月別アーカイブ: 2010年6月

お知らせ、あれこれ


千の響き・vol.3
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  新スタッフ、登場

実は下の娘が、自動車教習所へ通い始めました。
3年前は上の娘でしたが、今度は下の娘です。
もう二人とも食工房にとって欠かせない人材なので、これからしばらくの間仕事にも支障が出ることになりそうです。

短期集中コースを組んでもらいましたので、三週間以内には終わるはずですが、前の時と違って食工房の仕事も格段に密度が濃くなっていますから、さすがに私も限界を感じ、やっとスタッフを雇う決心をしました。
そんな時全く上手くしたもので、ちょうど渡りに舟のように手伝ってくださる方が一人現れました。

これから時々お店に顔を見せているはずです。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。


  「千の響き・vol.3」

3月に第一回目を開催しました「千の響き」、4月に続けて第二回目が開催され、今月第三回目の開催です。
今回また企画のお手伝いをすることになり、皆さまにご案内申し上げる次第です。


当日は、アコースティックギター演奏家二人による、ナイロン弦とスチール弦の競演をお楽しみいただきます。


ナイロン弦担当(クラシックギター)の齋藤さんは会津坂下町在住の方で、本業は農業ですが、10代のころからクラシックギター一筋。
美しい音楽をこよなく愛する、農民ギタリストです。


スチール弦担当(フォークギター)の小松さんは、会津若松市在住。
ケルト音楽に影響を受け、以来アコースティックギターの音色を限りなく追及する余り、ギターの調整と修理を本業にしてしまったという方。
敢えて言うなら癒し系とも呼べる、心地よいサウンドが身上。


「千の響き・vol.3」  6月26日(土) 19時開演
会場は山都町の新名所、「茶房・千」 にて
料金は、ワンドリンク+スィーツ一品付きで、1500円
お問い合わせ、参加お申し込みは  0241-38-2272 茶房・千 へ


 



  Shokuko review

食工房にご来店の様子をレビューしてくださっている、ブログのご紹介です。

会津の著名ブロガーのお一人、オリオリさんのご登場です。

と言われて、もうご存知の方が沢山いらっしゃるはず・・・。
このブログにも、何度もコメントを頂戴しています。
どうぞ、<こちら>からご覧ください。

現状維持、さらに縮小維持

一昨日の「土とITを活用せよ」に絡めて、また別な角度から私たちの未来を考えて見ました。

この前も申し上げたように、私たちの社会と言うか世界は、もう長いこと拡大の一方向に進んで来ています。
特に、産業革命後のここ二百年余りの間はその進み方が加速度的で、とうとう行きつくところまでたどり着いてしまった感があります。


人類にとって、安定した現状維持の状態を保ち続けることは、果たして不可能なのでしょうか。
否、そうではないと思います。


有史以前の先住民と呼ばれる人々の時代は、人口の増加はほとんどなく(今に比べれば、と言う話しです。)、資源の食い潰しも気にするほどのことではありませんでした。
言ってみればそこには、現状維持型の社会モデルがあったのですね。


私たちはその痕跡を、今でも世界各地に点在している先住民系の人たちの暮らし方に見ることが出来ます。


果たしてそれがそのまま、人類にとって理想の社会モデルかどうかそれは分かりませんが、一方文明の勃興そして産業革命への潮流も、とてつもない人類社会の拡大と様々な恩恵をもたらしたことは確かとは言え、それが今や行き詰っているわけです。

今の私たちの社会は、拡大を志向しなければ維持出来ない仕組みになっています。
人口が減り始めたら、とうていそれは維持出来ません。
ならば、そこでまた人口を増やす策を練るよりも、いっそ自然減を受け入れながら緩やかに縮小しながら社会を維持する方法を考えたらどうなのでしょう。


産業の構造、経済の仕組み、政治の仕組み、ありとあらゆる分野で見直しが可能だと思います。
しかしそれを可能にするためには、私たち自身の欲望も縮小させなくてはなりませんから、多分それが一番難しいかも知れませんね。


そういうことがらに対して昔は、神々があり、掟があり、長老やシャーマンと呼ばれる人がいて導きをしていたのですね。
今なら何でしょうか?やはり科学でしょうね。
そして真に科学的であるということは、案外直感や霊感と呼ばれる世界と一致していますから、あとは私たち自身の「分かっていることに従う」かどうかだけの問題かも知れません。


