ここ何日間か暑い日が続いています。
お彼岸も近いというのに、真夏に戻ったかのようです。
今日は先ず、思いがけないお客様の来訪で一日が始まりました。
連れ合いの大学時代の同級生が、33年ぶりに顔を見に、現在お住まいの新潟から訪ねて来てくださいました。
お話の中で、私たちが会津にいることを伝えてくれていたのは、もう一人別の同級生だったことも分かり、にぎやかに嬉しそうにおしゃべりする声が作業場の方まで聞こえていました。
歓談に花が咲いているところへ、次にご来店くださったのは、何と、喜多方の市街地からここ相川まで、山越えの道を二時間かけて歩いて来た方でした。
よりによってこんな暑い日に、もう見るからに汗だくでしたが、気持ち良さそうにも見えました。
この方、日常生活から車を廃してしまわれたそうで、いつもは交通機関を利用するか、歩くかだそうです。
食工房は、歩いて来れる範囲に入っているということなんでしょうか!?
帰りも同じ道を?と訊ねたら、ちょっと考えてから、今日は山都駅まで歩いて、列車で帰りますとのお返事。
この暑さでは無理もありません。
皆さんがお帰りになった後、私もオーブンの前でたっぷり汗をかきましたが、汗かきついでにもう一回思いっきり汗をかこうと思い、先日夏バテの後に重たい体を引きずって歩いた8kmのコースを、一回りして来ました。
おかげさまで今日は、先日に比べたらずっと軽く歩いて来られました。
帰り道、近所の高校生の男の子が、ランニングで追い抜いて行きましたが、後姿を見て正直羨ましかったですね。
本当に無理のないフォームで、気持ち良さそうに楽そうに駆けてゆくのです。
でも、私が歩いている気持良さも同じなんだと思うと、ずっと足取りも軽くなりました。
かくして、暑い一日もあと少しで終わりです。
パン屋志望の女性たち
ここ20年余の流れとして、女性がパン屋を開業する例が増えています。
私の知り合いでも、パン屋をやっている女性が沢山います。
そして最近でも、これからパン屋を始めたいと思っている女性に、次々と出会っています。
何故、女たちはそんなにパン屋になりたいと思うのでしょうね。
実際にパン屋に修行に入ったり、アルバイトしたりする中で、例えば25kgの粉袋を、「これを持ち上げられないようじゃパン屋はつとまらないよ!」などと厳しいことを言われても、大抵はめげるどころかかえってやる気を出して、後々本当にパン屋を開業してしまった女性たちがいっぱいいるのです。
そして、彼女たちの活躍と天然酵母パンの普及は、密接に関連していて、日本で天然酵母パンを広めたのは、こうしてパン屋を始めた女性たちだと言っても過言ではありません。
我が福島県の中で、私が知っている天然酵母のパンのお店は、只一軒を除いてあとは全部女性がやっています。
その他、郷里の高知県でも、市内や郡部のあちこちで、極めつけは私の生まれ故郷で、それも信じられないような山奥で、東京のル・ヴァンで修行した女性がパン屋をやっています。
そしてこうした女たちのパン屋は、いわゆる業界で修行した人もいれば、素人の独学で鍛え上げた人もいたりして、必ずしもパン屋業界の常識にはまらない奔放なやり方で経営していることが多いのですね。
かく言う私の食工房も、業界の中では変り種的パン屋です。
ところで、こうやって天然酵母パンのファンを増やして来た、我々の努力の成果のみを、大資本パンメーカーに乗っ取られてしまうなんてことがないとは言えませんね。
そうならないためには、単なる利潤追求のスタンスでは取り組めない質の高い仕事を、自分の喜びとしてやれる心がまえが何より大切と思います。
「パン屋は、街をたがやす百姓。」といった人がいるのですが、面白い言葉ですね。
たがやした後にまくのは、「健康」の種ですね。
食工房もそんな仕事をしたいと思って、毎日パンやお菓子を焼いています。
百姓百品、百の姓
以前、農家の友人に「農業と百姓は違うんだよ。」と言われたことがありました。
話を聞いてなるほどと思った私は、以来、人にもそう話しています。
