食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

週刊 shokuko

特にそう決めたわけではありませんが、これから月曜日は、こんなタイトルでお知らせ記事中心になりそうです。


 イベントのご案内


先週すでにご案内している通り<参照>、第4回「あぐり・カフェ」が、会津若松市で開催されます。
 
 日時 10月10日(土) 10:00~15:00 
 ※土曜日の開催です。お間違えないようご注意ください。


 場所 会津若松市内 野口英世青春広場


食工房も、ミニカフェを出店いたします。
パンと焼き菓子の販売もあります。


詳細は、上記参照リンクからご覧いただけます。


  
 


 今週のクッキー


今週は、ジンジャークッキーとバタービスケットです。
バタービスケットは、先週に続いて二週連続製造です。
どちらも売れ筋なので、ご注文はお早めに。


 バタービスケット 100g以上 340円
 ジンジャークッキー 125g 380円


 今週のマフィン


今週は、「あぐり・カフェ」が控えていますので、4種類全てを焼きます。
イベントに出すのが目的ですが、ご注文があればそちらにも回せますので、どうぞご利用ください。


 シマリス君の朝ごはん・ココリス・スィートハート・そば粉マフィン、各種いずれとも
  2個入りエージレスパック 340円
  5個入り簡易包装 550円(要、ご注文)


 「食工房のパンだより・47 紅葉号」編集中

編集が遅れて、尻に火がついています。
定休日の間に仕上げて、公開予定です。


明日は定休日・・・、畑の手入れをしてその後は、所用で会津若松へ。
おいそが氏の一週間は、休む暇がありません。

やだなー・・・。

飯豊小麦プロジェクト


日当たりの良い絶好の場所です。まわりも耕作放棄地で、全部借りることにしたそうです。
小麦だけでなく、ライ麦蒔いてもらおうと今から楽しみにしています。


将来への夢を託して、早々と宣言しておこうと思います。

   「飯豊小麦プロジェクト」

霊峰飯豊山を間近に眺め、山々の雪解け水と伏流水が田畑を潤す我が喜多方市山都町。
その地元で、パン焼きに使う小麦粉を小麦栽培の段階から製粉に至るまで、自前でまかなおうという計画です。

さて、米どころの会津でも昔は麦も作っていたそうですが、他所に比べて豊作の地の会津には、麦の食文化は今一つ残っていないようです。
しかし、パン食が米飯と並んでもう一つの主食として確実に定着しつつある今、小麦の国内自給の意義はとても大きいと思います。
日本の農政や食糧政策の進展を待っていたのでは、いろいろな意味で時期を失してしまうと考え、微力ながら地域での小麦自給に取り組もうと決意しています。


今日は、新たに食工房のために小麦の作付けを申し出てくれた、地元我が集落の青年が種まきの準備をするというので、仕事の合間に様子を見に行きました。
耕作放棄地だった畑(元水田)の草を刈り、堆肥を入れて耕すところまでをやっているところ。
小麦栽培の経験はもちろんありませんから、いろいろな人からアドバイスを受けながら手探りでの挑戦です。
上手く行くことを祈らずにはいられません。


先の道のりは遠いとは言え、そのうちに状況が味方してくれる時も来るのではないかと、わずかな期待もありますし、製粉も含めた地域での小麦自給が実現するまで、これからいろいろな方との出会いを楽しみつつ、試行錯誤してみようと思っています。


そして、なおいっそう美味しく味わい深いパンが焼けるように、さらには新たにこのプロジェクトに参加してくれるパン屋さんや農家さんが現れて、新しい麦食文化が芽吹くことを願っています。

モノづくりの喜び

近頃、私がやっているパン屋のようないわゆる製造業を指して、「モノづくり」という言い方をしますね。
モノとは、手触りのある物、実物のことを言っています。
これは、コンピューターの時代になって、バーチャルリアリティー(仮想現実)という概念が出現して以降、頻繁に使われるようになった言葉じゃないかと思います。


ところでその昔、社会科の授業で教えられた、一次産業、二次産業、三次産業という捉え方。
そして先進国ほど一次産業の比率が低く、三次産業の比率が高くなると教わった覚えがあります。
「モノづくり」つまり製造業は、二次産業に当たります。
ちなみに一次産業は農林水産業、三次産業はいわゆるサービス業全般のことを指しています。


それでこの頃気になるのが、モノづくりが衰退していると言われていることです。
後継者が育たず、結果人の手の巧みさが失われ熟練工のノウハウが失われるとか、貴重な技術が消えてしまう危機を度々耳にします。


本来モノづくりは、手応えのある喜びの大きい仕事です。
それは、私も毎日の仕事の中で実感していることです。
でも、一つだけ問題があります。
それは、自分たちの造ったものを売ることで、自分たちの生活と事業の再生産性を維持出来ないということです。


