日別アーカイブ: 2023年12月2日

クマの冬眠に対する認識を改める

クマは冬眠する動物だと、誰もが知っていてそう思っているのですね。

冬眠と言えば、カエルや蛇も冬眠します。

彼らは我々哺乳類と違って変温動物なので、冬になると体温を限界まで下げて仮死状態になりエネルギー消費を抑えて寒さをやり過ごします。
ですら冬眠中は、ほとんど死んでいるのと同じで、外からの刺激には反応しません。

一方クマの冬眠は、実は冬眠というのは正確ではありません。
うとうと眠っている時もありますが、ほとんど覚醒していて、もし外界から脅威を感じることがあれば即戦闘態勢に入ることも可能です。

また、メスはこの期間に出産して、超未熟状態で生まれた赤ちゃんを、春までに自分で歩けるくらいまで成長させます。
その授乳に必要な栄養も自分の体に確保しているのですね。

そういう意味で、クマの冬眠は「冬ごもり」と言う方が当たっています。

ですから、冬眠に入ったからと言って、クマの危険が一切無くなるわけでは無いのですね。
我々も、すっかり安心しているわけには行かないということです。

まわりに餌になるものもなく、電気柵も効かない雪の季節にクマが出て来たら、危なくてどうにもなりません。
正直、お手上げです。

12月になった今でも、相変わらずクマの出没のニュースが伝わって来る現状に、一体どうやって対策したら良いのか、頭を抱えています。

否、どうすればいいかは、分かっています。
狩猟によってどんどん獲って行けば良いのです。
そうやって圧力をかけて行く以外に方法はありません。

しかし・・・、分かっていてもそれが出来ないのですね。
どうすれば良いのでしょうか?