月別アーカイブ: 2009年6月

コーヒーを飲みながら・・・

あなたは、コーヒーを飲みながら、何をしていますか。
コーヒーや一緒に出されるお菓子などを味わうことに、集中しているということもあるでしょう。
でも、たいていの場合、何か他にしていることがあるのじゃないでしょうか。
新聞雑誌、テレビ、インターネットなどを見る、あるいは読書文筆、また何か考えを巡らせるということもあるでしょうね。

近頃すっかり肩身の狭くなった喫煙ですが、一杯のコーヒーに一服の紫煙というのは、これも一種お似合いの風景かも知れません。
40年近く前、うんと若かった頃の私にも、コーヒーと煙草の煙で至福の時間を味わっていた時代がありました。


ところで前にも申し上げたと思いますが、コーヒーの香りにはリラックス効果があるそうですね。
一方、コーヒーの微量成分の代表であるカフェインには、覚醒効果があります。
つまりコーヒーを飲んだ後は、ゆったりした気分の中で頭が冴えている状態だということになります。
自ずと、頭を使うのに都合のよい環境が出来ているのですね。
道理で、コーヒー片手に突然いいアイディアが浮かんだりするわけです。


 



コーヒーに生クリームが私の定番
今日は、アプリコットケーキが付きました。


今日の私は、午後のコーヒータイムに、届いたばかりのミニコミ紙を拝見していました。
「じねんと」というこのミニコミ紙は、奥会津の昭和村の方が発行している、なかなか秀逸な読み応えのある紙面が魅力です。

そうしたら、最後のページの最後の一角に、「コーヒー」の文字があって目が留まりました。
曰く・・・「毎朝、A店と食工房のコーヒーを楽しんでいるが、違いが今一分かりませんが・・・」
うーん、微妙ですねぇ。

Sさん、自嘲的に「俺は違いの分からん男」だと茶化して笑いを取ろうとしておられるのか。
それとも、A店も食工房も甲乙つけ難いと、褒めてくださっているのか。
まあいずれにしても、同じ味がするのだったら、値段が安い方がいいですよと申し上げるしかありませんね。



  「じねんと」

購読料 2000円


お申し込みは郵便振替で


加入者名 昭和ボランティア協会  口座番号 02110-3-3937

働き者


私のことではありません。
昔の人は・・・、という話です。

今朝は、定休日としてはいつもより早起きして、畑に飛び出して行きました。
当然のことながら、ここらのおばあちゃんはもう一仕事終えたところです。
だいたい朝の4時とか5時くらいから畑にいるみたいです。

機械力のない昔は、ただもう時間を働くより他に方法がなかったのですし、それだけ働いてもちやんと喰えるという保証はなかったのですね。
私の古い知人(農家)のお母さんは、朝暗いうちから起きだして、「お天道様が出て来るのが遅い!」とブツブツ文句を言いいながら、駒ネズミのように動き回って働いていたそうです。

今日午前中畑仕事をしていて、もうやることはいっぱいあって時間はいくらでも欲しいところでしたが、さすがに暑くなって来て降参。
午後から娘たちと、用足しに出かけました。

長女の運転に任せて助手席でウトウトしていたら、本当に眠り込んでしまっていました。
いろいろ手間取って帰りが遅くなりましたが、外はまだまだ明るい時間、くたびれていても夕方の水やりをしないままでは、ご飯も喉を通りません。
結局、暗くなるまで畑にいました。
もし具合よく月が昇って来たら、本当にそのまま夜間作業に及んだかも知れません。

昔の農家の暮らしを聞き及んでいるのですが、月が明るい夜はずっと畑で夜を明かして、疲れたら畔にぶっ倒れて眠ったとか・・・。
また、夜真っ暗になるまで働いて畑からの帰り道、畑に向かって来る人がいるのでおかしいなと思いながらも、「お疲れ様!」と声をかけると、相手は「おはようございます!」と、つまり俺はもう次の日の仕事に出て来たところだと、そうやって働き者を競い合ったという笑い話です。

いつも、すっかり腰が曲がって車を押しながら歩いて行くおばあちゃんの姿を見る度に、お気の毒に思う私ですが、いつだったか畑で鍬を振るっている姿を拝見した時、合点が行きました。
もう体が、それ向きになってしまったのですね。

今日は、働き者の気持ちを、少しだけ垣間見たような気がする私です。



本気で雨乞いをしたくなっています。
それでも、敷き草をしたり、水やりをしたり、
細かく世話をすれば、多少の収穫は間違いありません。


 

田舎暮らしは忙しい!


