雪に感謝


こんなものを作って遊ぶ余裕は、実は、この世で一番大切なことかも。


まあこんなことを言うと、寒い中外で体を使って仕事をしている方からは、お叱りを受けるかも知れませんが・・・。


私にとっては、毎日少しでも雪かたし(雪片づけ)をやれることは、健康維持の上で大変ありがたいことなのです。
今朝も、大した量ではありませんでしたが、除雪車が出動するくらいの積雪(15cm以上)には達していたようです。
除雪車が道路脇に残していった雪の塊を、スコップやスノーダンプで片づけて、駐車スペースを確保したり出入りがしやすいようにしたり、小一時間ほど作業して汗をかきました。


それまで寒い寒いと縮こまっていたのに、終わる頃にはすっかり体が温まって家の中に入ると暑く感じるほどでした。
お腹がすいて食べるものはおいしいし、眠気も吹き飛んで頭もスッキリ。
やり過ぎると確かに筋肉痛になったりしますけど、雪かたしが続く間は、首筋や肩の凝りはすっかりとれてしまって、全然気になりません。


これが夏なら、畑仕事が一番です。


その逆に、夏冬問わず一番健康を損ないそうなのは、パソコンの前に座っていることです。
同じ椅子に座っているのでも、ノートに字を書いているのとは何か違います。
医学的にも、結論は出ているみたいです。
それよりも私は、雪かたしとパソコン作業の間で、爽快感と不快感を交互に味わいますので、人間の体にとってどの程度にどんなことをするのが健康に良いのか、何となく感じるものがあるのです。


それはそうとパン屋の仕事にも、不健康な体の状態に陥りやすい、一種職業病的な体の使い方に関する癖があって、気を付けていないと体を壊します。


何でもそうかも知れませんが、そればっかりというのが一番悪いようですね。
この世にある生業で、健康に害のないものはと言ったら、さあなんでしょう?


恐らく昔のお百姓さんでしょうね。
百姓百品、百の姓と、何でもやるのが百姓。


そんなことを考えながら、今日も雪に感謝。


おいしいパンを焼くにも、まず体の健康がなくては始まりませんから。

すごいことを聞いてしまった!

今日、宅配便のお兄ちゃんと喋っていて、彼がパン屋で働いていた前歴があることが分かりました。
それも、会津や近県の有名どころを遍歴して、職人の道を目指していたらしい・・・。
会津管内の良く知っているパン屋の名前も上がりました。

それがまた何故、宅配便のドライバーになったのか、そこは聞き逃しましたが、「最近パン屋が増えてませんか?」と持ちかけたところ、「そうですよ。会津は、パン屋は激戦区ですからね。」とのこと。

わ!わっ!そうなんだ・・・!

時々、あちこちに新しいパン屋が出来たという話が伝わって来ますが、激戦区との認識があるとは知りませんでした。


うちは、元々何処とも競い合わずにやれる道を選んでは来ましたが、これを聞いては、そうそうぼんやりはしていられません。
もちろん方針を変える気など、更々ありませんが、心中密かに決意を新たにする私です。


これから益々、おいしいパンをつくります。
楽しいお菓子をつくります。

焙煎の面白さ、再認識

もう20年もコーヒー焙煎をやっていますが、最近また改めて焙煎の面白さに開眼しています。

先日のこと、業界紙を読んでいて「完煎」という言葉に、初めて触れました。
まずコーヒーの焙煎度は、浅い煎りから極深煎りまで8つもの段階があって、それぞれの段階の差異は微々たるもの、と言えばそう言えなくもない程度のものです。
実際のところ、焼き色が判断の基準ですから、中身の質的な焙煎度とズレることだってあり得ます。


それよりも、ここに来て私が自分の経験から納得したことは、すべての種類の豆が、どのような焙煎度も可能というわけではないことです。
言い換えると、各銘柄にはそのキャラクターを生かす最適の焙煎度があるということです。
こんなことは、業界の方ならとっくにご存じのことだったかも知れませんが、素人独学の私には経験上そうかも知れないと思っても、確信はありませんでした。



セラード カフェ・ヴィーニョ

単品ストレートでもちろんおいしいのですが、
ヴィーニョベースのおいしいブレンドや
カフェマヤブレンドも試してみたい。


今日はそのことをまず念頭に置いて、カフェ・ヴィーニョを、これならどうだ!という火加減と時間設定で焙煎に臨みました。
思った通り、甘味系でワインのような酸味が持ち味のこの豆の特徴がよく出る瞬間があるのを、煙の匂いから掴むことが出来ました。


「完煎」という言葉に、思わず膝を打った私です。


茶房  千 



古代文字で描かれた看板
この雰囲気を街並み全体に、
と思うのは私だけでしょうか?


