月別アーカイブ: 2013年1月

ええっ!

1F(福島第一原子力発電所)の1号機から4号機までは、事故による破壊で廃炉は確実ですが、5、6号機については、東電は再稼働の可能性を捨てていないのですね。

当然のことながら2F(福島第二原子力発電所)は、確実に再稼働に向けて画策している模様です。
2Fは、1Fの警戒区域内にあるはずなのですが、ここで再稼働が可能と考える神経を、私は疑いますね。

先日の福島県民への意識調査では、1Fも2Fも全廃炉を望む声が圧倒的なのに、一体何を優先したいのか・・・。

そして福島県ではありませんが、新潟県の刈羽柏崎原発は、今年夏までに再稼働を目指しているという話も聞き及んでいます。
会津地域にとっては、新潟の原発の方が距離も近いし、風下地帯になるのでリスクはかえって高いのですね。
もちろん再稼働=事故と言うわけではありませんが、未だ1Fの事故の恐怖が冷めやらぬ私たちとしては、どこの原発であろうとこの時点での再稼働はあり得ません。

否、そうまでして原発を動かしたいのは何故?と、全く合点が行きません。
怖くないの、本当に?
原子力災害って、大変なことなんだよ!・・・、どうやらそれがお分かりになっていない様子です。

先日の双葉町の町長が言った「町への帰還は、30年後とする。云々・・・」。
その言葉の意味するところ、当事者は皆分かっているでしょう。
私にだって分かります。

怨念、あるでしょう、当然。
向ける先のないその気持ちは、どこにも行きつくことが出来ず、どうなるのでしょう。
このままで済むわけはないと思っています。


Happyさんのツィート<参照>

営業再開です。

明日1月10日(木)、年末年始休業が明けて営業再開となります。
「そんなに長く休んで、何やってたんだ!」と仰らないで、本年もまた食工房をよろしくお願いいたします。

休みの間は、これはこれでいろいろとやることがございました。
ま、それ以上言うと言い訳になりますので・・・。

酵母も、久しぶりに活力を得て湧き立っております。
おいしくて元気の出るパンを焼きます。

どうぞご来店ください。
焼き上がりは、お昼前後になります。

そして、開店9周年を記念して、コーヒーサービスもいたします。

ではでは。

「パンだより」編集しております

お正月休みも、実質明日一日となりました。
明後日は、仕込みにかからなくてはなりません。

先駆けて昨日から「パンだより」の編集にとりかかっていて、テキスト入力はもうすぐ終えられそうです。

あと経理の方も、昨年末の年末調整なんかもこれからです。
書類の作成は商工会に頼みますが、基本データや添付書類はこちらで揃えなくてはなりませんから、そこは日頃の心がけが効いてくるのですね。
まだまだ、心がけが足りないと思うことがあります。

2月になると所得申告もありましたね。
少しずつですがこれも進歩して、使うべきところにPCを使うことで、以前よりはストレスなく出来るようになりました。

まあ元々、何でもやるのが小規模自営業と思っていますので、仕事と日常生活に境目がなくてもそう気にはなりません。
今日と明日は、「パンだより」で編集者の気分で行きます。

ではでは。

職場復帰

ちょっと大げさな物言いになりますが、休みが続いたあとは仕事に戻るのが、ある意味大変です。
何も暇にしていて体が鈍ったとか、そういうのではありません。

休みなら休みで、時間がある時しか出来ない用事に時間を割いていますし、普段はやらない(やりたくても出来ない)料理も手を出しますし、普段とは違う体制が出来てしまうのですね。
休みが終わる時は、それを切り替えなくてはならないわけです。

そういうこともあって、今日からパンだよりの編集を始めています。
本当はもっと早くからやればいいことなのですが、やっぱりお正月は特別なお休みの期間だという気がして、仕事はしてはならないと思っているわけでもないのですが、結局何もしないで過ぎてしまいました。

そして、思い返せば震災以来取れることのなかった緊張感に、突然ひびが入ったような感じがして、一瞬ですがもう仕事は出来ないと思ったほどです。

福島の原子力災害に、少なくとも私が生きている間、終わりが来ることはありません。
放射能のリスクとは、この先何十年否何百年先まで付き合わなくてはならないのですから。

もちろん注意深く対応して行けば、農作物を収穫することも製造品を造ることも可能です。
しかし、そのための私たちの苦労を分かる人は、時間とともにますます少なくなって行くことは、多分避けられません。

そしてこの先も何度も何度も、福島の生産品が敬遠される状況が繰り返されると思います。
その度に仕切り直しをしなくてはならない私たち・・・。
限界が来てしまう生産者や地域が出ることもあるでしょう。

食工房は、本当にありがたいことですが、厚いお志しで支えてくださる皆さまのおかげで、何とかこの2年近くを切り抜けて来ました。

今、私が勇気をいただいているお客さまからのお言葉があります。
幾人かの方々が、異口同音に「食工房のパンは、元気が出るパン・・・。」と。

元気をいただいているのは、実は私たちの方です。
そのおかげで、今日まで続けて来られました。

明後日8日(火)は、食工房開店9周年です。
今年は、いよいよ10年目なのです。

この一年も、いっそう確かな歩みで進みたいと思います。

職場復帰出来そうです。

この国の構造

もうすでに皆さまもご存じでしょう。
除染に関わる不正の実態が発覚したことが、ここ数日来ニュースを賑わしています。

正月早々、このような情けない、憤りに堪えない、そして思わず脱力してしてしまう事実を前に、そう言えば他にもあった・・・と、これがこの国の構造なんだと、改めて思い知らされるような気がします。

