食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

楽しみを忘れずにやっております。

毎日のように放射能の話しが続いています。
ずっと頭を抱えっ放しなんじゃないかと思われているかも知れません。
まあ確かに重い毎日ではありますが、何も鬱々としているわけではありませんので、どうぞご安心を。



思った通りの形に焼き上げるのは、とても難しい。
成形の技を磨くためにも、良い教材となります。



買ってね~!


今日も土曜日のパン焼きで、おもしろパンに趣向を凝らしてみました。
一旦始まると次々凝りまくって止まらないのが食工房病とやら・・・。


今日は、スタッフの宮下さんがネコと肉球のセットを発案。
ついでに魚(フグだそうです。)も。


なかなか揮ってますね。


今日のパンは、どれも皆◎でした。


お店にはお客さまも三々五々。
こんな状況下でもこうして仕事を続けられて、本当にありがたく幸せです。




世の中では、もう早や停止中の原発の運転再開の話しが出ていますが、私は、復旧や復興がそういう方向なら、何も元に戻さなくて結構と申し上げます。


ただ単に3月11日以前に復することなど、何の意義も感じません。


それは、いつかまた「第二の福島」が起こる可能性を否定出来ないからです。


何を置いても先ず経済のことを言う論調には、もう辟易です。


これ以上日本をこの国を、壊さないでいただきたい。




ああ、また熱くなっちゃった・・・。

小麦原穀の確保

今年の小麦がどうなるか、収穫を待って検査してその結果次第です。
もしダメな時は、飯豊山食パンも麦畑通信・136もみのりのパンも全部焼けなくなります。


それではあんまりだと思っていたところ、近隣の有機農家さんから昨年度産の小麦があるので使って見ませんかとご案内をいただきました。
収穫直後から低温貯蔵庫に保管されているとのことで、もちろん無農薬有機栽培で品質も万全です。
これをとりあえず60kg確保いたしました。


これで数か月は持ちそうです。


もし今年の小麦とライ麦がダメな時は、来年用の種も無いことになりますので、本当に大変なことになります。


農家の仕事は、来年再来年の為に今が重要ということが沢山ありますから、ダメかもしれないと思っても田畑を維持するために作付けだけは、いつも通りにやっている所がほとんどです。


これから次々と収穫の季節がやって来るのですが、先を考えると憂鬱で仕方が無いと、その農家さんも漏らしていました。


1束100円かそこらでしか売れない小松菜のために、1万円の検査代がかかるという理不尽さを、どこがどうしてくれるのかくれないのか、未だに何の目途もありません。


食工房も、小麦とライ麦の検査代合わせて3万円をどうしようかと、今から頭を悩ませています。
先日は放射線測定器を買ったばかりだし、会津は下手をすると補償の対象から外されるかも知れないし、否、だから今のうちからしっかりと声を上げておかなくては・・・。


ちょっと愚痴っぽい話しになりましたが、これが今の食工房と周りの農家さんたちの置かれている現状です。

NDの意味

この前、牛乳の安全について確認し、ND(不検出)であったことをご報告いたしました。 <参照>
今日は、このNDについてさらに詳細に説明を申し上げておきます。


NDは、No Detected(検出せず)の略語です。
ここで重要なのは、ND=0ではないと言うことです。


どういうことかと言うと、測定に使用する機器にはそれぞれ性能があり、検出限界というものがあって、それ以下になると検出不可能になります。
これをND(不検出)と定義しているのです。
理屈から言っても、0のものを計ることは不可能ですから、NDはある値以下と理解しなくてはならないわけです。


そこで重要になるのが、測定器の検出限界です。


実は私、そのあたりを勘違いしていて、NDは限りなく0に近いと考えて差し支えないものと理解していました。


今日は、県の環境保全農業課というところに電話して、このことについて質問いたしました。
その結果、測定限界は0.1 ~ 5.0Bq/kg であるとのことでした。


先ずここまで聞いて、私は納得出来ると判断いたしました。


基準の厳しいドイツの例でも、食品の汚染は8Bq/kg以下となっているそうですから、この検査でNDなら、それ以上は望みようがないと思っています。
むしろノーチェックの他県産より安心なのではないかとさえ思います。