農業は、田畑で作物を作って収入を得る、職業の一つという捉え方、百姓は、田畑で作物を作る他生活に必要なものごとは、ほとんど何でも自分で間に合わせる術を身に付けていて、それを実践している、言わば暮らし方、生き方のことを指しているのだというのですね。
ところで私が子どもの頃、まわりには沢山お百姓さんがいました。
今思い出してみても、本当に何でも出来る人たちでした。
田畑で米や野菜を作ることは言うに及ばず、みそ、しょうゆ造り、豆腐造り、漬け物など食品加工に始まり、山に入れば木の伐り出し、炭焼き、狩猟採取、家の内外ではわら細工、竹細工、家の修繕、道路の補修、機械や道具の手入れ等々、上げればキリがないほどいろいろなことをやっている風景が記憶に残っています。
家の普請も、大工に任せきりということはなく、棟上げなど大きな仕事は村人が多勢手を貸して、自分たちでやっていました。
ですから、物置や家畜小屋などは、自分で建ててしまう人がいくらでもいましたし、石垣の積み方でもコンクリートの打ち方でも、皆良く心得ていました。
「百姓百品、百の姓。」と言うそうで、「何でもやるのが百姓さ!」とその友人は言ったものです。
事実、彼は、自分の家を自分の手で建てましたね。
しかし、高度経済成長のかけ声を聞いてからというもの、お百姓さんたちは次々とお金をもらえる仕事に就くようになり、燃料革命で石油やガスが薪や炭に取って代わると、山で仕事をする人はいなくなってしまいました。
プラスチック製品が安く出回るようになると、わら細工や竹細工で作っていた日用品も廃れてしまいました。
そして今この時代というのは、そうやって何でも出来た人たちが、次々とこの世を去りつつある時なのですね。
私などは、側で見たり話に聞いて知ってはいても、自分でやったことはない世代です。
忘れてはならないのは、今こんなハイテクの時代になっても、技術の最先端の現場では、人の手の巧みさや勘が頼りということがいっぱいあって、その伝承が十分なされていないことに、産業界は危機感を持っているということです。
こうした人の手の巧みさや優れた勘も、元の元を辿れば、どれも百姓百品の中の一つ一つから発達していったものです。
田畑の仕事を単なる職業の一つと捉え、経済的側面の評価にばかりさらすことは、農業を滅ぼす道であり、それはひいては産業を衰退させる道でもあることに、私たちはどのくらい気がついているでしょうか。
菓子づくり雑感
マフィン・シマリス君の朝ごはん
昨日のうちに計量、下ごしらえして、冷凍庫、冷蔵庫で予冷しておいた材料を使って、スコーン2種類、チーズ入りの塩味のクッキー、そしてアールグレーティーケーキを焼きました。
これらの焼き菓子のレシピは、全部オリジナルです。
料理やお菓子づくりの本などを参考に、また人から教わったことも取り入れながら、食工房オリジナルのテイストの表現に辿り着くまで、試行錯誤を繰り返して完成させたものです。
お菓子づくりのレシピを考えるのは、とても楽しい作業です。
全部が全部上手く行くわけではありませんが、いろいろやることで材料の性質が分かって、新しいアイディアに結びついたりします。
今定番になっているもののほとんどは、実は山暮らしをしていた頃、我が連れ合いが思いついて完成させたものです。
小さい子どもが6人もいて、ワイワイガヤガヤとにぎやかな毎日は、まるでお祭りのようでしたが、今思うと、子ども達のオヤツづくりが新しいレシピの実験場でしたね。
試作のうちはいっぱい食べさせられて、上手く出来て製品になると、今度は売れ残りの古いものしか食べられない、というのがいつものパターンでした。
そうやって出来た食工房のレシピと、14年間養い続けた酵母菌をたずさえて、会津の地にやって来て早や4年です。
こちらに来てからも、新しいレシピがいくつか出来ていますが、定番になってお客様の支持が固まるまでには、長い時間がかかります。
お菓子は嗜好品ですから、飽きられてしまうことは当然あります。
でも、飽きられても時間が経つうちにまた思い出してもらえるようだったら、それは本当に完成度のレシピということになると思っています。
来ました!バージングランデ・スーパーボイア
昨日の発注で、もう今日の午後に届きました。
手早いですねェ。
今回は、60㎏正袋1bagを注文しました。
