日別アーカイブ: 2008年12月28日

雪に対する思い・よそ者の会津考 vol.6

今頃の時期、会津の地元の方と話しをしていると、必ずと言って良いくらい耳にする台詞があります。
「雪なのいんねぇ!(雪などいらない!)」「雪さえなければなぁ・・・」、この他にも雪は嫌だという意味の台詞を、幾度となく耳にします。

確かに、確かに、あの雪が降り出す前に間に合うようにと、冬支度に気を揉む日々と、降って後は毎日の雪かたしの大変さのことを思うと、雪はいらないというのも偽らざる心境かと思えます。
でも一方では、「降らないと落ち着かない。」とか「根雪になってしまえば、落ち着くから・・・」と、それもまた本音のようです。

それでは、本当に雪を楽しみにしている人はいないのかなと思っていたら、やはりいたんですね。
昨日も、お客さまの一人は、毎年雪が降ってくるのがうれしくて、季節になると朝起きるのが楽しみだと言っていました。

まあこんな風に、雪国の人にとって雪は、いろいろな思いが交錯して、悩ましくまた楽しみなものであるようです。

では南国育ちの私が、雪に対してどんな心境かと言うと、5年居る間に少しずつ地元の方の心境に近づいて来ていますね。
大変だけど、いいなぁとも思います。

会津の冬の空は灰色に曇っていることが多いですが、雪に覆われた地上は、家の中まで意外に明るいのです。
この明るさがあるから、灰色の空にも嫌気がささないのかなと思っています。
もし、また太平洋側で暮らすようになったら、きっと雪のない冬景色にがっかりするに違いないと思いますね。

やっと、ここ3日前くらいから会津も本格的な降雪になり、もうすっかり銀世界になりました。

冬こそ会津へ!

改めて、お誘い申し上げます。