月別アーカイブ: 2023年12月

サル対応、鉄則

予想通り今日、サルの群れは川向の東向地区に現れました。

お昼頃、追い払い用の3連発爆音煙火の音が2回聞こえました。
ちょうどお昼休みにするところだったので、応援に駆け付けました。

行ってみると、まだ畑の端をサルの群れが裏手の山に向かって移動しているところでした。

数人の方が出て来てその様子を見ているところでしたが、私が車から降りて追い払いの支度を始めるとにわかに慌ただしく裏の山に向かって走り出し、林の中からボス猿と思しき威嚇の吠え声が聴こえ、激しく木を揺すっていました。

明らかにこちらを認識しているようです。
花火を用意して、歩いてサルの群れの方にどんどん近づいて行くと、少しずつ林の奥へと逃げて行くのですが、追った分だけ逃げて距離を保つのですね。
こちらのやることをもう見破っているのだと思います。

どうにか花火が届く距離まで近づいて何発か打つと、また少し距離が開くところまで後退し、木の上に登ってこちらを見ています。
彼らも、私が藪を漕いで木の上まで上って来ることは出来ないのを、とっくに見抜いています。
ただ花火が自分の方に向かって飛んで来て大きな音を立てるのが嫌なのです。
ま、限界はありますが、今のところこうやっていつも追い払うより他に方法はありません。

で、サルへの対応にはいくつかの鉄則があります。それは、全国あちこちの自治体などでも提唱喚起していて、良い例がいくつかありましたのでリンクを貼っておきます。
★「”集落みんなで取り組む” サル追い払いのポイント」米原市ホームページより
★「追い払い・誘因物対策のススメ」京都府ホームページより
是非ご覧になって、獣害対策の考え方の基本をご認識ください。
ついでと言っては何ですが、私の過去記事もご覧いただければ幸いです。
★「猿、続けて現れる」2017年8月31日の記事

さて、明日はまた営業モードに戻ります。
パンを焼きます。

お天気はちょっと微妙かも知れません。

皆さまのご来店、お待ちしております。

スパイス、香料の恐ろしい高騰

食工房にとって、欠かすことの出来ない原材料の一つと言うか複数ですが、それがスパイスと香料です。
香料はバニラオイル一つだけですが、スパイスは30種類以上にもなります。

ここ数年の間のことですが、これらの仕入れ価格が徐々に上昇していましたが、この一年くらいの間にさらに急上昇しました。
バニラオイルを例に取ると、業務用1㎏瓶が数年前は4000円台だったものが、一年前に8,000円に、そして今は10,000円超となりました。
スパイスも1.5~2倍を超える価格となっています。

他の材料に比べ大量に使用するものではありませんので、製品価格への影響はこれまで反映させずに済まして来ました。

ただし、カリーマサラのようにスパイスそのものが製品となっているものはそうも行かず、ただ今品切れ中ですが、再販時には大幅な値上げも止むを得ないかも知れません。

そしてその他の製品についても、これまでのように無視するわけにも行かず、原材料全般の値上がりも考慮した上で、来年には商品価格の値上げ改定をお願いすることになります。

どの程度の値上げになるかは、これから詳細を検討の上、最低限に止めたい所存ですので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。

久しぶりだな、サルども!

この前サルが出たのが11/22でした。
そして12日ぶりに、今日またサルが出ました。

ご来店くださったお客さまが、こちらへ来る途中サルの群れを見かけたと仰るので、詳しく場所を伺ったところ高野圃場の周辺と分かりました。

直ぐに上の娘と一緒に花火を持って駆け付けました。
食工房旧店舗のあたりに数匹のサルの姿が見えましたので、早速追い払いにかかりました。

建物の屋根の上にも数匹上っていて、私たちの姿を認めると慌てて駆け下りて裏手の山に逃げ込みました。
それを、ロケット花火を発射しながら追って行くと、さらに裏手の国道を越えて奥の山へと移動して行きました。

今度は国道の方に回って、電線の上を渡って行くサルめがけてロケット花火を打ち、そこからさらに後ろの山に向かって追い込みました。
相当な数の群れで、多分50頭以上100頭近くもいたかも知れません。

一時至近距離まで追い付いた時、ボス猿が吠えて威嚇して来ましたが、もちろん吠え返してすかさず花火を打ちました。
結局、あちらこちらで叫び声を上げながら逃げて行く様子だったので、そこから先は引き返して来ました。

