月別アーカイブ: 2007年8月

お知らせ2件

「食工房のパンだより vol.25 2007.09 秋思号」 が出来ました。

☆ご来店のお客様には、直接差し上げています。
☆食工房のホームページ・ダウンロードのページにpdfファイルをUPしました。
ダウンロードしてご覧になれます。
pdfファイルへのリンクは<こちら>
※ダウンロードがうまく行かないというご報告を何件かいただいていますが、今のところ原因が分かりません。

☆メール便または郵送でもお届けします。
ご要望いただいた方、食工房に度々ご注文いただく方などにお送りしています。

「奥会津アイリッシュコンサート」

2007年10月13日(土) 午後2時開演(午後1時開場)
場所 会津金山町 沼沢湖畔 妖精美術館にて
出演 ショーン・ライアン、守安 功、雅子
主催 会津愛蘭土音楽会

アイルランド随一のティンホイッスルの名手、ショーン・ライアンをゲストに守安功のアイリッシュフルート、守安雅子のアイリッシュハープのアンサンブルで、アイルランドのルーツミュージックをお楽しみいただきます。
また当日は、会場にて食工房によるミニカフェが開店します。

チケット(前売り) 大人2000円 子ども1000円限定100席で締め切りになります。
前売りで定員に達した場合は、当日券(大人2500円・子ども1250円)は販売しませんのでご注意ください。

お問合せ、ご予約はお早めに!
昨年、開催されたアイリッシュコンサートの、録音の一部を試聴出来ます。(mp3形式)
音源へのリンクは<こちら>
コンサートのホームページがあります。<こちら>


本日の食工房

ここニ三日、ずい分涼しくなりました。

作業もグンと楽になって、仕事がはかどっています。
無くなってしまっていた在庫も、少しずつ回復して来ています。

食欲の秋、パンもおいしくなる季節です。
皆さまのご来店、ご注文をお待ちしています。

フィンランドの森

先日のこと、普段テレビを見ることのない私が、ほとんど奇跡的と言える計らいで、貴重な番組を見ることが出来ました。
その番組は、全編フィンランドの森のことを取り上げていました。
皆さんもご存知かも知れませんが、フィンランドは森と湖の国です。
フィンランド語では、自国の名称はSuomi(スオミ)と言います。
これは「沼」という意味です。
国土の70パーセントが豊かな森林に覆われているこの国は、世界一水質保全の良好な国としても知られています。
世界一きれいな水環境は、当然のことながら豊かな森林環境の賜物です。
ところが驚いたことに、この番組の中で私は、フィンランドの森が全て人が手を入れた森で、原生林ではないのだということを、初めて知りました。
全く・・・、それはうれしい驚きでもありました。
人間が関わりつつ、これだけ豊かな自然環境を維持出来る、そういう方法があり、そういう考え方があり、知恵の使い方がある、しかもそれが現実になっているのです。
しかも、それではフィンランドの人々は自動車に乗らず、石油も電気も使わないのかと言えばそうではありません。
一方でフィンランドはハイテク先進国であり、国際経済競争力は2000年以来ずっと世界のトップクラスです。
人口520万の国の小さな会社であったNOKIA製の携帯電話は、今や世界シェアの30パーセントを占めています。
人々の暮らしは前時代的どころか、とても先進的でおしゃれです。
そういう社会や暮らしと自然環境が、矛盾することなく両立可能なことを、この国の行き方は示唆してくれていると思います。
ただし、同程度の面積に20倍以上の人口を抱える日本が、すぐに真似が出来るかどうかは熟慮しなくてはならないと思いますが・・・。
例えば、人々の暮らしの自然環境への負荷を、20分の1に出来るかというあたりから、早くも難しい課題に直面することになりますね。

それにしても、番組の中で印象に残ったシーンの一つは、広大な農場の中を丹念に歩いて、野鳥の巣のあるところに目印を付けて行き、後でそこを避けながら大型トラクターが耕して行く場面でした。
以前はフィンランドでも農薬を使って害虫を駆除している時代がありましたが、その結果周りに野鳥がいなくなり、じきに別な害虫や鼠が大発生して、かえって収穫が減ってしまったことから、こうした取り組みが始まったのだそうです。
どこかの国なら、そこでさらに強力な農薬や毒餌を撒いたりして、根絶やしになるまで皆殺しにするのでしょうね。
結局は、自分たちは何を大切にするのか、という哲学論に行き着くのでしょうか。


