日別アーカイブ: 2009年2月1日

クッキー類が揃わなかったわけは・・・


焼きムラなく、焦がさないように焼くのは、なかなか大変です。
オーブンの熱の回り具合のクセを、よく把握するまでにずい分
失敗したものです。


このところやっとクッキー類が棚に並ぶようになりました。
去年の12月からつい最近まで、2ヶ月近くも商品棚にクッキー類は1袋もありませんでした。
風邪を引いたりしたことも影響していますが、そもそもクッキー類の製造はいろいろ課題を抱えています。
第一は、手間がかかりすぎること。
第二に、天板効率が悪いことです。

ご覧に入れた写真は、ナッツクッキーの一回の作業で焼ける量です。
製造の手順は、別な日に丸い棒状に成型して冷凍しておいた生地を、包丁で小口切りして天板に並べます。
切って並べてが、約1時間。
この9枚の天板が一度にオーブンに入ります。
焼き時間は20分少々。
計量と包装に、やはり1時間ほどかかります。
後片付けも、そこそこ時間がかかります。

クッキー類は、うんと頑張っても一日に三種類焼くのが精一杯。
たいていは二種類しか出来ません。
後片付けと翌日の支度もあるからです。

それでこのナッツクッキー、袋の数にして27個分です。
この日は、他にパタポン <参照> を同じく27袋分焼きましたので、売り上げにして20,520円の仕事です。

娘たちと3人で一日かかってやる仕事ですから、材料代と経費を除いて幾ら自分たちの日当になるか・・・。
クッキーばかり焼いていたのでは、当然のことながら商売を続けることは不可能です。
幸いなことに食工房のメニューの中には、それよりはずっと効率の良い品目もありますので、満遍なく仕事していれば一応何とかなる計算です。

それならいっそのこと、クッキー類は止めてしまえばいいようなものですが、それでは何と言うか、楽しみがなくなってしまうような気がします。
買ってくださる方も、食工房のクッキーの中に楽しみを見つけてくださっているのが分かりますし、造る私たちの方でも、遊び心を発揮出来る楽しみな部分があるのです。
ですから、少しでも余裕がある時・・・つまり暇な時は、クッキー造りが出来て、棚がにぎやかになるというわけです。

今日も、ジンジャークッキーとコーヒークッキーを焼きました。
おかげさまで、クッキー類はいつも製造待ちの状態なので、造る側から無くなって行きます。
明日は、スコーンの追加製造とどろんこクッキーです。