月別アーカイブ: 2009年2月

ご心配なく

昨日は、くたびれてしまったと、そんなことを書いてしまいましたので、また少なからぬ皆さまに要らぬご心配をかけたのではないかと反省しております。
今日は、ネタが無くてもブログの更新は休めないぞ!と、肝に銘じておりました。
おかげさまで、一晩寝ればどうということなく、今日一日パン造りに精出しておりました。
明日の段取りまですっかり片付けて、ほど良く疲れてまたよく眠れそうです。

さてさて、今日は2月も最後の日でした。
昼間、会津交通の方がやって来て、ここの前のバス停に看板と時刻表を取り付けて行きました。
明日から3月、そうです、昨年も同じことを書いていますが、バイパスに迂回していたバスが、またこの部落の中を回って行くようになります。
昨年の今頃の写真を見て驚いたのですが、今年はもう店の前に雪はありません。
前の畑に行く道も、もはや除雪の必要もなく中まで入って行けます。
やっぱり春は早そうですね。
畑が始まるのも、1~2週間早いんじゃないでしょうか。
そう言えば先日、ホームセンターで種じゃがいもを山積みして売っていました。
ありがたいことに、まだまだ食べきれないほど去年のじゃがいもが残っています。
白菜も大根も、そのままのものと漬物と両方、食べきれないほど・・・。
お金でいくらと計算すればわずかな蓄えに過ぎませんが、心は例えようがない豊かさを感じて幸せ気分です。

明日も何とかお天気は持ちそうな気配、皆さまのお出でをお待ちしています。

さすがにくたびれてました。

今日は、マフィンとスコーンのご注文がこの一日に集まってしまった関係で、今までにこなしたことのない数を焼きました。
作業自体はとても順調で製品の出来も上々でしたが、最後のスコーンを焼いている時、ちょっと危ないなと思えるテンションの崩れを感じて焦りました。
まあどうにか乗り切って製品は出来たのですが、その後の配達が散々でした。
いつもだと考えられないくらい幾つも忘れ物をしてしまい、行く先々で頭を下げていました。
配達に出る前にコーヒーブレイクをすれば良かったのですが、時間に追われる別な用足しを兼ねているからと、慌てて飛び出したのが失敗の元でした。

いくらからだの調子が良くても疲れは来るものです。
逆に、調子が良いから、そういう失敗をするまで疲れに気がつかなかったりするのですね。
そして病気を引き込んでしまったりするのでしょう。
いくら元気でも、鈍感な体にはなりたくないと思った今日一日でした。
明日も早朝からパン焼きなので、今日はここまでにして、風呂に入って寝るといたします。

忙しくしております


来週は、すでにお知らせしておりますように、私は郷里の高知に出かけて参ります。
もうじき満89歳を迎える母を祝うのがまず一番の目的です。
あとは、いつ最後になってもいいように、心残りをなくしておくためです。
不在中にいろいろ不足が生じるのは目に見えているのですが、少しでも手当てしておこうと思って、そんな理由でいつもより忙しくしています。


前回と違って今回は私の一人旅で、夜行の高速バスに乗って行きます。
東京発なので、会津からもバス便を利用します。
時間とお金を節約しようと思うと、この方法が一番です。
東京都内での移動を含めても、往復の交通費は3万円弱というところ。
着いた朝はちよっと眠いですが、寝ている間に目的地に着くというのは、何度も自分で運転して行ったことがある私にしてみれば、何とも楽でありがたい旅です。


そのようなわけで来週は、店は開けておりますが、製造の方はほぼお休みの状態です。
パンは焼けませんので、あらかじめお知らせ申し上げます。
その他は、在庫品と一部製造可能なものを並べております。
いろいろ不足があると思いますが、どうぞご了承ください。


なお今回、郷里でもネット環境が整うことになりましたので、今のところIT管理者が私だけの食工房ですが、メールへの対応もOKです。
ブログの更新も旅先から続ける予定ですので、現地からの「土佐ネタ日記」をどうぞお楽しみに。
思えばありがたい時代になったものです。
いろいろ弊害ももちろんありますけれど、それは利用する側の姿勢にかかっていますから。