どの道、0であることは証明し様が無いこと、それからこの前も申し上げた通り、放牧を禁止していること、飼料は全て輸入飼料に替えていること、水の汚染は心配が無いことなど、これらの条件からして、実質0と考えて差し支えないと判断しています。


どうぞ皆さま、福島県産であるということで、十羽一絡げに短絡的なご判断をされないようにお願いいたします。
それぞれ個別に、安全安心に取り組んでいますので、評価もそれぞれについて個別にお願いいたします。


食工房では、引き続き「会津のべこの乳」を原材料として使用いたします。

カリーマサラ、楽しんでください。


今日もスパイスの香りに咽ていました。



100g×225袋 22.5kgでした。


昨日調合したカリーマサラ、今日は袋詰めをいたしました。

早速お待たせしていたお得意さまのところへ5袋、宅配便にて発送申し上げました。


このところ急に暑くなったりして、辛みの効いたものがいいですね。


以前からこのブログをご覧になっている方は、もうすでにご存じと思いますが、カリーソースの作り方の記事が沢山あります。


例えば <こちら> からいろいろご覧いただけます。


おいしいものをつくるのは、本当に楽しいですからね。
体も心も、元気が出ます。


放射能と闘うには、エネルギーが必要ですから・・・。


しっかりと自分自身を養うことに、留意したいと思います。


さてさて、今週も無事に終わりました。
沢山の方のご来店、ありがとうございました。
明日と明後日、定休日です。




  今週のクッキーとマフィンのおしらせ


今週は、くるみびすけっとのみ焼きました。
森のパン屋のビスケット、パタポン、ジンジャークッキー、どろんこクッキー、ナッツクッキーなど在庫があります。


マフィンは、ココリスとスィートハートの二種類です。

カリーマサラ・2011


スパイスの種類、分かりますか?
クミン、フェンネル、コリアンダー
それから、それから・・・・・・・・・・・
 



辛み成分は、ブラックペッパーにホワイトペッパー
では、下のフワフワは何でしょう・・・・・?
 



 オーブンでサウナした後、製粉機で粉に挽きます。
この頃から、くしゃみが頻繁に出るように・・・・・・・。



最初から粉になっている物もあります。
マスクをして、ゴーグルもして、計量そしてふるい。
 



全て揃ったら、大ミキサーで攪拌混合します。
完成したばかりのカリーマサラ、約20kg。
 


パンと焼き菓子、コーヒー焙煎、そして食工房のもう一つの得意技が、スパイスワークというわけです。
中でもカリーマサラは、私が若い頃から半生をかけて情熱を傾けて来た、趣味でもあり仕事でもあります。
スパイスは、本当に面白いです。
おかげさまで、食工房のカリーマサラは、多くの方々からご好評をいただいています。


今日は、若い頃に15年間かけて練り上げたいつものレシピに、2011年バージョンの微調整を加え、前回よりさらに量を増やして完成量20kgほどのカリーマサラを調合いたしました。
これだけの量のスパイスを扱うのは、はっきり申し上げて痛快です。
何とも例えようの無い楽しい仕事です。


明日まで一日置いて熟成を待ち、袋詰めします。


皆さまに、手づくりのカレー料理を楽しんでいただくために、大変融通の利くレシピとなっています。
ほとんどどんなカレー料理にもマッチします。
ぜひぜひ、お試しください。


 100g1袋・カリーソース60皿分 900円 となっております。

※今回、スパイスの仕入れ価格が大幅に上昇したため、製品の価格も値上げさせていただきました。




  原子力災害関係の資料


福島第一原発事故タイムライン(主要イベント時系列)