それがお昼頃の騒ぎでしたが、午後いらしたお客さまが、今度は隣接する本木地区で多数のサルが畑を荒らしているのを目撃したと教えてくれました。

つまり、私たちに追われたサルは、次にその地区に移動して行ったようです。
だいたい毎回お決まりのコースです。

今夜は本木地区の山の中で夜を明かし、明日は松坂地区に出没するでしょう。
そこで追い払われて東向地区へ、さらにそこでも追い払われて辰ヶ原地区へ、そして次は川隅地区へ、さらに寺内地区か須谷地区へ、そこから白子地区へ戻ってそしてまた高野地区にやって来るわけです。
一巡するのにだいたい10日以上かかるのですね。

しかし、追い払われながらも餌には全く困っていないようで、皆ツヤツヤとした毛並みで血色も良く丸々と太っています。

そして驚くのは、子ザルの数の多さです。
否、ものすごい勢いで増殖していますね。
こんな調子では、いずれ防ぎ切れなくなりそうです。

昨日、仕事が出来ると喜んだのも束の間、今日はサル対応で時間を取られてしまいました。

それで、不可能は分かっていて言うのですが、もし今日私が銃を持っていたら、ざっと想像しただけでも20頭は仕留められたと思います。
仮に、それだけ駆除したところで、焼け石に水みたいのものでしょうが。

さてさて、とんでもない一日でした。

明日と明後日は、食工房は定休日休業です。

クマがいなければ、仕事が出来る!

とりあえず、クマの出没は遠退いています。
イノシシも来ません。
サルも、来るとしても1週間から10日に一回くらいで、ここしばらく見ていません。

そんな状況ですから、周辺の見回りも簡略化しています。
その分、ちゃんと食工房の仕事をすることが出来ます。

昨日も今日も、朝から日の暮れまで順調に仕事をこなせたおかげで、クッキーやケーキなどの焼き菓子も充実して来ました。

いや、クマがいないというだけで、こんなに仕事が出来るんだ!と驚くと同時に、出来ることならクマの奴に損害賠償を請求したいものだと冗談を言っています。

これが本来でしょう。全く!
獣たちとの関係に何の緊張感も持たなくて良いとは言いませんが、今の状況は異常です。

安心して仕事や生活が営める環境は確保されるべきです。
それが何より最前提です。
いくら動物愛護が大事と言われても、そこは譲れません。

クマの冬眠に対する認識を改める

クマは冬眠する動物だと、誰もが知っていてそう思っているのですね。

冬眠と言えば、カエルや蛇も冬眠します。

彼らは我々哺乳類と違って変温動物なので、冬になると体温を限界まで下げて仮死状態になりエネルギー消費を抑えて寒さをやり過ごします。
ですら冬眠中は、ほとんど死んでいるのと同じで、外からの刺激には反応しません。

一方クマの冬眠は、実は冬眠というのは正確ではありません。
うとうと眠っている時もありますが、ほとんど覚醒していて、もし外界から脅威を感じることがあれば即戦闘態勢に入ることも可能です。

また、メスはこの期間に出産して、超未熟状態で生まれた赤ちゃんを、春までに自分で歩けるくらいまで成長させます。
その授乳に必要な栄養も自分の体に確保しているのですね。

そういう意味で、クマの冬眠は「冬ごもり」と言う方が当たっています。

ですから、冬眠に入ったからと言って、クマの危険が一切無くなるわけでは無いのですね。
我々も、すっかり安心しているわけには行かないということです。

まわりに餌になるものもなく、電気柵も効かない雪の季節にクマが出て来たら、危なくてどうにもなりません。
正直、お手上げです。

12月になった今でも、相変わらずクマの出没のニュースが伝わって来る現状に、一体どうやって対策したら良いのか、頭を抱えています。

否、どうすればいいかは、分かっています。
狩猟によってどんどん獲って行けば良いのです。
そうやって圧力をかけて行く以外に方法はありません。

しかし・・・、分かっていてもそれが出来ないのですね。
どうすれば良いのでしょうか?

シュトレン、お届けしています

先月下旬から、お約束通りシュトレンを出荷しています。
すでにお手元に届き、召し上がった方からのご感想もいただいています。

何と言っても、お子さまもご一緒に安心して召し上がれるシュトレンですから、それがうれしくありがたいとのお声も頂戴しています。

そして一番多いのは、おいしい!の一言です。
つくり手としては、この言葉を聞くのが本望です。

これまで全く存じ上げない方からの突然のご注文もあり、そんな時もこのシュトレンならきっとご期待に応えられるはずと、自身と誇りを持ってお届けしています。

発売以来18年間、レシピの基本を変えることなく、プラスアルファの品質向上を目指して来た成果だと思っています。
今年は、たまたま国産のバターが品不足となったため、ニュージーランド産のグラスフェッドバターに切り替えました。

※牧草だけを飼料に用いて飼育された乳牛のミルクからつくられたバター

ミルクの香りも濃厚なバターです。
シュトレンの味わいにも、プラスになっています。

これからお受け取りになる方も、どうぞお楽しみに。