今日は、2016年3月11日、あの大地震のあった日から5年が過ぎました。
各地で、犠牲者の追悼式が行われました。
私は、その様子を配達の車中のラジオで聴いていました。
地震が発生した時刻午後2時46分に、全国各地で一斉に一分間の黙祷でした。
しかしあの日の地震は、私の記憶では6分間も揺れ続けていたのでした。
とっさに震源も地震の規模も分からず、揺れが収まるまで思い浮かんだのは、郷里の高知で巨大地震・・・?でしたが、それがこの東北の三陸沖を震源の地震であることが分かり、津波の様子が伝わって来るに至って、次に頭を過ぎったのは原発はどうなったのだろう・・・?でした。
結局、最悪の事態へと突き進んでしまった原発でしたが、それも今となっては不幸中の幸いと言うか、最悪中の最悪にまで至らなかったことは奇跡のようにも思えます。
5年が過ぎて、復興に向かってそれなりに前進した所もあり、全く変わらぬ所もありの東北ですが、一方で私の関心は郷里の高知に向いています。
ご存知の通り、いつ発生するかも知れない南海トラフ大地震です。
東日本大震災の現実をまざまざと見せ付けられてしまった以上、郷里の人たちは、これから起こるかも知れない災害に対して、いつも緊張を強いられる生活になっているのですね。
高知県内を走ると、あちこちに津波到達想定目印が設置されていて目に付きます。
中には34メートルの高さを想定している箇所もあり、そんなところに住んでいる人は、はっきり言っていやでしょうね。
対策は着実に進んではいるようですが、だからと言って完全に防ぎきれると言うものでもありません。
先日足摺岬に行った時、海岸に降り立って海を眺めながら思ったこと・・・。
今、この瞬間に地震が来たらどうする?どこへ逃げる?
思わずあたりを見回した私。
まず、助かりませんね。
その時、娘が言ったのです。
「それでも、人は海に行きたいんだよね。」と。
全く!そのとおりです。
不思議なことですけど・・・、正常バイアスだよ!と言われるのでしょうか。
決してそれだけではないと思いますが・・・。
願わくは、この海がいつまでも穏やかでありますように・・・。
しかし、いつかは必ず受け止めなくてはならない試練。
東日本大震災・・・、生きている間にこんな大きな出来事に遭遇するとは思っていませんでした。
そして、郷里でこれから起こるかも知れない大災害に、覚悟を求められることになるとは・・・。