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Gratitude/グラティチュード


Cafe  Gratitude


食工房の自家焙煎コーヒー豆を使ってくださっているお店を、また一つ紹介いたします。
民家を、そのままカフェにしてしまったこのお店は、まるでお友達の家に訪ねて行って、お茶をごちそうになる時のようにくつろぐことが出来ます。
お店の名前、Gratitude/グラティチュードは、英語で「感謝」の意味だそうです。
場所は、仙台市内の住宅地の中。
仙台駅から歩いても30分位、もちろん近くにバス停もある、そこそこ便利な所です。


営業は、平日、月~金の11時~16時まで。 土、日、祝祭日は、お休みです。 
また、12月1日から3月いっぱい冬季休業になります。

 <メニュー>
おまかせランチ
玄米と白米のハーフミックスライス、スープ、小鉢一品、サラダとお惣菜4品の盛り合わせ一皿、漬け物 700円
食工房の自家焙煎コーヒー、各銘柄 450円
無農薬有機栽培紅茶、カフェラテ、チャイ、ココア、ハーブティーなど飲み物メニュー多数
オーナーの手づくり、野菜入りケーキも興味をそそられます。


 <交通>
仙台駅から徒歩30分、お腹を減らして到着後、いただくランチは特別おいしいかも。


仙台駅よりバス便あり、北6小学校前バス停下車3分


仙山線東照宮駅より徒歩10分


 <住所番地>
〒980-0005 仙台市 青葉区 梅田町 1‐56 ☆地図へのリンクは<こちら>


 <お問合せ> TEL 022-271-4431



お友達のお家の中みたいな店内


縁側のくつろぎスペースがおすすめ。
外は、オーナーの菜園になっています。


☆仙台及び近郊にお住まいの方、またこの方面にお出かけの方、ぜひお立ち寄りください。

紅茶の話

コーヒーと並んで嗜好品として愛されているのが紅茶です。
コーヒーを嗜好品の王と例えるなら、紅茶は女王といったところでしょうか。
コーヒーを商売にしていると、多少なりとも紅茶に関心を払わないわけには行きません。
しかしながら私は、紅茶に関してはほとんど素人なので、薀蓄を語ることは出来ません。
そこでちょっと別な方面のお話をしてみたいと思います。
紅茶の産地で有名な所と言えば、インド、スリランカ、ネパールということになると思いますが、この日本も戦前は紅茶の輸出国だったことは、案外知られていないのではないでしょうか。
すでにご存知の方もいると思いますが、私たちが日頃飲んでいる日本茶と、専ら輸入品だと思っている紅茶は、実は同じお茶の葉を原料に造られます。
緑茶と紅茶の違いは、つまり製法の違いなんですね。
ですから、日本で紅茶が造られていたとしても、何の不思議もないわけです。
緑茶は、新鮮な茶葉を先に蒸して熱を加え、葉緑素を分解する酵素の働きを止めてしまいますので、きれいな緑色に仕上がります。
一方紅茶は、生葉を熱を加えずに醗酵工程にかけますので、葉は黒っぽい色に変色し、紅茶の風味と色が醸し出されるわけです。
ところで日本では、お茶の栽培は関東あたりが北限で、ここ東北では残念ながらお茶の栽培は出来ません。
一方私の郷里の高知では、私が子どもの頃、周りのあちこちにお茶の木が植わっていました。
畑と畑の、畑と道路の境に、一列にお茶の木が植えられている風景を、よく見かけたものです。
農家はどこでも、出荷用と限らず自家用としても、毎年初夏の頃になるとお茶の葉を摘んでいました。
自分でお茶に加工する人もいましたし、加工してくれる業者もありました。
しかし、紅茶を造っているのだけは見たこともなければ、昔造っていたという話も聞いたことがありませんでした。
ところが後年、それもわりあい最近になって、私の生まれ故郷の村の二つ隣の村、現在の大豊町というところで、醗酵製法のお茶を今でも造っていることを知って驚きました。
「碁石茶」と呼ばれるそのお茶は、醗酵させた黒っぽい茶葉を、碁石くらいの大きさのペレット(錠剤)状に固めてあります。
醗酵の工程も風味も紅茶と違うとは言え、醗酵製法のお茶が自分の郷里に残っていたことに興味を覚え、また誇りを感じる出来事でした。
お茶は元々日本で栽培出来る作物ですし、しかも紅茶製造の歴史もあったわけですから、ここらで研究熱心な人が現れて、インドやスリランカの名品に勝る銘柄をつくり上げてくれないものかと期待が膨らみますね。
ちなみに現在、あちこちのお茶の産地で紅茶を造るようになったようですが、まだまだ知られていないし、定評も得らていないようです。
国産紅茶の地位向上を願っています。