3月11日の地震発生と同時に始まった、福島第一原子力発電所の事故の状況、周辺への放射性物質の放出、汚染の拡大状況などを時系列にまとめた、貴重な資料です。
当時のアメダスによる風と降雨のデータ、それを基に作成されたSPEEDIの画像も併せて見ることが出来ます。


福島第一原発 緊急事態 大気放出に係る事故解析


株式会社・ヴィジブル インフォメーション センターが作成した、放射能の拡散状況を可視化した貴重な資料です。
3月12日から3月31日までの、1時間毎の汚染分布をみることが出来ます。


この二つの資料と、福島県が発表している県内各地の環境放射線量データを対比することにより、当時の私たちがどのようなリスクに晒されていたかを、詳細に知ることが出来ます。

クッキー類揃う


ずっとガラガラの時が続いていたので、特別嬉しい瞬間。



たまねぎ感大幅アップ・お食事用にどうぞ



今日は、ピストーラも美しい形に・・・。


今日は、パンの他にくるみびすけっとを焼いて、これでクッキー類全品が棚に並びました。
最近では滅多に無い、珍しい瞬間です。


このところ気温が急上昇で、パンや焼き菓子の売れ方が少し鈍っていたのも、一つの理由ではあります。


滅多に無いことなので、写真を撮って置くことにしました。


酵母菌は相変わらずいい調子で、パンの出来も上々です。


ここしばらく毎週たまねぎパンを買いに来てくださるご常連さんも、今日は娘さんとお二人でいらっしゃいました。


さて、クッキー類が揃ったところで、明日明後日の二日間かけて、スパイスワークです。
品切れさせたままになっていた、カリーマサラを造ります。


いろいろと多チャンネルパン屋の食工房です。


明日のブログで、秘密のレシピの一端が垣間見えるかも・・・です。

手応えを感じる時

個人事業主として小さな商売をしていて、仕事への意欲はどこから湧いて来るかと言えば、それは一つには売り上げがどんどん伸びることですが、それ以上にやる気になれる時というのは、お客さまに喜んでいただけたということが、はっきりと分かった時です。


直接ご本人の口からお褒めの言葉をいただくことは、もちろんうれしいに違いありませんが、例えば知らないうちに知らない方のブログで話題にしていただいていたことが、偶然分かった時など、大海原のただ中に突然椰子の木茂る小島が連なっているのを見つけたような(私、航海の経験はないのですが・・・、それでも)、そんなうれしい驚きを味わいます。
そして、とてもとても意欲が高揚して来るのです。


前置きが長くなりましたけど、<こちら> をご紹介したかったのです。


プンパニッケルのおいしい食べ方、また一つ学びました。


hamayoさん、ありがとうございました。


ところで、時にはこうした例の逆のこともあり得るわけです。
知らないうちに不評を買っていたことが後になって分かる・・・。


それはもうショックなことには違いありませんが、そんな時は先ず、自分に怠慢はなかったか、慢心や油断はなかったか、そこを一番に反省します。


そういう意味では、お叱りも不評も、良い教材だと考えることにしています。


すべては善きことのためにのみ計らわれている。
そう信じて生きています。


今日は、スコーンとマフィン、明日はまたパン焼きです。


飯豊山に、一切れ100mずつ登れる「みのりのパン」も焼きます。
そしてこのところ大好評の「たまねぎパン」も。


それから明日は、クリングラをお休みしてカネリプッラ(シナモンロール)を焼きます。


ご来店、お待ちしております。

今日も酵母は絶好調

毎週木曜日のパン焼きです。
この季節は、酵母菌にとって秋と同じくとてもいい条件です。
とにかく勢いがいいのです。


おかげさまでこの頃、また一段とパンの形がきれいになったような気がしています。
 
 写真、撮っておけば良かった・・・!


