月別アーカイブ: 2010年5月

少し余裕で終えた一週間


カツラの新緑・どうしても小判に見えてしまう私です。2006年春


にぎやかに連休で始まった5月も、今日でおしまいです。
おかげさまでこの一週間も、みっちりと中身が詰まっていたような気がします。
それでも体の調子が良かったせいか、最後の今日は少し余裕で仕事を終えました。
それで閉店前の2時間くらい、なかなか手が出せなかった道路向かいの空き地の草刈りをしました。
それも終わってまだ明るかったので、犬の散歩も行ってきました。


何と言っても体調を維持するには、十分な運動が欠かせないと実感します。
明日は朝から、畑と草刈り(まだまだあるのです。)と、やることはいっぱい。


でも一つも嫌な気はしないのです。
こうして動き回るのが性分なんですね。
動けるうちは精一杯動いて、願わくは少しなりとも人の役に立てればと思います。


 さてさて、今週のクッキーとマフィンのお知らせをしておきます。


今週は、バタービスケットとくるみびすけっととパタポンがございます。


マフィンは、シマリス君の朝ごはんとスィートハートの予定です。


  最後に一つおわびです。


一昨日、昨日と大勢のご来店を賜り、本日は開店早々から売るものがほとんど無く、せっかくご来店くださった方には、全く申し訳ない状況でした。
こんな場所まで足を運んでいただいたのに、ガラガラの商品棚にがっかりされたことと思います。
この場を借りて、今一度おわび申し上げます。

うわーっ、かわいい!


どれも、指の先ほどの大きさです。


本日は予定通り、カフェクラブの集いを開催しました。
4名様のご参加をいただき、コーヒー抽出大研究でした。

明日からカフェ開業でもOKと言う内容で、みっちりと学んでいただきました。

さすが皆さんコーヒー好きの方ばかりで、的を突いたご質問もあり、こちらもやりがいがありました。
きっと明日からコーヒーのお味が変わることでしょう。
それでちなみに、最後にやったエスプレッソコーヒーが一番ウケたのですが、それもそのはずで、皆さん、イタリア、スペイン、ポルトガル方面に海外経験がおありの方で、エスプレッソに親近感があったのですね。
いろいろ貴重なお話しも聞けて、私の方こそ勉強になりました。


そして今日も、新潟方面から数組のお客さまが見えました。
新潟から会津へ、意外に遠くないと感じる方が多いのですね。
ちょうど良い日帰りドライブコースになっているようです。
食工房にとっては、全くうれしい地の利です。


最後に、今日一番うれしかったこと。
久しぶりに南会津町からご来店くださった h さん、手作りのかわいらしいネズミちゃんとうさちゃんを、そっと商品棚の品物の陰に置いて行ってくださいました。

発見した時のうれしかったことと言ったらありません。
思わず歓声が上がりました。


皆々さまのご厚意に支えられて、今日も元気に仕事を終えることが出来ました。
ありがとうございました。

ご来店ありがとうございました

今日は先ず朝一番パンの仕込みをしている最中に、この前喜多方市街のご自宅からランニングでご来店くださったYさんが、再びランニングでお見えになりました。

一度経験するとペースが掴めるそうで、前回初めての時よりずい分楽にいらしたそうです。



いやー、すごいですね!


私の歳では、いくら訓練してもあの距離を走れるようになる前に寿命が来てしまいそうです。


何と!Yさんは、帰り道も走って行かれました。


脱帽です・・・。


 


さてその後、午前中から次々とご来店のお客さまが続きました。


それで今日はまたどうしたことでしょう・・・?


実は、新潟の情報誌「月刊キャレル」の今月号(4/28発売)の一角に、食工房が紹介されていたのですが、今頃になって、それをご覧になって「来よう、来よう・・・」と思っていたと仰る方が、何組か相次いでいらっしゃいました。


その他、webを見て以前からマークしていたと仰る方、昨日のブログをご覧になって今日のパンを確認済みの方、今日のお客さまは何だか不思議にシンクロナイズしていましたね。


 


それで一つ、初めてお出でになる方には、やはりこの場所は分り辛いらしく、何度も迷って行きつ戻りつしたあげく、近所で人に尋ねてやっと探し当てたと仰る方も・・・。


大きな看板でも出しておけば良いのですが、それも出来ないまま7年経ってみたら、何と言うか覚えてくださった方が増えて来て、ついこれでいいかという気になっていました。


いやはや全く、申し訳ございません。


 


