日別アーカイブ: 2016年3月19日

地元産小麦粉のパン試作

小麦粉

左側・ゆめちから 右側・地元産自家製粉小麦粉


地元産小麦粉試作

左側・地元産自家製粉小麦粉の生地 右側・地粉角食パンの生地です。


地元産小麦粉試作

一時発酵後、ガス抜きを終えたところ。
生地が一回り大きくなっています。


地元産小麦粉・試作

生地量は大麦パンと同量ですが、少し大きめに焼き上がりました。


地元産小麦粉試作

切り口を見ました。
ピストーラとよく似た断面ですね。

先日、近くの農家さんが自分で作って自家製粉した小麦粉を持って来られ、これでパンを焼いてもらえないだろうかとのご依頼です。

粉は、いわゆる全粒粉ではなく、篩にかけてフスマを取り除いてありました。
とは言え、製粉会社の粉のように白い粉ではありません。
薄いベージュ色をしていて、麦芽の香りも感じられるものでした。

ちょっと面白いじゃないか!と思いましたので一応引き受けることにして、市販のパンのようなフワフワの柔らかいパンにはなりませんよと説明しました。
そうしたら、そのあたりは先刻ご承知で、ご自分が以前ドイツに行った時に食べた固いパンがおいしかったので、そのようなパンがいいとのこと。
それなら腕の振るい甲斐もあろうというもの、今日、その粉で生地をこねてパンを焼きました。

グルテン量が少ない小麦粉らしく、いつもの水分量でかなりやわらかい生地になりました。
大麦パンと同じ生地量で同じ形に成形し、ピストーラ、バタール、大麦パンと一緒の釜で焼き上げました。
生地の伸びは思ったより良くて、焼き上がりサイズは大麦パンより少し大きいくらいになりました。

で、肝心のお味の方ですが、麦芽の甘みと香りがかなり強く感じられて、バタールやピストーラとは違う、また大麦パンとも違う風味は、それはそれで好感の持てるものでした。

地元産小麦で篩にかけた自家製粉を使うこと、これが私の理想なので今回は良い経験になったと思っています。
もう少しきれいにフスマを除去出来れば、食パンやロールパンなども可能になりますから、製粉の手段が課題ですね。
これが解決すれば、もっと積極的に小麦の作付けをお願いすることが出来ます。
少しずつですが、飯豊小麦プロジェクトは前進しています。