一昨日、ご近所の方々に手取り足とり教わって、何とか格好がついた「じゃがいもくるめ」


今日は、サワードゥビスケットを二種類、わらいごまとバタービスケットを焼きました。
それからコーヒー豆の選別も。

それで終わりなら楽勝ですが、畑が私を呼んでいます。
じゃがいもの土寄せ、ネギの土寄せ、トウモロコシの間引き、大根の間引き、その他細々とやることにキリはありません。
今世話をしなかったら、せっかくのこれまでの労が水の泡になってしまいますから、暗くなるまでとにかく頑張ろうという気になっています。

今日の夕方まだまだ明るいうちに、連れ合いが夕食の支度が出来たと呼びに来た時は、思わずカッとなってしまいました。
腹が減っていても止められないテンションというのは、本当にあるのですね。
気を取り直して、「すまん、すまん。」と心で詫びながら、少し遅れて連れ合いの後を追いました。

明日は定休日でも、きっと早起きするぞ!とこの場に宣言して、引っ込みがつかないようにしておきます。

そして明日の午後は、半日用足しに出かけなくてはなりません。
会社勤めとは質が違いますが、忙しいことに変わりはない田舎暮らし。
あとは好みの問題です。
もちろん、私はそれなりに納得しています。



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ポスター公開しました。 <こちら> からご覧いただけます。

雨が欲しいこの頃

ここ会津では、もうずい分しばらくの間、まとまった雨が降りません。
畑の土はパサパサで、野菜の苗もなかなか育ちません。
水分が回らないと肥やしも効かないのだと、農家の方のお話です。

確か去年も、雨が降らなくて困った記憶があります。
そう思って一年前のブログを調べたら、6月30日に3週間ぶりに雨が降ったことが書いてありました。
その時の写真には、しっかり育ったジャガイモが写っていましたが、今年のジャガイモはこれから一か月足らずでそんなに大きくなるだろうか?と思えます。
作物はもちろんですが、野の草花たちだってやっぱり水分に飢えているのが分かります。
お年寄りたちは、昔とは気候が変わってきたことをもうはっきりと分かっていて、この頃は何だかおかしいと言っています。

もっとずっと昔には、この日本でも飢饉で餓死者が何万人も出たことがあるのですから、今年みたいなお天気だと先行きを案じて気を揉んだであろうことは、今の私たちの比ではないと思います。
目の前の畑で何もとれなくても、喰うに困るようなことにはならない、私たちの今の暮らしです。
だからと言って、緊張感を失っていていいとは思えません。
畑をやっていると、そういう感覚がちゃんと働くようになることが、もう一つの大切な収穫だと思っている私です。



昨日のポスターは、めでたく完成にこぎつけました。  近日公開します。
チケットは途中まで。
チラシはこれからです。

「パンだより」が、まだまだです。
困りました・・・。

ポスターとチラシ、作ってました。


まだ未完成ですが、雰囲気が伝わるでしょうか。
A3のプリンターがないのに、A3のファイルを作ったところ、
そのままではA4に印刷出来ないことが分かり、もう一度
A4設定で作り直しました。いい勉強にはなりましたけど・・・。


今日は夕方から、例のブルースライヴのポスターとチラシを作り始めたら止められなくなり、おまけに設定ミスをしてしまったため、同じものを二度作る羽目になりました。
たっぷり3時間以上はかかってしまいました。
そういうわけで本日のブログは、ちゃんと記事を書く時間が無くなってしまいました。
まあまあ、たまにはこんな滅茶苦茶な時間の使い方をしてしまう私です。
明日は正気に戻って、朝からパタポンを焼きます。
コーヒー焙煎の準備もあるし、いやはや大変大変。

パン屋は、菓子製造業


食工房の売れ筋四役


パン屋は、食品営業許可上何に分類されているかと言いますと、これが「菓子製造業」なのですね。
あるいは「パン・菓子製造業」と呼ぶ場合もあるようですが、うちの営業許可証には、菓子製造業としかありません。

初めの頃、この菓子製造業という名称が、妙に頭にひっかかってムカついていました。
「パンは主食であって、お菓子のような間食品ではない。」と一人で憤ったりしていました。
でもこれはよく考えてみると、やってる方にするととてもいい分類なんですね。
だって、パンを焼くのはもちろん、その他焼き菓子全般何でも造れるわけですから。

実際食工房だって、本当にパンだけに限られたら、とうてい売り上げが達しません。
マフィンもスコーンも、クッキーもケーキも、クリスマスにはシュトレンも焼いて、それで何とかやれているわけですから、やはり菓子製造業というのは正しいのです。

