習刊 コーヒー通信」カテゴリーアーカイブ

from 沖縄 プレミアムコーヒー



さすが沖縄、1月でもこんなに青々した葉、
赤い実とのコントラストがとてもかわいい。



同封されていた、実物のコーヒーチェリー。
グミくらいの大きさ、つるりんどうの実に大変良く似ています。



透明感のある美しいグリーン
小粒ながら粒度が揃っていて
乾燥むらもなく、
大変きれいに精製されています。



無事にロースト終了。
今度の日曜日が楽しみです。


そうです!
1月9日の記事「国産コーヒー」を覚えている方、いらっしゃると思います。
まだご覧になっていない方は、まず<こちら>をご覧ください。
沖縄の知人から、初物の自家栽培コーヒーが届きました。
赤い実が成っているところの写真と、実物も同封されていました。
全くの放任栽培だそうで、実は小さめですと断り書きが入っていましたが、確かに小粒ではあります。
でも、大変きれいに脱果精製されていますね。
ウォッシュド(水洗法)でしょうか、この透明感のある緑色の肌からして・・・。
今日は、これを焙煎しました。
量が少なくて機械にかけられませんので、七輪に炭火を起こして手網焙煎<参照>です。
二度焼きで、ミディアムより少し強めのローストに仕上げました。
ロースト2時間後で、すでに香りは上々です。
今度の日曜日に、カフェクラブイベントで試飲します。
どんな味でしょうか・・・?
もしこれが結構イケるとなったら、沖縄は日本のコーヒー産地になることが出来ますね。
「ブルーマウンテン」や「ハワイ・コナ」以上の超プレミアムが付いて、高値で取引きされるかも・・・。
期待の膨らむ「沖縄コーヒー」、今後の報告にご注目ください。

コーヒー焙煎がブーム!?



全くグレーディングされないまま入荷する、
ブラジル・ジョアキン農園産オーガニック
先ず、スクリーンを通します。



次にハンドピックで厳しく選別します。
奥の缶に入っているのが選別済み、
手前のボールは選別下、ロスが21%
にも及ぶのが悩みの種です。




ミディアムローストしたジョアキン
いくら気をつけても、どうしても
炒りムラが出てしまいます。
ロースト後にもハンドピックします。
悩み多きこの豆を使い続けているのは、
風味の良さを評価しているからです。


近頃、コーヒー焙煎に興味を持つ人が多いらしいですね。
趣味でやる人はもちろんですが、仕事として始める人も増えていると聞きます。
私の周辺にも、自分でコーヒーを焙煎して飲んでいる人が何人かいます。
コーヒーは嗜好品ですから、趣味の対象になりやすいし、素人からいきなり開業という冒険も出来ないわけではありません。

その点、他ならぬ私が一番いい例かも知れません。
うまいコーヒーを、安上がりに飲みたいという、その一心で始めたようなものですが、初めっからそこそこに出来て気を良くしたことが、商売にしようと思ったきっかけです。

当然のことながら奥が深かったわけで、もう18年もやっていますが、自分のコーヒーに自信らしきものを持てるようになったのは7~8年経った頃からで、プロを自覚するようになったのは本当に最近のことです。
今では、何軒か他所の喫茶店でも使っていただいていますから、自分の仕事に対する責任という意味でも、プロを自覚しないわけには行かなくなりました。

その18年間を思い出していると、当初、素人に毛が生えた程度の経験しか積んでいない私のコーヒーを、気に入って買ってくださる方がいたというのも驚きですが、コーヒーというものは、そのように懐の深い何でもありの嗜好品の王者だと、改めて思います。
しかし一方で、私が気楽に趣味半分で路上でコーヒー豆を売っている間に、同じ街で、商売をたたんでしまった老舗のコーヒー店もありました。
もちろん、私のコーヒーが影響を与えたなんてことは全くあり得ないことですが、そのお店のおかみさんが、路上で私のコーヒーを飲みながらいろいろと質問して来たことは、今でもよく覚えています。

そして今、コーヒー焙煎が流行っていると聞いて、これは自分のコーヒー商売にとってプラスだろうかマイナスだろうか・・・?と、今度はそんなことを考えている自分に気がつくわけです。

