投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

煙にむせた二日間

昨日半日、今日ほぼ一日かけて、ご注文のコーヒー焙煎をやりました。
おかげさまで、パン屋の陰に隠れながらも、メニューに入れてくださっているお店が5軒、熱烈なる固定ファンの方が数名、プラスアルファで結構忙しくやらせてもらっています。
今週はたまたまご注文が重なったため、4銘柄15㎏分の生豆を焙煎しました。
コーヒーの仕事をしている方はお分かりのはずですが、とにかく煙が凄いんです。
うちは原始的な仕掛けでやっていますので、排煙装置などは無いのです。
それからホコリも凄いです。
そして排熱も・・・。
まず誰もが嫌がる、劣悪なる労働環境というところです。
とても人を雇ってやらせるわけには行きません。
それでも続けているのは、一番は自分が美味しいコーヒーを飲みたいがため、二番はお得意さま方の熱烈なるご支持に応えんがため。
一番と二番を逆に言わないところが、私のバカ正直さ加減と思し召しください。
その代わり、品物は確かだと言っていただけるよう頑張っています。


  <追加更新> 

   Blue Lace の服、入荷しました。
リネンWガーゼの5分袖 ワンピース ストンとしたデザインです。

同素材のストールも入荷 ワンピースとおそろいで使うとおしゃれです。
色は、4種類あります。

例によって、気になる方はお早めに!

  おしらせ
「食工房のパンだより・稔りの秋号・2008年9月」 アップしました。
    <こちら> からご覧ください。


人為農法

自然農法を実践している方から、どんなお言葉をちょうだいするか分かりませんが、うちの畑は言ってみれば「人為農法」です。
草は取るし、耕すし、肥料もくれるし、畝も立てます。
苗作りもやるし、定植、土寄せ、芽かきと、必要と思うところにはいくらでも手をかけます。
大型機械や農薬、化学肥料は遠慮していますが、手をかけること自体は否定しません。
狭い畑だし、家庭菜園なのですから、用に足りるだけの収穫が先ず第一の目的です。
いきなりすっ飛ばした言い方で誤解を招くかも知れませんが、自然の営みが人が関わることによって、より豊かになるということはあり得ると思っています。
あの豊かなフィンランドの森林が、すべて人の手が入った森であることや、アマゾンの奥地の原住民が焼畑をしている土地が、まわりの手付かずの場所よりも生態系が豊かであること、それらは人もまた自然の営みの中で果せる役割があることを示していると思います。
小さな畑で必要なだけの食べ物をいただいて、その代わりに何かが出来るはずだと、それを分かるためにはとにかく土に触って関わることしかないと、だから手をかけています。
大根や白菜の双葉の、何と可愛くて感動的なこと!
見て、触って、育んで、そしていただく。
人為が災いとならない道は、必ず存在すると思っています。


 

大根の芽が出ました。



ここに白菜を植えます。



白菜の芽が出ました。


  「ドコノモリ」へお出かけください。
連れ合いのブログに、新しい作品がアップされました。


入口は<こちら>



一週間のご愛顧に感謝しながら・・・。

パン屋にとっては苦しい真夏の8月も、過ぎてしまえばあっという間だったような気がします。
そして何だかんだと言いながら、どうにか売り上げを維持することが出来て、早や9月です。
こうして自営業をやっていると、毎日毎日の収入の保証というものは全く無くて、本当に店を開けた瞬間からライブステージなのです。
この一週間もいろいろなことがありました。
大雨が降ったり、蒸し暑かったり、お客さまの出足を計ることは全く出来ませんでしたが、それでも先日の大雨の日にもご来店の方があり、うれしい驚きでした。
そして、FAXやメールで届くご注文も同様に、思いがけないことが多く、やはりライブです。
今週は、何となく淡々と過ぎた一週間でしたが、最後になって大量のコーヒー焙煎のご注文をいただきましたので、明日の定休日は半ば返上です。
皆さまのご愛顧に、改めて感謝申し上げます。