         カラマツ林  獏の空の下から・・・

コーヒー焙煎



今日は、名実ともにコーヒー通信にふさわしい一日になっています。
たまたまお客様のご注文が重なって、まとまった量の焙煎をすることになりました。
朝から一日、休日返上でコーヒー屋です。

思い返すと、コーヒー焙煎を始めてからかれこれ18年余りになります。
一番初めは、七輪に炭火を起こしステンレス製のザルに生豆を入れ、軍手をはめた手の片方でザルを揺らしながら、もう一方の手に木のしゃもじを持ってかき混ぜていました。(一度に200g分焙煎出来ていました。)
七輪に、アサガオと呼ばれるワクを乗せてかさ上げした中に、てんこ盛りに燃え盛る炭火の猛烈な熱気と、立ち上るものすごい煙と舞い上がるホコリにむせ返りながらも、炒り立てのうまいコーヒーを飲みたい一心で、この苦行に耐えていました。
実は私は、最初からこれを商売にする気でいましたので、こうして焙煎したコーヒー豆を袋に詰めて、毎週日曜日にやっている「百姓の市」へ売りに行きました。
炭火の手網焙煎、しかもオーガニックという希少価値が幸いして、200g1000円という値段をつけていましたが、買ってくださる方があり、固定客も出来ました。
しかし、この方法ではいくらがんばっても出来る量はたかが知れています。
それに長いことやっていると、吸い込んだ煙で頭が痛くなって来るし、健康を害すると聞き及んでちょっと悩んでいました。
その後、今使っているポン菓子機を改造した焙煎機に代わり火力もガスになって、作業はずっと楽になりました。
こちらは、一度に1㎏余の生豆を入れて850グラムくらいの仕上がり、200g4袋分出来ますから、格段の能率向上です。

今日は、これを11回分やりました。
もうすっかり手慣れた仕事になっていますが、それでもパチパチと豆がはぜる音がし出すと、にわかに緊張感が走ります。
そこから数分間で、焙煎度が次々と変化して行くからです。
ミディアムとフルシティーも、時間差にすると3分くらいの違いです。
そしてまた、銘柄毎にその様子が微妙に違っているので、油断しているわけには行きません。
私の焙煎機は、本式のコーヒー焙煎機のように、焙煎中の豆を取り出してチェックすることが出来ませんので、焙煎度の判断は完全に自分の経験と勘だけが頼りです。
一応タイマーも使っていますが、最終的に釜を止める判断をする時は、タイマーは見ていません。
耳(はぜ音)と目(煙の色と量)と鼻(煙の匂い)の感覚をフルに使っています。
こんな具合で、コーヒー焙煎はマニュアル化出来ない要素が沢山あって、デリケートでアートな感じがして、やっていてなかなか面白いです。

今日は、まだこれから各お客様のご注文に合せて、ブレンドの作業をやります。
こちらも、やっていてなかなか面白いです。
この次は、ブレンドのお話でも・・・。

山が病気!?

近年、山の中の木が立ち枯れて行く現象を、よく見かけるようになりとても気にしています。
松枯れは、もうずっと昔からある有名な病害で、すでに日本中を一巡りしてしまったようですが、近ごろのは木の種類が多種に及び、病気の種類も一つではないようですね。
一見、何事もなく見える山の中や公園や庭先の樹木も、近寄って観察すると、異常が見られるものが沢山あります。
ブナ科のナラやクリが病害で次々と枯れて問題になっていますが、この夏、我が家の前の樹齢50年以上と思われる立派な栗の木が病気にやられたらしく、わずかの間に葉が茶色になって落ちてしまいました。
花の季節には、外見上異常はありませんでしたが、内部ではすでに病気が進行していたかも知れません。
多分このまま枯れてしまうのではないかと思っています。
その話を知り合いにしたところ、周辺の山の中でも大量の立ち枯れが出ているとのこと。
以前私が、いわき市の方で見かけた立ち枯れの様子を思い出しました。
林業関係者は、個々の病害についてある程度原因を突きとめているようですが、何故近年こうした現象が頻発するかという点については、未だ定説はありません。
とは言え、人間活動による環境の激変悪化が根本原因だろうということは、大方想像のつくところです。
山に木がなくなったら私たちも生きていられなくなる、その因果関係を、私たちはもっと深く理解しなくてはならないと思います。
と言うより、そういう皮膚感覚で生きていること、そちらの方がもっと大切なことかも知れませんね。
車が走ることよりも、コンピューターが動くことよりも、本当は、山に木が生えていることの方が、ずーっと大切なことに違いありません。