どうも話しが回りくどくなってしまいますが、仕方がありませんね。
この問題、最後は、私も含めて誰もが抱えている自己矛盾がテーマになりますからね。

でも、縮小維持の社会って、進むほどにしだいに気持ちが楽になって、案外素敵な社会なんじゃないか・・・、直感的ですけどそう思える私です。

ホームページ、少しずつ手を加えています。

食工房のホームページも開設して丸3年を過ぎましたが、ブログほどにはマメに更新することが出来ずにいます。
性質上そんなに毎日更新するほどの情報がありませんので特に差し支えは無いのですが、もう少し見栄えの良いと言うか、皆さまがご覧になって気持ちの良い体裁にしたいと常々思って来ました。
可能性として出来ることは沢山あるのですが、私の技術力の不足と加えて勉強不足で、今一つ満足が行きません。

それでも少しでも出来ることからと思い、トップページにパンの写真を貼りました。
これから週替わりで、製品の写真を入れて行こうと思っていますので、どうぞ時々ご覧ください。
それから、Shokuko Menu のページも、今まで網羅していなかった品目を数点追加しましたので、チェックしていただければ幸いです。


とりあえず今回はそんなところです。
まだまだ課題は沢山。
お役立ちリンクのページも作りたいし、ライブラリーのページも作りたいと思っています。
何にしても、作業する時間が必要です。
今年はこれから先、ホームページの充実も課題にして、取り組んで行きたいと思っています。
どうぞお楽しみに。


 食工房のホームページは <こちら>



 今週のクッキーとマフィンのお知らせ


今週のクッキー類は、バタービスケット、ジンジャークッキー、コーヒークッキー、くるみびすけっと、森のパン屋のビスケットの5品目を焼くことが出来ました。


マフィンは、今週も続けてスィートハート、そしてそば粉マフィンの2品目で参ります。
ちなみに、スコーンは毎週焼いております。

土とITを活用せよ

これから先の日本の社会の行く末を考えると、先ず今後この国の人口が増えることは、多分ないと思います。

と言うよりも、日本も世界も含めてこの地球環境は、もうこれ以上人口が増えることはもちろん、現在の状況にさえ耐えられないほどひっ迫しているのですから、今後の世界は、むしろ人口の減少を受け入れない限り、存続はあり得ないかも知れません。


いきなり話しが大上段になってしまいましたが、人口が減少するとどんなことになるのか、先んじてそれを経験しているのが、例えば私が住んでいる場所のような、地方の辺境に位置する地域です。


ものごとは、拡大傾向にある時は、何事も前向きに進みます。
将来に借りを作ることになるとしても、先に行けば行くほど楽に返せるのですから、何でも大きく計画する方向になります。
人々の欲望もいつの間にか肥大化して浪費はむしろ奨励される、それが今までの日本の社会の進んで来た道筋でした。


しかしどうやら、それももうお終いにしなくてはならなくなったようです。

資源やエネルギーの問題ももちろんありますが、少子化の問題は大方の人が想像しているよりもずっと根が深そうに思えるからです。
そのことについてはここでは触れませんが、どうしても人口減少が避けられないとしたら、私たちはどんな現実を受け入れなければならないのでしょうか。


私が住んでいる喜多方市山都町相川地区の、ここ数年の現状を思い出してみました。

私たちがこの地に移住してから早くも7年目になっていますが、その間に商店が2軒無くなり、水田耕作を止めた農家が数軒、重宝だった製材所が廃業(休業と言う話しもありますが。)、そして当地区にあった山都第二小学校が統合により閉校になりました。

こんな風に、人口減少がもたらすものは、それまであったものが無くなること、出来ていたことが出来なくなるという厳しい現実です。
そして、最終的に村落の維持が出来なくなる寸前まで追い詰められた地域を、「限界集落」と呼んでいます。

私の居るところなどは、その点ではまだまだ余裕があると言えますが、あと5年先10年先がどうだろうかと考えたら、決して楽観出来る状況ではありません。


さて前置きがすっかり長くなりましたが、それではこの先私が住んでいる地域のようなところは、何をどのようにすれば長らえることが可能でしょうか?
「土とITを活用せよ」とタイトルしたのは、ここにヒントがあると思ったからです。


この先ますます都会に人口が集中して、そこでの便利な生活だけは成り立つとしても、例えば食糧生産などは、相変わらず自然環境に依存しないわけには行かないでしょう。
ハイテク農業の開発で、土も日の光も要さずに工場で米や野菜が出来るようになるとしても、経済的にどうか知りませんが地球環境的に見れば、エネルギー収支はとんでもないマイナスで、全く非効率なやり方です。