その菓子製造業・食工房も、今年の11月には6年間の期間が満了となり、営業許可の更新をしなくてはなりません。
長かったような、それでいてあっという間のような6年です。
何より良かったことは、この間幸いにして一度も事故を起こさずに済んだことです。
もちろんこれからも、油断せずにキッチリと衛生管理して、良い仕事を続けて行きたい・・・。

今日は、壁に貼ってある許可証の「菓子製造業」という名称に、とても納得した私です。

デジタル技術と人類の関係

ちょっと大きく出たなという感じのタイトルですが・・・。
まあお付き合いください。


先ず、デジタル技術の効用は何かと言えば・・・。

正確なコピーを、高速大量に作ることが出来る。
しかも、何度コピーを繰り返しても情報の質が劣化しない。
高密度の情報の保存が可能。
保存された情報の検索を、非常に高速に行える。

そして、このデジタル技術の実行に欠かせないのが、コンピューターです。
今やPCの普及で、コンピューターは私たちの日常に役立ち、またいろいろな側面で個々人の道具として、無くてはならないほどの存在になりつつあります。

とまあこんなことは、私が言うまでもないことかも知れません。


私がここで予感するのは、PCを使って作られ保存され蓄積された情報が、確実に私たちの物の考え方や人としての性格付けにまで、大きく影響を与えるようになるだろうということです。

何故そんなことを思うかと言うと、例えば記憶ということを考えてみてください。
私たち人間の記憶くらい当てにならないものはない、とよく言われますね。
いや実際、物事を正確に覚えていようと思うと、本当に大変です。
たいていの場合、今までだったら忘れたら困ることは、紙に書いておくとかしたわけです。
それでも、書いたものを失くしたり、書いたこと自体を忘れてしまうことだってありますね。
似たような出来事が交錯して、記憶の中身が入れ替わっていたなんてことも、そう珍しいことではありません。
そんな記憶の曖昧さも、場合によっては会話が弾むきっかけにもなり、あるいはまた争いの種になることもあったわけです。


この時代、それが画期的に変化していますね。
私たちは、公開されたデータベースを使って、十年前の今日が何曜日で、お天気はどうだったか、どんな出来事があったか、たちどころに明らかにすることが可能です。
そして個々人においても、データとして保存さえしておけば、何年何月何日の夕食に何を食べたか、その時誰かお客さまがいたかどうかなど、そんな詳細なことまでも瞬時に引き合いに出せるのです。

これからは、「そんなことは覚えていない。」と言い訳しても、サッと証拠を見せられて尻尾をつかまれるということになりますね。
そういう意味で、何事も正確を期そうと思えばいくらでもデータを出せる状況が、段々実現しつつあるわけです。
私たちの多くが、毎日あるいは時々でも、こうしてブログを書いて、時には写真入りで、こうしたデータがどんどん蓄積されると、それを記憶の道具として使うようになります。
実際私も、過去の記事を見て記憶を新たにするということが、度々ありますから。

そうです。
このPCシステムは、人間の脳に対しての外付けディスクの役割を果たすようになりつつあるのではないでしょうか。
私たちは、極端な話、物事の詳細な記憶の大半をPCに入れて、入れたということだけ覚えておけば良いことになるのではないか。
その時興味の湧かないことは、安心して忘れてしまえる。
そして必要な時には、正確な情報をすぐに提示出来る。

そうなると、人の頭の使い方も変わってくるのじゃないかと思うのです。
どんなふうに・・・かは、いろいろ想像が巡ってまとまりませんが、何か人類の本質に関わるような変化が起こりはしないか?と、そんなことを考えてしまう私です。



4ギガバイトのUSBフラッシュメモリー

ほぼ毎日書いている、このブログ2年分のデータが100MBにも達していませんから、
このメモリーの中には優に80年分のブログ記事が収まってしまいます。

コーヒー焙煎、忙しくなりそうです。

今週は、個人のお客さま用、お店の営業用それぞれ複数のご注文をいただき、昨日から作業しています。
二日に分けましたので、一日当たりの仕事量は少ないのですが、その分畑仕事や草刈りをやっているので、体は休まりません。
でもまあ、パン焼きやスコーン焼きの緊張感から比べれば、コーヒー焙煎はまだ幾分呑気にしていられます。
草刈りは、誰に責任を負っているわけではないので、さらに気楽でレクレーションみたいなものです。
それより、来週にかけてさらに大量のご注文をいただいているので、もう今からハンドピックをいつやるかで気をもんでいます。
さてここで。
先週出したクイズの正解です。
画像をご覧いただきましょう。



