当分先の事になりそうなので、ブログ上に載せられるかどうかこれから試してみます。
もちろん、ご希望なら郵便でもお送りいたします。


なお、食工房へのご連絡は、とりあえずFAXをご利用ください。
    0241-38-3104 FAX専用
※画像が多少不鮮明になりますが、FAXでメニュー表、パンだよりなどをお送りすることも出来ます。


以上、2013年4月16日更新

堅いパンをどうぞ



最近の食べ物に対する多くの人の好みは、いわゆる口当たりが軽く、やわらかく、なめらかで、ほとんど何の抵抗もなく喉を通って胃袋にすべり込むようなものに偏っているような気がします。
反対に、堅くてしっかり噛まないと喉を通らないものは敬遠される傾向です。
これは、この頃の私たちがやたら忙しくて、ゆっくり食べている暇がないというのも理由の一つじゃないかと思います。
ところで、ものを食べた満足感というのは、顎の筋肉を使わないと得られないそうですね。
だから、噛まないで食べるといくらでも胃袋の中に入れられるので、満足するというよりは、ただ物理的に満杯になって苦しくなったり気持ちが悪くなるまで食べてしまうわけです。
その結果肥満になるか、逆に胃腸を悪くして虚弱になるか、どちらにしてもあまりいいことはありません。
皆さんは、「噛みは、神なり」 という金言をご存知ですか?
「健康は、あごから」というのもあります。
要するに、よく噛んで食べることがどれほど大切か、ということを 言っているのですね。
顎の運動が脳を活性化するとか、背骨や足裏の土踏まずにも影響を与え、立ち姿勢が良くなるとか、そういう話をお聞きになったことがあると思います。
そうです!
だから、堅いパンをお勧めしたいのです。
ライ麦全粒粉が入っている堅焼きの黒パン。
食べ慣れないうちは、不味い(?)と思われるかも知れませんが、食べ慣れてくると、これほど何と一緒に食べても相性のいいパンは他にありません。
ふだんはご飯でも、たまにゆっくりと洋風に、黒パンとスープと(みそ汁でもOK!)、そしてチーズやワインも添えて食事を楽しむというのも、また目先が変わっていいと思いますがいかがでしょう。

よそ者の会津考 vol.1

今日は、月一恒例で会津若松市まで配達に行って来ました。
片道約1時間。
会津の風景の中を走っていていつも思うことは、会津は本当に天然自然の恵みの豊かなところだということです。
そして、ここは一つの「国」だとも思います。
作物は良く出来るし、水は豊かだし、森林資源はもちろん、観光資源もいっぱいあります。
ないのは海岸線だけで、あとはみんな揃っているんじゃないでしょうか。
会津は福島県の西側半分を占める広い地域です。
面積的には、四国の香川県や徳島県より広い地域に、30万人そこそこの人口です。
面積の大半は山岳森林地帯で、人が住めない場所です。
会津の人口の大半は、会津若松市を中心にほとんどが、会津平ら(あいづだいら)と呼ばれる平地に集中して暮らしています。
一見、広いだけで暮らし難い場所だと見られそうですが、私は、このうしろにひかえる広大な山岳地帯こそが、会津の30万人の人口を豊かに養うことが出来る大切な資源だというふうに見ています。
会津で生まれ育った方が同じように見ているかどうか知りませんが、私には、唄の文句ではありませんが、会津全体が「宝の山」に見えています

パン屋です。



本日は、恒例木曜日のパン焼きの日でした。
明日は、毎月一回、会津若松まで配達に出る日なので、沢山パンを焼きました。
おかげで忙しく、そこへかなり無理をして写真撮影をお願いしたものですから、ついに朝食は「朝飯という名のおやつ」になってしまいました。


さて、今さら何を、と言われるかもしれませんが、食工房はパン屋です。
改めて自己紹介申し上げます。
食工房は、完全自家培養の天然酵母を使い、また国産小麦粉、ライ麦全粒粉を使ってパンを中心に、マフィン、スコーン、クッキー、ケーキなど焼き菓子も製造販売しています。
他にもいろいろあるのですが、それはまた次々ご紹介申し上げるとして・・・。
食工房では店売りの他、通信販売もやっています。
どちらかと言うと、通販の方が多いくらいかも知れません。
皆さまから、お問い合わせやご注文をいただくために、いろいろ考え込んでいましたが、連絡先を公開いたします。

カテゴリー ; 食工房へご案内 の記事の中に追加掲載しています。
なおメールアドレスは、只今迷惑メールの混入で頭を痛めていますので、しばらくお待ちください。
お手紙、大歓迎です。

