今日また高野圃場にサルが出ました。
現行犯を目撃したわけでは無く、たまたま見回りに行って出没の証拠を発見しました。
今日のは、相当な数でやって来たらしく、広い範囲が猿の足跡だらけでした。
ちょうど雪の後だったこともあり、足跡はとても明確に指の一本まで確認出来ました。
大きいのや小さいのもあり、子猿も相当な数いたことでしょう。
柿の木に残っていた柿の実や畑の白菜などに酷い食害が見られました。
足跡を追って見ると、国道を渡って背後の山の中まで足跡だらけでしたが、もうすでにサルは遠くに去った後のようでした。
今回も、誰も気が付かず何の対応もないまま、サルに好き放題させてしまいました。
そして、どうも関わっている群れが一つだけではないらしいことも分かって来ました。
複数の群れが交互に現れているらしいのですね。
だとすると、なかなか厄介な状況です。
それから直接確認したわけではありませんが、行政の方では、サルに関しては基本的に駆除はしない方針らしいのですね。
どうしてでしょうかね?
人身に危険が及ぶことがほとんど無いからでしょうか。
いやいや、獣害を甘く見てはいけませんよ!
獣たちとの関りでまず一番のリスクは何かといえば、感染症と寄生虫です。
特に、サルなど哺乳類は、我々人間に近い種ですから、人体への感染は現実に起こっています。
サルが出没した後の地面や触ったであろう物すべてが感染源です。
その次は、生態系への影響です。
ほんの一例ですが、サルやイノシシが増えたせいで、このあたりではヤマユリが姿を消しました。
同類のヒメサユリも同じ運命です。
サルは、花を好んで食べますし、球根も掘り出して食べます。
イノシシは言うに及ばす、周辺の土壌ごと根絶やしにしてしまいます。
以前にも触れましたが、小鳥や小動物たちがどれほど迷惑しているか知れません。
これはもう環境破壊のレベルです。
さらにその次に、農作物への被害があります。
これは、電気柵などで防ぐことは可能ですが、完ぺきではありません。
農作物の食害は、結果的に野生動物に餌付けすることになりますから、二重に厄介です。
それから次に、人間そのものへの危害です。
サルは、体格こそ人間より小さいですが、体力は人間の及ぶところではありません。
本気で襲いかかられたら、太刀打ちできるのは体力に自信のある成人男性だけです。
ですから、サルの数をやたらに増やしてはいけないということが、お分かりいただけると思います。
否、正直な話、狭い日本、サルが一匹もいなくなったところで、何も不都合はありません。
私が生まれ育った四国の山奥の小さな村でも、昔はサルがいるなんて見たことも聞いたこともありませんでした。
何もそれで困ったという話もありませんでしたが、逆に最近はサルが増えて悪さに手を焼いているという話です。
動物愛護なんていう話は、我々人類の生存を取り下げてまでするものではないでしょう。
私はそう思いますが、皆さまはいかが?