明日も皆さまのご来店を、お待ちいたしております。


 



今のところ、この坊やが目印です。

お知らせ3件+

その1

今月のパンだよりの紙面でお知らせしたきり、何の告知もしておりませんでした。
明後日日曜日午後2時より、当食工房にて「カフェクラブの集い」を開催します。

コーヒー飲み放題、お菓子もいろいろ楽しんでいただきます。
参加費はお一人1000円

今回のテーマは、「コーヒー抽出・大研究」です。
コーヒー抽出のノウハウをお伝えします。
ドリップフィルターの濾過の物理学についても、詳しく解説します。
時間の許す限り、ドリップ、サイフォン、フレンチプレスなどなど、色々な種類の器具を使って試してみます。
ふるってご参加ください。


その2

「食工房のパンだより 53 ・ 2010年6月 新緑号」が出来ました。
すでにお手元に届いた方もいるはずです。
本日、ホームページへも掲載しました。
ダウンロードしてご覧になることが出来ます。
<ここ> をクリック。


その3

開催予定のイベントです。
6月26日(土)夜 「千の響き・vol.3」アコースティックギターの夕べ

お二人の出演者による、ナイロン弦とスチール弦の響きを、それぞれ楽しんでいただきます。
詳細は、只今調整中です。
決定次第、詳しくご案内いたします。



そして食工房明日のパン焼きは・・・

食パン3種、みのりのパン、麦畑通信・136、ピストーラの予定。
その他、サワードゥビスケットの森のパン屋のビスケットを焼きます。
堅焼き黒パン、プンパニッケルは、木曜日焼きのものがあります。


皆さまのご来店、お待ちしております。

酵母、絶好調!


型上5㎝近く伸びて、危うく袋に入らなくなるところでした。


今日は外は、これからまた冬に戻るのかと思うような冷たい風が吹きましたが、それでも作業場の中は30℃近い温度になり、酵母の発酵は特に保温しなくてもどんどん進みました。

酵母の熟度と与える糖分の量とタイミング、最近また一つ掴んだ実感があります。
おかげで、ちよっと暴れ気味なほど盛んに発酵してくれます。
前にも言いましたが、自家培養天然酵母で焼くパンは、酵母の状態如何で味も食感も全て決まってしまいます。
それで手短に言うと、その暴れ気味なくらいの酵母を、過発酵すれすれの一歩手前くらいまでコントロール出来ると、最高のパンが出来るのです。
このところ連続して結構いい線まで行っています。


イーストのようにマニュアル化出来ない不確定な要素が沢山ありますので、逆にそれが難しくて面白いと思っています。
そして季節を追って変化し続ける酵母の状態に付き合っていると、人は自然の計らいに対してどのくらいまで手を出せるか、そのあたりの加減が見えるような気がします。
さらにはパン造りに限らず、コーヒー焙煎も畑で作物を育てるのも、皆似たような勘どころがあるような気がします。

あれもこれもといろいろ手を出して来た私ですが、自分のやって来たことは実は一つだったのじゃないか、うまく言い表せる言葉が見つかりませんが、最近そんな実感を深めつつある私です。
パン造りが面白い=コーヒー焙煎が面白い=畑が面白い=人生が面白い・・・みたいな。

不毛社会

この時代のこの社会を、例えて言うならこうなる。
政治が、教育が、文化が、産業もまた、福祉もまた、何もかもが、不毛に見える。

そんなことはないと仰るだろうか。
そりゃあ、見かけは立派なものだ。
だが、中身がお粗末なのだ。何もかもが・・・。
当たり前だと思う。

私たちは、いつの頃からか、何の種も蒔かず、水やりもせず、ただそれまで生えていた木に成る実を、とれるだけとって何の後始末も丹精もして来なかったのだから。

では具体的に何が?と、言われるかも知れない。
この際、私など素人の分析よりも、先日ご紹介したばかりの、件のアレックス・カーがこんな提言をしているので、<参照1> あるいは < 参照2> をご覧いただきたい。


では、一体何がこれほどまでにこの国の行く末を危うくしているのか。

私は、一つは何事によらず一斉行動に走る日本人的国民性と、もう一つは日本人がもう長いこと怠惰とナルシズムに浸って来たこと、この二つに根本的な原因があると思っている。