明日は、会津若松市内へ配達です。
午前中の仕事が目一杯で、時間通りに終われるかどうか、今からテンションが上がりそうなのを抑えています。

地味な仕事に支えられている


いつもこのブログをご覧いただいている方なら、
これが何をしているところかご存知のはず。


ここ何年間か、女の子たちに人気の職業と言えばパン屋(ベーカリー)と菓子屋(パティスリー)が筆頭で、そして中高年の男に人気の職業の一つがコーヒーロースターだそうで、食工房はその両方を掛け持ちしている格好なんですね。
極最近は業績も上がり始めましたので、羨ましがられる側面もあるかも知れません。
しかし実際には、毎日の地味な仕事の積み重ねで、その割には金銭的な報いは少ないと言わなければなりません。
では何故そんな職業を選んだのかと言われそうですが、そこはそれ、また違ったところに価値を見出しているからだと、私の中では答えははっきりしています。


ところで、この仕事をしていて分かったことは、機械や設備あるいはレシピよりも、日々の細々とした作業の中にこそ、製品の出来を左右するノウハウが隠れているということです。
例えばコーヒー豆の選別ですが、悪いものは確実に拾い出し且つロスを少なくするためには、経験を積む以外に方法がないのですね。
情報化しようと思っても複雑な要素があり過ぎて、最後は人の目と手だけが頼りです。
現地であらかた選別してあるものでも、やはり焙煎前の手選別は欠かせません。

どんな仕事でもそうだろうと思いますが、コーヒー焙煎でも仕上がりを大きく左右するのは、実はほんの些細なことばかりです。
それをここで明かすわけには行きませんが、この「悪豆拾い」のように、やっていて全く楽しくない作業(時間と手間をかけて、目減りさせるわけですから)ほど、製品の出来に影響するもののようで、精神性を鍛えられますね。
結局話が元に戻りますが、自分の中ではっきりとした答えを持って臨まなければ、この時代にモノづくりという仕事は続けられないと思います。
やっと手応えのようなものを感じ始めた今、多くの人が定年を控えるこんな歳になってからかえって苦労していることも、まあ悪くないと思っている私です。


  おしらせ
「食工房のパンだより 41・早春号」を公開しました。
<こちら>からご覧いただけます。

製麺所を訪ねて来ました

今日、昨年からの念願がやっと叶って、小麦を持ち込んで麺に加工してもらうために、製麺所を訪ねて来ました。
場所は、中通りの滝根町というところです。
福島県の中通り地域には、昔ながらの製粉と製麺加工を請け負ってくれる業者が、まだ複数健在です。

今日私が訪ねたような業者、当然会津管内にだってあるはずと思って探してみましたがありませんでした。
会津にもそういう業者が残っていれば、どんなにかありがたかったのですが、聞いたところではどうやら元々なかったようなのです。
会津はやはり、お米と蕎麦なんでしょうね。

今日は、沼ノ平産のアオバ小麦を30kg預けてきました。
後日、乾麺に加工して送り返してくれる手筈になっています。

先んじて、製麺所で在庫販売している麺をサンプルにいただきましたので、帰って来てすぐに試食しました。
小麦の味わいをストレートに感じられる、とてもおいしい麺でした。
思わず、いつもより食が進んでしまいました。
このあとが楽しみです。



先ずは、食工房のほぼ全製品に使用される。
「南部」という品種の粉です。岩手県産。
酵母の培養も、この粉を使っています。
モッチリとした食感、大変風味の良い小麦粉です。



こちらは、製パン用にブレンドしている
「ゆきちから」という品種の小麦粉です。
白くてサラサラした手触りが特徴。



そしてこちらが、今日の製麺所の粉です。
親方曰く、「なめっこい手触りだべ。」
つまり、中力粉の特長です。


 



それから、製粉だけしてもらうことももちろん可能で、こちらも在庫がありましたので、5㎏ほど購入して来ました。
三枚の写真は、現在食工房で使っている小麦粉二種類とそれから今日仕入れて来た粉です。
それぞれ微妙に色合いが違うのがお分かりいただけるでしょうか?
今日の製麺所の粉だけが、少し灰色っぽい色をしています。
大きな製粉工場のような設備で製粉したものと違い、繊維分を多く含んでいるためです。
水を入れて捏ねれば、さらに色の違いがはっきりするはずです。

原料の小麦の品種を尋ねてみましたら、アオバと農林61号とのこと。
小麦を作ったことのある農家の方なら、農林61号の名は一度ならず聞いたことがおありでしょう。
今となっては古い品種ですが、麺に加工した時の風味と色合いの良さには定評があります。
ですから今日仕入れた粉は、どちらかと言うとパン向きではなくスコーンやマフィンに向いているかも知れません。
5㎏あるので、いろいろ試してみようと思っています。