 


写真なので、若干の見間違いや見落としがあるかも知れませんが、数的には合っていると思います。
正解は53粒です。


モカの産地として有名なエチオピアのシダモ地区の女性たちは、日給50円(0.5ドル)で一日8時間、このハンドピックをやっているとか・・・。
何だか気が遠くなりそうな話しです。


 


 



 


当分忙しい状況が続きそうなので、上手に合間を縫ってセルフヒーリングしておかないと、どこかでパッタリとブレイクしてしまうことになりそうです。
と言うわけでちょっとの間に、本当に久しぶりに河原に行きました。
道々、苗の植わった田んぼと、その向こうの川沿いの土手を眺めながら、「ああ、なんていいところに住んでいるんだろう!」とうれしくなりました。
川に下りて行くと、お顔たちは皆姿が無くなっていました。当たり前ですね。
半年以上も行かない間に、何度も大水が出ているのですから・・・。
でも、どの石だったかはすぐに分かりましたので、またお顔を作って来ました。



 



 



 



以前とはちょっと表情が違うでしょうか。


今日はあともう一つ、ちょっとしたハプニングがありました。
物置に使っている、道路向かいの小屋の入口の軒下に、スズメバチが巣を作り始めているのを発見。



10粒の卵が産まれていました。


本当を言うと、スズメバチは私が特別敬意を払っている昆虫なので、そのままにして置きたかったのですが、そうするとこれから秋を過ぎる頃まで物置に出入りが出来なくなりますし、ちょうど真下がお客さまの駐車スペースにもなっていますし、ここは止むを得ず死んでいただきました。

巣には女王蜂が一匹だけ、最初の産卵を終えたばかりでした。

暗くなるまで

夏至まであと半月余り、さすがに日が長くなりました。
午後7時でも、外で作業するのに全く支障がありません。
日中より涼しくて動きやすいので、畑仕事は夕方からになります。
このあたりのおばあちゃんも、お勤めから帰って来たお父さんも、あっちに一人こっちに一人、姿を見かけます。

今日は午前中、草刈りを少しやっておきました。
日中は、休日返上でコーヒー焙煎のお仕事。
そして夕方から畑へ。

きゅうりとかぼちゃの苗を定植し、刈っておいた草を敷き詰めて地面が乾燥しないように計らいました。
何しろ雨が降りません。
一昨日降ったわずかばかりの雨は、植物たちの成長の助けになるほどではありませんでした。
こういう時でも、雑草は強いですね。
その雑草を刈り取って、弱い作物の保護に役立てるのが人間の知恵。
やり過ぎない程度に、上手く使って行くのが上農の心得でしょうか・・・。

夢中になってやっているうちに、いつの間にかあたりは暗くなって、街灯が灯っていました。
見上げれば、空にはおぼろに上弦を一日過ぎたくらいの月が・・・。
そして今日は、無事PCも復旧しました。
かくして、やることがいっぱいあって目が回りそうな一日も、やっと終わりです。

沼ノ平、麦畑通信・3

今日は、夕方少し早めに仕事を切り上げて、沼ノ平の麦畑の様子を見に行って来ました。
前回見に行ったのが5月10日でしたから、3週間ほど経過しています。
たどり着くとそこには、まだまだ先の事だと思っていた光景が広がっていました。



さわさわと風に揺れる姿に、何故か心騒ぐライ麦畑



細長くて禾(ノギ)が長いのがライ麦の穂の特徴です。



小麦はずっと丈が低く、穂先もズングリしています。



もうすでに開花後のようです。
これから実が入って来ます。



ライ麦は人の背丈近くに伸び、穂が付いていました。
穂が、ちょうど目の高さです。
小麦も穂を付けていて、こちらはすでに開花したようです。
草丈は、70cmくらいの高さに伸びていました。
これから刈り取りまで約二ヶ月、7月に入ると少しずつ黄色みを帯びて、麦秋と呼ばれる風景が見られます。


おかげさまで、この地元でとれる小麦への皆さまの関心は上々で、最近、飯豊山食パンの販売が目立って順調です。
それで今年の収穫ですが、まだまだ手探り状態でのスタートでしたので、それほど量が見込めません。
もう早々から足りなさそうな気配です。
来年分は、もっと思い切って作付けをお願いしたいと思っています。
この店の前の畑でも来年の今頃、ひょっとすると小麦の穂が風になびいているかも知れません。