月別アーカイブ: 2016年3月

月が大きくなって来ている・・・

あと数日で満月ですね。
今日の夕方、東の空高く次が上っているのが見えました。

夜が明るくて、暖かいとなれば、獣たちの動きは否が応でも活発になります。
これから10日間くらい、熊の動きには要注意です。

いろいろと手を使って、牽制しておかなくてはなりません。
ここは知恵比べです。

力で対決出来る相手ではないので、頭を使って、言葉は悪いですが騙すしかありません。
このあたりはヤバイぞっ!と勘違いしてくれるようにね。

まあでも・・・、野生の生き物たちは、人間よりずっとデリケートですよ。
気心が通うってこともありそうな気がします。

そのあたり、決して自信があるわけではありませんが、かと言ってうっすらと感覚的に分かると言うか、うまくやって行けるんじゃないかなと思っている私です。

地元産小麦粉のパン試作

小麦粉

左側・ゆめちから 右側・地元産自家製粉小麦粉


地元産小麦粉試作

左側・地元産自家製粉小麦粉の生地 右側・地粉角食パンの生地です。


地元産小麦粉試作

一時発酵後、ガス抜きを終えたところ。
生地が一回り大きくなっています。


地元産小麦粉・試作

生地量は大麦パンと同量ですが、少し大きめに焼き上がりました。


地元産小麦粉試作

切り口を見ました。
ピストーラとよく似た断面ですね。

先日、近くの農家さんが自分で作って自家製粉した小麦粉を持って来られ、これでパンを焼いてもらえないだろうかとのご依頼です。

粉は、いわゆる全粒粉ではなく、篩にかけてフスマを取り除いてありました。
とは言え、製粉会社の粉のように白い粉ではありません。
薄いベージュ色をしていて、麦芽の香りも感じられるものでした。

ちょっと面白いじゃないか!と思いましたので一応引き受けることにして、市販のパンのようなフワフワの柔らかいパンにはなりませんよと説明しました。
そうしたら、そのあたりは先刻ご承知で、ご自分が以前ドイツに行った時に食べた固いパンがおいしかったので、そのようなパンがいいとのこと。
それなら腕の振るい甲斐もあろうというもの、今日、その粉で生地をこねてパンを焼きました。

グルテン量が少ない小麦粉らしく、いつもの水分量でかなりやわらかい生地になりました。
大麦パンと同じ生地量で同じ形に成形し、ピストーラ、バタール、大麦パンと一緒の釜で焼き上げました。
生地の伸びは思ったより良くて、焼き上がりサイズは大麦パンより少し大きいくらいになりました。

で、肝心のお味の方ですが、麦芽の甘みと香りがかなり強く感じられて、バタールやピストーラとは違う、また大麦パンとも違う風味は、それはそれで好感の持てるものでした。

地元産小麦で篩にかけた自家製粉を使うこと、これが私の理想なので今回は良い経験になったと思っています。
もう少しきれいにフスマを除去出来れば、食パンやロールパンなども可能になりますから、製粉の手段が課題ですね。
これが解決すれば、もっと積極的に小麦の作付けをお願いすることが出来ます。
少しずつですが、飯豊小麦プロジェクトは前進しています。

もうすぐお彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで。」と言われますが、明後日のお彼岸(春分の日)を待つまでもなく、昨日も今日も季節が一ヶ月先に進んだかと思うほどの暖かさです。

さすがに体も楽ですね。
でも、花粉症の人は、ちょっと、否、とても大変でしょうね。
また、体調を崩しやすい時期でもあるので、運悪く風邪など引くと長引いたりして、これも大変かも知れません。

私は、おかげさまで今のところ何の不調もありません。
実は、高知から帰り際、風邪を引いたかも知れないと感じる瞬間があって、その後しばらく何となく鼻づまりがあったり頭痛がしたりしましたが、ずっと朝の体操を続けていたら、いつの間にか回復していました。
つまり、積極的に動いて代謝を活発にするのが良かったようで、逆にゆっくり休んでも良くはならなかったのではないかと思っています。

手前味噌になりますが、食事の中心はやは黒パンでしたね。
プンパニッケルと堅焼き黒パン、これはもう我が家には欠かすことの出来ない主食です。

さて、明日からお天気は下り坂だそうで、日が当らない分肌寒く感じるかも知れません。
沼ノ平の「福寿草まつり」が明後日から始まるそうですが、せっかく咲いた福寿草も日が当らないと閉じてしまうのでちょっと心配です。
でも、おいしいお蕎麦は食べられますから、やっぱりお出かけくださいね。

そしてお帰りには食工房へもお立ち寄りください。
コーヒーの試飲、無料です。

今日は、飯豊山がよく見えました

飯豊の空の下から・・・

飯豊山は、別格です。
神々しさ、安定感、存在の確かさを感じます。

今日は、一日中気持ちの良い晴天でした。
早朝は、霜で地面は真っ白、結構な冷え込みでしたが、日が当りだすとグングンと気温が上がって、日中は上着が要らない暖かさでした。