・・・と、そこまでの話、価格のことは全く触れませんでしたが、実はそこのところが大問題なのです。
決して、決して、安上がりというわけには行きません。
今日の小麦粉は、1㎏が500円です。
自分の小麦を製粉してもらうと、さらに高くなって600円くらいになります。

例えば食パンを焼いたとすると、1斤が900円くらいになります。
スコーンやマフィンでも、やはり今の2倍くらいになるでしょうね。
実際に販売可能な製品になるかどうかは、皆さまから、製品の特質と価格にご理解とご納得をいただけるかどうかにかかっています。

今後、度々試作品を造って皆さまに評価を仰ぎたいと思っています。
なお、乾麺が仕上がって来ましたら、試食セールをやりたいと思っています。
価格など詳細は、このあとのお知らせまでお待ちください。

イベントよりも日常をこそ大切にしたい・・・。

私のような小さな商売をしている者にとって、いろいろなイベントへ出店のお誘いをいただくことは、本当にありがたいことです。
売り上げに直接貢献するということももちろんありますが、新しいお客さまに出会えるチャンス、これが何より一番大きな収穫だと言えます。
チラシを撒くことより、テレビの取材を受けることより、とにかく直接出合って自己紹介出来るのですから、こんないいことはありません。
しかし、イベントにそうした力を期待出来るとしても、やはり日常の努力がなかったら、新たに出合ったお客さまを固定客にすることは出来ないと思います。

食工房も5年間やってくる間に、最初は毎月一回試食会イベントを自分で仕掛けたりしていました。
当初の何回かは目覚しい効果がありましたが、自分のために自分でやるイベントというのはどこかマンネリになりやすい面があり、継続が難しくなって今は中止しています。
その代わり最近は、外からお誘いをいただくことが多くなっています。
このことを考える時、食工房に出店の誘いがかかることは、即ちそれは一つの社会的評価だと自覚しなくてはならないことに気づきます。
そして、皆さんの期待を裏切らないためには、日常こそが大切であることも分かります。

イベントがいくら売り上げ面への貢献度が大きくても、例えばパン屋は毎日のパン焼き仕事の方にウェイトがあることを忘れてはならないし、店に来てくださる方への対応も誠実さを欠いては、本末転倒となってしまいます。
そんな中今年は、また昨年にもまして外に誘われる機会も多くなるのではないかという気がしています。
どこでバランスを取るか、いろいろ今までにはなかった課題に挑戦しなくてはならない時が来たと思っています。


  おしらせ

今週のパン焼きは、木曜日・クリングラ、土曜日・カネリプッラです。


 高知に帰省します。

3月第1週、郷里の高知に帰省いたします。
この間、パンの製造をお休みいたします。
お店の営業は続けています。

カフェクラブの集い、ご参加御礼

今日は、毎月一回恒例の「カフェクラブの集い」を開催いたしました。
幸い今回もお天気に恵まれ、定員一杯の5名さま+子どもさんお二人をお迎えして、楽しくも充実した時間をご一緒に過ごすことが出来ました。
ご参加くださった皆さまに、改めて感謝申し上げます。

何しろ狭い店内なので、定員も5名さま限定の小さなイベントですが、中身のあるイベントにしたいと、いろいろ頭をひねっています。

今日は「酸味のおいしいコーヒー大研究」と題して、酸味の味わいが心地良い銘柄をいくつかご紹介して、それぞれの特長を検証していただきました。
それで今日の一番人気は、ワイン系の「カフェ・ヴィーニョ」という銘柄でした。
やっぱり・・・と、納得の結果ではありました。
私としては、ブレンドの良さも捨て難いものがあったと思いましたが、それだけカフエ・ヴィーニョのパフォーマンスは大きかったということですね。
皆さまも、ぜひ一度お試しください。

コーヒーに併せて、焼き菓子の方もいろいろ召し上がっていただきました。
アプリコットケーキ、アールグレーティーケーキ、ブラウニー、スィートハート、ココリス、そしてみのりのパンでした。
話しがコーヒーの話題に終始して、お菓子に対するご感想やご意見を伺うところまで気が回りませんでしたが、皆さん、コーヒーに合わせてどんどん召し上がってくださいましたので、まあまあ取り合わせは良かったのかなと自己評価しているところです。

