月別アーカイブ: 2022年3月

東日本大震災から11年

飯豊の空の下から・・・

中島第2圃場
まだ70~80cmの積雪があります。


飯豊の空の下から・・・

中島第2圃場、中島第3圃場遠景
まだ中には立ち入ることが出来ません。

忘れもしません、11年前の3月11日は今日と同じ金曜日でした。

いつものように支度をして会津若松市内に配達に出ようとした、その瞬間でした。

何だか異様に大きな揺れが始まり、さすがに家の中にいるのが怖くなり、外に出ました。
6分余りもの間その揺れが続き、大きな母屋が揺れているのが目で見て分かる状況でした。

しかしながら、揺れがあまりにもゆっくりだったためか、ほとんど何の被害もありませんでした。
棚から物一つ落ちた形跡さえありませんでした。

その後テレビに映し出される各地の被害の様子、とくに津波の映像に息をのんだまま言葉を失っていました。
そしてそれに続く原子力災害。

福島は、直接地震の被害の無かったところでも、放射能汚染によって長い間、否、今も苦しめられています。

とは言え、11年の歳月を経て、地震や津波によって破壊された跡は、もはや限られた場所だけになりました。
放射能汚染についても、原発直近の一部の箇所を除けば、ほとんどの人は気にすることなく日々の生活を送っています。

それにしても思います。
まだ半ばとは言え、こうして復興を遂げることが出来たのも、この国が平和であったからこそです。

彼の国は、今まさに酷い破壊の最中にあります。
それが戦争によるものであるだけに、ある意味自然災害である地震よりも、ずっと厳しい現実だと言わざるを得ません。

トルコで行われたロシアとウクライナの外相会談の様子が伝わって来ています。
その報道に触れて、私は思います。

ロシアは、この戦争の後にいったいどのような世界を想い描いているのだろうかと。
プーチンが言うならさもありなんと思いますが、外務大臣のラブロフも同様に公然と噓を言い、交戦相手のウクライナのみならず世界に向かって敵対的な言辞を吐いて憚らない態度は、常軌を逸しています。

また、早くもウクライナに対し戦勝国の立場でものを言っています。
降伏するのかしないのかどちらなんだと。
拒否するなら、この後ウクライナ人が死ぬのはロシアのせいではない、お前たち自身のせいだと。

そして、核兵器の使用もちらつかせて世界戦争も辞さないと、世界を脅しているのです。
ロシアは、この戦争をどのように終わらせ、その後にどのような構想を持っているのか、全く窺い知ることが出来ませんが、虚勢半分としてもその胆力は大したものです。
我々自由主義諸国の覚悟のほどを試しているのですね。

あるいは、西側自由主義諸国の結束も意外なところで腰折れして、ウクライナだけが酷い目に遭ってロシアに下り、一息ついたところで世界は損得に走って取り繕いに腐心するなどという、何の正義も実現出来ない情けなくもがっかりするような結末になるのでしょうか。

その可能性も無いわけではないと思えてならない私です。
それこそがロシアの思うつぼでしょう。
報われないのは、血を流したウクライナの人々。
そして世界の平和はさらに遠い。
21世紀に、主権国家に対する侵略戦争が起こっていることを銘記しなくてはなりません。

穏やかな一日

昨日に続いて微風快晴、気温も上がり過ごしやすい一日となりました。

パン焼きも順調に進み、ひばりのパンは12羽出来て、今日そのうち9羽が売れました。
あと3羽残っております。
よろしくお願いいたします。

ウクライナ情勢は、侵攻後初の外相会談が行われたのですが、大きな進展はなかったようですね。

首都キーウは、市民も加わって要塞と化しているそうです。
ロシア軍も後に引く気配は一切ありませんし、ウクライナ軍こそ先に武器を置くことなどあり得ないでしょうし、市民も覚悟しているとなれば、この後さらに沢山の血が流れることは必至です。