実は、不正があったのは除染事業だけではなくて、事故収束に当たっている作業員の方々の被ばく管理のやり方にも、重大な問題があったことが、今回同時に発覚しているのですね。

このような不正事は、他のことではもうずっとずっと以前からこの国のあちこちの現場で、日常的に横行していたのであり、そんな事どもの一端を垣間見ることは、この私にだって一度や二度ではなかったことが、思い出されます。

それにしても、除染は作業者の被曝を伴う作業であり、こんな実態では被ばく管理だってどんなものだったか・・・。
それより、放射性物質に対する知識を十分学ぶことなく、作業に従事している(させられている)疑いがありますね。
除染が、利権ビジネスになる恐れがあると、かの児玉教授が国会で力説していたのを思い出します。

まだまだこの先、どんな事態が明らかになることか・・・。

何でも水に流して忘れて、無かったことにしてしまう日本人の精神性が、こんな状況に結実して行くのは、私には全く堪えられません。


「ゴミは川に流す」 ~ 菅家博昭氏「記憶の森を歩く2013」
「『除染』に群がる輩」 ~ からから亭日乗

屋根へ


人の背丈ほどの雪の山の上からさらに7mくらい梯子を伸ばしています。


昨日は、金山町の友人の家にお邪魔して、久しぶりにまったりとした時間を過ごしました。
お昼をごちそうになり、楽しいおしゃべりに時間を忘れ、さらにいろいろと話題は尽きなかったのですが、夕方暗くなる前にお暇して来ました。
というのは、昨日の会津は少々荒れ模様で、吹雪の中の山道ドライブに少し不安もあったからです。
それでも道中は、結構わくわくドキドキ楽しんだつもりでしたが、やはり帰って来てからドッと疲れが出たようでした。

昨日のブログが無かったのは、それも理由だったというわけ。

そして今日は、雪が止んで束の間の晴れ。
この後はまた雪が続くとの予報ですから、今日しかないというわけで、午前中から雪おろしのために屋根へ・・・。

まあこれも手慣れた作業ではあるわけですが、何しろ高所作業ですし、緊張しないわけには行きません。
一度上ったら終わるまで下りたくありませんから(上り下りが一番危険なので)、そこそこに終わらせようと休みなく作業します。
3時間ほどで終わって下りて来ると、やっぱりドッと疲れが出て、遅い昼食を食べた後はしばらく放心状態でした。

でも、屋根の雪を下ろした後の達成感と満足感は、他のことでは味わえないものがあります。
雪から家を守るという、ある意味命がかかっている仕事ですから。
というわけで、あとはもうお風呂入って寝るだけ。

正月二日、雪、雪、また雪

新年二日目も、雪の朝でした。

先ずは、除雪作業から・・・。

来る人があっても無くても、出かける用事があっても無くても、とにかく家の周りと車周りは雪を片付けておきます。
そのままにしておくと、沈んだ雪が重くなって、片付けるのが大変になるからです。
降ったばかりなら、楽に作業出来ることが分かっているのです。

一度片付けても、翌朝はまた同じことになっているとしても、何度でもまた同じことを繰り返します。
何だか禅の修行をしているような、無心になって雪に向かっているひと時が、私にはとても素敵な時間に感じられます。

今日は、近くで所帯を構えている四男一家が訪ねて来るというので、除雪も歓迎準備ということになり、なお一層うれしい仕事になりました。

そして食工房の仕事がないので、料理にも手を出しています。
連れ合いと一緒に、ご飯を炊いたり汁を造ったりしています。

それももちろん楽しいのですが、私は皿洗いが一番素敵な仕事に思えます。
洗い物は、全く苦になりません。

でも、それらよりもさらに私を惹きつける仕事があります。
刃物研ぎです。
そう・・・、切れ味の悪い包丁ほど我慢ならないものは無いと思っていますから、私が台所に立つ時は、大抵先ず包丁研ぎから始まります。
研ぎたての菜切り包丁で、糸のように細く繊細にネギを刻む・・・、快感です。

まあでも、やはり雪かたし(除雪)のいいところは、しっかり体力を使って運動になるということです。
今日も二回は大汗をかいて、下着が濡れ雑巾のようになりました。
寒さも苦になりませんし、風邪を引くなんて思いもしませんから。
私にとっては、健康法でもあるのです。

どうやら明日も雪のようです。
近々、また屋根に上らなくてはなりません。
バカと煙は・・・とか。
私は、前者です。

お正月


除雪だけは、元旦も休みなしです。


新しい年が明けました。
皆さまそれぞれの感慨の中に、新年を迎えておられることと思います。
どうぞ、本年もお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

我が家は、昨年夏に連れ合いの母上が亡くなり、服喪中なので年賀状も書きませんでしたし、新年のお祝いという感慨も希薄です。
ただ一つ元旦が長男の誕生日なので、これだけはささやかにお祝いをしました。

まあそんなこんながあっても無くても、この新年は目出度いというよりも、何か覚悟を迫られるような感覚に捕らわれている私です。
この先どうなって行くのか全く想像もつかない世の中、そんな中で私に出来ることは仕事に対して誠実であることだけ、そこに対する覚悟ということでしょうか。

さて食工房はこの1月8日に開業9周年、いよいよ10年目に入ります。
ここまで続けて来られたのも、ひとえに皆さまのご愛顧あってのことと、この場を借りて感謝申し上げます。

今年のこの日は、年末年始休業中で何も出来ませんので、営業再開後の日曜日(13日)あたりに、ささやかにお振る舞いをしようかと思案中です。

昨日、今日、そして明日も、会津は雪模様です。
お正月と雪、似合いますね。
静寂の中に、一日を過ごした元旦でありました。