結論から言えば、プラスもマイナスも自分次第だと思っています。
多くの方がコーヒー焙煎を経験し、その面白さや難しさ、また大変さや奥の深さを味わうことにより、コーヒーに対する認識が高まること、そしてそれぞれご自分流のコーヒーへのニーズを持たれるようになることは、少なくともコーヒー業界全体にとって、絶対的プラスであることは確かです。
ただ、私たちコーヒー焙煎を仕事にする者は、今以上に研鑽を積んでレベルを上げないことには、お客さまのニーズに応えられなくなるでしょう。

コーヒーの全体的な需要は伸びているそうです。
私も、幾分なりともその恩恵に与りたいものです。

コーヒーには生クリームを



おすすめ出来るのは、
乳脂肪分48%の純生クリームのみです。



品質表示をよくご覧になってお求めになることです。


本当においしいコーヒーは、ブラックで味わっていただきたいところですが、クリームを入れると、これはこれでまた違った良さがあります。
私は、いつものコーヒータイムに飲むコーヒーには、生クリームを少し入れます。
コーヒーには生クリームを、これがベストマッチです。
カフェ・オ・レやカフェ・ラ・テのように、深炒りコーヒーを牛乳ベースで飲むものは別にして、普通のコーヒーなら、生クリームをおすすめします。
それで一つご注意申し上げたいのは、よく見かけるポーションタイプ(一回分個包装)のクリームは、ほとんどが植物油を乳化剤で乳化し、香料で香りを付けただけのものだということです。
はっきり申し上げて、これではコーヒーにただの油をたらし込んで飲むようなもので、コーヒーの風味を壊してしまうだけですから、おすすめ出来ません。
入れない方がましです。
稀に、乳脂肪ベースの製品もありますが、乳化安定剤や増粘剤など添加物が入っていますから、やっぱり「生クリーム」ということになります。
ちょっとお値段が高いとは言え、少しあれば足りるものですし、せっかくのコーヒーの風味を壊すことなく、また別な味わいをプラスしてくれるのは生クリームだけです。
ついでですから、お砂糖についても少し申し上げましょう。
ブラックコーヒーを飲みなれている方なら、とくに甘みを付けたいと思うことはないでしょう。
砂糖が欲しくなるのは、一つにはそのコーヒーが不味い時、ということもあるのは確かですね。
そうかと言って、カフェ・ラ・テなんかは、思いっ切り甘い方がおいしいし、ウィンナーコーヒーも甘くした方がおいしいし、体も温まります。
クリームにしろ、砂糖にしろ、嗜好品の王者たるコーヒーとの付き合いに限っては、こうでなくてはならないという決まりはありません。
それでも、コーヒーには生クリームを、と申し上げたい私です。

  フィンランドの世界一ネタ
以前にも、国民一人当たりのコーヒー消費量が世界一の国、とご紹介申し上げたフィンランド。
先日、ある新聞のコラムに、そのことが取り上げられていました。
そして面白かったのは、子どもの学力世界一でも知られるフィンランドで、学力のことでやっきになっているなんて話しは聞いたこともないのに、コーヒーの消費量が世界第二位になった時は、世界一を取り戻さんと、皆さんの鼻息が荒くなっていたそうです。
いやぁ、変な国なんて言っては失礼ですね。
面白そうな国フィンランド、私は、益々興味がつのって来ます。

ブレンドコーヒーのススメ


コーヒーは、ブレンドすることによって味が良くなると言われています。
しかし一般的な認識として、ブレンドコーヒーはストレートコーヒーに対して、1ランク下と見られていることが多いのです。
何故そんなことになっているのかと言えば、多くの店で、価格が安く品質の悪い豆に少しだけ良い豆をブレンドして、そこそこの味に仕立てたものを、そこの店の目玉商品として安売りしたり、モーニングサービスなどセットメニューのサービスコーヒーとして出すことが定着してしまったからです。
だからでしょう、コーヒー通を自称する方の中には、通はブレンドなんか飲まないものだ、と思っている人がいたりするわけです。
でもそれは違います。
確かにストレートコーヒーは、銘柄ごとの個性を楽しめますし、コーヒーを勉強するという点でも意義があります。
しかし、ブレンドコーヒーの本当の眼目は、どの銘柄にも存在しない優れた風味を創り出すことにあります。
コーヒーでは、それが可能なのですね。
各銘柄の長所が互いの欠点をカバーして、バランスの良い優秀な風味が生まれるのです。
もちろん、何と何を合わせても良いというわけには行きませんが、だから、そこが面白いわけです。
他店にはない、自分の店だけの秀逸なブレンドを一つでも創り出すことが出来れば、それだけでもお客さまは、その店に行く価値があると感じることでしょう。
ブレンドコーヒーが、単にコスト切り下げの手段としか認識されないなんて、何と残念なことでしょう!
食工房では、初めてのお客さまに「この店のおすすめは何?」と訊かれたら、迷わずブレンドコーヒーをおすすめします。
先ずは「食工房おいしいブレンド」から。
もしお客さまが、明確にご自分の好みを持っていらっしゃるなら、それに合わせてその場でブレンドして差し上げます。
そうです!ブレンドはコーヒーの楽しみを倍加させるための手段だと考えています。
そしてストレートコーヒーは、自分のコーヒーの味を創り出すために、必要なキャラクターを求めて銘柄を選び、また逆に今まで知らなかったキャラクターに出会って、新しいブレンドが生まれるチャンスを見つけるための素材だと考えています。
※関連記事があります。<参照>
興味を示されるお客さまには、もちろんストレートコーヒーもおすすめしています。
良いブレンドは、良い素材から生まれるものであることは当然です。