日本の私たちは、ハラハラしながらため息をつきながら、見守る以外に出来ることがありません。
対ロシアの経済制裁の影響で日本国内にも多少のしわ寄せが来るとしたら、それを我慢して耐えることくらいが、せめて私たちに出来る協力です。

彼の地に、一日も早く平和な日々が訪れますように。

心が晴れません

飯豊の空の下から・・・

今日は、微風快晴でとても過ごしやすい一日でした。
福寿草も開花が進みました。

しかし心は晴れません。
こんなに気持ちの良い空の下で穏やかに過ごしている最中にも、この同じ地上で戦闘があり多数の人の命が奪われているなんて、いくら想像してみても到底実感が湧くものではりません。

ただただ、悲しみに心が痛みます。
でも、今起こっていること、これから起こることをしっかりと見、聞き、記憶に刻んでおこうと思います。

さて、そんな間にも、日々の暮らしは止まることはありません。
明日は、定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。

ウクライナのひばりのパンも少しですが、焼けるかも知れません。

前回は、8個売れて1200円の売り上げでした。
これに食工房から800円足して2000円をウクライナ支援に寄付します。

今、どこを通じて寄付するのが良いか、考慮中です。
間もなく決定送金する予定です。

当面、週一回くらいのペースで実行して行きたいと思います。
皆さまのご協力、よろしくお願いいたします。

明日も、ご来店をお待ちしております。

福寿草を見つけました

飯豊の空の下から・・・

毎年この一角に咲く福寿草
うれしいことに、年々増えています。

我が家の敷地の入り口で、福寿草が咲いているのを見つけました。

まだ一輪だけですが、回りにはいくつかつぼみが膨らんでここ数日のうちには開花するかも知れません。

うれしいですね。
春ですね。

彼の地ウクライナにも、間もなく春が訪れます。

しかし、季節は春になっても、そこには戦禍に荒れ果てた寒々とした風景が広がることになるのですね。
心が痛みます。

ロシアは、否、プーチンは、世界を戦争に引きずり込もうとしています。

彼にとって、外交は格闘技なのです。
力によって雌雄を決し、勝者が敗者を支配するという前時代的な価値観の中にいるのです。

グローバルな世界、対等互恵の世界こそが、世界全体を向上させ多くの人を幸福にするという道を信じることが出来ないのですね。

ロシアの繁栄のためには、回りの国々を屈服させ支配することこそ行くべき道だと、大きな勘違いをしているのです。
だから、自由主義諸国は、自分たちの繁栄のために共闘を組んでロシアを潰しにかかる気だと、本気でそう思っているに違いないのです。
世界の潮流は、もはやそんなところにはないというのにです。

あぁ、似たような国がすぐ近くにもう一つありますね。
中国です。

彼らが、彼らの倫理に従って侵略の手を伸ばして来るなら、自由世界もそれなりの対処をしなくてはなりません。

「さあ、かかって来い!」と言っているのです。
「何だ、その度胸も無いのか!」
「だったら、遠慮なくぶちのめしてくれるぜ!」と。

そう言う相手に、「いやいや、暴力はいけませんよ・・・」と言い終わらないうちに、一発お見舞いされてしまうでしょう。
無事では済みません。
好むと好まざるに関わらず、世界は、もはや戦争に巻き込まれつつあるのですから。

賢く、しかし力強い一手を、プーチンに対して打たなくてはなりません。

クネッケを焼いてみました

クネッケ

ライ小麦のクネッケ
直径約20cm 厚みは2.5mmくらい


クネッケ

このように棒または縄に通して店先に吊るして売っているらしい

北欧の国々ならどこにでもある、薄く平たいパリパリに乾いたクラッカーみたいなパンです。

★英語名は、クリスプ・ブレッド(英語: crisp bread)、スウェーデン語ではクネッケブレード (knäckebröd)、ノルウェー語でもクネッケブレー (knekkebrød)、デンマーク語ではクネックブレド (knækbrød)、アイスランド語ではリョックブレユズ (hrökkbrauð)、フィンランド語ではナッキレイパ (näkkileipä) と呼ばれます。(Wikipedia)

