他ならぬ私の顔のお話しです。
写真の方は、ご勘弁いただきます。
昨日、娘に仕事をしている時の写真を撮ってもらったのを見て、改めてその気むずかしそうな表情に唸ってしまいました。
連れ合いにもよく言われるのです。
この前ある雑誌の取材を受けた時、担当の女性が後になって「実は、ご主人がとても気むずかしそうに見えて、お話を伺えるかと心配だった。」と漏らされました。
一度話が始まれば、何の屈託もなくおしゃべりしますし、ユーモアも交えるので拍子抜けされたようです。
それでその気むずかしい顔、ちょっと弁明させていただきますと、たいていは仕事に集中している時の真剣な顔なんです。
前に、「文学系理論家と工学系ロマンチスト」というタイトルで自分の性格のことに触れましたが、私は、モノに向き合う時は本当に集中してしまうんです。
骨身が削れて行くのが分かるくらい、物凄いエネルギーを使っています。
そんな時にお客さまが見えると、頭の切り替えが間に合いません。
皆さんはどうだか分かりませんが、私には手が放せない瞬間というのがしょっちゅうあります。
よく冗談交じりに言うのですが、「今はダメだよ!親が死んだって言われても止められないよ!」と、そんな時はきっと誰も寄り付けないくらい恐ろしい形相なんでしょうね。
あと一つ私には、対人緊張症的性格がありますね。
子どもの頃、物凄く人見知りが激しく恥ずかしがり屋で、親をほとほと困らせたそうですが、大人になってからは人と出会うことに緊張感は無くなったつもりでした。
しかし今頃になって、「三つ子の魂、百まで。」と言うように、やっぱりそういう性格が潜在していることを自覚するに至りました。
まあ、そんなわけですから、このブログをお読みになった方は、ご来店の時に私が気むずかしい顔をしていても、あまり気になさらずにお声をかけていただければ、大変ありがたいと思っています。