銘柄を選ぶ楽しみ。


昔はコーヒーの銘柄と言えば、国別に一つか二つずつくらいで、たいていそれで通用していたわけです。
でも考えてみたらわかることですが、コーヒー豆は農産物ですから、同じ国の中でも地域によって品種によって、ずい分品質が違って来ます。
その年の気候にも左右されますし、脱果精製法の違い、農薬の使用状況、肥料の質(有機か、化成か)の違いなどにより、農園ごとに、またその年ごとに、品質は異なるわけです。
例えば日本で、お米だったらコシヒカリが、それも新潟県魚沼郡産のものにプレミアムが付いたりするわけですが、今コーヒー業界でも、銘柄別に差別化して取り引きするようになって来ていて、特定の銘柄に人気が集まったりする現象が起こり始めています。
確かに良いものは良いで歴然とした差があり、良いものを探し当てるセンスが、なお一層求められる時代になりました。
消費者の方々も、いろいろ選ぶ楽しみが増え、自分のこだわりを持つことが出来ますから、これはこれで嬉しい状況であると言えます。
今はまだ過渡期のようで、銘柄間の価格差は、一部のものを除いてさほどではありませんが、そのうちに人気が集中する銘柄の価格が高騰したりするかも知れません。
一方、コーヒーは嗜好品であるが故、最終的には人それぞれの好みに左右され、客観的評価は付け難いと言えます。
業界にはプロの鑑定士もいますし、評価基準もありますが、専門的で一般の方には分かり難いし、第一それでその銘柄の個性を全て言い当てることは、元々不可能です。
そこでどうしても、「軽やかな」とか「深みのある」とか「キレの良い」とか「厚みがある」とか、皆さんが何か共通のイメージを連想してくれそうな言葉を使って伝えようとするしかないわけです。
こうなると、詩や俳句ほどではないにしても、表現力を試される世界ですね。
果たしてそれでどのくらい伝わるのか、微妙と言えば微妙です。
面白かったのは、仕入先の一つ<アタカ通商>のホームページ上でユーザーレビューが紹介されているのですが、そこに私の評価レポートが掲載されたことがあり、偶然かどうか分かりませんが、その中で秀逸と評価した3つの銘柄が、その後間もなく全て売り切れとなっていたことです。
こちらは驚くと同時に、後の仕入れが出来なくなって参りました。
今、コーヒー業界はちょっと面白い状況なんじゃないか・・・、そんなことを思うこの頃です。

