何はともあれ、パンを焼いております。
放射能汚染の問題は、全く掴みどころのない実感の伴わない、そうかと言って危険であることには変わりない、もううんざりするような厄介な問題です。
そして、これまでの経過で気が付いていることは、汚染は結構細かく地域差があるということです。
もう一ヶ月が過ぎているのですから、もっと混ざって平均化するかと思っていましたが、濃い所はずっと継続して濃いままだし、薄い所はずっと薄いままです。
環境放射線量の高い所は、結果的に土壌の汚染も進んでいるようです。
全体として見れば高濃度の汚染を免れているかに見える会津ですが、その中にもかなりの地域差があります。
今後時間の経過と共に、土壌や水源の汚染が無視出来ない箇所が発生するかも知れません。
そうなった時には、やはりその事実を厳粛に受け止めて対応するしかないと思います。
食工房は、今のところ支障なくパンを焼いております。
先日出荷制限がかかった「会津のべこの乳」もその後制限解除となり、また従来通り「会津のべこの乳」を使用して、クリングラやバタービスケット、カネリプッラなどを焼けるようになりました。
あとは一日も早く汚染の拡大が終息して、再び出荷制限の事態とならぬことを願うのみです。
それから、今成長を再開したばかりの小麦とライ麦ですが、どうなるか・・・全く分かりません。
検査するつもりでいますが、どこに持ち込んでどんな検査をしてもらえば良いのか、どのくらいの費用がかかるのか、これから調べなくてはなりません。
その方面に精通しておられる方がいらっしゃいましたら、ご助言をいただきたいと思います。
最後に、今回の事態に対し、多くの方から励ましのお言葉やご注文などを賜っております。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。