今また新たに重要な意味を帯びて響く、ボブ・ディランの歌

今から60年も前、私が中学生でベトナム戦争が激しさを増していた頃、ボブ・ディランが超有名な曲「風に吹かれて」を発表しました。
その後、いったいどれほどの多くのアーティストがこの曲をカバーし、どれだけ多くの人々に歌い継がれたでしょうか。

この曲は、ボブ・ディランの本心がどこにあったかは知りませんが、ベトナム戦争に反対の立場を取る人たちにもてはやされ、その後も不平等や戦争反対のメッセージソングとしての歴史を辿って来ました。

ボブ・ディランデビュー30周年記念コンサートでは、スティービーワンダーがこの曲を歌い、冒頭に「この曲を歌い続けることに無念の想いがある・・・」と語りかけています。

そして60年経った今、ウクライナで起こっている侵略戦争を目の当たりにしながら、「風に吹かれて」はまた新たに重要な意味を帯びて響いていると思います。

さて、「風に吹かれて」から30年後の1983年に発表された「License to kill」という曲がありました。
この曲も、多くの方がご存じと思います。

この曲は、明らかに戦争がテーマだと思います。
アンチアメリカ的な内容の歌詞ですが、言葉の幾つかを置き換えれば、今まさに最もプーチンに相応しいストーリーです。<参照>

まさかディランが、遠くない将来にプーチンという男が現れて、侵略戦争を始めると分かっていたはずはありませんが・・・。

この曲も幾人かのアーティストがカバーしています。
私が好きなのは、Tom Petty & the Heatbreakers が、ボブ・ディランデビュー30周年記念コンサートで演奏したバージョンです。
ボブ・ディランのオリジナルバージョンももちろんいいです。

ところで、ボブ・ディランの出自を調べていたら、祖父母はウクライナのオデーサ、あるいはリトニアからの移民だったそうですね。<参照>
ボブ・ディランが、ウクライナ戦争にちなんで何か曲を作るでしょうか・・・?
そうでなくても、何かを想っているでしょう。
知りたい・・・と思う私です。





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