フレンチロースト

今日は、二人のお客様からのご注文で、フレンチローストとフルシティーローストを焙煎しました。
お二人とも、山暮らしをしていた頃からの長いおつきあいです。
お一人は、何度もあの山の中まで遊びに来てくださいましたし、もうお一人も毎月毎月、ご自分が関わっている会の通信を送ってくださいます。
個人商売は、お金と物のやりとりの他にも行き交うものがあって、そちらの方が大事と思えることが多いですね。
さて、フレンチローストもフルシティーローストも、焙煎度では少しの違いなのですが、質的にはずい分違います。
焙煎のノウハウで言うと、最高到達温度と持続時間が大きく違います。
これによりフレンチローストは、表面に油がにじみ出して光沢を帯びた外観になり、ロースト香の中に独特の異臭(※)が混ざります。
炒り上がりの頃になると、猛烈な煙で息が詰まります。
ミディアムローストなんかとはえらい違いです。
こんなに真っ黒になるまで炒って、ほとんど炭じゃないかと思いますが、抽出して飲んでみるとちゃんと味わいがあって驚きます。
それから、コーヒー豆には微量ですがタンパク質成分が含まれていて、フレンチローストくらいの焙煎度になると、※それが焼かれて肉や魚が焦げた時の臭いに似た異臭が混ざります。
そんなに嫌な臭いではありませんが、良い香りかというと、ちょっと微妙です。
でも、コーヒーにして飲む時には、全く気になりません。
それよりも、ミルクやクリームとすごく相性が良いので、ウィンナーコーヒーやカフェ・オ・レ、あるいはカフェ・ラ・テなどの魅力的な飲み方が楽しめます。




 カフェ・オ・レカップのお話し
カフェ・オ・レとは、フランス語で「コーヒーと牛乳」という意味です。
何の変哲もないそのものズバリの名前ですが、日本人の私たちには、コーヒー牛乳とは違う何かとてもシャレた飲み物だと思えるから不思議です。
ところで以前、私の友人の奥さまが本式のカフェ・オ・レの器が欲しくて、それも形や絵柄に特別なこだわりがある一品を、探しに探してやっとのことで手に入れたということがありました。
それまでカフェ・オ・レカップを、見たことも聞いたこともなかった私は、まず初めにその大きさと、とっ手がないことに驚きましたね。
そして、「これって、丼じゃない?」と思ったものです。
説明を聞くうちに分かったのですが、これに熱いカフェ・オ・レを並々と満たし、焼きたてのフランスパンをちぎって浸して口に入れるのだそうです。
つまりカフェ・オ・レは、スープの代わりなんですね。
だから器も、中のものが冷めにくいように、肉厚でどっしり重さのある容量の大きなものになっているわけです。
とっ手は、付いている意味がないから付いていないだけなのですね。
ちなみにその時、彼女は朝食に、大好きなバターつきパン(自分で焼いた天然酵母パンでした。)を、ちぎって二つ折りしてカフェ・オ・レに浸して食べるのだと言っていました。

テイスティング


先日手網焙煎したサンプル豆をテイスティングしました。
今回はイベントにせず、一人でやりました。
今回の目的は、品切れ終了となっている「ティジュコプレト」という銘柄の代替品を探すことですので、私の自分のコーヒーの味に適った風味に出会えるかどうかがポイントでした。
私が、ブラジル産のコーヒー豆に見出している特長は、地味ながらもコーヒーとしての風味の特徴を、すべて備えていることです。
あとは、そのバランスで個性が決まります。
私が、自分のコーヒーの味に求めているのは、一口で言うと「軽やかさ」です。
近い表現としては、「スッキリした飲み口」とか「雑味がない」などの言い方も出来るのですが、私の言葉で言わせてもらうと「軽やかさ」と言うことになります。
一気に胸の奥まで吸い込みたくなる心地良いロースト香、後味に残らないスッキリとした苦味、フルーティーで軽やかな酸味、どちらかと言うと、濃厚さよりも香りの立ち上がりの良さが身上です。
食工房のブレンドは、それぞれ少しずつ違う個性ながら、いずれもこの特長を満たすことを目指して調製したものです。
そのブレンドのベースとして、重要な役どころを果してくれるのが、ブラジルのコーヒー豆なのです。
すでに定番となっている「Joakin」と、もう一つを今回のサンプルの中から選びました。
結果は、「バージングランデ・樹上完熟・スーパーボイア」という豆。
名前負けしてなければいいけど・・・と心配していましたが、また一つ目を開いてもらったと思えるくらい、バッチリ私のコーヒーの味にはまりました。
ただしこの豆は、無農薬有機栽培ではありません。
でもそれを割り引いても、風味の良さと値段の安さは、また別な魅力です。
目的に合わせてご利用いただければ幸いです。