この国は、アレックスも言ったように何もかもが破たんして、私たちのプライドも地の底まで落ちてみないことには、再生への道は見つからないかも知れない。

変わらなければならないのは私たち一人一人の中身、言い換えれば「幸福論」なのだ。



アレックスは、こんな風景が好きだろうか?
ふと、そんなことを思いました。

草刈りと畑の一日

今年は春先の天候が不順で、寒暖の差が大きい上に平均的には寒くて、作物の植え付けは難しい判断を迫られることの連続でした。
農家の方は、ずい分気を揉んだに違いありません。

私は自家用菜園ですから、出来なければ出来ないで済んでしまいますが、そうかと言って何もかも諦めてしまうのはいかにも悔しい・・・。
今年は、種イモを買い損なって、危うくじゃがいもの植え付けが出来なくなるところでしたが、近所の方に余った種イモをいただき、辛うじて間に合ったかもしれないと言うところです。
その他何もかもが、二~三週間くらい遅れていて、まだまだこれからという状態です。
昨年の今頃は、このブログでも野菜の苗が育っている様子を写真でご紹介しましたが、今年は今日もまだ芽が出ているものは何もありません。


それでも雑草は雨が降る度にグングン伸びて、今日は家の周りの草刈りをしました。
結構な広い場所を借りているおかげで、こういう時は大変です。
まず一日では終わりません。
刈り払い機の刃も、三枚分くらいは用意しておかないと用が足りません。
今日出来たのは、全体の三分の一くらい。
それと言うのも、一日中やっているとエンジンの振動で手が痺れてくるのです。
二時間ほどやって、今日の分は終了。
それでも今も、指の感触が変です。


午後は、野菜の種と苗を買いに行って、それから畑の畝立てをしました。
いいところまでやりましたが、蒔いたのはかぼちゃの種だけ。
後はまた別な日に、と言っても何時になることやら・・・。
それでも、苗がダメになってしまわないうちに植えないことにはと、気ばかり焦ります。
幸い日が長くなってきましたから、見えさえすれば夕方から少しでも出来るでしょうか・・・。


芋やカボチャやとうもろこしは、我が家の大事な食糧でもあるので、それなりに真剣なのです。


さて明日は、もう明後日の準備とコーヒー焙煎です。
結局、毎週そこそこの量を焙煎しています。
これも皆さまのご愛顧の賜物です。
今夜はもうゆっくり休んで、明日からまた気合い入れて参ります。
ではでは・・・。

パンだより、編集中

ここ数日来、毎月配布している「パンだより」を編集中です。

いつものように私が文章を書いて、レイアウトを決めてテキストだけのプリントアウトを連れ合いに手渡します。
連れ合いはそれを見ながら、隙間をイラストで埋めて行きます。
その上に白い紙を重ね、トレスコを使って清書を描きます。
それをスキャナーで取り込んで、フォトショップで細かい修正を施して、もう一度WORDの画面上で挿入して仕上げます。


パソコンを使う前は、連れ合いが描いたイラストをコンビニでコピーしたものを切り抜いて、ワープロで作ったテキスト原稿に糊で貼っていました。
サイズが合わないことがよくあるので、縮小したものや拡大したものを幾通りか用意しなくてはなりませんでした。
それをもう一度コンビニで、コピーして完成するのですが、コンビニでは両面印刷は長い時間コピー機を占領することになるので、遠慮して片面のみにしていました。


そんな時のことを思うと、今は全く夢のように完璧なDTPが可能です。
家の中で全部完結するのですから、外出する必要もなくなりました。
そしてさらに、webに公開すれば紙に印刷する必要もないわけですが、実はそうは行きません。
webをご覧になれない方もいますし、封筒に入って届くのを楽しみに待っている方もいるのです。
私の方でも、webに公開するだけじゃあ何とも物足りません。


当の「パンだより」にも書きましたが、インターネットでは届けられないものがあると思っています。
さあ、あともう一仕事です。


  今週のクッキーとマフィンのお知らせ

クッキーは、どろんこクッキー、わらいごま、バタービスケット、くるみびすけっと。

マフィンは、ココリスとそば粉マフィンとスィートハートです。

アレックス・カーのこと

今や国際的著名人となったこの方を、敬称も付けずに書くのにはちよっとワケがあります。

で、いきなり話しが逸れますが、インターネットの時代になって、時々突拍子もなく面白いことが起こります。
それは、何十年も前に別れたきり以後交流もなく、消息を知ることもなかった人のことを、ある日インターネット上で見つけて驚かされることです。


さて、1974年頃のことです。
郷里の高知から東京に向かって移動中の私は、土讃線の急行列車の車中にいました。
たまたま高知から乗り合わせた岡山の医大生と喋っていると、途中の駅(多分、池田駅だった・・・。)から青い目の外国人青年が乗り込んで来て、私たちのボックスに同席しました。

