まさに雪国の冬の風景
店の前の雪の山もどんどん高くなっています。
今日は、予定通り午後から、会津若松市方面へ配達に回って来ました。
昨日からの雪が、今朝までに新たに50cm近く積もって、店の前も家の前も出入りが不自由となっていましたので、仕事の前にひとしきり雪かたしをやりました。
車も半分埋まったような状況で、こちらは時間切れで息子にバトンタッチしました。
ところで、雪国会津でこのくらいの雪はもう当たり前のことなのですが、ずっと会津に暮している方々のこの雪に対する心象と、大人になって途中から会津にやって来た私などの心象は、ずい分違うものだと感じています。
私の知り合いで、会津で生まれ育ち暮して来た方の昨日のブログの中に、雪のことに触れた記事があり、それを読んで思わず大きく深く頷かざるを得ませんでした。
<参照>
小さい時からずっと何十年を、毎年雪と付き合って来た方の感覚と、南国育ちで雪は珍しくてうれしいものだった私の感覚が違うのは、当然と言えば当然です。
しかし私も、雪で苦労し雪に泣かされたことが、無いわけではありません。
以前山暮らしをしていた時のある年の冬、3日続きの豪雪で5日間孤立し、スコップだけで1000mの山道を車を出すために、当時はまだ少年だった息子たちに手伝わせて、4日間朝から晩まで雪を掘って道を開けたこともあるのです。
会津の方がよく「雪などいらねェ。」とか「雪さえなければ・・・。」と仰るのを耳にしますが、そうかと言って、降れば降ったで黙々と淡々と雪かたしをしている姿に、私は妙に胸を打たれます。
私などは、どっさり降るとわけもなくうれしくて、いい歳をしてはしゃいでいるのですから、ひんしゅくを買ってしまいそうです。
でもこの雪が、会津の水の恵み、土の恵みにつながっていることは間違いありません。
そのことは、地元の方々もよくお分かりです。
先日、高知の従兄弟から便りがあり、その中でTVで見た飯豊の風景がことさら美しく思えたことに触れ、厳しい自然はそのお返しに恵みを与えてくれると思ったこと、そして四国の温暖な気候では考えられないことだと結んでいました。
雪があっても、雪があるから、会津はいいところです。
配達の帰り道、会津若松市郊外の路上にて
帰り道、こちらは山都町内です。