日別アーカイブ: 2007年8月28日

山が病気!?

近年、山の中の木が立ち枯れて行く現象を、よく見かけるようになりとても気にしています。
松枯れは、もうずっと昔からある有名な病害で、すでに日本中を一巡りしてしまったようですが、近ごろのは木の種類が多種に及び、病気の種類も一つではないようですね。
一見、何事もなく見える山の中や公園や庭先の樹木も、近寄って観察すると、異常が見られるものが沢山あります。
ブナ科のナラやクリが病害で次々と枯れて問題になっていますが、この夏、我が家の前の樹齢50年以上と思われる立派な栗の木が病気にやられたらしく、わずかの間に葉が茶色になって落ちてしまいました。
花の季節には、外見上異常はありませんでしたが、内部ではすでに病気が進行していたかも知れません。
多分このまま枯れてしまうのではないかと思っています。
その話を知り合いにしたところ、周辺の山の中でも大量の立ち枯れが出ているとのこと。
以前私が、いわき市の方で見かけた立ち枯れの様子を思い出しました。
林業関係者は、個々の病害についてある程度原因を突きとめているようですが、何故近年こうした現象が頻発するかという点については、未だ定説はありません。
とは言え、人間活動による環境の激変悪化が根本原因だろうということは、大方想像のつくところです。
山に木がなくなったら私たちも生きていられなくなる、その因果関係を、私たちはもっと深く理解しなくてはならないと思います。
と言うより、そういう皮膚感覚で生きていること、そちらの方がもっと大切なことかも知れませんね。
車が走ることよりも、コンピューターが動くことよりも、本当は、山に木が生えていることの方が、ずーっと大切なことに違いありません。


    
カラマツ林 獏の空の下から