月別アーカイブ: 2023年8月

お休みも実質あと一日

長かった夏期休業もあと少しで終わります。
私たちは、営業再開一日前から仕込み仕事に入りますので、実質お休みは明日までです。

圃場整備は、やはり終わりません。

今日も、炎天下を避けて早朝と夕方に作業を行いました。
夕方早い時間から曇り空になって気温が下がりましたので、これは幸運でした。
騒音と埃と暑さの三重苦の藁刻みも、おかげでそこそこ捗りました。

種まきまではまだ時間がありますので、営業再開後も合い間に作業を続けます。

早く涼しくなってくれないかなと待っていますが、まだ当分猛暑が続くとのこと、雨が降らないのはいいのですが。

明日も早起きして、朝の涼しい空気を吸いながら、作業したいと思っています。

麦作、今後の課題

食工房の夏期休業も早や半ばを過ぎ、残りが少なくなって来ました。
とは言うものの、今年は今までになく長い休暇をいただいています。

麦畑の圃場整備をするためというのがその一番の大きな理由ですが、まだまだ完ぺきに終わらせることは出来そうもありません。
連日の猛暑と年齢による体力的限界に阻まれて、予定の半分くらいしか進めることが出来ていません。
あと数日で完了は、どう考えても無理があります。

尤もその遅れている原因は別にもう一つあって、適切に機械力を使えていないという現実もあるのです。

先ず一つは、収穫の際コンバインという機械を使います。
食工房で使っているのは、稲作用のもので中でも一番小型のものです。
それでも、これは刈り取りと同時に脱穀までこなしてくれる優れものです。

それだけでもすごい能力ですが、あと一つ残った藁を細かく刻んで排出するという仕事もこなします。
実は、この機能に大いに期待していたのですが、麦わらはとても硬く強靭でしかも丈が長いので、稲作用のコンバインでは全く受け付けませんでした。

そのおかげで、長いまま出て来た麦わらを事後処理しなければなりません。
トラクターで鋤き込むためには、藁切りカッターという機械にかけて細かく刻むか、焼き払って灰にしてしまうかのどちらかということになります。
長いままでは、ロータリーに巻き込まれて絡まり、最後には動かなくなります。

まずここで躓いています。
何しろ暑いのと、火を焚くのは危険も伴いますから、風の強い日などは作業出来ません。
また、どうしても鋤き込みたい圃場もあるわけです。

藁切りカッターで刻む作業は、本来ならコンバインが同時にやってくれるはずの仕事ですから、その分全く余計な時間を取られることになります。
時間がかかっている間に、圃場には雑草が繁茂して来ますから、仕方なく刈り払い作業もすることになります。
ま、その草も一緒に刻まれて緑肥にはなりますが。

そして有機肥料を入れるのも、また大変な労力を要します。
馬糞堆肥などを投入するためには、専用の機械も必要です。
それを今までは、スコップで広げていたわけですが、面積の拡大とともに追い付かなくなりました。

昨年は豪雨災害の後始末もありましたから、有機肥料の投入は果たせませんでした。
今年は・・・と意気込んでいたのですが、このペースでは出来るかどうか分かりません。

さて、今後も麦作を続けて行くために課題は何かと考えてみました。

まず一番は、コンバインを汎用のものに交換することです。
汎用コンバインは、米麦はもちろんのこと、大豆やトウモロコシまで、専用のアタッチメントを交換することで何でもこなします。
ライ麦のような特別丈の長い作物でも大丈夫です。
中古で良いので、これを手に入れることが先ず一つです。

あと一つは、有機肥料を投入するためのマニアスプレッダーという機械を手に入れることです。

これらが実現すれば、圃場整備もずっと楽になり、体力的限界も大きな問題ではなくなります。
あとは、そのための経済的負担が追い付くかどうかだけです。

麦はとても魅力的な作物ですから、何とかしてその基礎を固めて、娘たちに引き渡したいと思っている私です。

カビ毒検査結果

麦ラボ

DON(デ オキシ ニバレノール) 残留値検査結果 令和5年産ライ麦原穀


麦ラボ

DON(デ オキシ ニバレノール) 残留値検査結果 令和5年産ライ麦原穀(精麦処理済)

近年、穀物に発生するカビによって生成される毒物の健康への懸念が注目されており、数種類のカビ毒について安全基準が制定され、検査が推奨されています。
麦に関しては、デオキシニバレノール、ニバレノールについてカビ毒検査が推奨されています。

