ここ十数年間大体毎年一度この季節に、郷里の高知に帰省しています。
父を亡くしてからのことですが・・・。
本当は、父が生きているうちに、度々顔を見に行けばよかったのにと、今頃になって思っている親不孝者の私です。
残った母も今では92歳。
ここ数年来、急速に認知症が進み、いつ忘れられてしまうかと思いながら訪ねて行きます。
私は、郷里を出てもう40年。
次々と居場所を変えて、今やっと会津に落ち着けるかどうかというところです。
以前から申し上げていますが、私には二つの故郷があるような感覚があります。
高知は、何と言っても生まれ故郷ですから、子ども時代を共に過ごした連中とは、何十年経っても名前呼び捨てで遠慮なくものを言い合います。
一方こちら会津は、古いお付き合いは一切ありませんが、何と言うか親しみを以ってお付き合いしていただいています。
会津の女性と結婚した息子もいることですし・・・。
それで私は、この会津というところが好きと言うか、どこか安心しているのです。
それは、高知と会津が対照的なように見えて、実は根の部分では同じだと感じるからです。
そのことに気が付いて以来、年に一度ですが、会津と高知を往ったり来たりするのが楽しみです。
今回もまた、そんな感覚を確かめながら、高知に出かけて来ます。
話しは変わりますが、「八重の桜」を見ながら、その昔土佐と会津は敵対しましたが、もし会津と土佐が仲良く協力し合える関係だったら、世の中は全然違った展開になっていたに違いないと思います。
この日本だって、もっといい国になっていたかも・・・と、思わず地域ナショナリズムに酔っている私です。
どうぞ、笑ってやってください。
ではでは。
カテゴリー・土佐ネタ日記をご覧いただければ幸甚に存じます。