例えば、今使っている中古品で手に入れたオーブンを始め製造設備は、今ここで壊れたらどう頑張っても新調することは出来ない。
つまり、その時点で廃業するしかないということです。
以前、そんな事情で惜しまれつつ閉店したパン屋を、実際に知っています。


この社会の仕組みのどこが悪いのか分かりませんが、モノづくりは報われない仕事だと、相場が決まってしまっているようなところがあると思います。


魅力のあるいい仕事なのに、そしていいものをつくって評判もいいのに続けて行かれない、そんな話を何度か耳にしています。
製造業は、まず設備にとんでもないお金がかかるのですね。
いいモノをつくれるようになるには、沢山の時間と精進の積み重ねも必要です。


それはそうと、製造業よりもっと報われないのは、一次産業の方かも知れません。


モノづくりを大切にしない社会は衰退すると、新聞記事の中で読んだ覚えがありますが、それなら一次産業を大切にしない国家は滅びると言えそうです。


おかげさまで食工房は、今すぐにどうこうということはなく続けて行かれそうで、これはもう皆さまのご愛顧の賜物と感謝申し上げる次第。


モノづくりの喜びを味わいながら、今日も忙しく過ごしました。



今日は、上の娘がうさぎパンをつくりました。でも、一個だけ。
耳が長かったはずですが、顔が膨らんだおかげで短くなってしまいました。



かわいいポップカードは、連れ合いのお遊び。

木のギャラリー・木びき

今日も長い一日でした。
おかげさまでこのところパンの数が多くなり、スタートを早くしているにもかかわらず、焼き上がりは遅れ気味です。
数が多ければ、その分正直に時間が経過していて行きます。

やっと配達に回ってその後、明日オープン予定の「木のギャラリー・木びき」に、頼まれていたコーヒー豆を届けに行きました。
オーナーの渡辺さんは、会津移住以来の友人としてお付き合いいただいています。
何と、事の発端はブルース。
その話はまたのことにして、明日オープンのギャラリーのご案内です。



 



 


写真をご覧になっただけでもお分かりいただけると思いますが、渡辺さんの木に対する感性は素晴らしいものがあります。
実物を触れてご覧になれば、きっと何かお感じになること受け合います。
そんな渡辺さんの木に対する感性は、実際に「木びき」を職業にしていたというお祖父さんの血筋のなせる技かも知れません。


明日から、10/2(金)・3(土)・4(日)の3日間、オープンイベントとして、渡辺さんの作品を展示してギャラリーを開放するそうです。11:00~17:30 OPEN
興味の湧いた方、ぜひ訪ねてみてください。

カウンターで、JAZZボーカル、ブルースを聴きながら、コーヒーも飲めます。


 


 


場所が分かりにくいので、地図を参照してくださいね。
なお、ホームページ等WEB対応していませんので、お問い合わせはお電話で。


 


   リスパン



プッラも可愛いので一緒に撮りました。



シマリス君ですよ。


さてさて食工房では、今日は下の娘が余り生地を使って、久しぶりにいたずらをしました。
リスパンです。

百姓の市にこれを持って行くと、必ず買ってくださるおばさんがいました。

その方も何年か前に亡くなられたそうで、懐かしい思い出話しとなっていたリスパン。  一個250円

湘南小麦プロジェクト

いやはや何とも、素晴らしい功績を残した方がいたものです。
「いた。」と過去形で申し上げるのは、惜しいことにこの方は、つい最近亡くなったのですね。

高橋幸夫さん。

湘南小麦プロジェクトとは、その高橋さんの呼びかけで始まった、神奈川県湘南地区の地元の小麦をパンに使おうという活動です。
単なる呼びかけにとどまらず、実際に農家に小麦の作付を依頼し、自前で製粉所を設備して、その小麦粉でパンに焼くところまで全て実現しています。


私が、実現出来たらいいなと夢見ていることを、一足先に実現した方がいたのですね。
もう少し早くこの方のことを知っていたら、神奈川県まで飛んで行ったのにと思い、とても残念です。


詳しいことは、後にご紹介するリンクを辿って関連サイトをご覧いただきたいと思いますが、一つ私の試算と符合する数値が出ていましたので、そのことについて取り上げてみます。


それは、自前で小麦栽培から製粉まで実現した場合、小麦粉の価格が500円/kg以上になるという現実です。
湘南小麦プロジェクトの場合の提案価格は、540円/kgだそうですから、私の試算に近い数字が出ています。
そうすると、前にも申し上げましたが、食パン1斤・700~900円ということになります。


