うちの奥さんのイラスト、ちょっと若々しく描き過ぎです。
いつも申し上げているとおり、コーヒーは嗜好品と位置付けられています。
そしてまた、とても趣味性の強い飲み物だと思います。
コーヒー好きの貴方なら、お好きなテイストと定番の豆、手になじんだ道具とお気に入りのカップ、そしてコーヒーを楽しむ最高の場所と時間、それぞれにこだわりを持っていらっしゃることでしょう。
それらをひっくるめて、一人一人のマイコーヒーが存在すると思います。
私の場合なら、最高のマイコーヒーは、パン焼きの日の朝まだ誰も起き出して来ない時間、一通りパン生地をこね終わった後の合間にコーヒーを淹れ、前の週の売れ残りのパンをトーストしてバターとメイプルシロップを塗ったのをかじりながら飲むコーヒーです。
忙しい合間の数分間、一人で味わうコーヒーですが、この時のコーヒーが一番旨い!
ゆったりした時間があればあったで、それはまた良いものですが、仕事の合間のこんなコーヒーも、なかなか得難い満足感を与えてくれます。
そう言えば、飲み残しのコーヒーだって「最高!」と思えることがあるものです。
うちは、たいてい夜はコーヒーを飲まない習慣ですが、たまにパンだよりの編集などでデスクワークが長くなった時など、午後のコーヒータイムのコーヒーが残っていたりすると、すごく得した気分になります。
もちろん、味なんかインスタントよりちょっとマシかという程度のものですが、これもまた得難い満足感です。
4年かかって、やっと役者が揃ったShokuko Oficceのデスク。
白いカップとソーサーは、「シンプルリッチ」というブランドで
売られていたもの。残念ながら、今はもう手に入りません。
こうしてみると、コーヒーの満足感にはいろいろな要素が関わって来ますね。
だからと言って、味は二の次で良いと云うわけではりません。
最高のコーヒータイムを、台無しにしてしまう酷いコーヒーだって、ないわけじゃありませんから。
ここでまた手前味噌で恐縮ですが、「食工房おいしいブレンド」は、長年なじんで来た私自身のマイコーヒーなのです。