聞けば彼は、徳島県のあの有名な祖谷峡谷に古民家を手に入れ、住めるように復元中だとか。
今日も今し方山から下りて来て、これから京都の住まいに戻るところだと言う話し。
東京に出てみたものの、東京の生活自体には魅力を感じず、暮らすならやっぱり田舎だよなァ・・・と思い始めていた当時の私は、この青い目の青年が四国の中でも秘境中の秘境の祖谷に古民家を手に入れた話しに俄然興味が湧いて、いろいろなことを話し合ったのでした。


岡山駅で医大生と別れた後も、その青年とは新幹線で京都まで一緒でした。
日本に来た経緯や、今イギリスの大学の学生の身分だとか、京都で日本の伝統文化の研究をしているとか、ずい分いろいろなことを聞きました。
そしてその日本語の流暢なこと、加えて彼は徳島の方言も交えて喋るのを、私はとても気に入ってしまったのでした。

いよいよ京都に着いて、別れ際に彼は一枚の名刺をくれました。
Alex Kerr 
アレックス・カーでいいの?
そう・・・、正確には「クァー」と発音するんだけどね。
そんなやり取りがあったのを思い出します。

京都でも祖谷でも、いつでも訪ねて来て!と言われていましたが、結局その後会うことはありませんでした。
でもその名刺は、何か片づけ物をしているとその度に出て来て、何か大切なものを忘れてはいけないような気にさせるのでした。


そして今朝のこと。
ネット上で、この喜多方市で彼が講演をしたというニュースを知りました。
アレックス・カー氏、喜多方市で講演・・・。
まさか?ひょっとして?
ネットで検索してみました。
もう間違いなく、あの時の青年です。
もちろん彼は、私のことなど覚えていないでしょう。


でも私の方は、改めて彼の活動の来歴に感動することになりました。
ひよっとすると、日本人以上に日本を理解しているかも知れない、三十数年前私も感じた以上に深く日本を理解し、貴重な提言を発し続けていることに感謝せずにはいられない私です。


※「アレックス・カー」の検索結果 <参照>

夏を思い起こす一日


タンポポの綿毛が目に留まりました。
自ら光を発しているかのように輝いていました。


今日は朝からグングン気温が上がり、あの夏の作業場の灼熱地獄を思い起こす一日でした。
それでもまだ涼しい朝のうちに一っ走りして来たのですが、もう汗をかいていて、作業場は殊更に暑く感じられました。

おかげで酵母の発酵が速く、今までなら待っていなくてはならない状況でも、逆に追いかけられるほどになって来ました。
今日は、パンの仕込みが少なかったので、サワードゥビスケットの「わらいごま」も焼きました。
そしてみのりのパンと新製品の麦畑通信・136も。


 


さてそれではここで、今日のうちの夕食用にこしらえた豆のスープのレシピをご紹介しましょう。
忙しくて写真を撮ることは出来なかったので、画像はありません。 ご容赦。


材料は、レンズ豆(皮むきのもの・オレンジ色をしています。)1カップ・鶏挽き肉100g・玉ねぎ1個(中玉)・トマトペースト0.8カップ・鶏ガラスープストック4カップ・カリーマサラ少々・バター、オリーブ油、塩


 つくり方

レンズ豆をざっと洗って、そのまま水に浸けておきます。
玉ねぎをみじん切りして、バターで炒めます。
玉ねぎの甘みが十分出たら、鶏がらスープストックを加えて一煮立ちさせます。
同時進行で、レンズ豆をたっぷりの水を加えて煮ておきます。

レンズマメが柔らかくなったところに(20~30分煮れば十分)、玉ねぎとスープストックを合わせます。
鶏挽き肉を、オリーブ油でほぐしながら炒めます。
すっかり火が通ったら、これも一緒にします。
トマトペーストも加え、少し煮込みます。
焦げることがあるので、時々気を付けてかき混ぜてください。

最後に、塩とカリーマサラで味付けします。
薄味に、そしてスパイスも微量で結構。


インド風かあるいはスペイン風か?分かりませんが、国籍不明のおいしいスープが出来上がります。
今夜は、これにじゃがいも入りのオムレツ(スペイン風だそう・・・)、パンはピストラでしたから、やっぱりスペインでしようかね。
まあそんなことはどうでも良くて、とにかくおいしかったです。
皆さまも、ぜひお試しください。