「パンだより・9月号」、ただいま編集中です。
もう一つ、今週は木曜日・クリングラ、土曜日・カネリプッラです。

改めて、堅いパンをおすすめします。



その名も「堅焼き黒パン」です。


今日、インターネットのニュース記事を見ていたら、噛むことの大切さを訴える記事を見つけました。
そうに違いないはずだと、ずっと思っていました。
やっぱり正しいことは、必ず日の目を見るものです。
今までにも、噛むことの大切さは度々話題にされて来たはずですが、私たちの食の好みは最近ますます、軽いもの、やわらかいものに傾いて来ています。

パンは、特にその影響を受ける食べ物のようで、軟らかくないとおいしいパンではないという思い込みが、今やすっかり定着してしまった感があります。
街で売っているパンの中には、ハード系と称して見た目はいかにも噛み応えがありそうなのに、手に取ってみるとその軽さに先ず驚き、食べてみると「何だこれは!」というほど軟らかいものが多いのですね。

大手のパンメーカーの製品も、ヤマザキのダブルソフトに代表されるように、とにかく真綿のようにふわふわで軟らかい食感のものが主流です。
このような嗜好が定着してしまうことが、健康上大問題であることは、本当はもう、私などが申し上げるまでもないことなのです。
これは、食文化というよりは食癖と呼ぶべき傾向だと思います。
改めて、堅いパンをおすすめしたいと思います。


  ニュース記事へのリンク
※時間が経つと削除されてしまう可能性があります。

「噛む力」見直そう 健康にも影響、肥満も予防
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080831-00000905-san-soci

よく噛む食事をしましょう
http://www.k-salad.com/kids/kidsfood/008.shtml

『よく噛むことの大切さ』
http://homepage3.nifty.com/yoshino-dental/kenkou33.html

昨年の私の記事もご覧いただければ幸いです。
「堅いパンをどうぞ」
http://pub.ne.jp/IIDE/?daily_id=20070421

新製品

昨日は、断続的な雷雨のためPCの使用をあきらめ、ブログの更新も出来ませんでした。
今日もまた雷が鳴っているようですが、まだ遠いので今のうちにと、タイピングしているところです。
さて、新製品の発表です。




堅焼き黒パンに似た外観
そこそこのボリュームがあります。




実は、正式名称がまだ決まっていません。



 今までに3回試作して、だいたいレシピも固まりましたので、今日の製造分からモニター販売することにしました。
今回は、5本限定、1本500円の特別価格です。
正式販売の際は、多分900円以上になりそうです。
日持ちが良いように、長時間焼いて水分を少なくしてありますので、アウトドア用携行食として、また非常時などちゃんとした食事が出来ない時の食料として重宝です。
もちろん、食べて美味しくないようでは失格ですから、材料にはいろいろこだわっていますし、併せて栄養的な内容も考えています。
国内産小麦粉と地元山都産のアオバ小麦全粒粉そしてオートミールをベースに、カレンズ、レーズン、クルミ、松の実をたっぷり加え、オリーブ油も練り込んでいます。




少量でも十分な栄養補給が可能なスーパーフーズです。
あとは飲み物があれば完璧です。
なお、モニター販売期間は、9月15日までです。
どうぞこの機会にお試しください。

忙しい一日が終わって

定休日明けの木曜日は、やっぱり忙しく過ぎました。
早朝から昼頃までかかって焼き上げたパンを、午後にはお店に並べたり、ご注文先に出荷したり、直接配達でお届けしたり、そこまでやると一時放心状態になるのですが、そこから気を取り直して、後片付けと明日の支度です。
それが終わって食事をして、実は今日のブログに書こうと思っていたことがあって、その前にと思ってネットでいろいろ調べ物をしていたのです。
そう・・・、先日からニュースになっている、アフガンで武装勢力に拉致されて、その後殺害された方のことです。
でも今日は、集中力も無くなってしまいましたし、まだまだ調べたいこともあるし、また別の機会に譲ります。
平和の意味を、改めて考え込んでいます。