逆に考えると、どうやらその一点にのみ地方の生き残りのチャンスがあるように思えます。

土は、全てを産み出しそして枯れることのない資源です。
もちろん、必要以上に収奪しないという、賢明なる選択が必須ですが・・・。

地方に、それも辺境と呼ばれる地に疎らに暮らしていても、ある意味豊かに幸せに生きていられる道はあると思うのですね。


そこで私がITを引き合いに出したのは、人の疎らな地域で孤立感を深めることなく過ごすために、ITはとても有効なツールだと思ったからです。

もちろんどんなものにも功罪があり、ITも犯罪の道具になったり、つまらない娯楽の手段に終始してしまう危険はありますが、それを言い始めたらキリがありません。最後は、やはり一人一人の問題ということになりますね。


いずれにせよ「土とIT」、とても重要なキーワードだという気がする私です。

そんな折も折、来年には喜多方市全域に光ファイバー通信網が整備されるとのニュースも伝わって来ています。

やっと一雨、一安心

ここしばらく雨が降りませんでした。
地面は乾きに乾いて、畑はちよっと掘り返すと土ぼこりが立ち、15㎝下までもパサパサでした。
そんな状態のところに苗を植えたのですから、最初にたっぷり水を注ぎこんだにしても、上に青草を被せて置いたにしても、もう昨日あたりは限界と思えました。

そうしたら、今朝方未明頃からしばらくザーザーと音を立てて雨が降って来ました。
いやー何というきわどいタイミングなのでしょう。
植物たちが雨を呼んだとしか思えません。
朝になって外に出て見たら、すでに雨は上がって間もなく日も差して来ました。
素晴らしい計らいです。


そんな外の景色を眺めながら、今日はパン焼きで忙しく過ごしました。
酵母も相変わらず絶好調。
今日は、パンの他にバタービスケットも焼きました。
発酵生地とバターの香りに薄い塩味が絡んで、食べ出したら止まりません。
造っても造っても、毎週売り切れてしまうバタービスケットです。


みのりのパン、麦畑通信・136も焼きました。


明日も皆さまのご来店、お待ちしております。

ふくラボ、来訪


これぞ、ふくラボオフィシャルカー。
キャラクターは、ロボ山・・・アレッ何だっけ?
にょろ子さん、コメントしてくださーい。



こちらは、福田桃太郎君
フロントの写真は、フィルムで撮ったので、現像待ちです。


ふくラボって何?と仰る方は、まず<こちら>をご覧くださいね。

今年の2月、ふくラボに紹介ページが出来た時、お店の写真は雪に埋もれた風景でした。
何しろ会津では、雪の季節の最中でしたから。
「春になったら、また撮り直しましょう。」ということになっていたのです。
そしてもうすっかり暖かくなって、お店の前もお花や緑であふれて来ましたので、撮影をお願いしておいたのです。

約束どおり今日の午前中、あの私がしびれてしまった真っ黄色のオフィシャルカーが到着。
取材の時と同じ方が見えました。
正直、代金を払っているわけでもないのに、こんなに丁寧にフォロウしていただいて、ありがたい限りです。

それでちょっとお話しを伺ったのですが、会員の口コミを元に情報を集めているふくラボ、最近では寄せられる口コミに対応しきれないほどだそうです。
実際に足を運んで丁寧に取材した上で記事を書くという、基本中の基本を外さないようにしているからなのですね。


こうして信頼に足るデータベースを構築して、社長は次にどんなことを目論んでいるのでしょう・・・。
ますます目が離せない、ふくラボです。


それはそうと、食工房が掲載されるきっかけをくださった、ワン五郎ポチさん(とお呼びして良かったでしょうか?)、今頃になって申し訳ありませんが、あなたのお計らいのありがたさに改めて理解が及びました。
この場を借りて感謝です。


さてさて皆さま、よろしかったら「ふくラボ」の中を歩き回って見てください。
おいしいもの、楽しいこと、興味深いことに、きっと出会えますよ。
一般の方はもちろん、これからお店を始めようと思っている方なら尚のこと、注目の価値あるサイトです。
ちなみに食工房の紹介ページは
<こちら>


業務外ですが・・・、おしらせ

近々、ビールを仕込みます。
今度は夏に向けて、チェコピルスナーを。
興味のある方、見学OK。

先ずはご連絡を。

パンの売れ方が変わって来たような・・・



堅焼き黒パン ・ プンパニッケル

麦畑通信・136 ・ みのりのパン


最近、パンの売れ方が変わって来たと感じています。

開店当初から数年間、初めていらしたお客さまは、たいてい「おすすめのパンはどれですか?」とお尋ねになったものです。
そして「あんパンとかないの・・・?」「うわーっ、ズッシリしてるねぇ・・・。」等々、驚きの表情と共に、少しがっかりされたような雰囲気が伝わって来ることもありました。
要するに食工房のパンは、まだほとんど認知されていなかったのですね。