いやー、さすがに60kgは重いです!(ちなみに私の体重は、50kg justです。)
粉袋の25kg、米袋の30kgまでなら、肩に担いで歩けますが、コーヒー豆60kgは、私には持ち上げることも出来ません。
屈強そうな運転手さんに、荷台に上げるのは一人で?と訪ねたら、「いやいや、手伝ってもらいました。」とのこと。
そーですよね・・・。
でも、これで流通しているということは、こういうのをホイホイ動かしている人たちがいるってことですね。
二人で持ったって十分重いですよ。
家の中の置き場所まで運んで行くのに、娘たちと3人で、少しずつ持ち上げてはずらし、を繰り返しました。
さて今日はまた、Cafeに遠来のお客さまが見えました。
神戸と東京からお一人ずつ。
お二人とも、小川農園の関係の方でした。
神戸の方は、研修生の一人のお友達で、その研修生とご一緒に。
東京の方は、別な研修生のお母様でした。
ちょうど皆さんご一緒のタイミングでしたので、新しい豆をご披露しました。
ついでに他のサンプル一銘柄も比較していただき、やはりバージングランデが香りが良いという評価。
私の狙いは、どうやら外れてはいなかったようで一安心しました。
ところでもう一つ、Cafeスペースでは雑貨品の販売をしています。
以前、「価値あるモノ」という記事でもご紹介しています。<参照1><参照2>
今回、Blue Lace(黒田真理さんのファッションブランド)の、秋物新作が入荷いたしました。
丁寧な仕立て、ハイセンス、品質考えると十分お得な価格、一点一点手づくりの良さが輝いています。
この他、価値あるクラフト雑貨、多数展示販売しています。
☆Blue Laceの秋物新作の写真入りカタログ(pdfファイル)を、食工房のホームページ・雑貨の部屋(新設)にUPしました。
☆我が家の娘たちのクラフト小物、「Sisters’ Small World(仮称)」もスタートします。
11月に、会津若松市内でグループ展に参加します。
テイスティング
先日手網焙煎したサンプル豆をテイスティングしました。
今回はイベントにせず、一人でやりました。
今回の目的は、品切れ終了となっている「ティジュコプレト」という銘柄の代替品を探すことですので、私の自分のコーヒーの味に適った風味に出会えるかどうかがポイントでした。
私が、ブラジル産のコーヒー豆に見出している特長は、地味ながらもコーヒーとしての風味の特徴を、すべて備えていることです。
あとは、そのバランスで個性が決まります。
私が、自分のコーヒーの味に求めているのは、一口で言うと「軽やかさ」です。
近い表現としては、「スッキリした飲み口」とか「雑味がない」などの言い方も出来るのですが、私の言葉で言わせてもらうと「軽やかさ」と言うことになります。
一気に胸の奥まで吸い込みたくなる心地良いロースト香、後味に残らないスッキリとした苦味、フルーティーで軽やかな酸味、どちらかと言うと、濃厚さよりも香りの立ち上がりの良さが身上です。
食工房のブレンドは、それぞれ少しずつ違う個性ながら、いずれもこの特長を満たすことを目指して調製したものです。
そのブレンドのベースとして、重要な役どころを果してくれるのが、ブラジルのコーヒー豆なのです。
すでに定番となっている「Joakin」と、もう一つを今回のサンプルの中から選びました。
結果は、「バージングランデ・樹上完熟・スーパーボイア」という豆。
名前負けしてなければいいけど・・・と心配していましたが、また一つ目を開いてもらったと思えるくらい、バッチリ私のコーヒーの味にはまりました。
ただしこの豆は、無農薬有機栽培ではありません。
でもそれを割り引いても、風味の良さと値段の安さは、また別な魅力です。
目的に合わせてご利用いただければ幸いです。
早速ですが次からは、食工房カフェブレンド№1と№2のベースがこの豆になります。
単品ストレートのご注文もOKです。(350円/100g)
今日はこの他に、「空色カフェ」さんからのオーダーで、いつもの焙煎作業をやりました。
9.11 ・ 日本の青空
9月11日、忘れもしません。