体調で変わるコーヒーの味

「今日は、いやにコーヒーが苦いな。」と感じることがありませんか。
そういう時は、たいてい体の調子が悪かったりするものです。
コーヒーに限ったことではありません。
何を食べても飲んでも、体の調子を崩している時は美味しくないし、食べたくも飲みたくもないことさえあります。
しかし嗜好品であるコーヒーは、それ以上にデリケートに体の状態によって、風味の感じ方に変化が起こっているようです。

「コーヒーが旨い!今日も元気な証拠。」というのは当っています。
先ずは健康ですね。

では、とびきり調子がいい時は、少しくらい不味いコーヒーでも美味しく飲めるか?というと、それは違いますね。
健康な舌先は、なおさら微妙な味の違いを感知しますから、やはり美味しいものは美味しい、不味いものは不味いと結論が下るはずです。
どの道、体の健康が何より大切なことは、コーヒーの味以前の問題ですからね。
私などは、朝の一杯のコーヒーの最初の一口で、その日の体調を判断しています。
そのように、コーヒー一杯の味わいにも、いろいろな要素が絡んでいて、奥が深いのですね。


今日はまた、久しぶりに山へ水を汲みに行って来ました。



 




空はすっかり秋模様。




 




山の谷間に細長く広がる空とカーブの向うへ消える林道。

誘われるままにずっと奥まで、そこからさらにあの世まで、
歩き出してしまいそうな不思議な感覚に捕らわれました。

自然食品専門店 「玄」



特徴のある外観、遠くからでもすぐに発見出来ます。
二階は、アルソア化粧品の営業所とサロンになっています。




正統派自然食品がいっぱい。ご存じない方は一見の価値あり。


会津若松市内で、30年以上のキャリアを持つ自然食品の専門店「玄」さんで、食工房のパンと焼き菓子を取り扱っていただけることになりました。
すでに7月から、少しずつ品目を増やしながら納品しています。
パンは、毎週木曜日に焼いたものを、金曜日の朝にお店に並べていただいています。
クッキーなどの焼き菓子も、取り扱っていただいています。
会津若松市内及び近郊の方、わざわざ山都までお出でになるのが大変な時は、こちらでもお求めいただけますので、ぜひご利用くださいますようご案内申し上げます。
なおこちらでは、長い時間をかけて選び抜かれた、自然食品の逸品が揃っています。
中でもおすすめは、「玄」オリジナルブランドの菜種一番絞り油、同胡麻油。
地元会津若松の製油所が製造した、玉締め(石臼による圧搾法)和紙漉しの一番絞り油です。
この他、数え上げればきりがないほどの豊富な品揃えは、実際にご覧になっていただきたいと思います。
場所のご案内は<こちら>からご覧いただけます。

自然食品専門店 「玄」 会津大学前店
  株式会社 福島自然食品センター
〒965-0006 会津若松市一箕町大字鶴賀字上居合175-8
 TEL: 0242-32-1850 / FAX: 0242-32-1851
 E-mail
info@f-shizenshoku.com
  http://www.f-shizenshoku.com/
 営業日:月~土曜日  (9:00~18:00)
 