パン焼きが終わって、午後3時過ぎに配達に出たのですが、少し春霞がかかっていたものの、飯豊山がよく見えました。

本当に久しぶりに、いつもの撮影スポットで何枚か写真を撮りながら、まわりの広々とした田んぼの景色を楽しみました。

今年は、もうすでに見渡す限り雪はなく、白いのは飯豊山の上だけです。
また寒い日が戻ってくることもあるかも知れませんが、それも一時のことでしょう。
春は確実に足元までやって来たようです。

今日は、その気温の高さも手伝ってのことでしょうか、パン生地の発酵がとてもスムーズで、逆に追いかけられるように作業が速く進みました。
どのパンも、気持ち良く生地が伸びて、焼き上がりの香りも素晴らしかったです。

このお天気、明日まで続くようですね。

晴天の下、皆さまのご来店をお待ちしております。

久しぶりに火を焚きました

福寿草

ただ黄色いんじゃなくて、ピカピカ光るんです。
福寿草って、太陽の子どもなんです、きっと。

今日は、暖かくなりました。
まわりはまだ冬枯れ色ですが、福寿草はすでに咲いていますし、木の芽は膨らんでいます。
フキノトウもあちこちに出ています。
よく見ると、地面のあちこちに緑が差しているのに気がつきます。

さてそうなると、熊も冬眠から覚めて外に出て来るのですね。
と言うか、すでに活動を開始したようです。

ごく最近、知り合いが、自分の畑で少し小さめの熊の足跡を発見したそうです。
昨年このあたりで親離れした小熊が、そのあたりで冬眠していたようです。
また家の裏手の山の上の畑にやって来るかも知れません。

今日は、ロケット花火を用意して、裏山の上の畑に行って見ました。
甘くておいしい大根が沢山残っていますから。

しかし、足跡など出没の証拠は見つかりませんでした。
少し安心しましたが、その熊のいたという方向目がけて、ロケット花火を数発発射しました。
きっと気づいて、あっちで何だかいやな音がしたな・・・と思ったことでしょう。

それから、家の裏に戻って杉の葉を燃やして煙を立てました。
久しぶりに杉の葉の燃えるにおいを嗅ぎ、炎や立ち上る煙を見ていると、手離してはいけない大切なものって、コレなんだよな・・・と思いました。

そのあと、焚き火を火種に七輪に炭火を起こして、豆腐を焼いて味噌ダレをつけて食べました。

満足、満足。
これが私の幸せです。



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コーヒークッキー、新食感

コーヒークッキー

形状がほんの少し変わりました。

コーヒークッキーの製法に改良を加えました。
今までよりさらに、風味や食感が良くなったと思っています。

まず、コーヒー豆は、マラウイ産のカンガ/フルシティーローストを、チャフを丁寧に飛ばしてから入れています。

バターは、熱で融けてバターミルクが分離しないように粉も一緒に予冷してから、フードプロセサーでミキシングします。(以前は、溶かしバターにして入れて、そのまますぐに生地をこねていました。)

棒状に絞り出した生地を、冷凍庫で24時間凍らせます。
翌日、それを小口切りして天板に並べて焼きます。

以前は、その日のうちに焼き上げていましたが、この方法では2日がかりになります。
それでも、品質が上がるのなら、手間ひまは惜しみません。
それに、2日がかりになるのなら、計画的に他の作業と組み合わせて、かえって時間効率を良くすることも出来るのです。

コーヒーを飲みながらコーヒークッキー、これがまたなかなかいいのです。
ぜひお試しを!


明日と明後日は、定休日です。

食工房は、明日と明後日の二日間定休日です。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

送料割り引きキャンペーン、継続中!

何度かお知らせしていますので今さらとは思いますが、忘れていたという方もいるといけませんので、改めてお知らせいたします。

1月、2月と実施いたしました送料割り引きキャンペーンを、3月末日まで延長継続中です。
通常お買い上げ5000円以上で送料無料となるところ、3000円以上で無料となります。
また、お買い上げ3000円以下の場合も、送料が半額になります。
オンラインストアでも同様に適用されます。
通販のご利用、どうぞよろしくお願いいたします。

一方、コーヒー焙煎再開記念キャンペーンは、2月いっぱいで終了いたしました。

3ヶ月という長期間のキャンペーンでしたので、3月よりコーヒー豆の価格が一挙に上がって驚かれたかも知れませんが、キャンペーン終了に伴って本来の価格に戻ったというわけですので、何卒ご了解のほどよろしくお願いいたします。