高橋さんのお店、「ブーランジェリー・ブノワトン」のパンも、購入者のレビューでは、「高いけれども納得して買っている。」という声が多数を占めているようです。
残念なことにこのお店は、来年3月の閉店が決まっているそうです。


湘南小麦プロジェクトの行く末も気にかかります。


とは言え、国際的食糧事情は次第に逼迫して来ていますから、国内自給の重要性は今後益々高まるに違いありません。
農業政策、食糧政策が、根本から健全なものになってくれれば、湘南小麦プロジェクトのような取り組みは、もっともっと日の目を見ることになるはずです。


そして、それに比べてまだ何百分の一の規模に過ぎない私の取り組みも、一定の評価を得て後に続く人が出てくれることを夢見つつ、お顔も存じ上げない高橋さんのご冥福を祈るばかりの私です。


  関連サイトのご案内


 関東農政局「湘南小麦プロジェクトのネットワークづくりを目指す。」

 「おいしいパンのお取り寄せと国産小麦の販売は、伊勢原市のブノワトン」

 パナデリアが行く「神奈川県産小麦の麦踏みイベントに参加して来ました。」


ちなみに昨日、知り合いからブノワトンのパンが回って来ました。
湘南小麦で焼いたバゲット。
それ一種類のみでしたが、優しい甘みが口の中に広がる、食べやすいパンでした。
国産小麦のパンの美味しさがもっともっと認知されるまで、私も惜しまないで努力しようと思っています。

お知らせです。

「第4回 あぐり・カフェ」 イベントが開催されます。


日時 10月10日(土) 10:00~15:00
場所 会津若松市 野口英世青春広場 及び 旧ブイチェーン中町店前



 


詳細は、チラシ画像をご覧ください。
画像をポイントしてクリックすると、拡大表示されます。


 


今回も食工房は、ミニカフェを出店いたします。
いつもの定番人気メニュー・スコーンとカネリプッラ、その他多数用意して参ります。
お召し上がりメニューは、いつものコーヒーと今回は会津のべこの乳でつくるスパイシーマサラチャイ、その他堅焼き黒パンのピザトースト、飯豊山食パンのトーストを用意いたします。
どうぞお楽しみにお出でください。


  今週のクッキー


今週は、「バタービスケット」と「わらいごま」です。
ただし、どちらも予約分と直後のご注文で売り切れ状態です。
告知する前に売り切れでは全く申し訳ありませんが、一度に造れる数が多くないので、今のところどうにもなりません。
今回はご勘弁のほど・・・。


  10月よりマフィンを再開します。


毎週金曜日に焼きます。
ただし、4種類全てを毎週造るのは難しい状況ですので、1種類ずつ週替わりで焼いて行きます。
今週は、「シマリス君の朝ごはん」です。 
参照記事 シマリス君の朝ごはん ←※価格が値上げ前の時点の記事です。ご了解ください。

焼き立て当日、翌日が特においしく召し上がれます。
確実にお求めになりたい方は、お早めにご注文ください。


2個入り脱酸素包装 340円
5個入り簡易包装  550円

長い一日・Ⅱ

同タイトルのエントリーが以前にもありましたので、Ⅱとしましたが、今日も早朝から長い一日でした。

月末が近づく25日前後は、いつも注文数が多くなる傾向にあり、今日もいつもより大分多い仕込み量になりました。
パン焼きの日は、もう毎度のことですが、生地の醗酵が完了して釜に入るまでは、待ち時間で手が空いた時でも気が抜けません。
大方焼き上がるまでは、ゆっくり食事をする気にはなれませんので、たいていはお昼過ぎてから朝食という名の昼食を取ります。
それから大急ぎで包装して、荷造り発送の準備(これは連れ合いが担当)をして、それから私は配達に出ます。
帰ってから今度は、娘たちが途中までやってくれた後片付けの続きを終わらせます。
今日はそこまでの全行程が、午前4時30分スタートで午後8時終了でした。

こう書くと、何だか愚痴を言っているように聞こえてしまいそうですが、本当は今日もパンがとても良く出来てご機嫌なのです。
それに今日は、ここしばらく会っていなかった友人が、6年ぶりに旅の途中思い立って私たちを訪ねてくれ、再会を果たせたのでなおうれしい一日になりました。
あっという間に過ぎた長い一日、変な言い方ですがそんな実感のうちに今日も無事終わりそうです。

小麦の種まき

今日は急遽、沼ノ平の農家さんの小麦の種まきの様子を、見学しに行って来ました。
昨日、別の用件でお電話さし上げたところ、今日種まきを予定しているとのこと。
近所の農業志願の青年Y君(先日、トラクターを貸してくれた彼です。)を誘って、お邪魔して来ました。