    
カラマツ林 獏の空の下から  

「あるがまま舎通信」が届いた。

九州の友人ヨシオカさんから、彼が中心になって発刊している隔月間のミニコミ「あるがまま舎通信 №59・2007年8、9月号」が届きました。
B5版20ページに及ぶこの通信、ヨシオカさんはじめ周辺で活躍している7、8人の方が原稿を寄せている力作です。
時事に関する記事あり、田舎暮らしを始めた人の手記あり、自分で家を建てている人の記事はずっと連載中で、完成するまであと何年か続くことになるかも・・・。
また、以前重度のアルコール依存症で、その後再起した方の連載記事は、重い内容ながらものすごく説得力があり、いつも興味深く引き込まれてしまいます。
ヨシオカさんの素直な独白記事も共感するものがあり、同世代の友人として楽しく読ませてもらっています。
他にもまだまだ盛り沢山の内容で、こんな通信を隔月間で出しているエネルギーの密度の高さに、ただただ驚かされています。
そうそう、ヨシオカさんはブログもやっているのですが、どちらかというとこの「あるがまま舎通信」の方が似合っていると、これは私の勝手な感想です。
そして今号の編集後記の一節に、大きくうなずく私でした。

曰く・・・

今号も文章が多くなった。
こんな字ばかりでは誰も読まないよ、まして知らない人ばっかりだろー、と言われたこともある。
まあそう言わずに拾い読みでいいから読めるとこを読んでよ、と答えておいた。
確かに、短い言葉と視覚的な絵でページを構成すれば、見やすいし読みやすいかも知れん、いろいろ考えた、けどあきらめた。
だらだら書いてしまっても疲れるが、文章でしか伝わらないことを、とにかく書いていこうということで行こうと思った。
懲りずに手にとってもらえるとうれしいのですが。

そうなんですよ!
文章でしか伝わらないこと、確かにあると思います。
この通信にはそれがあると思いますね。
読んで見たい方、食工房にご来店いただければご覧になれます。
あとは、ご自分で直接申し込んでくださっても良いと思います。
あるがまま舎のホームページもあります。

リンクは<こちら>

夏バテ?

この夏は、危うく夏バテするところでした。
一歩手前で持ちこたえましたが、原因は、日頃の運動不足による体力の減退だと自覚しているところです。
パン屋の仕事で毎日忙しく働いていて運動不足?と思われるかも知れませんが、実はそうなんです。
パン屋の仕事は、大方手先の仕事です。
粉の袋は25kgありますが、それを持ち上げるのは時々のことで、こねる方も手でやるには量が多過ぎるし、時間も節約したいので結局機械を使います。
作業場は狭いですから、どんなに忙しく動き回っても、歩く距離は知れたものです。
結局、大した運動量にはなっていないのですね。
一方で汗だけはいっぱいかきますが、体を動かしてかいた汗ではないので爽快感に欠けますし、第一とても消耗しますね。
そして、神経は細かく使っていなくてはなりませんので、そちらの方で疲れます。
それでも毎日、おいしいパンや焼き菓子が焼けるので、充実感がありますし報われているという気持ちにはなります。
しかし、運動不足だけはこのままではどうにもなりません。
先日4日間休ませてもらいましたが、初めの2日間は体が動かなくて大方寝ていました。
体操などするとちょっと気持ちが良いのですが、その後すぐに疲れを感じて横になっていました。
3日目になってから、少し体を動かしたくなって歩き回ったりしましたが、暑さがこたえて貧血状態でフラフラしていました。
それでも夕方涼しくなると、動ける感じがしてまた散歩に出たり・・・。
4日目の夕方、思い切ってゆつくりと8Kmほど歩いてみました。
これがとても良くて、お腹がすいて夕食も進みましたし、夜もグッスリ眠れてずい分回復しました。
8月ももうすぐ終わりというところまで来て、もう大丈夫とは思いますが、仕事が忙しければ忙しいほど運動不足になってしまうこの商売と、これから先どう付き合って行くか、私の健康維持上大きな課題であることを思い知らされた一夏でした。