食工房では、今までこのことについて認識が不足していました。
ここ一年くらいの間に、麦を作付けしている方が公開しているブログ記事などから、いろいろな情報を得、ライ麦が特にリスクが高いことが分かりました。

そこで手始めに、今年産のライ麦について検査を受けました。
検体は、原穀そのものと全粒粉に製粉する際の前処理として行う精麦処理をしたものの2つを用意しました。

そして一昨日でしたが、検査結果の速報をファックスで受け取りました。
正式な書類は、後日郵送で届くことになっています。

結果から申し上げると、安全基準1mg/1kg に対し、原穀で0.38mg/kg、精麦処理済みで0.23mg/kg でした。
まあ一応セーフという所ではないかと思っています。

今年のように、開花登熟期に雨が多いと、赤カビの発生を防ぎ切れず、デオキシニバレノールの発生も抑制出来にくい状況となります。

来年以降、農薬の使用も止むを得ない場合も生じると思っています。

先ずは取り敢えずも、廃棄処分は免れました。

イノシシの群れがやって来た

高野圃場がある高野地区にイノシシの群れが現れました。
昨夜19時前半から21時後半にかけて、地内を荒らし回っていたようです。
ブログに上げた動画を含めて、4回カメラの前に現れています。
それらの画像と映像を総合すると、親(母)が3頭、子が10頭以上の群れだということが分かりました。
この春に、お腹の大きいメスが3頭いたのをトレイルカメラで捉えていましたが、その後子を成して親子で行動する様子も捉えています。
そして、今回の様子から、3頭とも元気で子も1頭も欠けることなく成長しているようです。
来年にはこれが数倍の規模になるということですね。
イノシシは、8割以上淘汰して行かないとどんどん数が増えることが分かっていますから、早く捕まえて駆除するしかありませんが、間に合うでしょうか。
このままでは電気柵で囲った場所以外は、すべてイノシシが歩き回ることになるはずです。
厄介なことになります。

台風通過でやはりお天気は不安定

台風7号が、近畿地方を直撃するコース歩進んでいます。
多少の被害は免れないと思いますが、せめて少しでも被害の少ないことをお祈りいたします。

一方、遠く離れた福島県でも、大きな崩れではないものの不安定な空模様となっており、今日も予報には無い突然の雨が降りました。
明日明後日とこの傾向が続き、明後日は曇りまたは雨の予報となっています。

遠巻きな通過ながら、風は強まると思われますので、油断しないようにしていましょう。
風で折れた木の枝が、電気柵の上に落ちて障害が発生することが少なくないので、強風の後は見回りが欠かせません。

話は変わって、今日の日中、はぐれサルが一頭川沿いに住居エリアにまで侵入する騒ぎがありました。

また、高野圃場周りは、今急速にイノシシエリアになりつつあり、危機感を覚えているところです。

この危機感をどうやって周りの方々と共有出来るか、また人の手も欲しいと、切実な願いです。

人の手が遠ざかれば、獣たちがやって来る

高野圃場にトレイルカメラを設置してあります。
しばらく前からですが、折々にいろいろな獣たちが姿を現しています。

タヌキ、キツネ、イノシシ、そして野良猫も。
クマは、まだ姿を見せていませんが、たまたまカメラの前に来なかったというだけで、いることは間違いありません。

当集落では、山間地の例に漏れず高齢化が進んでいて、田畑も少しずつ耕作放棄地が増えています。
そうして人の手が遠ざかった場所には、必ず獣たちが進出して来ます。

耕作放棄まで行かなくても、管理が手薄になった圃場は獣害に遭い易く、高野圃場の周辺では、現在積極的に耕作を続けている人が3~5人で、如何にも手が回っていない圃場が幾つもあって、あたり一面草藪に見える状況です。

掘り残したじゃがいもを食べにイノシシが毎夜通って来ています。
他にもいろいろ作付けされているのですが、電気柵を設置しているのは我が食工房の圃場だけです。
皆さん無防備なので、やられ放題になっています。
良くない・・・と思いますが、私一人力んでみてもどうにもなりません。

一段下がった場所の中島圃場は、一帯を電気柵で囲い管理もしっかりしているためでしょうか、獣の害は一切発生していません。
トレイルカメラも設置して監視していますが、ほとんど獣たちの姿を見ることは稀です。
どの道、電気柵に阻まれて中に侵入出ませんから、やって来ても何もありつくことは出来ません。