畑に到着してみると、もうすでに作業が始まっていて、早速見学方々お手伝いを申し出ました。
お邪魔になるだけかも知れないと思いましたが、皆さまに小麦の作付の手間ひまの実感をお伝えしたかったのです。



この畑1枚で5畝(150坪)ほどの面積。
ガイドロープを張って二人で溝を付けています。

この作業の前にトラクターで一度、
草を鋤き込みながら耕しています。



油粕を撒いているところ。



醗酵鶏糞を撒いています。
この道具がとてもよく出来ていて、
感心させられました。
動力不要のエコツールです。



いよいよ種まきです。
適量を均一に蒔くのは、集中力が要ります。



慣れない手つきで挑戦しているのは、他ならぬ私です。



溝の中に、鶏糞と油粕と小麦粒が蒔かれたところ。



足を使って土かけをしているところ。



道具を使って土かけする方法もあります。


 



私とY君もお手伝いしました。
まわりの田畑や山々の風景に、気持ちがなごみます。


手順は、先ず畑に種をまくために筋状に溝を付けます。
そこに醗酵鶏糞と油粕を撒き、それから小麦を蒔いて土をかけます。
文章にするとあっけなく思えますが、けっこうな手間ひまがかかりますし、集中力も体力も必要です。
でもまわりのやさしい風景を眺め、清々しい山の空気を吸いながら汗をかくのは、なかなか心地よいものです。


私もY君も、種まきと土かけをお手伝いしました。
そして一仕事終えた後、木陰に座り込んでちよっと変わったスイカをごちそうになりました。
鉈でザックリとぶち割ったのを、顔面いっぱいにかぶりつきましたが、これがまた特別おいしかったです。


結局、午前中1時間余りお邪魔して、畑一枚終わったところで失礼して来ました。
今回は、小麦を試験的に早蒔きしているとのことで、ライ麦はもうしばらく先になるとのこと。
またもう一度、見学にお邪魔して来るつもりです。


こうして手間ひまかけて、さらに十ヶ月の栽培期間を経て来年の7月の収穫まで、パンが出来るまでの道のりは長いと感じることしきり。
一粒の小麦がパンになる、それはまさしく奇蹟だと思う私です。

今週のクッキー


只今クッキーは、この2品目のみです。


こんなタイトルで、これから毎週お知らせしなくてはならないようです。
今日はやっとのことで、久しぶりにクッキーを2種類造りました。
どろんこクッキーとコーヒークッキーです。


それで、一週間のスケジュールの中でクッキー焼きが出来るのは、あっても1日か2日。
そして一日のうちに出来るのは、2種類がいいところです。
製造数は、一種類につき20袋から30袋。


ありがたいことですが、クッキー類は造って一週間のうちにほぼ売り切れています。
そんなに売れるのならと、次の週もまた同じものを造るとすると、いつまで経っても造れないものが出てしまいます。


先日は、あるお得意さまから「幻の山の子クッキー、ロンサムパインになりましたね。」とお言葉を頂戴いたしました。
メニュー表に載っているのに、いつ注文しても品切れと言うのでは、信用も無くなってしまいます。


そこでこれからは、週替わりで2種類くらいずつ造ることにいたしますのでご了解願います。
早速今週は、どろんこクッキーとコーヒークッキーということになりました。
次の分は、また来週の月曜日に発表いたしますので、それまでお待ち願います。


まあこんなやり方も、いたしかたない状況です。
見方を変えれば、パン屋の本命である定番のパンが安定して売れるようになったのですから、これもまた皆さまのご愛顧の賜物と感謝申し上げなくてはなりません。
沼ノ平産のライ麦小麦を配合したパンが、特に皆さまの関心を集めています。

そこで一つ皆さまにお詫びを申し上げなくてはなりません。
一部のメニューの品質表示ラベルの更新が出来ないまま、旧来の品質表示になっています。
内容が違うじゃないかとお叱りを、今のところ受けてはいませんが、急いで訂正しているところです。
もし、見とがめられた方がおられましたら、そういう事情ですのでご了解ください。

今日はまた・・・。

今日はまたどうしちゃったの?と思うほどパッタリとお客さまの少ない一日でした。
朝のうちに一組いらした後は、午後もいい時間になるまで静かなものでした。
その後お二人ほど。
それから私は、用があって出かけていました。
いつになるかは分かりませんが、次のサプライズのための下ごしらえです。
何をやるつもりかは、まだ当分先まで申し上げません。


帰宅が遅くなりましたので、ブログもこんなところでお茶を濁させていただきます。


明日は、やっとクッキーを造れそうです。
されから連休中ですが、いつも通り火曜日、水曜日は定休日をいただきます。
ご了解ください。