早速ですが次からは、食工房カフェブレンド№1と№2のベースがこの豆になります。
単品ストレートのご注文もOKです。(350円/100g)
今日はこの他に、「空色カフェ」さんからのオーダーで、いつもの焙煎作業をやりました。

銘柄の選定

この前にも申し上げましたが、コーヒー焙煎を始めてから18年余になります。
自分のコーヒーに、それなりにプライドを持っていますが、いわゆる素人の独学でたたき上げたノウハウなので、まだまだ勉強不足が
あることを認めざるを得ません。
特に銘柄に関しては、今まで無農薬有機栽培、フェアトレードにこだわって来ましたので、ごく限られた銘柄しか経験がありません。
コーヒーの世界では有名な、モカやキリマンジャロ、ブルーマウンテンなどの生豆は、未だ触ったことも見たこともありません。
そういう不満はありますが、一方、業界の人に言われたことがあるのですが、「自分のコーヒーの味を、一つでもちゃんと持っているということは、大変なことなんだよ。」だそうです。
私は、確かに一つだけですが、自分のコーヒーの味を持っていると思っています。
今、食工房で提供している、「おいしいブレンド」と「食工房カフェブレンド№1」は、はっきりと自分のコーヒーだと自負しています。
まあ、それで満足していいのかも知れませんが、そうは行かないのが私の性分というわけで、№0やその他のブレンドが出来ているわけです。
ところで、カフェブレンド№1のベースに使っているブラジルの豆、「ティジュコプレト」という銘柄が、仕入先で完売品切れとなってしまいました。
そこで、代わりになる銘柄がないかと、サンプルを取り寄せることにしました。
条件は、ブラジル産であること、脱果精製法がナチュラルまたはパルプドナチュラルであること、品種がなるべく古い品種(原種に近いということ)であることです。
そしてもう一つ、選別がしっかりされていることです。
ただし今回は、無農薬有機栽培という条件は満たすことが出来なさそうです。
それでも使うかどうかは、実際に味を見てから決めたいと思っています。
いつも悪豆拾いに泣かされているジョアキンという銘柄は、選別以外の点では申し分のない豆なのですが、これだけだと実際のところやっていけないからです。
本当は、もっともっと世界中のいろいろな銘柄を試してみたいのですが・・・、キリがありませんね。
パン屋だけでも大変なのに・・・。

コーヒー焙煎



今日は、名実ともにコーヒー通信にふさわしい一日になっています。
たまたまお客様のご注文が重なって、まとまった量の焙煎をすることになりました。
朝から一日、休日返上でコーヒー屋です。

思い返すと、コーヒー焙煎を始めてからかれこれ18年余りになります。
一番初めは、七輪に炭火を起こしステンレス製のザルに生豆を入れ、軍手をはめた手の片方でザルを揺らしながら、もう一方の手に木のしゃもじを持ってかき混ぜていました。(一度に200g分焙煎出来ていました。)
七輪に、アサガオと呼ばれるワクを乗せてかさ上げした中に、てんこ盛りに燃え盛る炭火の猛烈な熱気と、立ち上るものすごい煙と舞い上がるホコリにむせ返りながらも、炒り立てのうまいコーヒーを飲みたい一心で、この苦行に耐えていました。
実は私は、最初からこれを商売にする気でいましたので、こうして焙煎したコーヒー豆を袋に詰めて、毎週日曜日にやっている「百姓の市」へ売りに行きました。
炭火の手網焙煎、しかもオーガニックという希少価値が幸いして、200g1000円という値段をつけていましたが、買ってくださる方があり、固定客も出来ました。
しかし、この方法ではいくらがんばっても出来る量はたかが知れています。
それに長いことやっていると、吸い込んだ煙で頭が痛くなって来るし、健康を害すると聞き及んでちょっと悩んでいました。
その後、今使っているポン菓子機を改造した焙煎機に代わり火力もガスになって、作業はずっと楽になりました。
こちらは、一度に1㎏余の生豆を入れて850グラムくらいの仕上がり、200g4袋分出来ますから、格段の能率向上です。