こうして分かることは、やはり人の手が尽くされていることが一番重要だということです。
構わないで置くことは、即ちその場所を獣たちに明け渡すとメッセージを送っていることになります。
そして、実際その通りになるのを、もう何度となく目の当たりにして来ました。

人は人として獣たちに対して何を為すべきか、もう少し賢明にならなければ、長い年月をかけて築いて来た生物界における人類の地位も、そう遠くない将来失われてしまうことになるだろうと、心の底から案じ続けている私です。

お天気が持ちそうで予定通り

つい先日は、この週末から台風7号の影響によりお天気の流れが変わり、圃場整備にも影響が出るかも知れないと申し上げましたが、台風7号は当初の予想より西寄りに進むようで、福島県への影響は限定的になる模様です。
会津地方は日本海側の気候帯なので、風は吹くかも知れませんが雨はほとんど降らないで済む予想です。

台風の進路に当たる地方の皆さまには大変申し訳ありませんが、私たちとしては心配の種が無くなってホッと胸を撫で下ろしているところです。

件の圃場整備も、麦わらの焼却にやっと取りかかり、先が見えて来ました。
今日は曇り空で、午前中一時雨もパラつきましたが、午後には止んで風も穏やかだったので、第2圃場のライ麦のわらを焼却しました。

麦刈りから時間が経って、青草が沢山生えていたことなどが影響して、完全に燃やし切ることは出来ませんでしたが、消化後、燃え残った青草と藁を一緒に刈り払いました。
こうして置いて、ニ三日日に当てた後、もう一度火を放って焼き払う予定です。

それ以外の圃場も、明日以降順次進める予定です。
その後、トラクターで残渣を鋤き込み、しばらく置いて青草を生やしてまた鋤き込み緑肥にします。

余力があれば、馬糞堆肥を投入したいところですが、この暑さと体力的限界によりどうなるかは分かりません。
適切に機械力を導入出来れば、体力的限界はとりあえず回避出来ますが、今度はそのための経済的負担に堪えられるかという問題が出て来るのですね。
どのあたりでバランスを取るか、いつも難しい選択を迫られています。

晴れは、今週いっぱいか?

しばらく続いていた晴天ですが、台風7号の接近でお天気の流れが変わるようです。

来週に入ると、雨または曇りの空模様がしばらく続くようです。

圃場整備も、せっかく取った休暇を上手く生かせないで終わるかも知れません。

いっそのこと、早期に営業再開して、その後またチャンスを捉えて臨時休業する方がいいかも知れないと思ったりしますが、お客さまを混乱させるだけかも知れないので予定通りにした方が良いと思い直したり、迷いは尽きません。

ま、取り敢えず明日も予定通り作業します。
何しろ暑いので、進捗は遅々としています。
でも、確実に前進しているので、気持ちは落ち着いています。

火は熱い

当たり前ですが、ものを燃やせば熱が出るに決まっています。

それでも炎天下を避けて日が陰ってから始めたのですが、乾いた麦わらが燃える熱さには近づくのも大変です。

少しずつくべるようにしましたが、一回一回遠くまで退避して間を空けないと、何しろ熱くて続きません。
幸いまわりは青草が生い茂っているので、延焼の恐れは全くありませんが、逆にどんどん燃えて欲しい時は困ります。

今日はまだほんの小手調べでしたが、これからもっと大量の藁を焼かなくてはなりませんので、作戦を考えているところです。

そして何故麦わらを焼かなくてはならないかと言えば、一つはカラスノエンドウなどの雑草の種を無力化すること、もう一つはカビの原因になる菌を消毒することが目的です。
カメムシやイナゴなどの害虫に対しても、抑制効果があると思います。

昔、焼き畑という農法が盛んに行われていましたが、農薬や化学肥料の無い時代に、農作物の様々な害を防除する方法として、大変合理的な手法だったのですね。
今でも、有効な場面は沢山あると思っています。

このわら焼きと青草刈りを、当面集中して作業することになります。
炎天下を避ければ当然作業時間は限られることになりますので、果たして間に合うのかどうか、曇り空で少しでも気温が下がるようなら、日中も作業することになるかも知れません。

明日から夏期休業いたします

明日8/7から8/23まで、食工房は夏期休業いたします。
営業再開は、8/24(木)の予定です。

この休みの間に、麦畑の圃場整備をする予定です。
パンをご入用の方にはご迷惑をかけますが、どうぞ悪しからずご了承ください。

ブログ更新は、一応続けるつもりでおります。
ご覧いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。