現在食工房で取り扱っているコーヒーの銘柄などについては、<こちら>からご覧いただけます。
また食工房では、コーヒーの淹れ方やブレンドの作り方について、ご質問にお答えしています。
どうぞどんなことでもお気軽にお尋ねください。

コーヒーと音楽/フォークロアセンターの思い出

コーヒーと音楽の関わり、これもまた語り出せばキリのない話しになります。
音楽に耳を傾ける時、そこに一杯のコーヒーがある・・・、お似合いの風景だと思います。
今はどうか知りませんが、私の若い頃は、ジャズ喫茶、ロック喫茶、ブルース喫茶、フォーク喫茶等々、それぞれのジャンルの音楽を専門に聴かせる喫茶店が沢山ありました。
このブログでもすでにお話ししましたが、私のレギュラーコーヒー入門は、ジャズ喫茶通いから始まっています。<参照>
その後東京に出て来た私は、ロック喫茶、ブルース喫茶を見つけて、あちこち出没していました。
昔から、音楽とコーヒーと自分のスペースを、頭の中で結びつけて想像を膨らませ続けていた私が、店を持つことに大きく一歩を踏み出すきっかけになったのは、東京の両国に今もある、「フォークロアセンター」という店に、スタッフとして関わったことです。
1974年9月から1975年3月まで、短い間ではありましたが、非常に中身の濃い、私にとっては人生の一大転換点でした。
それまで、客としてコーヒーを飲んだことしかなかった私は、客にコーヒーを淹れて出す側に回り、コーヒーと好きな音楽三昧の毎日を過ごしました。

ところでフォークロアセンターは、アメリカのフォークミュージックに関わりが深いのですが、それに止まらず、今で言うところのルーツミュージックへの手がかりを得られる貴重な場所でもありました。
客の中には、珍しい音源や楽器などを持参で来店する人もあり、音楽的刺激には事欠きませんでした。
店内にも、アイヌの「ムックリ」や「トンコリ」、また当時はまだほとんど知っている人もなかった「ダルシマー」なんかも置いてありました。

加えてライヴハウスでもあったフォークロアセンターで、私は、沢山のミュージシャンたちと出会うことも出来ました。
今は有名人となりメジャーな世界で活躍していて、当時はまだ無名だった、久保田麻琴、井上憲一、佐久間順平、ウィーピングハープ・セノオなどと、親しく話しをする機会があったことも楽しい思い出です。
私も、当時はブルースバンドでハープ(ブルースハーモニカ)を吹いていて、フォークロアでも演奏したことがあるのです。

さてさて、そこで忘れてはならないのが、フォークロアセンターで出していたコーヒーのお話しです。
当時、この手の店としては珍しく、ウィンナーコーヒーを出していたのですね。
そしてコーヒーメニューは唯一それだけでした。
あとは、バヤリースオレンジドリンク、コーラ、そしてビールでした。
ところが、このウィンナーコーヒーに使う生クリームには、オーナーの特別なこだわりがあって、中沢乳業の純生クリームでなくては承知しませんでした。わざわざこれを買い求めに、東京駅の大丸デパートの地下食料品売り場まで、しょっちゅう出かけていました。
そしてコーヒー豆は、当時すぐ近くに店があった、愛川コーヒー店という小さい焙煎店から仕入れていました。(その後、このお店は隅田川の向うの日本橋の方に移転してしまいました。)
すぐに私も、店用の他に自分用の豆をそこで買うようになり、こうして私がコーヒーの世界へと深入りして行く第一歩、その足跡は、東京両国の地に印されたのでした。