  「千」オリジナルブレンド

先日ご紹介した山都町の新名所、茶房「千」。 <こちら>
こちらで使っていただくコーヒー豆の一つに、新しく「千」オリジナルブレンドを作りました。
食工房テイストに店主の秋庭さんのお好みを加味して、多くの方に好まれつつ、且つ「千」でしか味わえないブレンドが出来上がりました。


レシピは、「千」のために封印。
食工房での販売もありません。

パンだより出来ました。

印刷バージョンの「食工房のパンだより・50号記念合併号 1.2.3月号」が出来ました。


pdfファイルを、食工房のホームページにアップしました。 <こちら> からご覧いただけます。


併せて、自家焙煎コーヒー豆のメニューパンフレットも更新いたしました。 <こちら> からご覧いただけます。


 

パンだより編集中


ルーターを取り換えてから、作業場でも無線LANでPCが使えるようになりました。
これで、ちょっとでも時間が空いた時は、作業場でも更新が出来ます。


やっと取りかかっています。今月来月の予定など、お知らせしなくてはならないことがいくつかありますし、新製品発売やコーヒー豆のこと、ブログではすでに告知していますが、やはり連れ合いのイラストが紙面を飾る、印刷物としてのパンだよりは、欠かすわけには行きません。


明日明後日のブログの更新をお休みして、何とか仕上げたいと思っています。


余談になりますが、今Microsoft社のOffice2010Beta無料試用評価版を試しています。
私、特別Microsoft贔屓というわけではありませんが、PC普及の大きなきっかけになったWindowsを開発した会社のやることに、ちょっと興味があるのです。
正式リリースされても、導入するかどうかそれは分かりません。
今のところ、2007バージョンに比べて感激するほどの進歩は見出せていませんし・・・。
その話は、また別の機会に。


  今週のクッキーとマフィンのお知らせ


クッキーは、くるみびすけっと、どろんこクッキー、パタポンの3種類。
他に、ジンジャークッキー、ナッツクッキー、コーヒークッキー、わらいごま、バタービスケットの在庫が少しずつあります。


マフィンは、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィンを焼きます。

冬将軍、アンコール


ガラスはずっと曇りっぱなし 



 外は、強風に煽られて雪が舞っています。


昨日、今日と、これが本当の冬の寒さと思わせる厳しい寒さと、そして雪でした。
冬将軍にアンコールを送ったのは誰でしょう?
私もその一人ですけど・・・。


植物たちには、もう少し寝ていてもらわないと、早すぎる春は後が怖いのです。


さて食工房の作業場も、この寒さで温度が上がらず、使わない合間もオーブンの電源を入れっぱなしにして、部屋を暖めていました。
おかげさまでパン焼きは無事終了。



ピストーラ、4連発 



 りすパン


ピストーラはいっそう細長く成形して、いつものクープ3本じゃなくて4本にしてみました。
長筒4連発バージョンです。


残った生地で可愛いりすパンも出来ました。


そして早速リクエストが舞い込んだくるみびすけっとも、一回戦焼きました。
袋詰めの後、計量残りをポリポリかじり出したら、それこそ止まらなくなりそうで困りました。
自分で言うのも何ですが、うまい!です。


 


外は地吹雪。
今日は、その中をわずかにお一人のご来店です。
3倍ポイント差し上げました。



 



食工房のブラウニー・まるごとカカオの本格派 <参照>


  for バレンタインデー


昨年同様、ブラウニーのバレンタインパッケージを作りました。
その他今年は、どろんこクッキー、エルフの焼き菓子など、チョコレートをアレンジした食工房の焼き菓子をお求めの方には、ご要望に応じてバレンタインパッケージを承ります。
お気軽にご用命ください。
To You  For You の2枚のシールを裏表に貼ります。
写真をご参照ください。包装代無料。



 



 