食工房では、昨年収穫したライ小麦が沢山あって、とりあえず定番の使い道がないので、これを使って何か作れないだろうかと言うことで、今回の試作とあいなった次第。

ライ小麦は風味が良く、魅力的な素材です。
ただ、食工房ではライ麦はライ麦そのものを自家生産していますし、小麦はスペルト小麦を自家生産していますので、ライ小麦の位置づけが今一つ見出せないのですね。

でも、このクネッケはなかなかおいしいものが出来ました。
今、商品化するかどうか、迷っているところです。
ここ当分は、試作して試食品として提供し、皆さんの率直なご感想やご意見をちょうだいしようと思っています。

それにしても、このパンの形は面白いです。
うすい円盤状ですが、真ん中に穴が開いています。

北欧のどこかの街で、この穴に棒や縄を通し、店先に吊るして売っている写真を見たことがあります。
また、そうやって高いところに吊るして乾燥させるという話もあります。

携行食、保存食としての役割もあるようです。
一方、毎日の朝食用にも供されるらしいです。
適当な大きさに割って、好きなものをトッピングして、どのようにでもアレンジして食べられるし、スープに放り込んでもいいのかなと思いますね。
青森のせんべい汁を思い出します。

いずれにしても、日持ちがするので一度にたくさんつくって、長く食べられるってことですね。

クネッケ、イケそうです。

東ティモール レテフォホから新豆入荷

食工房

東ティモール レテフォホ ティピカ ウォッシュド


久しぶりにコーヒーのお話です。
以前、ご好評をいただいた東ティモールのコーヒー豆、その後しばらくの間、あの時と同じキャラクターの豆が出て来ませんでした。
しばらくの間あきらめていましたが、今回久しぶりに仕入れて見ました。
当たりか外れか賭けの部分もありましたが、結果は当たりでした。

何と言っても、ここのコーヒーは独特の香りの良さが売りです。
豆の品種はティピカで、例えばボリビアのコパカバーナも同じ品種なのですが、キャラクターは全く違っています。

これは、脱果精製と乾燥のプロセスが違うからです。
今回入荷した豆は、ウォッシュドと紹介されていますが、プロモーションビデオを見ると、正確にはパルプドナチュラルに近いプロセスを取っているように見えます。

また乾燥は、アフリカンベッドと呼ばれる棚に上げ、直射日光を避けながらある程度時間をかけて自然乾燥させています。
この工程が、独特の甘い香りあるいは柑橘系の香りを生み出すのに一役買っていることは間違いありません。

また、東ティモールのこの地区レテフォホでは、コーヒー栽培が始まって以来ずっと無農薬有機栽培を続けて来ており、日本国内でも有機JAS認証を取得しています。
風味の点でも、有機栽培という点でも、そしてフェアトレードという点でも、申し分のないクォリティーの高いコーヒー豆です。

このコーヒーの風味を表現するとしたら、まずココアかチョコレートを連想させるような味わい、口に含んだ瞬間に広がる香りは柑橘系、例えばオレンジ、あるいはレモン、否、私の郷里の名産文旦の香りにも似ています。
そしてさわやか酸味とスムーズな口当たりが特長。

食工房では、このコーヒー豆をミディアムローストで皆さまに提供いたします。
価格も、600円/100g と、大変リーズナブルです。
ぜひご賞味ください。

ウクライナのひばりのパン

uklaine

春の訪れを祝うウクライナのひばりのパン Жайворонок(ジャイヴォロノク)


uklaine

目玉はカレンズをはめ込んでいます。


uklaine

目玉をゴマにしてみました。


uklaine

1個150円にて発売
売り上げをウクライナ支援団体に寄付します。

お彼岸まであと半月ほど、春も間近です。
彼の地ウクライナでは、この季節、小鳥(ひばり)の形を模したパンを焼いて春の訪れを祝うそうです。

ロシアの女流児童文学者ボロンコーワの作品「町からきた少女」の物語の中に、春の一日、小鳥の形をしたパンをつくる件が出て来ます。

この物語は、旧ゾヴィエト連邦が舞台のお話で、具体的に今のどこの国のどのあたりのお話なのか、私には分かりませんが、別な情報でウクライナでこのような鳥の形のパンを焼く風習があると知りました。