来月は、月末に別なイベントが予定に入っていますので、お休みになりそうです。


  パン屋の小麦麺試作へ

沼ノ平産の小麦を使って、麺を造ります。
小麦原穀を持ち込んで、粉や乾麺に加工してもらえる業者を見つけましたので、そこに頼んで加工してもらいます。
美味しいものが出来るのは、以前近所のひぐらし農園の浅見さんが試して分かっているので<参照>、楽しみです。
少し高い価格になると思いますが、売り出す予定です。
その節は、どうぞよろしくお願いいたします。

冬らしい一日


店の前にまだそのまま残っている風船かずらの実ザヤ
枯れて死んだ後もなお、新たな生命の種を護る役割を
果たしている姿に、感銘を受けずにはいられない私です。


 


一週間前、このまま春が来るのかと思わせるほど雪も消えかけていましたが、その後また寒さがやって来て雪も降って、そして昨日から今日にかけては大荒れ模様でした。
何と言ってもまだ2月ですから、この時期に雪が消えて土が顔を出すようだと、その後の寒さで植物が痛めつけられることになります。

小麦などは雪の下に護られて越冬していますから、雪は布団のような役割をしているのですね。
外気が真冬の氷点下の寒さでも、雪の下の地表面はちょうど0度前後に保たれて安定しているので、植物たちが冬眠するにはとても都合がいいのです。
太平洋側のむき出しの凍結した地表では、種以外は越冬出来ないものでも、雪国では十分暖かくなるまで雪に護られ、そして雪が融ければそれはそのまま必要な水の恵みとなって植物たちを潤します。
ですから雪国の春は、植物たちの勢いが違います。

雪国では、何かと言うと迷惑がられる雪ですが、本当はちゃんと役に立っていることを皆知っているので、今年のような雪の少なさには危機感を持っています。
地球温暖化の影響なんでしょうか。
近年の気候変動の大きさは・・・。
来週はまた気温が高くなるらしいですね。
もう少し冬将軍に頑張っていて欲しいと思っている私です。


    本日の食工房
今日は、寒い一日で雪も降っているし、果たしてご来店くださる方があるだろうかと思っていたら、午後少し遅い時間になって、福島から若いお友達が4人連れで押しかけて来てくれました。
そして、元気の素をいっぱい置いて行ってくれました。
ありがとう!


明日は、カフェクラブの集いです。
まだ若干名定員に余裕があります。
参加ご希望の方、これからでも間に合います。
お申し込みは、明日の朝でも大丈夫です。

午後2時より、終了随時。
参加費用は、お一人1000円です。

明日から、閉店時間が変わります。


 


すでにお知らせしておりますとおり、明日(2月20日)より、午後6時閉店とさせていただきます。
どうぞ、お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。

その分、パンの焼き上がり時刻を少しでも早めるよう、すでに取り組んでいます。
今日の現状でも、お昼には大方の品目が焼き上がりました。

今後は、お昼までに全ての品目が焼き上がるよう努力して行きますので、今までより早い時間にいらしてもお待たせすることはないと思います。

余談になりますが、食工房の場合、当日こねて当日焼くスケジュールにしていますので、どう頑張っても朝の焼き上がりは望めません。
今ある設備を活用して出来る範囲で、天然酵母仕込みではこれが精一杯というところですので、今後とも食工房流におつきあいいただきますようよろしくお願いいたします。

本日は、食パン、ロールパン、堅焼き黒パン、プンパニッケル、カネリプッラを焼きました。
明日は、マフィン4種類とスコーン2種類を焼きます。

皆さまのご来店、お待ちしております。

コーヒーブレイクな話題

ネットのニュースを見ていたら、このブログでも習刊・コーヒー通信」のネタ<参照>にもなった元「はっぴいえんど」の鈴木茂が大麻所持の容疑で逮捕されたとか。

「オレと同じ歳だったよな。いい歳して、今頃ガンジャ(大麻の葉)なんかで捕まんなよナ!」と思った次第。
私の世代の者なら、居るところに居れば、ガンジャ狂いが沢山居て、珍しくも何ともなかったのです。

とっくに卒業してて欲しかったナ。
はっきり言って、体にも頭にも悪いヨ!
習慣にならないなんてウソだし、スピリチュアルな用い方が出来てるヤツなんて、先ず滅多にお目にかかれるものじゃありません。

ちょっとお気の毒・・・。

でも、これでかえって知名度が上がったりして。
発売になったばかりの、HQCD が案外売れるんじゃないかな。

少なくともボクは、こんなことがあったからと言って「はっぴいえんど」を嫌いになったりはしないですね。