脱ネットの4日間

5日間ブログをお休みしましたが、内4日間は脱ネット状態でした。
PCは、電源を抜いたままにしていました。
こんなことを申し上げて、誤解しないでいただきたいのですが、PCのない4日間は正直心地良かったです。
山暮らしをしていた時の感覚が、ほんのちょっとだけですが、戻った感じを味わいました。
ネットコミュニケーションは、とっても便利で役に立つし、有意義だと思っていますが、無ければ無いで昔の方法に戻れば良いだけだと思っています。
もちろん、同じようには行きませんが・・・。
そんなことも考えながら、この4日の間に、日頃ご無沙汰している方に残暑見舞いのハガキを何通か書きました。
「パンだより9月号」の草稿も、大きな紙に4Bの鉛筆でサラサラと書いて見ましたが、いきなり画面に向かうよりもずっと能率的で疲労感がない感じがします。
結局のところ人間は、便利な手段を手に入れると、その分だけ多くのことをやってしまうことになって、決してヒマにはならないようですね。
私の場合だと、商売上、品質表示ラベルなどを細々と製品毎に作成しなくてはならないので、PCは手放すことが出来ないどころか完全に依存している状況です。
そしてカラーも使えるとなれば、彩りも工夫したくなりますし、いろいろな画像処理も可能となれば、益々やることが増える一方です。
選択肢が多いということは、つまり忙しくなるってことなのですね。
自分の必要を冷静に測って付き合わないと、秒単位で時間の奴隷になりそうです。
そうでなくても体は目いっぱい忙しいのですから・・・。

さて本日は、5日ぶりに食工房の製造仕事を再開しました。
作業場に漂うパン生地の匂いと、先に焼き上がったパンの香ばしい匂いが混ざって、店の中いっぱいに広がります。
そして、半端生地のかけらを焼いたものをちょっとつまみ食いする時、パン屋をやっていて一番幸せを感じる瞬間ですね。
皆さまのご来店、お待ちしております。

真夏のカレーパーティー ・ Vol.3



三週連続のカレーパーティー、本日、最後の集いが大成功のうちに終わりました。
これで三回とも、予定人員満席でした。
三回全てにご参加いただいた方が数名、二回の方も数名いらして、皆さんのこのイベントに寄せる期待が、けっこう大きかったのだなと思い返しています。
さて今回のメニューは、前二回が本格的なインド流だったのとは打って変わって、タイカレー、さわやか山都カレー(オリジナル)そしてキーマカレーと、全く個性の異なる三種類のカレーを味わっていただきました。
料理主任は、喜多方在住の豊原さんという方です。
肉も魚もありで、旨みの濃い味だったせいかも知れませんが、皆さん大変旺盛な食べっぷりで驚きました。



タイカレーは、魚ときのこと野菜の具で、ベースになるペーストから手づくりしたものでした。
グリーンがかった乳白色のソースは意外な印象ですが、ナンプラーの旨みがココナツミルクのまろやかさとバランスして、とてもおいしかったです。



さわやか山都カレーは、柑橘系の香りをアレンジしたカレーで、これがまたいいマッチングでした。
みょうがの茎も入れたと言ってましたが、これも違和感なくバランスしていましたね。
私は、今回一番の傑作と折り紙をつけたいと思います。



そして食工房のは、玉ねぎとナスとトマトをベースに、鶏の挽き肉のカレーでした。
三種類のカレーは、二種類のライスと一緒に召し上がっていただきました。
白い普通のご飯とターメリックでまっ黄色に着色したバターライスです。
これに付け合せにピックルスが付きました。
食事の後は、小川農園の4種類のメロンを試食。(中でも「飯豊メロン」というのが秀逸なお味でした。)


そして最後は私から、高知のゆずドリンクを提供して召し上がっていただきました。



途中、皆さんに自己紹介をしていただきましたが、その中で早くも来年への期待を口にする方もあり、多分、来年もさらに盛大にやることになるのじゃないかと思います。
山都を楽しく、会津を楽しく、日本を楽しく、そして世界を楽しく、夢はそのくらい大きく持っていたいと思っています。