土佐のにぎやか事情


高知は、全国で一番街路市の盛んな街です。

「土佐の街路市」


実は来月早々、郷里の高知に出かけたいと思っています。
14年前に父を亡くして以来、それまで疎遠にしていた郷里に毎年帰省しています。

こんなことなら、父の生前からそうすれば良かったようなものですが、それが出来なかったのは、若気の至りと言うにはもういい歳になっていた私ですが、それ以外の何ものでもありません。
残る母は、間もなく満90歳。
本人は、いつまでも生きているのはしんどい(辛い)と、口を開く度にそう言うので、いつもこれが最後になるかも知れないと思いつつ、また今年も顔を見られるのを楽しみにしている私です。


さて、高知に行く度に、分かっていてもいつも新鮮な驚きを感じることがあります。


それは、スーパーマッケットなどお店の中が、すごくにぎやかなことです。
たいてい着いた日の夕方買い物に出かけて、まず一撃喰らってしまいます。

入口を入る前から、もう外にワイワイガヤガヤと人の声が聞こえてきます。
いっぱい人が来て込み合っているのかなと思って中に入って行くと、それがそうでもありません。
でも、見ると何人かの奥さんたちが、あちこちでしゃべり合っています。
「○○さーん、はよう来て、さばが安いでぇ!」と、手は高々と一匹つかみ上げています。
「ちょっと待っちよって。牛乳買うてから行くき!」とあちらのおくさん。
知った顔に出会うと、人目をはばかることなく大きな声で、声をかけあいます。
周りの人も、それくらいのことでいちいち振り返ったりしません。

品物を手に取ったまま迷っている風だと、「私もそれ買うてみたけんど、なかなかおいしかったでぇ。」と、知らない人にも声をかけたりします。
売り場の人が呼び込みなんかしなくても、お客さん同士で口コミしてくれるので、店内放送もしてなかったような、音楽もかかってなかったような、さっぱり記憶にありません。
でも、とにかくにぎやか!


それが会津に帰って来ると、分かっていてももう一度驚きます。
喜多方市内に買い物に行くと、「あれっ、まさか休みじゃないよね?」と思うくらい静かなのです。


この激烈なまでの相違。
土佐と会津、その両方に暮らした者以外は実感出来ないと思う私です。

毎度ありがとうございます。

考えてみると今年は、パンだよりをまだ一号も出しておりません。
早や2月になったというのに、新年のご挨拶も申し上げないままになっている方がいらっしゃいます。
ネット経由では声の届かぬ方ゆえ、ここでお詫びしても何ともいたしかたありませんが。


今年は、忙しさの中にもゆとりを持ちたい、良い仕事をするためには、まず心身の健康維持を最優先にしたいと考え、時間的な制約から広報活動が犠牲になっています。
とは言え、お知らせ差し上げないと、新製品の告知も出来ませんので、何とかしないと・・・。
もうちょっとでも時間を上手に使えないものかと、頭をひねっております。


で、ご来店いただいた方には、新製品のくるみびすけっとが早速お目に留まり、お買い求めくださった方も数名。


本当に久しぶりにお訪ねくださった方もあり、こんなところでも店を続けていれば必ず来てくださる方はいる、とにかく飽きずにやることだと改めて心に刻みました。


さてこちら、先ほどから深々と雪が降っております。
明日の朝は、また久しぶりに除雪車の出動でしょうか。
まだ2月ですから・・・。


雪の中、ご来店をお待ちしております。


★越年長期熟成「飯豊山シュトレン」 まだ少し残っております。
 
 この後寒さが緩んで来る前に売り切ってしまいたいので、思い切って半額にてご提供いたします。


 早い者勝ちです。  お早めに!

くるみびすけっと、新発売!

二日間の定休日もアッという間に過ぎ去り、明日からまた本業に戻らねばなりません。
否正確には、明日のための仕込みをやっているので、今日からすでに仕事に戻っています。


ところで、先日の「NHKスペシャル・無縁社会~無縁死3万2000人の衝撃~」、同番組が本日早朝(深夜)再放送され、大反響を呼んでいるようですね。


多分その影響だと思われますが、我がブログ「飯豊の空の下から・・・」の昨日今日のアクセス増は、最近に例を見ない数をマークしています。
一昨日のエントリー「雪の墓標と無縁社会」は、「雪の墓標」「無縁社会」いずれをキーワードに検索しても、すぐに見つけることが出来ました。


それらのキーワードで検索して、今までこのブログをご覧になっていなかった方が、沢山訪れていることと思いますが、本日は本業絡みの記事です。
別に狙ったわけではないのです。すみません・・・。


 



ラベルも、ちよっと渋めに。でも、描き文字がちょっと可愛い。



サクサク、ポリポリ、食べ出したら止まりません。



材料はシンプル、無添加。安心して食べられるスナック菓子です。


くるみびすけっと、新発売!