今日は、これを11回分やりました。
もうすっかり手慣れた仕事になっていますが、それでもパチパチと豆がはぜる音がし出すと、にわかに緊張感が走ります。
そこから数分間で、焙煎度が次々と変化して行くからです。
ミディアムとフルシティーも、時間差にすると3分くらいの違いです。
そしてまた、銘柄毎にその様子が微妙に違っているので、油断しているわけには行きません。
私の焙煎機は、本式のコーヒー焙煎機のように、焙煎中の豆を取り出してチェックすることが出来ませんので、焙煎度の判断は完全に自分の経験と勘だけが頼りです。
一応タイマーも使っていますが、最終的に釜を止める判断をする時は、タイマーは見ていません。
耳(はぜ音)と目(煙の色と量)と鼻(煙の匂い)の感覚をフルに使っています。
こんな具合で、コーヒー焙煎はマニュアル化出来ない要素が沢山あって、デリケートでアートな感じがして、やっていてなかなか面白いです。

今日は、まだこれから各お客様のご注文に合せて、ブレンドの作業をやります。
こちらも、やっていてなかなか面白いです。
この次は、ブレンドのお話でも・・・。

ジャズ喫茶に通った頃

十代の終わり頃だったでしょうか、私がジャズ喫茶に通うようになったのは・・・。
彼女もいない当時の私にとって、一人で行ってもつまらなくないのは、ジャズ喫茶くらいのものでした。
コーヒー一杯で2~3時間過ごすこともしょっちゅうでしたが、どのお客も似たようなものでたいていコーヒー一杯きりですら、お店はよくやっていられたものだと、当時の世相の長閑さを思います。
ジャズ喫茶は、私にとって用がなくても街に出かけて行くための口実でした。
その後郷里を離れ、数年後に現在の連れ合いと結婚することになって二人で私の実家に行った時、彼女と一緒にこのジャズ喫茶を訪ねましたが、あまり長い時間居る気がしなかったのは、当然と言えば当然でした。



ちなみに、当時の私は工業高専に通いつつも、ミュージシャンになりたくて進路に悩み、親をうろたえさせていました。
当時の郷里の街で、クラシック以外の音楽的環境で私の興味を引くものはと言えば、ジャズ喫茶以外にはありませんでしたが、その欲求不満が結局郷里を飛び出すきっかけになったことは間違いありません。
それからもう一つ思い出しましたが、タバコを吸っていましたね。当時の私・・・。
タバコの煙とコーヒーの香りはベストマッチだと思っていました。
それが結婚して、彼女が妊娠したとたん禁煙し、そのまま今まで一本も吸っていません。
こんなところでも、極端から極端に走る私です。

 おしらせ
「食工房のパンだより」スイカ号(2007年8月号)が出来ました。
ホームページ、ダウンロードのページにpdfファイルを掲載してあります。
ご覧いただければ幸いです。 <ページへのリンク>
印刷したものは、これから店頭で配布します。
あるいは直接お送りします。

 おわびと訂正
先日発売の記事を掲載しました「カリーマサラ」の品質表示ラベルの製造日と賞味期限が、昨年作成した数字のままになっています。
正しくは、2007年7月9日製造・賞味期限は5年後の2011年7月8日です。
この場を借りてお詫びし訂正させていただきます。