はっぴいえんど

 人気のない朝のコーヒー屋で・・・

      人気のない朝のコーヒー屋で

      ひまをつぶしてたら ひびわれた

      ガラス越しに 摩天楼の衣ずれが

      歩道をひたすのを見たんです

      それでボクも 風をあつめて 風をあつめて

      青空を駆けたいんです 青空を


1970年代前半に青春時代を過ごした方なら、ひょっとしてご存知でしょうか・・・この歌。
いわゆるアイドルではありませんでしたが、日本では不出のロックバンドだったと、私は今でもそう思っている「はっぴいえんど」・・・。
「風・街・ろまん」というアルバムのA面3曲目に入っていた「風をあつめて」という曲は、当時20代前半を過ごしていたボクの感性にあまりにもピッタリとはまってしまったのでした。
人気のない朝のコーヒー屋で・・・は、その3番目のフレーズ。
貧乏、各駅停車、風来坊、友達のアパート、飲み慣れないバーボンウィスキー、夜明けまで語り明かした朝の眠気覚ましのコーヒーの味、そしてバックに流れていた「はっぴいえんど」・・・。
やっぱりここでも、コーヒーは役者でしたね。




 嗅覚はタイムマシン
嗅覚は、五感の中でも一番原始的というか、動物的な感覚だそうです。
だから、匂いは時として、突然とんでもない古い記憶を呼び起こすことがあるのです。
コーヒーを入れている時、フワッと上がってくる香りが鼻に入った瞬間、日頃絶対に思い出すこともないような記憶が、鮮やかに蘇ることがあります。
たとえばそれは、20代の初め一人で東京に住み始めた頃、下宿の狭い部屋で朝コーヒーを入れている、まさにその瞬間の記憶だったり、また別な時、コーヒーを入れてくれる彼女の手元を覗き込んだ瞬間の記憶だったり、そして友達のアパートでレコードに合わせて口ずさんだ「風をあつめて」のフレーズ、それは他のどんなきっかけで思い出す時よりも、ずっと鮮烈な臨場感を伴っています。
その瞬間、どこに連れて行かれるかは分からないけれど、まさに嗅覚はタイムマシン!
あなたは、コーヒーの香りで何を思い出しますか?

飯豊夜話 高野通信2号より



飯豊山が信仰の山であることは広く知られているが、地元の人々にとっては一段とその意義は大きい。
最近でこそ廃れてしまったようであるが、昔は、男子は十五歳になると白装束に身を固めて、先達に導かれながら飯豊山に登ったそうである。
無事、山頂の飯豊山神社に詣でて帰って来られれば、一人前の男として認められることになる大切な儀式であった。
このあたりのお年寄りにうかがうと、皆例外なく一度はこの山に登っている。
一方、昔はこの山は女人禁制で、女性が飯豊山に登るようになったのは近年になってからである。




さて先日のこと(※2004年7月)、念願叶って私も飯豊山中に足を踏み入れる機会をいただいた。
途中、クサリ場と呼ばれる断崖の難所が幾つかありそこを通りかかった際、案内役として同行してくれた知人が、足元に一枚の古銭を見つけて私に手渡した。
聞けばそれは、その昔、この難所を無事通り抜けて山頂まで往って帰って来られるようにと、願いを込めて奉納されたお賽銭であるとのこと。
後の世にたまたま通りかかった私たちに発見されたのも何かの縁かと思い、ポケットに忍ばせて持ち帰った。
往きに一枚、帰りにも一枚、二枚の古銭を持ち帰ったその日の夜半、不思議なことが起こっていた。
息子が、夜の間ずっと自分が寝ている部屋の階下の居間に、盛んに人が出入りする物音が聞こえて眠れなかったと言うのである。
そして、小銭を数える音もしていたと聞いて、私はすっかり納得してしまった。
聞くところによると、あの難所で不幸にも命を落とす人が、少なからずいたそうである。
往きの一枚は、往路難に遭い山頂まで辿り着けなかった人の、また帰りの一枚は山頂に詣でたものの、帰り道に難に遭い里に戻れなかった人の、それぞれの無念の思いをどうにかして欲しいとの現れであった。
今私は、その二枚を神棚に上げ、次にまた飯豊山を訪れる機会を待っている。
その時が来たら、二枚を携えて入山し懇ろに供養するつもりである。




illust by Machiko          

運動不足

パン屋商売は、一日中作業場で立ちっ放しでの仕事になります。
動かしているのは大方手先だけで、ほとんど運動にはなりません。
重いものと言えば、粉の袋が25㎏でそれ以上のものはありません。
生地を手でこねれば間違いなく良い運動になりますが、時間的猶予がなくていつも機械でやってしまいます。
そんなわけで、この商売を始めてから少しずつ運動不足が溜まって来ています。
せめて休みの日に、思い切り体を動かしたいのですが、雑用に追われていつの間にか時間が過ぎてしまいます。
最近さすがに危機感を強めた私は、ちょっとの合い間に体操をしたり呼吸法をやったりして、最低体が硬くならないよう、また酸欠で肩がこったり頭が痛くなったりしないように気をつけています。
会津に引っ越して来て4年目になりますが、まだ飯豊の山頂を踏んでいないので(途中までは行った。)、今から体力が落ちるようでは困るのです。


                       2004年6月の飯豊連峰