アメリカで起こった、同時多発テロのことです。
あの日を境に、世界は変わったと言われています。
その少し前、21世紀を迎えたばかりの頃、世界はこれから「心の時代」に入るのだと言われていたことを、覚えておいででしょうか。
20世紀は、何より産業と経済が優先された、いわゆる物質主義の時代でした。
前半の50年間に植民地支配が頂点に達し、後半の50年間にはそのほとんどの国々が独立しましたが、見方を変えれば、武力による支配から経済による支配へと形を変えただけで、先進国との間の不公平や格差は広がる一方でした。(今でも、それは一向に解消されていませんが・・・。)
そんな20世紀への反省を込めて、新しい世紀に期待する雰囲気が流れていたことは確かです。
しかし9.11を境に、世界は怒りと憎悪に満ち、ヒステリックになってしまいました。
報復を是認する空気が流れ、アフガン戦争が始まりました。
そして、その後のイラク戦争へ・・・。
よりによって21世紀が始まったばかりの時に、どうしてこんな惨劇が起こらなくてはならないのか、その不条理さに絶望感を禁じ得ませんでした。
「心の時代」なんて、所詮甘いはかない夢でしかなかったと言わんばかりに、その後の世界は熾烈な競争へと駆り立てられ、暴走を始めています。
私たちが、本当に「心の時代」に入るためには、もう一段階厳しい試練をくぐり抜けなくてはならないのでしょうか。
そんなことを思いながら、この忘れることの出来ない日の今日、連れ合いと二人で「日本の青空」という映画を見ました。
終戦直後の日本で、新しい憲法が作られた時のことをドラマ化したストーリーですが、それは決して政治家たちが言うような、「押し付け憲法」などではなかったことを訴えていました。
今、憲法改正の空気が濃くなりつつありますが、どんな憲法をどのように変えようとしているのか、それを知るために、日本国憲法の全文に目を通すくらいのことを、私たちは国民の一人として、当然しておかなくてはならないと思いました。
<日本国憲法全文を読めるサイト>
真実はどこに・イラク発
私は、自分のニュースソースを持つよう、いつも心がけています。
そのために少しでも時間があれば、インターネット上を検索したり、本を読んだり資料に触れたりしています。
私は、ジャーナリズムの言うことを鵜呑みにはしませんし、と言うより、ほとんどの場合信用していません。
例えばイラク戦争のことについて、アメリカの公式発表や日本政府の公式発表など、私は本当だとは思っていません。
それでもそれらをつぶさに見聞した上で、私は別な情報源を探します。
例えば今、つい先日までイラクの首都バクダッドに住んでいた一イラク人女性が、日々の様子を綴ったブログを読むことが出来ます。
イラク戦争が始まって間もない頃から、ずっと今まで発信し続けられているこのブログ、一体どんな環境でどうやってインターネットにアクセス出来ているのか、詳細は分かりませんが、こんな奇跡のような情報源に触れられるのは、まさにインターネットのおかげです。
そして、私がそれを日本語で読むことが出来るために、活躍してくださっている貴重な方々の存在も、忘れるわけには行きません。
TUPというグループに、40人余の翻訳家がボランティア登録し、イラクから、また世界から発信されて来る、イラク戦争や世界平和に関するレポートを日本語に翻訳し、無料で公開しています。<TUPへのリンク>
さて、そのイラク人女性のブログ「リバーベンドの日記」は、今年4月30日を最後につい先日まで途絶えていました。
その最後の記事には、いよいよバクダッドの生活に見切りをつけ、国外に脱出を決意したことが書かれていました。
どこに行くのか、どうやって行くのか、無事に行けるのか、何の当てもないけれど、ここに居続けることはもっと絶望的なのだということが、ひしひしと伝わって来ました。
そして毎日の悩みは、一人一つと決めたスーツケースに何を入れて行くかと言うことだったと・・・。
自分たち一人一人の生命より大切なものはないと分かっていてもなお、この写真は、あの日記は、人形は・・・、そんなことが頭を悩ませるなんて、と彼女は述懐するのです。<4/30の記事へのリンク>