 お知らせ
明日から5日間、ブログを休みます。
脱パソコン休暇をいただきます。
メールチェックもしませんので、急用の方はお電話またはファックスでお願いします。

そして21世紀がやって来た・・・。

           「獏の空の下から・・・」7号 2001年1月発行より再編集

-前略-
言うまでもありませんが、20世紀は物質文明という、はっきりと目に見える形でものごとが飛躍的に進歩した百年間でした。
中でも、核エネルギーの利用とコンピューターの出現は、この世紀の最注目事項であったと思います。
そして、物もお金も、情報も人も、日増しに速く、しかも大量に動く世界、これが20世紀から21世紀にかけて、今私たちが迎えている現実です。
たしかに、私達の生活上の利便性が飛躍的に向上したことは否定出来ませんが、私としては一方で失ったものも少なくないということの方が気になります。
その中で、私が一番気にかかるのは、私達の感覚からいつの間にか、デリカシーが失われてしまったのではないかということです。
マスコミやインターネットが、次々と送り出して来る強力でスピード感ある情報、洪水のような物やお金の流れに気持ちを奪われている間に、私達は、小さい者、弱い者たちの静かな声、また目に見えなくても音に聞こえなくても、この世界の片隅にそっと差し出され、示されている貴重なメッセージあるいはシグナルを見落としてしまってはいないでしょうか?
たとえば、いつの間にか私達の前から姿を消して行った野生動物や虫たち、いつの間にか様子が変わってしまった森や林、田や畑、空や海の色さえ、どうでしょうか?
今の私達は、起こった事実をただ情報として知識として知ってはいても、それが意味するところを肌身に感じる感覚で感じ取っているかどうかという点では、甚だ心許ない状況なのではないでしょうか。
たとえば、分かりきっているのに自分たちの生存を危うくするような愚行を止められないというような問題を、私達はこれから21世紀百年間をかけて取り組み、解決して行かなければならないのだと思います。
でなければ、私たちに未来はないと言えるほど、実はこの地上は危機的状況が差し迫っているのですから・・・。

2001年初頭、豪雪の後、誰も入って来られなくなった(当然、私たちもどこにも出られない。)場所で、この世界に私達だけしかいないと錯覚してしまうような静寂を、一瞬の後に空を行くジェット機の轟音に破られ、私は落胆と安堵の入り混じった妙な気分を味わったのでした。
同じく、足跡一つついていない雪の上を、一番最初に歩く嬉しさと、ふり返ってつけた足跡を見て、少しがっかりする気分・・・。
私達は前に進む時、そこで何を得て何を失っているかということに、もっと敏感でなくてはならないと思います。
獏の空の下・・・、この世界の大きな流れの中で、取るに足りない私達の山暮らしですが、その中で日々私たちが感じ取っていることは、これからの時代、最も大切にされるべきものになると確信しています。



       ※「獏」は、私たちが14年間山暮らしをした場所の別名です。

ご来店ありがとうございます。



いつもいつも皆さまのご来店には感謝申し上げております。
加えてお盆期間中には、遠来のお客様のご来店を賜り、更にうれしくありがたく、この場を借りてお礼申し上げます。
今年は、3月にネットデビューを果して以来、インターネット上で食工房を見つけてご来店くださった方が何人かあり、今までとは違った新しい出会いに今後を期待しています。
そしてご来店いただいた方の多くが、その後も何度となくお訪ねくださっていることが、私たちには何よりうれしいことです。
遠くは、東京、神奈川から、また新潟からもご来店いただいています。
ゴールデンウィークやお盆などのお休みに、食工房へのご来店をスケジュールに入れてくださった方もあり、ただただうれしく頭が下がるばかりです。
こうした出会いを一つずつ積み重ねて行くことで、やがて食工房ファミリーみたいな人の輪が出来たらいいなと私は思っています。
そして、それがまた他の輪につながって行くこと、ささやかながらそれが私の平和運動です。

 ホームページのお知らせ
食工房のホームページのダウロードのページには、パンだよりやメニュー表などのPDFファイルをダウンロード出来るよう、リンクを設定してありますが、もう何人もの方からうまくダウンロード出来ないというご指摘をいただいています。
逆に何の問題もなくダウンロード出来た方もあり、今一つ原因が分かりません。
通信速度の遅い環境の方にこのトラブルが多いことから、一つ考えられることは、サーバーの方で一定の時間内にダウンロードが終わらない場合に一方的にタイムアウトにしているのではないかということです。
今、マイクロソフト社の無料のwebホスティングサービスを利用しているのですが、いろいろ制約が多過ぎて使いにくいので、サーバーの変更を検討しています。
ドメインの移管も伴うのでちょっと面倒な引越しになります。
経験豊富な方がおられましたら、アドバイスをお願いいたします。