そしてこの物語は、時代こそ違うものの戦争を背景としつつ、戦争孤児となった少女が、辿り着いた田舎の村のある一家に引き取られ、次第に本物の家族の一員となるまでの過程を描いた心温まる物語なのですね。

折しもウクライナを戦禍が襲っている今、このひばりのパンを焼いて皆さんと共にこの国の平和を祈ろうと思います。

このパンの売り上げに食工房から一定額を加え、ウクライナの支援のために寄付します。

今のところ、店頭販売のみですが、どうぞよろしくお願いいたします。

それでも、いつもの日々が続きます

ウクライナの現状が、次第に凄まじい状況になって来ました。

そんな時、早く全面降伏して命を大切にしろ!と無責任な事を言う人もいます。

戦争というものを全く理解していない人の言うことです。
降伏しても、その後に待っているのは屈辱と苦難の日々、あるいは死です。

ウクライナの人々は、あのホロドモールの惨禍を忘れてはいません。
皆さんもそのことは知っておかれた方がいい!

ですから、やっと勝ち取った真の独立と主権を失うくらいなら、戦って死ぬ方を選ぶ決意なのです。
ウクライナ軍はよくやっています。

緒戦から、ロシア軍の思うようには行きませんでした。
その間に、国際社会は一部を除いてロシア非難で団結してしまいました。

プーチンは、追い詰められています。
ただし、そこに大きな懸念があります。

核を持っているからです。
それをいつでも使う用意があると、逆に世界を恫喝しています。
ロシアの無い世界などいらない!とも言っています。

プーチンは、全く恐ろしいほどの勘違いをしています。
一体誰がロシアを滅ぼすというのでしょう。
そのようなことはあり得ません。

ただし、プーチンよ、あなたを消したいと思う者は、最早世界中に数えきれないほどいますよ!

ここに来て、世界の行く末は混沌として来ました。
しかしそれでも、いつもの日々が続きます。
私には私の、あなたにはあなたの。

私は、明日はまた、パン焼きの土曜日です。
早朝から起き出して、パン焼き作業に打ち込みます。

明日は、ちょっとしたサプライズを目論んでいます。
うまく出来たら、店に並びます。
どうぞお楽しみに。

明日はまた営業です

二日間の定休日も終わり、明日からまた営業です。
パンを焼きます。

精魂込めてパンを焼くこと、今はそれしか出ることがありませんので。
そして出来ることなら、彼の地に焼き立てのパンを届けたい。

アメリカが、彼の地の首都キエフが5日以内に陥落の可能性があると言っています。
悲しみに胸が潰れそうです。

そのように分析しても、アメリカは動かないでしょう。
否、動けない、動くべきでないとも思います。

アメリカが軍を出したら、世界戦争になってしまう可能性がありますから。

そうなったら、中国も動くでしょう。
その時は、台湾も日本も当事者となります。

アメリカは動かない方がいい。

ドイツのメルケルさんが、ドイツ軍を動かす用意があると言えば、プーチンは少しくらい動じるかも知れません。

いずれにしても、プーチンが折れることはありません。
共産主義社会も、無くなることはありません。

私たち自由主義陣営に居るものは、その事だけは承知して覚悟しておかなくてはならないと思います。

ああ、プーチンに頭の中を占領されそうです。
一方、彼の地の人々の苦難を思います。
とにかく、無事を祈りましょう。