そして、丸3ヶ月間途絶えていたそのブログに新着記事が届いたのは、9月6日のことでした。
ほとんど毎日のように安否を気にしていた私は、それを一気に読みました。
そこには、辛い別れを押して、命がけの脱出行を試みた経緯が、詳しく書かれてありました。
これから先のことはまだまだ大変に違いないけれど、その文面に、遠く日本でそれを読んでいる私でさえ、「よかった・・・!」と声を上げずにはいられませんでした。<9/6の記事へのリンク>
さて、イラクの厳しく恐ろしい現実を伝える情報源は、まだ他にもあります。
信憑性が高く、且つ良心的な情報源として、もう一つご紹介しておきます。
<イラク情勢ニュース/URUK NEWS>
それにしても、公式に伝えられるニュースとこうして伝わって来る草の根情報とのあまりの相違に、そこから何を読み取るか、それが一番肝心だと思っています。
気むずかしい顔
他ならぬ私の顔のお話しです。
写真の方は、ご勘弁いただきます。
昨日、娘に仕事をしている時の写真を撮ってもらったのを見て、改めてその気むずかしそうな表情に唸ってしまいました。
連れ合いにもよく言われるのです。
この前ある雑誌の取材を受けた時、担当の女性が後になって「実は、ご主人がとても気むずかしそうに見えて、お話を伺えるかと心配だった。」と漏らされました。
一度話が始まれば、何の屈託もなくおしゃべりしますし、ユーモアも交えるので拍子抜けされたようです。
それでその気むずかしい顔、ちょっと弁明させていただきますと、たいていは仕事に集中している時の真剣な顔なんです。
前に、「文学系理論家と工学系ロマンチスト」というタイトルで自分の性格のことに触れましたが、私は、モノに向き合う時は本当に集中してしまうんです。
骨身が削れて行くのが分かるくらい、物凄いエネルギーを使っています。
そんな時にお客さまが見えると、頭の切り替えが間に合いません。
皆さんはどうだか分かりませんが、私には手が放せない瞬間というのがしょっちゅうあります。
よく冗談交じりに言うのですが、「今はダメだよ!親が死んだって言われても止められないよ!」と、そんな時はきっと誰も寄り付けないくらい恐ろしい形相なんでしょうね。
あと一つ私には、対人緊張症的性格がありますね。
子どもの頃、物凄く人見知りが激しく恥ずかしがり屋で、親をほとほと困らせたそうですが、大人になってからは人と出会うことに緊張感は無くなったつもりでした。
しかし今頃になって、「三つ子の魂、百まで。」と言うように、やっぱりそういう性格が潜在していることを自覚するに至りました。
まあ、そんなわけですから、このブログをお読みになった方は、ご来店の時に私が気むずかしい顔をしていても、あまり気になさらずにお声をかけていただければ、大変ありがたいと思っています。
お仕事、お仕事!
このところ順調に仕事がはかどって、やっと製造が追いついて来ました。
明日は久しぶりに、クッキーが全商品棚に並ぶことになるはずです。
そして今日のパン焼きも、酵母が絶好調で食パンもロールパンも、とてもいい具合に焼けました。
シナモンロールも、タイミング良く釜に入れることが出来て、一個も形が崩れずに焼き上がりました。
酵母の調子があまりに良いので、ちょっとの合間に、急きょビールを仕込みました。
その後、コーヒー焙煎を二回分やって、それから昨日届いた4種類のコーヒー豆のサンプルも焙煎してみました。
焙煎機の一釜分には全然足りない量なので、こちらは以前のように七輪に炭火を起こして、手網焙煎でやりました。
本当に久しぶりで、十年以上もやっていませんでしたが、頭も手もしっかり覚えていましたね。
道具立ては昔とちょっと違いましたが、意外に体力を使うものだなという気がしたのは、私がそれだけ歳をとったからに違いありません。
ホコリが凄いので外でやっていましたが、最後は薄暗くなって来て焼き色が判断出来なくなりましたので、途中で切り上げました。
明日また続きをやろうと思っています。
今日は、次々と違う仕事へ流れて、この時間になってもまだテンションが持続しています。
多分、風呂に入った後で、どっと疲れが出ることでしょう。