先日、新奇さに訴えることは出来れば避けたいと申し上げた、その舌の根が乾かぬうちに新製品か!と、どうぞお叱りになられませぬよう。
昨年からの宿題に、やっと答えが出せたというわけなのです。


ご近所の農家の方が、この辺りで集めてくださった野生の鬼グルミを、荒く砕いて生地に練りこみ、粉にしたエダムチーズをたっぷり加え、ガーリックとブラックペパーを効かせました。
太く短めのスティック状に焼き上げた、塩味うま味のサワードゥ(発酵生地)ビスケットです。
スナックにビールのお伴に、食べ出したら止まらない、くるみびすけっと。
どうぞ一度お試しください。
10本入り1袋 340円にて新発売!


 



カフェ・ヴィーニョ ニュークロップ ミディアムロースト


  コーヒー豆のお知らせ


バージングランデ・樹上完熟スーパーボイア 再入荷発売中!

一昨年完売の後入荷が途絶えておりましたバージングランデが、再入荷しました。
期待を裏切らぬ高品質。
完熟豆特有の甘みを生かす焼き加減で焙煎。
カカオフレーバーとフルーティーな酸味をお楽しみいただけます。

  400円/100gにて、100gより計り売り


カフェ・ヴィーニョ、新豆に!

登場以来高い人気のカフェ・ヴィーニョ。
収穫年度が新しい豆が入荷しました。
ワインを思わせる、特別心地よい酸味が身上のヴィーニョ(ワインの意)。
酸味のおいしいコーヒーは、本当においしいコーヒーだと教えてくれる逸品です。

450円/100gにて、100gより計り売り


炒り立てをお届けするために、その時の都合でしばらくお待たせすることがあります。
予めご了承ください。

マイブログ中間報告 vol.17

こうしてブログを書いていると、訪問者の数が増えることは、何と言ってもうれしいことに違いはありません。
このところまた少しアクセスが増えて来ています。
何が理由なのか、はっきりとこれだ思い当たることはないのですが、いくつかのブログ上で私のブログへのリンクが貼られたことが効いていることは、多分一番大きな理由です。
※アクセス解析で、リンク元が解るようになっています。


そしてカウンターの数の次に気になり始めるのは、どういう方がどのように見てくださっているのかということです。


私も、本当にいろいろな範疇のことを取り上げますので、どんなことを書いた時に反応が良かったのか、いちいち覚えてもいませんが、昨日「無縁社会」を取り上げたことは、今までご来訪いただいたことのない方のアクセスを呼び込んだかも知れないと思っています。


それくらいあの番組の放映は、大きな反響を読んでいるようです。
「無縁社会」をキーワードにグーグル検索していて、ある時間帯、この「飯豊の空の下から・・・」が関連ブログで上位にヒットしていました。
その後すぐに多くのブログ記事の中に埋もれて見失ってしまいましたが、その検索結果からいくつかのサイトを開き、世の関心の高さを知って驚きました。


いくつかのブログ記事や書き込みを読みつつ、私もさらに掘り下げてもう一言二言語りたいという衝動に駆られましたが、性急な言動は禁物と自分に言い聞かせて、しばらくは胸の中にしまって置くことにしました。


それにしてもインターネットの速さの力には驚くとともに、一つ間違えば多くの人々が、悪意のある情報に一瞬でも惑わされ翻弄される可能性に、くれぐれも心しておかねばならぬと思った次第。
それが招く結果の恐ろしさは、何となく想像出来るような気がします。


熟考を経ず思いつくままに語ったことも、あっという間に多くの人の知るところとなってしまうリスクを承知の上で、抑えるべきこともあれば敢えて語るべきこともあるでしょう。
それを間違えないようにしたいと、常々心に刻んでいます。