  畑で過ごした一日
そろそろ秋野菜の種蒔きもタイムリミットです。
今日は、大根を二種類蒔きました。
先日上手い具合に、近所の方に耕運機で耕していただくことが出来ましたので、今日は畝立てをして種を蒔くだけでした。
青首大根100本余、沢庵大根50本余、上手く行けばそのくらい採れる予定です。
その後は、白菜を植えつける場所に肥料を撒いて、鍬で耕しました。
三本鍬で一回起こしただけですが、かなりくたびれました。
耕運機には敵いません。
やっぱり断然楽ですね。
この大根と白菜、それから先日掘ったじゃがいもと、これから収穫するかぼちゃで一冬過ごすわけです。
どうしたって、しくじるわけには行かないのです。
それから、山東菜を少しだけ蒔いて置きました。
菜っ葉は、一度に沢山出来ても仕方がないので、時期をずらしながら少しずつ蒔くのがいいと、教わりました。
畑では、草の勢いが弱まって、やっと草取りが追いついて来ました。
ナス、ピーマン、トマト、インゲンなどがまだとれ続けています。
キュウリは、もうすぐ終わりです。
きれいになった畑の写真を撮って置きたかったのですが、ずっと鍬を振るっていたいたので手は泥だらけ、カメラには触れませんでした。
残念・・・!

おーっと、今気が付きました。
料理をするはずだったのに、すっかり忘れていました。

おしらせ 追加更新
今週は、木曜日がカネリプッラ、土曜日がクリングラになります。

包丁の刃研ぎ

今夜はこれから、包丁の刃研ぎをやろうかなと思って、砥石を水に漬けたところです。
夜な夜な、ズイズイと包丁を研ぐのは山姥ですが、私のはそんな恐ろしいのじゃありません。

夕食の時、味噌汁にネギが入っていなかったので刻もうとしたら、買ったばかりなのにもう切れ味が落ちている菜っ切り包丁に、ついイラッと来てしまい、研がずにいられなくなっただけのこと。
あともう一本、いつの間にか錆が出かけていた柳刃に気がついて焦りました。
食工房で使う包丁は、いつでもビカビカ、スパスパに研ぎ上げていますが、台所の方は、忙しいとつい後回しになって、いつの間にか錆が回ってガッカリということが少なくないのです。
いっそのことステンレスにしておけばいいかと思ったこともあるのですが、やっぱり繊細な切れ味の鋼の和包丁の方が好みです。
研ぐのも楽ですし。
単純な私は、包丁の切れ味が良くなったら、次は料理をしたくなるはずです。

明日は定休日だし、何かやるでしょう・・・、きっと。

去年と今年と

一年前今頃の記事を読み返していたら、夏バテしそうだったことに触れていました。
そうでした。去年の夏は、風邪を引いて体調を崩して、結構大変でした。
今年は、全然状況が違うと言えば違うのですが、むしろ仕事量は多かったくらいで、決して楽に過ごしたわけではありません。
でも何が良かったのか、今年は去年みたいな不調は感じないで過ぎました。
いろいろ一歩手前の体のサインというのは、時々ありましたけど。
そして、ここ数日の急激な気温の低下で過ごしやすくなって、今度はすごく食欲が旺盛になっていることに気がつきました。
やっぱり人間の体もまた、自然界の動きには敏感に反応するものなのだなぁと、当然のこととは言え改めて感心させられています。
ここで大切なのは、その食欲に任せて何を飲み食いするかでしょうね。
これからやって来る、寒い季節に備えたいと思っています。

その食欲とは別の体のサインもいろいろ出て来ています。
目じりが痒くなったり、耳と鼻の間の空気の通りが悪くなったり、肩が張ったり、日常的にマークしている症状がいくつか出ています。
自分に特有な体の反応をよく覚えて、細かく自覚して対応していると、大きく健康を損なわないで済むのじゃないかと、いつもそう思ってきましたが、しだいに確信を深めつつあります。
問題は、忙しさの中でそれらを見落としてしまったり、習慣化して不感症になってしまったりすることです。
それが一番恐ろしいことかも知れません。

それにしても大切なのは、毎日毎日の食事です。
何しろ、私たちの体をつくる材料、そして行動のエネルギー源ですからね。
「何喰ったって一緒」ということは、絶対にありません。
まだ勉強の途中ですが、その辺りのこと、少しは皆さんのご質問にも答えられることがあるかも知れません。
機会があれば、どうぞご遠慮なくお尋ねを。