先日は、続けて出没しないのが普通だとお伝えしましたが、今回は二夜続けてやって来ました。
意外だったのは、昨日の1頭目と思われる個体がやって来たことです。
縄張り争いをうまく避けたのではないでしょうか。
昨夜も近所の家の裏の蜜蜂の巣箱が荒らされ、きれいにかけらも残さず舐め切った残骸が残されていたとのこと。
しかし、なお監視を続けないと真相は分かりません。
我々としては、こうしてクマがいつでもそばにいる状況が続くのは、どうしたってまずいに決まっています。
獣害対策担当とも相談しましたが、今回人家から遠く離れた場所(№1カメラ設置個所)でも出没が確認されましたので、罠をかけるとしたらそこ以外にないだろうという結論になりつつあります。
今回のことでも分かりますが、クマが多過ぎるのです。
このあたりの山は、決して貧相な生態系ではありません。
広葉樹の割合が多く、クマにとっても楽園のはずです。
だから、どんどん繁殖して数が増えているのです。
あぶれ出したクマが、押し出されるように農作物のある人里に近付き、意外にも人間は無抵抗であることを察知した結果、遠慮なく人里を活動領域にしてしまったということです。
今のうちに、クマにはっきりと分かる形で圧力をかけないと、我々は生活領域を乗っ取られてしまうことになります。
生息数の管理も当然重要課題です。
しかし、市民の我々にはその手段が一切与えられておらず、むしろ動物愛護の論調が駆除を妨害する有様ですから、どうにもなりません。
我々が肌身で感じている危機感を、どうしたら理解してもらえるのか、動物たちの真の生態をどのようにして伝えられるのか、ただただもどかしい思いが募ります。