今日は、先日の「食工房のパンだより 63・青嵐号」紙上でお知らせした、おもしろパンの中のカエル・おたまセットを2組、ご注文をいただいて造りました。


手間はかかりますが、喜んでくださる方のお顔を想像しながら造りました。
こればっかりでは大変ですが、たまに一つ二つなら喜んでやりますよ。
どうぞよろしく。


このところ放射能の話しばっかりですが、ちゃんと毎日食工房の仕事をしています。
以前よりも気持ちを込めて仕事が出来ている、そんな気がするくらい・・・。


如何にしてこの福島で、放射能汚染の心配をする必要のない安全な食べ物が造れるか、食工房も生産農家も毎日心を砕いています。

金子さんのブルーベリージャム入荷


早速、店頭に並べました。
限定20本です。


今日はいつもより早めに仕事を切り上げて、食工房製造スタッフ一同で会津柳津町西山地区へ、ブルーベリージャムを造っている金子さんを訪ねて来ました。

パンだよりにもすでにご案内ずみですが、こちらのブルーベリージャムを食工房で販売させていただくことになりました。
今日は、その仕入れとご自宅の一角に開店したカフェにお邪魔するのが目的でした。


金子さんについては、私がいろいろ語るよりもご本人のブログを見ていただきたいと思います。
<こちら>です。


金子さんのいらっしゃる柳津町もいいところです。
とくに西山地区は、山の中の川沿いに開けた小さな集落で、まわりの山の表情がとてもいいです。
ここもまた日本の原風景かと思います。


カフェは、何のことはない家並みの真っただ中に、素気なく存在しているって感じです。
うっかりすると見落として通り過ぎてしまうかも・・・です。
でも、中に入るとなかなかいいのです。
お席はたった二つの丸いテーブルだけ。


それで間に合うくらいのお客さましか想定していないのかな・・・?
でもその小ぢんまりとしたところが、何とも落ち着くのですね。


 



これがその「赤ねこカレー」 クミンとレッドペパーが効いていて、ホット&スパイシー
金子さんご自慢の、自家製ベーコンをたっぷり楽しめます。


今日は私は、ご自慢のメニュー、「赤ねこカレー」とダージリン紅茶をいただきました。
同行した娘と宮下さんは、アッサム紅茶とスィーツ。


私もそうですが、金子さんも元々お喋りな方のようで、いつまでも話題が尽きなくてなかなか腰を上げられませんでした。
でも楽しかった・・・。


さてさて、肝心のブルーベリージャムです。
一瓶500円とご案内いたしましたが、消費税をプラスさせてください。
外税表示の価格だということでしたので。
500円+25円(消費税) 525円となります。
原材料は、無農薬有機栽培ブルーベリーと砂糖のみ。
なおこのジャムは、昨年収穫の原材料で製造したものです。
今年の収穫はどうなりますか・・・。
ブルーベリーの収穫を待って、モニタリングをするそうです。
全てはその結果次第。
何ともやり切れない状況になったものです。

牛乳の安全について確認して来ました。

今日、「会津のべこの乳」の製造元である会津中央乳業を訪ね、社長から直にお話しを伺いました。

その結果、以下の点を確認いたしました。


★出荷制限解除後もずっと検査を継続していること。
※検査結果は、県が公表している。 <こちら> ページ下方、畜産物の項目までスクロール

★毎回の検査結果が出てから加工に使用していること。
※その都度速報が入るそうです。

★ND以外は、微量でも検出されたものは使用しないこと。

★放牧は、全面禁止になっていること。

★飼料は現在のところ、輸入購入飼料を与えていること。

★加工場内で使用している上水道(地下水)の検査も行い、放射性物質不検出であったこと。


これらの結果から食工房では、今後も「会津のべこの乳」を使用することに問題はないと判断しております。


プレーンスコーン、カネリプッラ、クリングラ、バタービスケット、いずれもどうぞ安心してお召し上がりください。