なお、2月中にいただいた未出荷のご注文分につきましては、キャンペーン価格にて出荷いたします。

春の気配

福寿草

実は、これは2月のうちに咲いていたもの
今日は、もうあたり一面です。

まだまだ朝夕の寒さは厳しいものの、日中の日差しは高く明るく、あたりの雪もすっかり消えて、いよいよ春が近づいたのだなと感じます。
庭の福寿草も、咲き始めました。

福寿草まつりで有名な沼ノ平地区でも、もうすでに咲き始めていて、開催を一週間前倒しするとのことです。
この次の日曜日の3月20日からになりますね。

福寿草を見ながら散策するだけでしたら、多分明日でももう雪もなくて歩けるのじゃないかと思います。
あのおいしいおそばを食べたいのでしたら、来週まで待たなくてはなりませんが。

と言うことは、熊さんも早めに冬眠から起き出して来るのでしょうか。
ま、油断はしないでいましょう。

畑の準備も始めなくては・・・。
まわりの農家の方々も、動き始めたようです。
軽トラックが、盛んに畑に向かって入って行くのを見かけます。

麦畑も、うっすらと緑が差して来ました。

そわそわ、わくわく、春です。

震災、5年

土佐ネタ日記

高知市長浜地区
防潮堤の改修工事が進んでいます。


土佐ネタ日記

母なる海
すべての命の源

今日は、2016年3月11日、あの大地震のあった日から5年が過ぎました。
各地で、犠牲者の追悼式が行われました。
私は、その様子を配達の車中のラジオで聴いていました。
地震が発生した時刻午後2時46分に、全国各地で一斉に一分間の黙祷でした。

しかしあの日の地震は、私の記憶では6分間も揺れ続けていたのでした。
とっさに震源も地震の規模も分からず、揺れが収まるまで思い浮かんだのは、郷里の高知で巨大地震・・・?でしたが、それがこの東北の三陸沖を震源の地震であることが分かり、津波の様子が伝わって来るに至って、次に頭を過ぎったのは原発はどうなったのだろう・・・?でした。

結局、最悪の事態へと突き進んでしまった原発でしたが、それも今となっては不幸中の幸いと言うか、最悪中の最悪にまで至らなかったことは奇跡のようにも思えます。

5年が過ぎて、復興に向かってそれなりに前進した所もあり、全く変わらぬ所もありの東北ですが、一方で私の関心は郷里の高知に向いています。
ご存知の通り、いつ発生するかも知れない南海トラフ大地震です。

東日本大震災の現実をまざまざと見せ付けられてしまった以上、郷里の人たちは、これから起こるかも知れない災害に対して、いつも緊張を強いられる生活になっているのですね。

高知県内を走ると、あちこちに津波到達想定目印が設置されていて目に付きます。
中には34メートルの高さを想定している箇所もあり、そんなところに住んでいる人は、はっきり言っていやでしょうね。
対策は着実に進んではいるようですが、だからと言って完全に防ぎきれると言うものでもありません。

先日足摺岬に行った時、海岸に降り立って海を眺めながら思ったこと・・・。
今、この瞬間に地震が来たらどうする?どこへ逃げる?
思わずあたりを見回した私。
まず、助かりませんね。

その時、娘が言ったのです。
「それでも、人は海に行きたいんだよね。」と。
全く!そのとおりです。
不思議なことですけど・・・、正常バイアスだよ!と言われるのでしょうか。
決してそれだけではないと思いますが・・・。

願わくは、この海がいつまでも穏やかでありますように・・・。
しかし、いつかは必ず受け止めなくてはならない試練。

東日本大震災・・・、生きている間にこんな大きな出来事に遭遇するとは思っていませんでした。

そして、郷里でこれから起こるかも知れない大災害に、覚悟を求められることになるとは・・・。

酵母種、絶好調!

今回、丸一週間休みましたので、その間酵母種をどうするかとても悩みました。
冷蔵庫に入れておくだけでは不安ですから、いくつかに取り分けてチルドルームに一つ、フリーザーにも一つ保管しました。

いっそのこと、さらに一部をクール便で高知に送り、出先で管理しようかとまで考えましたが、現実的でないと悟り断念しました。

さて帰って来て確認した結果、チルドルームのものがそのまま使える状態だったので、昨日はそれを元種に二度継ぎして、今朝3時に最終調整して仕上げました。
心配していた劣化は全く無く、かえって力が強くなっていたのには驚きました。

冷凍しておいたものも、解凍が進むにつれ泡を吐くようになり、こちらもいい調子でしたが、今日のパン焼きには使いませんでした。

冷蔵庫にそのまま保管していた分は、かなり進んでいて不安がありましたので全量廃棄。
プンパニッケル用のザワータイクは、冷蔵庫保管だけでしたが問題ありませんでした。

鶏や牛を飼うほどの大変さはもちろんありませんが、酵母も生き物ですから、留守をするとなるとそれなりに緊張感が漂います。
今回、冷凍でもうまく保管出来ることを改めて確認しましたので、もっと長期の休息でも大丈夫でしょう。
と言うわけで、今日のパンはいずれも上々の出来になりました。