ちなみに、フォークロアセンターは現在も健在で、オーナーの国崎さんもお元気らしいです。
2002年からホームページも開設され、文筆の達者な国崎さんの沢山のレポートの中には、私も良く知っている懐かしい方々のお名前を、何人か見ることが出来ました。
日本の音楽シーンの底辺で貴重な役割を果して来た、フォークロアセンターに興味をもたれた方、どうぞ<こちら>からお訪ねください。

もしいつか出来ることなら、こうした方々に私のコーヒーをご馳走しながら、昔を語り合ってみたいものだと思っています。

いい香り、お届けしています。




カフェ・マヤ、コチャパンパ、アンナプルナ、ジョアキン
さて、どれがどれでしょう・・・?


昨日、知り合いのお宅て゛一枚の新聞の切抜きを見せられたのですが、そこに、コーヒーの香りにはリラックス効果があることが、科学的に分析証明されたということが、書かれてありました。
コーヒーを商売にしている者としては、追い風ともなるうれしいその記事の中でも触れていましたが、私の経験でも、コーヒーの香りはほとんどの人に好まれますね。
コーヒーは飲まないあるいは飲めないという方でも、香りだけは好きだと言う人がいたというお話し、私のブログの中でも取り上げています。 <参照>
結局その話の中では、コーヒーを飲めなかった方が、ブラックでお替りまで所望するようになったわけですが、先日も、やはりその例にもれない方がいらして、今までコーヒーはダメだったけれど飲んでみたくなったと、私のコーヒーを試してくださいました。
果たしてこれからその方が、度々コーヒーを召し上がるようになるかどうかはまだ分かりませんが、ここでも、コーヒーの香りの力はそんなにも大きいということを、改めて思います。

食工房では、この香りこそコーヒーの生命と考え、生豆の選定、焙煎、ブレンド、そして出荷販売の体制などに、日々工夫を心がけています。
焙煎は、だいたい毎週水曜日に行い、それまでの一週間分のご注文を、週末までにお届けするようにしています。

ご注文は100g以上から承っております。
店売りの他、遠方への発送もOKです。(送料の負担をお願いします。)
代金のお支払いは、品物到着後に郵便振替でご送金いただいています。

☆コーヒー豆の詳しい商品説明は、<こちら>からご覧ください。
☆お問合せとご注文は、
m_aoki@shokuko.com
     
  <ご案内>

「高野茶屋カフェクラブの集い」 開催予定
2月24日(日) 午後2時より、終了随時


今回は、深炒りコーヒーで体の温まる飲み方を試します。
ウィンナコーヒー、カフェ・オ・レ、カフェ・ラ・テ、アイリッシュコーヒーの四種類のコーヒーとパン、焼き菓子などを召し上がっていただきます。

参加費 お一人 1,000円 お申し込みは当日朝までに。

☆なお、雪がひどい場合には中止しますので、ご心配な時はお出かけ前にお問合せください。

  ドコノモリヘオタズネクダサイ
連れ合いが、ブログと言っていいかどうか分かりませんが、自分の部屋をつくりました。




入口は<こちら>

業界誌から学んだこと



いわき市 平 レンガ通りにて 


昨年の秋から、コーヒー関係の業界誌を読んでいます。
素人の独学で、全くの手さぐり足さぐりでやって来た私にとって、いろいろな面で大変勉強になり、良い刺激をもらっています。
その中で、自家焙煎のコーヒー店、喫茶店を始める人が増えているという記事があり、相談事例なども取り上げられていて興味深く読みました。
そしてこの自家焙煎が、開業ビジネスのネタの一つになっていて、悪い業者のカモにされてしまう例もあるらしく、他人事ではない気がしました。

