日別アーカイブ: 2009年4月12日

自分たちの暮らしと社会的責任ということ

今日は、予定通り人足に出役して来ました。
今日の作業は、主に道路周りの清掃と共有スペースである集会所の清掃などでした。

今私が暮らしている、人口が少なくどちらかというと過疎地になりつつある地域では、自分たちで出来るこちは自分たちでやるというスタンスがとても大切です。
と言うよりどこの地域でも、自分たちが暮らしている地域を暮らしやすい場所にしていくためには、そういう意識が何より大切だと、今日の人足でさらに納得が行きました。

今の日本のような産業経済社会では、人々は労働生産をして収入を上げ、税金を納めることが社会的責任の大半あるいは全てだと思っている節がありますが、そうではありません。
本当は、労働生産と同じくらい地域の中で必要な用件に奉仕することが重要だと、私は思っています。
それが可能な暮らし方を考えるのが先だとも思います。
外へ働きに行ってお金を稼ぐのは、必要なことではあっても、会社を太らせることばかりに奉仕していたのでは、地域社会は空洞化し死んでしまいます。
人口が少なく職場が遠い地域はなおさらです。
やはりバランスが大切だと思います。

今日の人足で、またしてもこの地域の人々の底力を見せつけられました。
集落内に眺めの良い場所があり、そこにしだれ桜と花桃の苗木を植樹したのです。
もちろん土地の所有者は、同集落内の方です。

高台になっているその場所に、車が出入りしやすいように、重機を使って道路を付けることから始まって、藪になりつつあった周りの木を伐採して片づけたりして、数十本の苗木を手際よく植え付けて行きました。
もちろん、重機の調達は集落内から、オペレーターも本職がいて全く惚れ惚れするような手際でした。

何年後か何十年後には、素晴らしいお花見公園になることでしょう。

行政の計らいで税金を使って公園を作ってもらうのと、こうして自分たちの計らいで気を利かせるのと、どっちが喜びが大きいでしょうか?

そして今日の人足でもうひとつ気づいたのは、地域のことに奉仕していると、行政に対する監査意識が高まることと、且つ自分たちに提案能力が喚起されるということです。
これこそが地域活性化のカギだと、私は密かに確信しています。

ああ、それにしても今日は、早朝に先ず野鼠駆除のための毒餌撒きがあり、それから人足そして食工房の仕事、いやはやもうグッタリです。
でも、この満足感は何でしょうか・・・。