このおいしそうな麺、これも実は地元山都町産の小麦を乾麺に加工したものです。
このブログでも一度ご紹介したことのある、「ひぐらし農園」の浅見さんからいただきました。
浅見さんは、米や野菜の他に大豆そして小麦も作っているのですが、ご自分で栽培した小麦の利用の仕方の一つとして、毎年やっているのがこの乾麺作りなのです。
小麦は収穫した後の始末が難しいため、個人の力で小麦原穀を製粉して最終製品にするまでの仕事を完遂することは、ほとんど不可能です。
でも幸いなことに、福島県内には小麦原穀を粉に挽いて乾麺にまで加工してくれる業者があるのです。
浅見さんは、そこに頼んでご覧のような自家栽培小麦100%の麺を作ったというわけです。
一年間に使う分に十分足りて余るほど出来たので、欲しい方に販売もするそうです。
うらやましいですね。
こういうのを本当の意味で、「豊か」と言うんでしょうね。
昨日、食べてみてくださいとサンプルをいただいていましたので、今日のお昼に早速試食してみました。
うどんと言うには少し細めで、冷麦と言うにはちょっと太目、適度に腰がありそして何より風味が良いのがうれしかったですね。
麺の味は、茹でている時に立つ香りで分かるのです。
なるほど、パンにすることばかりに気を取られることはないのだと、視野が広がりました。
元から日本には、米と麦の両方の食文化があったのだということを思い出しました。
パンは、新しくその仲間に入れてもらっただけのことなのですね。
日本の小麦で日本のパン、あるいは麺、そして一方には世界に誇れる主食米飯があるのですし、もう一度自給自足の上に立つ食文化を考えてみる価値は十分あると、この麺を食べながらそんなことを思う私でした。
この乾麺を食べてみたい方、先ずは「ひぐらし農園」のブログサイトにアクセスして、それから直接連絡してみてください。
※「ひぐらし農園」のブログサイトへのリンクは <こちら> から。