私の場合は、本当に誰の手ほどきも受けず、誰にも相談せず、資金も持たずに、七輪とザル一個で始めてしまいましたので、逆に誰にも利用されずに済んだのかも知れません。
加えて、当初からオーガニック、フェアトレードに限定しましたので、素人には様子の分からないコーヒー業界の門を叩くこともしませんでした。
それに多分、相手にしてもらえなかったろうと思いますし、今になって見ると、それがかえって良かったようにも思います。
現在では仕入先も増えましたが、当初長い間、今もおつきあいしている「第三世界ショップ」だけでした。
そして、商売といえるほどの規模でもなく、全くの駆け出しの当時の私のコーヒーを、今の私が判断するとどのくらいの評価になるのか、今となっては定かではありませんが、早々から固定客がいたことは確かです。
その後日曜日ごとに、路上でコーヒー豆の試飲販売を12年間くらいやりましたが、いつの頃からか、日曜の朝に路上で私のコーヒーを飲むのを楽しみにいらっしゃる方が見えるようになりました。
また通りすがりに、良い香りがすると立ち寄った方が、一口飲んで「よし、この豆を200gくれ。」と、その場で買ってくださったりすると、内心「やったぜ!」と思ったものです。

そうやっていつの間にか、プロを自覚するようになった私ですが、まだまだこれから勉強という部分もいっぱいあります。
業界誌を読んでいて思いましたが、素人上がりの私を、一応でもプロを自覚出来るまでに育ててくださったのは、そして今もなお成長に力を与えてくださっているのは、他ならぬ私のコーヒーを飲んでくださる方々であると、改めて感謝の気持ちがわいてくる私です。

コーヒーブレイク/ミニギャラリーをお楽しみください。

今日は、いつものようにコーヒー焙煎をやっていましたが、途中で機械が故障してしまい、万事休すということになりました。
幸いにも、頼まれた仕事を辛うじて終わらせたところだったので、あとは気分を変えて、また娘の運転の練習にかこつけてドライブに出かけました。

今日はいいお天気で、飯豊山の撮影ポイントを探すのには良い機会となりました。
こういう時、助手席はとても好都合ですね。
好きなだけよそ見をしていられますから・・・。
通る道々、あちこちにいい被写体を見つけました。
今度チャンスがあったら、フィルムカメラを持って出かけたいものです。
さてさて、その時間があるかどうかが問題ですが・・・。
今日はコンデジで、三ヶ所で撮ってみました。
会津の風景、楽しんでいただければ幸いです。




この飯豊山の姿が、私たちを会津へと誘ったのでした。



飯豊連峰の全容を美しく眺められる、貴重なビューポイント




こちらは、1月5日にご紹介した同じ場所からの、今日の眺め。


      おしらせ
☆ホームページは支障なく機能していますので、ご利用いただけます。
☆食工房のメニュー一覧表も更新しました。 <こちら> からご覧いただけます。
☆農民連直売所をご利用ください。
この時期、ご来店いただくのも何かと大変です。
喜多方市街の農民連直売所に毎週木曜日、パンを納品しています。
詳しい場所とお問合せ先は、<こちら>のリンクよりご覧いただけます。

コーヒーミル



イギリス製スポングミル
私が、最初に手に入れた所帯道具と言えるもの。<参照>
英、スポング製ミルは、現在製造されていません。
代わって、国産のものが製造販売されているようです。



昔から変わらぬスタイルと赤い色、Fujiのコーヒーミル
何と言っても頼りになります。
何十年と使い込まれている中古品ですが、
全く問題ありません。



粒度を正確に決められる大きなダイヤルノブ


コーヒー豆を挽いて使うことは、皆さんよくご存知のことと思います。
すでに挽いたものも売られているわけですが、召し上がるその度に挽き立てを使った方が、格段に香りが良いことは言うまでもありません。
そのコーヒー豆を挽くための道具が、即ちコーヒーミルですが、大まかに言って二つのタイプがあります。
一つはオーソドックスな挽き臼式のもの、もう一つは高速のカッターミキサーです。
近頃は、安価でコンパクトで手軽に使える、カッターミキサータイプを使う方が増えていますが、これは正直あまりおすすめ出来ません。
どうしてかと言うと、高速で回転するカッターがコーヒー豆全体をかき回すので熱を持ってしまう、均一な粒度(挽きの粗さ加減)に挽くことが難しい、この二つの理由があるからです。
一番優れているのは、手回し式のコーヒーミルです。
時間がかかりますが、これに勝る方法は他にありません。
最高の香りを失いたくないとお考えなら、手回し式に限ります。
もし量が少し多くて大変なら、高価にはなりますが、挽き臼式でも電動のものがあります。
そして、家庭に置くにはちょっと大げさですが、業務用のコーヒーミルなら、あらゆる面で余裕があり、粒度も正確に決められますし、手回し式に比べても遜色ありません。