真夏のカレーパーティー

イベントのご案内です。
8月は、カフェクラブの集いをお休みします。
 代わって・・・
「真夏のカレーパーティー」を3週連続でやることになりました。
喜多方市在住のカレー名人が3人、各回一人ずつ自慢の腕を揮います!
食工房も各回1品ずつ出品。
専門店でも食べられないカレー料理の数々で、ホットで大満足な夏を過ごしてください。
参加費用 : 各回ともお一人1000円(材料代実費として)です。
※小学生未満は半額
お近くの方も、遠方の方も、わざわざお出でになる価値十分ですよ!
皆さま、どうぞ奮ってご参加ください。

第一回
 8月5日(日) 午後2時から4時頃まで
場所 メリーランド編集部・山都町 洲谷
   第一回のみ場所が違います!ご注意ください。

メインは、世界放浪そしてインド帰りの「ヤス」こと堀江シェフのベジタリアンカレー。
食工房からはチキンマサラとナンを提供。
マサラチャイも飲んでいただきます。

 この日は、フェアリーランドの生演奏もあります!!
※フェアリーランド : アイリッシュ、ルーツミュージックを中心に演奏活動している、ご夫婦のバンドです。アコーディオンとギターのアンサンブル。

第二回
 8月12日(日) 午後2時から4時頃まで
場所 食工房

一ノ木在住の日系アメリカ人、マイケルシェフが自分の畑の野菜を使って造る、カレーとデザートなどがお楽しみ。
食工房は、ひよこ豆とレンズ豆のダルカリー、ナン、チャパティを提供。
マサラチャイのアイスクリームにも挑戦します。


第三回
 8月19日(日) 午後2時から4時頃まで
場所 食工房

エスニック料理なら何でもお任せの豊原シェフが、何を造ってくれるか、当日のお楽しみ。
タイカレー?マレーシアンカレー?はたまたインドカレー?何でも造れるそうです!
食工房からも一品出ます。
※詳細は、後日改めてお知らせ。


準備の都合上すべて予約制にしますので、参加ご希望の方は、お早めにご連絡ください。いずれも、定員20名です。
今のところ人数に余裕がありますが、お申し込みはお早めに・・・。
お申し込みは、0241-38-3102 または m_aoki@shokuko.com  食工房まで
各会場の地理は、以下のリンクよりご覧ください。
<メリーランド編集部>
<食工房>
※注 : 当イベントは、飲食営業イベントではありませんので、食品営業上、食品衛生法上の責任を負いません。予めご承知の上ご参加願います。

二度焼き

コーヒー通信、今週は焙煎現場のお話を一つ。
食工房のコーヒー焙煎は、もうご存知の方も多いので今さら隠すわけではありませんが、本式のコーヒー焙煎機を使っていません。
何故って、それは高額の投資をしなければ導入出来ないからに決まっています。
しかしそこはうまくしたもので、私は以前きっかけがあって、ポン菓子(バクダンあられとも言います。)の機械を手に入れていましたので、これが使えるのではないかとちょっと細工して、コーヒー焙煎機にしてしまいました。



生豆



一度目



二度目(仕上げ)


コーヒー焙煎のやり方はいろいろあるのですが、この専用ではない機械の特性を考慮して、二度焼きする方法を採っています。
写真でお分かりのとおり、生豆の青みが消えてベージュ色くらいになったところで一旦釜から出し、風を当てながらチャフ(表面の薄皮)を飛ばし、同時に冷却します。
バットに広げて完全に冷ましてから、二度目の焼きにかかります。
時間にすると、一度目が20分弱、二度目は17~20分(焙煎度による)くらいです。
火力の配分や最高到達温度により、同じ焙煎度でも風味が違って来ますし、豆の種類によって個性が生きる固有の焙煎度もありますので、コーヒー焙煎はやっていてとても面白い仕事です。
自分の経験から培ったノウハウと磨いた勘がものを言う世界です。
大手のコーヒー会社が、いくら最新鋭の設備を誇っても、小さい街のコーヒー屋を完全につぶすことは出来ない理屈です。
何と言っても嗜好品ですから、何でもありですね。
支持してくださる方があれば、それなりにやって行ける、面白い商売だと思っています。