お彼岸まであと半月ほど、春も間近です。
彼の地ウクライナでは、この季節、小鳥(ひばり)の形を模したパンを焼いて春の訪れを祝うそうです。
ロシアの女流児童文学者ボロンコーワの作品「町からきた少女」の物語の中に、春の一日、小鳥の形をしたパンをつくる件が出て来ます。
この物語は、旧ゾヴィエト連邦が舞台のお話で、具体的に今のどこの国のどのあたりのお話なのか、私には分かりませんが、別な情報でウクライナでこのような鳥の形のパンを焼く風習があると知りました。
そしてこの物語は、時代こそ違うものの戦争を背景としつつ、戦争孤児となった少女が、辿り着いた田舎の村のある一家に引き取られ、次第に本物の家族の一員となるまでの過程を描いた心温まる物語なのですね。
折しもウクライナを戦禍が襲っている今、このひばりのパンを焼いて皆さんと共にこの国の平和を祈ろうと思います。
このパンの売り上げに食工房から一定額を加え、ウクライナの支援のために寄付します。
今のところ、店頭販売のみですが、どうぞよろしくお願いいたします。