ところで、コーヒー豆を粉に挽く時覚えておいていただきたいのは、抽出方法によって粒度が違うこと、そして一つの抽出方法について、粒度の違いによって味が変わることです。
またドリップ式の場合は、一度に抽出する量によっても、粒度を変える必要が出て来ます。
とは言え、業務用のコーヒーミル以外では、正確な粒度の調節は出来ませんので、実際に使いこなすうちに最適な粒度をつかむしかありませんが、まあそれも楽しみのうちと思って試行錯誤していただければ、思わぬ発見もあるはずです。

ペーパードリップを想定して申し上げると、粒度はいわゆる中挽き(数値的データはありません)ですが、より細かく挽くと、味は濃厚かつ酸味が前に出て来ます。
逆に粗挽きすると、味は淡白になり酸味はずっと後退します。
ちょっと贅沢ですが、少し粗めに挽いたコーヒーを規定より多めに使うと、大変うまいコーヒーになります。

私がコーヒーを商売にするようになって、何人もの方からリクエストされるオーダーに、苦みも酸味も共に軟らかく(単純に少ないということではありません。)、そうかと言って香りは高く、口に入れた時甘みを感じるコーヒー、というのがあります。
全く、難易度100超のこのコーヒーも、必ずしも不可能というわけではありません。
あらゆる条件を揃えて行く中に、当然コーヒーミルにも注文が付きます。
手回し式のミルなら、グンと合格点に近づきます。
お金をかけずに最高の結果を得られるのが、手回し式のミルです。
皆さん!今一度、手回し式のコーヒーミルを見直してみませんか・・・。

おいしいコーヒーの淹れ方

毎週恒例の「習刊・コーヒー通信」、今週はペーパードリップで美味しいコーヒーを淹れるコツをご紹介しましょう。
もう何もかもご存知の方もいらっしゃると思いますが、確認の意味で一緒におつきあいください。
そして、今まで知らなかったことがあったら、迷わず実行してみてください。
きっとご満足いただけるはずです。

ではでは・・・。




これを絶対に忘れないように。
これだけでも、確実にコーヒーのグレードが上がります。


ペーパードリップを使う時の先ず第一のポイントは、セットしたフィルターにお湯をかけて十分に湿らせることです。
これにより、紙の臭いが抜けると同時に、繊維が膨らんでフィルター効果が高まり、濁りのないピュアなコーヒーが抽出されます。
フィルターを湿らせたら、下に落ちたお湯は捨ててくださいね。




トントンと軽くたたきます。




真ん中を指で窪ませて、
おまじないは「コピ、ルアック!」


そしてコーヒー粉を入れます。
ドリッパーを軽く叩いて、粉を平らに落ち着かせます。
量が多い時など、中央に窪みを作りお湯の回りが均一になるようにします。

お湯は、沸騰から3~5分冷ましてから使います。
別のポットに移し替えるなどすれば早く冷めます。
だいたい90℃を少し超えるくらいです。
さあいよいよ抽出です。
お湯は、初めはそろそろと含ませるように慎重に注ぎます。
上面が泡で覆われたら、注ぐのを止めて一呼吸置きます。
量が少ない時は、この一呼吸を長くとります。
後はほとんど切れ目なくお湯を注ぎます。




蒸らしの後、どんどん注いでいるところです。
泡立ちの良さにご注目!


コーヒーの抽出時間は、量の多少に関わらず3分を目安にしてください。
長くなりすぎると、苦みが増し渋みも出て来ます。
逆にあまり短いと風味が出切らず、水っぽい間の抜けたコーヒーになってしまいます。
そして、最後の一滴まで落とさないようにすることです。




もったいないなんて言ってはいけません!


泡の部分に渋みが乗っていますから、これを下に落とさないうちにドリッパーを外してしまいます。
そのタイミングで、規定の量が抽出されるよう、すべてはお湯を注ぐスピードで調節するわけです。
3分ですよ!お忘れなく。
さあこれで、美味しいコーヒーが飲めるはずです。

ちなみに、抽出時の泡立ちの良さが何と言っても大切です。
これはその豆が炒り立てであることを示しています。




お好みのカップでお楽しみください。

そして新しいコーヒー券です。  


  おしらせ

cafe高野茶屋のコーヒー券の価格を、2月より改定させていただきます。
焼き菓子一品付きのコーヒー券1枚が400円になります。
こちらも食工房のポイントカードの対象となります。
どうぞご了承ください。