それが今年になって、それも最近になって、何だか様子が違って来ました。

初めてご来店くださる方が、「ライ麦のパンって、どれですか?」「プンパニッケルはありますか?」等々。
かと思うと、「ああ、これだよ、これだよ!」と言いながら、堅焼き黒パンを手に取ってお買い求めくださったり。
そして少なからぬ方が、その後も二度三度ご来店になり、お目当てのパンを買って行かれるのを目の当たりにして、「嗚呼!やっと食工房のパンも認知されたのか・・・。」と感慨も一入の私です。


開店7年目、やっとこれから元が取れて行くのかな・・・と、「継続は力なり」の言葉を噛み締めているところです。
それにしても、来年はもう還暦ですよ!私。
どうしましょう・・・?
否、どうもこうありません。一生、死ぬまで現役で行くしかありませんね。


明日も明後日も、そして来週も来年も、おいしいパンとお菓子を焼き続けますので、どうぞよろしく。

相変わらず、悪豆拾いに泣かされてます。


ペルー産・コチャパンパ生豆、選別済み



二度焼きの一回目完了



ペルー産・コチャパンパ、焙煎完了


ホアキン休止以後、生豆選別作業もグッと楽になるかと思きや、それがそうでもありません。
他の銘柄も、最近何だか欠点混入割合が高く、選別に意外なほど時間を食っています。
思い出せる限り、以前はこれほどではなかったのに・・・、一体何があったのでしょう。
考えられることは・・・


1.たまたま、食工房で仕入れているコーヒー豆の産地で天候が悪く、元々品質が良くなかった。
(ブラジルでは、全体的に不作だったとの報告があります。)

2.産地での選別が甘くなった。(現地の人たちと私たちの感覚的なズレかも?)

3.自分たちの選別基準が、いつの間にか厳しくなった。


さてこの三つのうち、1.は事実に基づいているのですが、現地で厳しく選別されていれば、欠点の割合が多くなるはずはありませんね。


では2.の可能性はというと、これはありそうな気がします。
元々日本人の品質に対する要求が高すぎるのかも知れません。
粒揃いとか欠点異物の混在に殊更神経質なのが、他ならぬ我々日本人だと言われていますから。
それにしても不満は残るわけですね。


では3.の可能性ですが・・・、あるかも知れないがそのせいにはして欲しくないと言うのが、私の本音です。
そのあたりは、他の焙煎屋さんの事情を聞けば分かることですが、私もずっと一匹狼でやって来ましたので、腹を割って話し合える焙煎屋仲間はいないのです。
否まあ何にしても、自分の要求は一つにはお客さまの満足度に関わることですから、妥協はしたくないのですね。
かくして苦労が絶えないのは、半分は自分のせいもあるかもしれないと思う私です。


カフェ・ヴィーニョも危ない・・・

ホアキン休止で、カフェ・ヴィーニョを代わりに充てたわけですが、そのカフェ・ヴィーニョも該当する品質のものが少なく、入荷は極少量との告知がありました。
今期のブラジル産コーヒーは、よほど打撃を被っているようです。
そんなこともあってただ今、オーガニック認証付の別銘柄のサンプルを取り寄せたところです。(ブラジル・前年度産)
これからテスト焙煎とカッビングをして、仕入れるかどうか判断します。

やっと畑らしく・・・


きゅうりとなすは苗を買って来て定植。
すでに花芽が付いていて、案外早く食べられるかも。



10日余り前に植えたじゃがいもが芽を出しました。



さつま芋の苗・約100本植えました。



土が乾き切っているので、青草を敷き詰めました。
これで、土砂降りの雨が来た時も、助かります。


今年は本当に天候がおかしいです。
春になって日差しはどんどん伸びているのに、気温の方はあまり上がらないのです。
結局、種まきや植え付けが出来ないまま、時期が遅れてしまいました。

それでも、蒔かぬ種は生えぬの喩がありますから、とにかく遅れ馳せでも何かしら蒔いておこう植えておこうと、遅れた分は出来合いの苗を買って来て、今日やっと植えました。
きゅうりとなすとさつま芋です。
夕方までかかってどうにか終わって見ると、何だか急に畑らしい眺めになっていて、思わず笑ってしまいました。


おかげさまで今年は仕事の方が忙しく、畑に出る時間が少なくなりそうなので、あまり手間のかからず、面積を食うものにしています。
とうもろこしとかぼちゃとさつま芋というわけです。


まあそれでも、何とか荒らさずに済みそうなので、良かった!良かった!
兎にも角にも、畑は楽しいです。


夏のとうもろこし、秋の芋掘り、かぼちゃ、孫たちの喜ぶ顔が楽しみです。